ぴろのウイスキーブログ

ウイスキーの記録とおすすめウイスキー紹介

なぜウイスキーは「12年」が多いのか?熟成年数の秘密を解説

ウイスキーを買いに行くと、

棚の半分が12年!

なんか、どの銘柄を見ても

12年、12年、12年・・・

10年でも15年でもなく、

なんで全部12年なの!?

って最初は本当に謎だった。

 

ウイスキーと12年!

 

で、先に結論を言うと・・・

 

業界の都合で、そうなっちゃっただけ。

 

味の話もあるし、

コストの話もあるし、

「あのブランドが12年を売りまくったせい」

という話もある。

 

ただ!

 

「なぜ12年が多いか」を知るだけで

終わったら

雑学で終わり。

 

この記事では、

その先にある

「結局、筆者はどれを選べばいいの?」

という疑問にも

全力でガチ回答するよ!

 

ウイスキーが並ぶ棚

引用元:https://unsplash.com/

 

そもそも「12年」とは何のこと?

 

ウイスキーの「12年」って、何が12年なの?

 

「12年」というのは

熟成年数のこと。

 

蒸留した後に樽に詰めて、

12年間倉庫で寝かせましたよ

という証明!

 

「12年」= 樽で4380日眠らせた証明

 

4380日。

 

ちょっと待って、

12年間売れない在庫を抱えるって

どういう感覚だ・・・

 

そう考えると、

ウイスキーの値段が高い理由が

急に腑に落ちてくる。

 

12年後に何本売れるかもわからないのに仕込み続けるって、なかなか狂った商売だよ・・・

 

ただ!

 

「12年」と書いてあっても、

ボトルの中身が全部

ちょうど12年の原酒とは限らない。

 

スコッチは複数の樽を

ブレンドして作ることが多くて、

「12年」という表示は

一番若い原酒が12年以上

という意味になる!

 

20年熟成の原酒が混ざっていることもあるし、

15年が混ざっていることもある。

 

最低でも12年は熟成させた原酒しか入れていない

という保証がある、ということ。

 

これはスコッチウイスキー協会(SWA)のルールで、

誤魔化しが一切できない仕組みになっている!

 

ウイスキー熟成庫の樽

引用元:https://unsplash.com/

 

スコッチ「3年以上」が法律上の最低熟成年数

 

で、

 

スコッチウイスキーの

法律上の最低熟成年数は

3年

なんだよね。

 

じゃあなんで3年物を

ほとんど見かけないかというと、

 

単純に、飲めたもんじゃないから。

 

アルコールの刺激が強くて、

樽の風味も

まだ全然乗り切っていない。

 

「蒸留したてのスピリッツ感」が

残ったまま瓶詰めされる感じで、

正直キツい・・・

 

3年物は法律上OKだけど、美味しいかどうかは別の話!

 

8〜10年を超えてくると味がぐっと落ち着いてきて、

12年になるとほとんどの蒸留所で

「商品として出せる完成度」に達する!

 

これが

12年が多い理由のひとつ目。

 

なぜ12年が定番年数として多いのか

 

ここが本題!

 

1個の理由じゃなくて、

3つの要因が重なった結果

12年が世界標準になっている。

 

ウイスキー蒸留所

引用元:https://unsplash.com/

 

理由1:味が「ちょうどいいところ」に落ち着く

 

熟成中に

何が起きているかというと、

 

最初の数年は

荒々しいアルコール感が和らいでいく段階。

 

で、そこから

樽の木の成分が溶け込んできて、

バニラや樽のスモーキーな

風味が乗っていく。

 

この変化は一気に起こらない。

 

スコットランドの

安定した気候で熟成させると、

だいたい10〜12年あたりで

「アルコールの荒さ」と

「樽の豊かさ」が

ちょうど重なる瞬間が来る。

 

12年は「荒さ」と「豊かさ」がぶつかるスイートスポット

 

ただ!

 

あくまでも

「スタート地点」の話で、

筆者個人的には

15年になって初めて面白くなると思ってる。

 

12年は「ウイスキーってこういうものか」と

理解するのにちょうどいい。

 

だから「定番」なのであって、

12年が頂点ではないよ。

 

理由2:あのブランドが12年を「普通」にした

 

1960〜70年代に、

 

ジョニーウォーカー・ブラックラベル(12年)が世界的に大ヒット!

 

「12年熟成のブレンデッドスコッチ」という

形が

世界中に広まって、

「ウイスキー = 12年」というイメージが刷り込まれた。

 

他のブランドも

「じゃあうちも12年を軸にしよう」

となって、

 

業界全体で12年が「普通」になった。

 

売れた商品が「業界の基準」を作ってしまったわけ!

 

味の問題というより、

文化が先に定着してしまった。

 

ぶっちゃけこの理由が一番大きい気がする。

 

理由3:蒸留所にとって一番売りやすい

 

12年間在庫を抱えるのは、

蒸留所にとって

12年分のコストがかかっているということ。

 

15年・18年になればなるほど

在庫コストが膨らんで、

価格も一気に跳ね上がる!

 

12年は、

品質が十分に上がっているのに

価格が4,000〜8,000円前後に収まることが多くて、

一番売れる価格帯にドンピシャ!

 

売れる価格 × ちゃんとした品質、が成立するのが12年

 

18年になると

いきなり1万5,000〜3万円台まで跳び上がる銘柄が多くて、

普段使いにはなかなか手が出ない・・・

 

蒸留所からしても

「一番売れる価格帯で

一番いいものを出したい」なら、

答えは12年になるわけ!

 

長期熟成ものが高いのは「レア」なだけじゃなくて、長年の在庫コストも乗ってるからね・・・

 

年数別の立ち位置と「どれを選ぶか」ガイド

 

で、

 

「12年が多い理由はわかった。

で、筆者は何を買えばいいの?」

 

それがこの記事で一番伝えたいこと!

 

ウイスキーボトル並び

引用元:https://unsplash.com/

 

年数ごとの「キャラクター」を整理したよ。

 

年数帯価格帯目安味の傾向こんな人向け
NAS(年数なし)2,000〜5,000円銘柄によって差が大きいまず安く始めたい人
8〜10年3,000〜6,000円フルーティ・軽快。若さも少し残る軽くて飲みやすいのが好きな人
12年(定番)4,000〜8,000円バランス◎。荒さが消えて樽感が乗る迷ったらまずここから!
15年8,000〜15,000円味が深まる。複数の風味が重なり始める12年で物足りなくなった人
18年15,000〜30,000円樽感が際立つ。余韻が長い特別な日のために奮発したい人
21年以上30,000円〜唯一無二の個性。コレクター的な価値ウイスキー沼に落ちた人

 

表のポイントは12年だけが全部クリアしているところ!

 

「味のまとまり」

「価格」「入門向き」の

全部が4,000〜8,000円に収まっている年数なんて、

12年しかないわけ。

 

10年もののおすすめウイスキーランキングはこちら!

www.piroriro.com

https://www.piroriro.com/entry/whisky-ten

 

12年もののおすすめ銘柄まとめはこちら!

www.piroriro.com

https://www.piroriro.com/entry/whisky-twelve

 

「12年より先」へのロードマップ

 

ただ!

 

12年を飲み続けていると、

必ずこういう日が来る。

 

「もっとガツンとした樽感がほしい・・・」

 

そのタイミングで15年へ行くのが

正直おすすめのルート!

 

15年になると

グレンドロナックやバルヴェニーのシェリー感が

めちゃくちゃ重厚になってくる。

 

15年もののおすすめウイスキーランキングはこちら!

www.piroriro.com

https://www.piroriro.com/entry/whisky-fifteen

 

さらに18年以上になると、

価格は跳ね上がるけど

「一生忘れられない味」に出会う可能性がある。

 

18年以上は「特別な日のご褒美」にするのが一番幸せな使い方だよ!

 

18年もののおすすめウイスキーランキングはこちら!

www.piroriro.com

https://www.piroriro.com/entry/whisky-eighteen

 

NASという選択肢と年数表示の関係

 

で、

 

年数の話を深めると

必ず出てくるのが

NAS(ノンエイジ)

という存在。

 

NASって年数を隠してる若いウイスキーでしょ?

 

「若いウイスキーを年数隠して

出してるんでしょ?」

と思ってた時期が

筆者にもあったんだけど・・・

 

実際は全然違う。

 

年数に縛られずに

その時一番うまい状態で出すための選択肢

でもある!

 

ウイスキーボトル複数

引用元:https://unsplash.com/

 

ただ!

 

NASは当たりはずれが

激しいので、

初心者には

逆に選びにくいかもしれない・・・

 

迷ったら銘柄ファーストで

選んだほうがいい。

 

「NASだから安心」も

「12年だから安心」も、

どっちも正しくない。

 

年数より先に「銘柄」を選ぶ

これが正解!

 

年数はあくまで

「この銘柄のどのラインを選ぶか」を

決める

補助情報。

 

NASだからダメってことは全然なくて、銘柄によっては12年より断然うまいのも多いよ!

 

12年が合う人・別の選択肢が向いている人

 

で、

 

正直に言う。

 

12年で合わない人なんてほぼいない。

 

「どれ買えばいいかわからない」

という人は

全員12年から始めていい。

 

12年が合う人

 

どんな人に12年がハマるの?

 

若すぎず、重すぎず、

「ウイスキーってこういうものか」が

わかる

一番わかりやすい入口がここ!

 

15年・18年になると

樽の影響がどんどん強くなって、

フルーティな面が薄れていく。

 

フルーティさと樽感を

両方楽しみたいなら

12年がベストポジション!

 

筆者が実際に飲んで

特にインパクトがあった12年はこのあたり。

 

グレンリベット 12年のレビューはこちら!

www.piroriro.com

https://www.piroriro.com/entry/glenlivet

 

マッカラン 12年のレビューはこちら!

www.piroriro.com

https://www.piroriro.com/entry/macallan

 

12年よりも別の選択肢が向いている人

 

とにかく安くウイスキーを知りたい人 → NAS

 

NASは2,000〜4,000円台に良品が揃っていて、

「まずウイスキーがどんなものか知りたい」

という段階なら

NASで十分楽しめる!

 

樽の香りをとことん楽しみたい人 → 15年以上

 

18年以上になると

樽の香りが

しっかり乗ってきて、

なんか、

いろんな味が重なってくる。

 

ただ価格は厳しい・・・

 

15年は「12年で物足りなくなった人の次の一本」として最高の選択肢!

 

選び方のまとめ
迷ったらとりあえず → 12年(4,000〜8,000円帯)
まず安く始めたい → NAS(2,000〜4,000円帯)
12年で物足りなくなったら → 15年(8,000〜15,000円帯)
特別な日に奮発 → 18年(15,000〜30,000円帯)

 

年数別おすすめ記事への導線まとめ

 

てことで!

 

年数別のおすすめウイスキー記事をまとめたよ!

 

どの年数から飲んだらいいか迷う・・・という人はまず12年から!

 

10年もののおすすめランキングはこちら!

www.piroriro.com

https://www.piroriro.com/entry/whisky-ten

 

12年もののおすすめ銘柄はこちら!

www.piroriro.com

https://www.piroriro.com/entry/whisky-twelve

 

15年ウイスキーおすすめランキングはこちら!

www.piroriro.com

https://www.piroriro.com/entry/whisky-fifteen

 

18年もののおすすめランキングはこちら!

www.piroriro.com

https://www.piroriro.com/entry/whisky-eighteen

 

年数よりまず「好きな銘柄を見つける」のが一番の近道!

 

ウイスキーの種類や用語について

もっと知りたい人はこちらもどうぞ!

 

シングルモルトってなに?という人はこちら!

www.piroriro.com

https://www.piroriro.com/entry/2021/06/10/190000

 

グレンフィディックとグレンリベットどっちが好みか迷ってる人はこちら!

www.piroriro.com

https://www.piroriro.com/entry/2020/10/12/190000

 

まとめ:12年が定番なのは「業界の都合」がでかい

 

てことで!

 

ウイスキーに12年が多い理由まとめ!

 

1. 12年あたりで味が「ちょうどいいところ」に落ち着く

アルコールの荒さが落ち着いて、

樽感とちょうど重なる年数。

 

2. 売れた商品が「業界の基準」を作ってしまった

あのブランドの12年大ヒットが、

世界中の標準を決めた。

 

3. 蒸留所にとって一番売りやすい年数だから

コスト × 品質 × 価格帯の

全部が成立する年数が12年。

 

要するに、

「理想的な年数だから」ではなくて、

「都合よく全部揃った年数」が12年なわけ。

 

そして大事なのは、

この事実を知った上で

「自分はどこから始めるか」を決めること!

 

12年が多い理由がわかったら、あとは飲んで確かめるだけ!理屈より体験だよ!

 

まあ、

こういう理屈を全部知った上でも

結局気になるボトルを

買うんだけどね・・・

 

それでいい。

 

12年もののおすすめ銘柄一覧はこちら!

www.piroriro.com

https://www.piroriro.com/entry/whisky-twelve

 

10年ものが気になる人はこちら!

www.piroriro.com

https://www.piroriro.com/entry/whisky-ten