日本が世界に誇る国産スーパーカー
スーパーカーというとフェラーリなど輸入車のイメージが強いですが、自動車大国である日本も負けたものではありません。車種こそ少ないものの、販売されると必ず大当たりするのが国産スーパーカーの特徴。歴史に残り、根強い人気を誇る日本のスーパーカーを紹介します。
トヨタ・2000GT
日本のスーパーカーを語る上で、間違いなく登場するのがこの車。2013年には発売から50年以上にも関わらず、日本車史上最高値となる1億2000蔓延で落札され話題を呼びました。ちなみに当時の価格は現在の1500万円から2000万円程度に相当します。こう思われると高いかもしれませんが、ほとんど手作りによる生産は大変な手間がかかり、トヨタ側としては1台製作するごとに赤字が増え続けるという状態でした。総生産台数は337台で日本向けは218台、大変希少な車であり中古車はほとんど現れません。
ホンダ NSX
続いて1990年代に登場したNSX、トヨタ・2000GTの登場から50年近く経ち、国産スーパーカーの再来と言われました。今では当然のオールアルミ製軽量高剛性ボディは世界初採用で、ミッドシップの重量バランスと合わせて世界トップレベルのハンドリング性能に達していました。ホンダが自社の技術力を世界にアピールするという任務を担い生まれたNSXはその期待に見事に応え、当時のフェラーリより頭ひとつ抜けた性能を発揮しました。
レクサス LFA
時代は変わり、2010年。ついに僕を含め平成生まれの車好きが誕生した頃、LFAは登場しました。僕が国産スーパーカーの中で唯一大好きな車がこのLFA。一度だけ乗る機会があり、とにかく音が美しすぎました!内装はフェラーリなどと比べると地味であまり目立つところがないのですが、「天使の咆哮」とも言われるV10サウンドは本当にすごい!もうすぐ発売から10年近く経ちますが、このLFAサウンドは現代のフェラーリでも敵わない今でも世界で一番美しい音だと思っています。ちなみに500台限定で販売されたLFA、価格は3750万円。しかし10年経ったいま、中古車価格も最低5000万円〜と順調に高騰しております。このままいくと間違いなく、2000GTのようにプレミア価格がつくでしょう。そして希少な車であるため、街中を走っていてもなかなかお目にかかることができません。車好きであちこち歩き回っている僕でも、10年経った現在も街中で偶然見かけたのは一度だけという大変レアな車であり、街中で走っていたら車好きの熱い視線が注がれること間違いない車です。
光岡 オロチ
日本で一番小さな自動車メーカーである光岡自動車、車好きでなければ名前すら知らない人も多いことでしょう。そんな光岡自動車の名を一躍広めたのがこのオロチ。メーカーの名前を聞いたことがなくても、オロチを街中で見かけたら、どんなに車に興味がない人でも二度見してしまうでしょう。ちなみにこのオロチ、むちゃくちゃデカイです。全幅は国産車でダントツ1位の2035mm。大型SUVのレクサスLXが1980mm、ランドクルーザーが1970mmなので、このデカさすごいですよね。しかし馬力は223馬力とそれほど高くなく、価格も1000万円ほどと比較的リーズナブル。光岡自動車の特徴として他社の車を流用して車作りを行うというのはこのオロチも同じで、トヨタ・ハリアーのエンジンが使われています。
日産 GT-R
GT-Rをスーパーカーに入れるかどうかはネットはもちろんのこと、他社の開発者でも論争を呼ぶ話題ですが、個人的にはR35 GT-Rはスーパーカーに分類されると思います。というのも2019年モデルは価格約1200万円。最近では1億2000万円の限定モデルも発売されたりで何かと話題を呼んでいます。また価格だけではなく、性能も世界屈指。2008年の登場時にはニュルブルクリンクで当時量産市販車最速タイムを記録し、わずか800万程度の車が世界一速い車と君臨するという、華々しいデビューを遂げました。当時のGT-Rのニュルブルクリンクにおける開発時のエピソードとして、霧や雨で危険なコンディションになり、他メーカーが引き上げてしまった後も黙々と開発を続けていたのは、GT-Rと最高予防安全を求めるベンツと、数百キロのウェイトと後席に人を乗せて走り続けるロールスロイスだけだった。というエピソードがあります。日本の車好き、また開発に従事する自分としては何とも誇らしいエピソードです。
まとめ
国産スーパーカーも捨てたものじゃありませんね。トヨタ・2000GT以来ずっと開発がストップしていた国産スーパーカーですが、2000年代に入り再び現れ始めました。車好きであり自動車の開発に関わる自分としても嬉しい限りであり、今後も国産メーカーの活躍に期待したいです。