世間体の悪さと違法性さえ無ければ、職業として宗教家と詐欺師は魅力的だと思っている筆者です!
人生において、覚えておくと得なスキルって色々ある。
金儲けの方法、対人コミュニケーション能力、女性の扱い方・・・。
てことで、こういう怪しいことに関する勉強は好きで、
結構本読んだりネット見たりして割と熱心な自分。
そして最近嫌で嫌でしょうがない会社でふと気付いたことがある。
大企業は本当に無能な上司しかいねーな!
というのも、管理職の仕事を一言で言うと、
「部下から最大限のパフォーマンスを引き出し、チームとして最大限の効果を会社にもたらす」
というのが、世間一般の管理職の定義。
だけど会社で周りを見渡すと、
自分がプレイヤーになって部下と同じ土俵であくせくと仕事している管理職ばかり。
本来の管理職業務とは程遠い無能な上司たちめ。仕事しろ!
そして僕は思った。
そういえば、最近勉強してた心理学。あれはいつか僕が管理職になった時に使えるぞ!
ということで、今日は部下を上手に扱うための管理職の心得を心理学的側面から分析して紹介しようと思う!
これを読んでいる、上司であるあなた!部下の信頼を勝ち取ることはもちろん!多分会社にいる他の管理職より一目置かれる存在になれるはず。
部下の育成におすすめ!仕事で使える心理学一覧
ピグマリオン効果
ビジネスの人材育成でよく使われる教育心理学用語であるのが、このピグマリオン効果。企業の管理職研修などで聞いたことがある人も多いのでは?
ピグマリオン効果の効果としては、
「他人から期待されることにより、自分の成績が向上する現象」
管理職として、いかに部下の力を引き出せるかは最重要なポイント。そしてこのピグマリオン効果を使うことで、部下のやる気を引き出し、最大限の成果を上げることが出来ます。
そう!想像してみてください。
「東大卒のくせに本当に仕事出来ないな!この仕事急ぎだから明日までに終わらせろよ!!」
って言われるよりも、
「さすが東大卒は違うね!この仕事急ぎだから明日までにやってもらえると助かるなぁ」
ってどっちが部下のやる気を引き出せるでしょうか?
あえて悔しい思いをさせて、部下の負けん気を利用するという、パワハラ上等な上司もいるかもしれませんが、やっぱり部下のやる気を引き出すのは後者でしょう!
前者のような恐怖と威圧で部下を支配するやり方は、短期的には部下の能力を引き出せるかもしれませんが、長期的に見たら、部下が壊れてしまったり、最悪の場合あなたに反旗を翻してくるかもしれません。
実際は、どんなに無能な部下でも「ブタもおだてりゃ木に登る」作戦。上司であるあなたが下手に出てるフリをして、実際は手のひらで転がしてる。これこそが出来る上司のやり方です。
ちなみに1964年にアメリカの学校でこの効果が実証実験されており、
無造作に選ばれた学校の生徒のうち、「これから成績が飛躍的に伸びるのはいまここに集まっている君たちだ!」と伝えたところ、数ヶ月後この言葉を言われた生徒と言われていない生徒では、テストの点数に違いが出ています。
下の者の才能を活かすもつぶすも、親・教師・上司次第。
「人は他人からの恐怖よりも期待によってやる気を引き出す」
上司となったら真っ先に覚えておいてほしい心理テクニックです。
ホーソン効果
心理学の教科書には必ず載っているぐらい有名なのがこのホーソン効果。
ホーソン効果の効果としては
「他人から見られていることにより、良い結果を生み出すという心理効果」
先ほど紹介したピグマリオン効果と似ているのですが、
ピグマリオン効果が「褒める」ことによって部下のパフォーマンスを上げるのに対し、ホーソン効果は「監視」をすることによって部下のパフォーマンスを上げる。ホーソン効果の方が支配的側面が強いです。
では、ホーソン効果の具体例を見てみましょう!
「上司である自分の言うことは聞かずにサボる部下。しかし指導役として、その部下が仲良くしている先輩を配置したら、部下が見違えるように仕事するようになった」
こんな感じ!
さて、問題の部下はどうして突然仕事するようになったのでしょうか?
そう!
仲の良い先輩に迷惑をかけたくないから
嫌いな上司であるあなたなんかにはどうせ嫌いな上司なのだから、いくら迷惑かけて嫌われてもどうでもいいと思っているけど、自分が仲良くしていたり好きな人には嫌われたくはないというのが人間心理。
ということで、仲良くしている先輩を監視役としてうまく使った例。
これはかなり極端な例ですが、他の日常業務にも応用が効きます。
例えば、一人で作業が完結する業務に従事する社員の横に、全く関係ない業務でも良いので誰か他の社員を配置するなど。とにかく、「人から見られている」という状況を作り出すのがポイント。
自分以外誰もいない状況だと、いくらサボっても注意されることがないけど、誰かが近くにいると、「人から見られている」という意識が働き、一人で作業するよりも効率が上がる。
日本人は特に、世間体とか他人の目をとても気にする性質があるので、このホーソン効果は日本において絶大な効果を発揮します!
複数の部下を持つようになったら、部下をどのように配置して部下同士の影響により生まれる相乗効果を使うかは、チームを率いる上司にとって必要不可欠な能力です。このホーソン効果を使って最大限のパフォーマンスを生み出しましょう!
ゴーレム効果
今での紹介した効果は積極的に使って欲しい効果でしたが、最後に紹介するこのゴーレム効果は絶対に上司がやっちゃダメな効果。
ゴーレム効果の効果としては、
「ある人物に対する期待が低いと、その人物は期待通りパフォーマンスが下がっていく」
このゴーレム効果、一度陥ってしまうと悪循環が発生する大変な効果。
相手の印象通りパフォーマンス低下→相手からの評価下がる→さらにパフォーマンス低下と無限ループ。
上司という部下を評価する立場にいる人は、部下をゴーレム効果に陥らせないための工夫が必要となります。
じゃ、上司であるあなたはどうやって部下のゴーレム効果を予防したら良いのか?簡単なことです。
部下に対してネガティブなことばかり言わない
ミスをした部下に対して、
「お前はダメだ!」「何をやっているんだ!」
なんて言うと、自分は軽く叱ったつもりが、意外と部下のメンタルはやられているもの。
そしてこれがトラウマとなり、次の仕事をする時、上司であるあなたのプレッシャーから何もかもが空回り。結果的に作業効率がさらに下がったり、本来起きなくて良いミスを誘発するなど本末転倒な結果が生じることが多いです。
最初に紹介したピグマリオン効果にも通じますが、
他人を操るための原則は、
恐怖で支配するよりも、手のひらで転がす
手のひらで転がしている方がよっぽど楽です。
心の中でどう思っていようが、最大限のパフォーマンスを求めるなら、手のひらで転がしておだててるぐらいがちょうど良い。そしてそれがデキる上司というもの。
ちなみにもしゴーレム効果の悪循環に陥っている部下が発生した場合はどうしたら良いのか?
「何やっているんだ!」とかネガティブな言葉を言わないのは先に紹介したように当然のこと。
「頑張れ!」って一見期待をかけて部下を励ます言葉も、すでにゴーレム効果に陥っている人には逆効果です。
じゃどうすれば良いのか?
ハードルの低い挑戦を与える
ゴーレム効果に陥ってる人に対して、怖い上司であるあなたが何か言ったとしてももうどうしようもありません。
そんな時は、こっそりとハードルの低い内容の仕事を与えてみる。
仕事の内容は、短時間で終わる作業やあまり考えずに出来る作業、他の部下がサポートに入る作業など何でも良いです。
とにかく大事なのは、「できた!」という達成感を部下に与えること。
この「できた!」という自己肯定感こそがゴーレム効果を克服するポイントであり、また上司であるあなたが部下を手のひらで転がすポイントでもあるのです。
まとめ
人間関係に100%の正解なんてないし、まだまだ人生経験浅い26歳の個人的な考えなのでもしかしたらもっと良い方法があったり、もしかしたらこの記事に書いてあることを実践してもうまくいかないかもしれません。ただ、もし自分が親や上司になって年下の者と接するときに心がけたいのはやはりこの記事書いてあること。
・褒める
・実際は手のひらで転がす
これこそ年下の者を扱う真理だと個人的には確信しています。
期待されずに育った子供や親の愛情を十分に受けずに育った子供が非行に走るというのはよく聞く話。そうならないためにも、心理学を勉強し、他人を上手に扱う。上に立つ人たちにはぜひとも覚えておいて欲しいスキルではないでしょうか?