今年自分は就職2年目、
一旦、世間でいうレールに乗ったものの、
最近そのレールから降りようとしている。
そして、これは彼女にフラれた最近の思いつきなんかではなく、
大学入学の頃から思っていたことでもあった。
分かりやすく言うと、
夢だけはずっと昔から持っていたが、
奈落の底に落ちることにビビって、
安定のレールに一度乗ってしまった。
しかし、その安定のレールは乗ってから気付いた。
「あまりにもつまらな過ぎる」
そして、このレールは、
2km先どころか、40km先まで見える。
その40km先は、僕の目指す目的地ではなかった。
よって、レールを降りると言う選択をした。
就職して、しばらく目を背けていたが、
久しぶりに大学時代の知り合いを調べてみた。
起業していたことは知っていたが、
20歳で起業した会社を22歳の時に、
12億で売却という、
別世界の人になっていた。
一緒にサークルで会っていた時は、
まさかこんなすごい人になるとは思ってもいなかった。
そして、あの頃は自分も同じ世界に居たはずなのに、
いまや、もうどんなに足掻いても手の届かない世界に行ってしまった。
そんな大学の先輩が、
インタビューで語っていたことがとても深かったので、
備忘録として書く。
東大に入学し、外資金融に就職、
その後、ハーバードでMBAを取得し、20代後半で起業する。
というのが、元々先輩の思い描いていた、
道のりであった。
しかし、「起業と経営は違う」ことに、
大学在学中に気付く。
確かに、経営者になるためには、
しかし、経営は事業を継続・発展させることが目的である一方、
起業にはそのような能力はあまり役に立たない。
それなら、回り道してないで、
とっとと起業しようと思ったのが、
先輩の起業したきっかけだという。
これが、
先輩から得た一番の気付き。
いまの会社を辞めて、転職するつもりは僕も全くない。
所詮、どんなに優秀な人が集まっていようが、
どんなに入るのが難しい会社に行こうが、
所詮は雇われ人。
結局は、企業の歯車になっていることは、
どこに行っても同じ。
企業の歯車でいる限り、
僕の目指す夢は、絶対に叶わない。
よって、サラリーマンであること自体が、
僕の夢を達成する上で遠回りなので、
いまの会社を辞めた後は、
自分で事業を起こす。
しかし、やはり事業を起こすとなると、
少しでも安全ネットを張っておきたいものだ。
ということで、僕は、
いまの会社の給料と副業で起業前にすこしでも、
貯蓄を増やしておこうと考えている。
そして、いざという時に手に職付けるために、
1年間留学して、英語と中国語を自在に使えるようになろうとも思っている。
だけど、先輩の話から考えると、
これって回り道なのか?とも思えてきた。
副業で稼ぐためには、
それなりの副業に対する勉強が必要だが、
これはあくまで資金を作るための勉強であり、
起業には直接結びつかない。
いや。副業をそのまま事業にするという可能性もありなのだが。
現状では、いま目指す副業を一生の仕事にしたくはない。
そして、語学留学。
これは起業のためではなく、
完全にいざという時のための逃げである。
国内で順調に軌道に乗るかすら分からないのに、
海外進出なんて全く考える訳もなく、
もし事業に失敗した時に、
語学を活かして再就職しようという完全に逃げの考え方から、
目指す海外留学である。
しかし、これも無駄な気がしてきた。
だいたい、成功するために起業するのに、
最初から失敗の可能性を考えている。
これってモチベーション的にどうなのだろうか?
と言っても、
やはり安全ネットがあると、
自分の性格的に精神衛生上、非常に楽になる。
結局、先輩の言葉を読んでもいますぐの答えは得られなかったが、
いまの自分の考えに疑問を投げかけ、
再考してみる機会にはなった。
本当はもう一度会って、アドバイスもらいたいのだが、
僕が立ち止まっているうちに、先輩はもう手の届かない人になってしまった。
そして、もし1年、2年といまの会社を続けているのなら、
さらにどんどん差は開いていくのだろう。
まだ26歳!
なんとか方向転換して追いつけると自分では思っている。
5年ぶりに昔の知り合いのことを知り、
焦りを感じると共に、夢と決意が固めることができた。