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【後味が樽の香り】バランタイン17年をレビュー!【優等生ウイスキー】

基本的に1本5000円以下のなるべく安くて美味しいウイスキーばかり飲んでいる筆者

 

ということで!

熟成年数12年以下がいつも飲むウイスキーのほとんどなんだけど、

たまにちょっとだけ良いウイスキーも買ったりする!

 

てことで今回は、筆者が持っているウイスキーの中でもちょっとリッチなウイスキーであるバランタイン 17年」を紹介しようと思います!

 

 

 

【後味が樽の香り】バランタイン17年をレビュー!【優等生ウイスキー


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17年ものウイスキーにしてはかなり安い!バランタイン17年

 

熟成年数17年ぐらいのウイスキーって、

安くても7000円ぐらい

たいていは1万円以上

国産に至ってはお祭り価格

ってイメージあると思うけど、

 

今回紹介するバランタイン 17年は意外と安い!

 

サントリーが輸入している国内正規品5000〜5500円ぐらい

amazon並行輸入買えば4500〜5000円ぐらい

 

てことで実は、ラフロイグ10年飲むのと大して変わらない!

てか下手な12年ものとかよりもよっぽど安い!

 

 

※たまに並行輸入品と正規品の価格が逆転するので注意です!

味はどちらもほぼ変わらないので、その時々で、安い方を買いましょう!

 

ファイネスト・12年は超おすすめだったけど、バランタイン17年は・・・

 

で、

1本1000円ぐらいのバランタイン ファイネスト

www.piroriro.com

 

1本2000円ぐらいのバランタイン 12年

www.piroriro.com

 

どちらも「こんなにコスパの良いウイスキーはない!」と思って、

かなり気に入ってる筆者

 

てことで、ラインナップの下から3番目に位置するバランタイン 17年も最高!

って褒めるのかと言うと・・・

 

バランタイン 17年はちょっと異質なんだよね・・・

 

そんなバランタイン 17年の味については、

この記事の最後に徹底的にレビューしようと思います!


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まずはスコッチウイスキーの中でも屈指の歴史を誇るバランタイン 17年の特徴について軽く勉強してみましょう!

 

バランタイン17年の特徴と歴史をざっくり紹介!

 

 

世界三大ブレンデッドウイスキーのひとつ「バランタイン」の中心が17年

 

ジョニーウォーカー、シーバスリーガルに並ぶ、

世界三大ブレンデッドウイスキーとして有名なバランタイン

 

そんな現在のバランタインの名声を作り上げるのに最も貢献したウイスキーが、

今回紹介するバランタイン 17年!


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1937年に初めて発売され、あまりの完成度の高さから、

スコッチウイスキーの象徴として「ザ・スコッチ(The Scotch)」と呼ばれて称えられているほどすごいウイスキーです!

 

40種類以上の原酒と「バランタイン魔法の7柱」が味わえる17年

 

40種類以上の原を混ぜ合わせて造られているバランタイン 17年

そんな原酒の中でも、バランタインの複雑で重層的な味わいを生み出す7つのキーモルト

を中心に造られています

 

ちなみにこの7つの原酒は、バランタインの味わいを造り出すのに非常に重要な役割を果たしていることから、

魔法の7柱と呼ばれています

 

そしてこの魔法の7柱の中でも、

特に、スキャパ、ミルトンダフ、グレンバーギの3つと、

7柱には入らないけど、グレントファーズ

以上の4つが、バランタイン 17年の味わいには強く反映されているサントリー公式HPでは説明されています

 

ちなみに4つの原酒の味わいが口の中にやってくるイメージグラフはこんな感じ!

 

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引用元:https://www.ballantines.ne.jp/products/17years.html

簡単に言うと、

 

の香り(スキャパ) → バニラのようなスパイシーな甘み(ミルトンダフ) → 青りんごのような爽やかな甘み(グレンバーギ) → ベリーナッツのような後味(グレントファーズ)

 

こんな感じで、大体4段階で味が変化するのがバランタイン 17年の特徴らしいです

(ただ、今から徹底レビューしますが、おそらく2段階ぐらいしか変化感じられないはず・・・)

 

バランタイン17年の味と評価は?

 

 

なんだか味が薄くて、特徴がない・・・

 

ということで実際にバランタイン 17年を飲んでみようと思います!

 

現在、バランタインの通常ラインナップは、

ファイネスト、12年、17年、21年、30年

5種類が揃っている中で、

 

17年より上の3種類は、

この背の低い丸形のボトルになります


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最大限の輸送効率と省スペース性を考えてデザインされている、

ファイネストや12年の角形ボトルに比べると、段違いに高級感があってかっこいいです!


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で、そんなバランタイン 17年、グラスに鼻を近付けてみると・・・

 

12年ものウイスキーに比べたら、

アルコールの刺激はほぼないレベルですが、 

かすかにツーン!とした刺激があります!


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で、香りはかなり弱め

ファイネストや12年で感じられたバニラや蜂蜜のような甘い香りはほとんど感じられず

第一印象としてかすかに青りんごの爽やかなフルーティな香りがします


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香りを楽しみたい人17年ものの香りに期待している人はちょっと拍子抜けするかも・・・

 

で、口に含んでみると、

ファイネストや12年はとにかく甘い蜜のような味わいが特徴でしたが、

17年は全く別の銘柄と言えるほど、印象が違います

 

一言で言うと、

酸味が中心のスペイサイド地方のウイスキーにそっくり!

 

口に含んだ瞬間に青りんごのような爽やかなフルーティさを感じられ、

時間が経ってくると、樽やナッツのような香ばしい後味がじわじわと湧いてくる


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ただ、スペイサイドを代表するグレンフィデックグレンリベットのように、

とにかく酸味中心の味わいや、爽やかすぎるほどフルーティな青りんごの香りみたいな強さはないので、

酸っぱいウイスキーがあまり好きではない筆者好みのちょうどいい酸味です

 

また第一印象はガツン!と来るようなパンチはないけど、

口に含んでしばらくした後の、樽やナッツの香ばしい後味がじわじわと強くなってくる感覚があり、

木の香りが好きな人には面白いと思えるウイスキーだと思います

 

ちなみに公式テイスティングには、

「バニラや蜂蜜の甘い味わい」と書いてあるけど、

筆者はほとんど感じられませんでした

 

おそらくファイネストと12年の甘い味わいの印象が強すぎて、

ファイネスト → 12年 → 17年と進んできた人は、

バランタイン 17年はほぼ甘みを感じないと思います

 

蜜のように甘いウイスキーが好きな人は、

バランタイン 17年よりも、ファイネストか12年飲んだ方がおすすめです!

 

 

 

てことで、アルコールの刺激はもちろん17年の方が弱くて飲みやすいんだけど、

「甘さ」だけで見ると、断トツに12年とファイネストの方が強いので、

人によっては、12年の方が飲みやすいと感じるかもしれません

 

17年は正統派ウイスキーが強くて、

味は薄めで、香りも後味と余韻が中心で、

もしかしたらウイスキー飲み慣れてない人は、 そんなに美味しいと思わないかも・・・

 

まとめ

 

てことでバランタイン 17年の紹介でした!

 

確かに美味しいことは美味しいんだけど・・・

これに1本5000円の価値があるか?と言われたら、

 

う〜ん・・・

 

ってのが筆者の感想です

 

一言で言うと、

とにかく味が薄い!

そして香りも公式説明では、

花、バニラ、樽、蜂蜜、スモーキー、潮、ベリー、ナッツ

と色々と書いてあるけど、

 

筆者は、

青りんご、樽、ナッツ、潮

しか感じられなかった・・・

 

もしも何層にも重なった複雑な香りのウイスキーを楽しみたい人は、

苦くて飲みにくいけど、タリスカー 10年とかを飲んだ方が、

もっと色々な香りがドドドド!って来る感じを体験できるのでおすすめです

 

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てことで筆者の舌がおかしくなっちゃったか?

って思ったけど、

おそらく、印象の薄いウイスキーであるバランタイン 17年

 

複雑に何層にも花開く香りを楽しむと言うよりは、

とにかく樽の香ばしい後味と余韻を楽しむのに特化したウイスキーといった印象でした

 

木の香りが好きな人や、すこすこと水のように飲める薄いウイスキー好きな人はおそらくドンピシャにハマるはず!

 

筆者みたいに、

アイラ島の煙くさいウイスキーや、タリスカーみたいな4段階変化するようなウイスキー好きな人にはきっと物足りない・・・

 

てことで、

「1本5000円で買える17年もの」なので、一見安く見えるけど、

よほどお金が余っている人以外はおすすめしません

地味に高いウイスキーなので、どうしても気になる人は、一度バーに行ってどんな味か確かめてから買ってみるのがおすすめ!

 

筆者個人的には予算6000円で、

グレンリベット + ボウモア

全く印象の異なるウイスキーを飲み比べるか、

 

 

 

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ラフロイグタリスカーあたりの、

とにかく一度飲んだら忘れない1本4000円クラスウイスキーを買った方がおすすめです

 

 

 

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バランタイン 17年は、 

決してまずくはないんだけど、小綺麗にまとまり過ぎてて面白くない優等生タイプウイスキーでした

 

【追記】

この記事書いたちょっと後に、ラインナップのひとつ上のバランタイン 21年飲んでみたら、

めちゃくちゃ美味かった!

 

今回紹介したバランタイン 17年に比べて2000円ぐらい高いけど、

筆者個人的にはバランタイン 21年は絶対に2000円以上の価値あるおすすめウイスキー

 

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香り:青りんごの爽やかな酸味ある香りが中心。かすかにアルコールの刺激が鼻に刺さる感じがあり、17年ものウイスキーにしてはちょっと気になる。香りの強さはそれほど強くない

味:青りんごのフルーティな味わいと樽の香ばしい風味が中心。香りがそれほど強くなかったのに対して、味わいは結構濃いめ。後味にかけて、青りんごとナッツを合わせたような風味がさらに強まっていく感じがあり、とても心地よい余韻。17年にしてはちょっとアルコールの辛さが気になる。他のウイスキーに比べたらかなり美味しい部類に入るけど、「The Scotch」というとんでもない称号を持っている割には「この程度か?」というのが正直な感想・・・

簡単なイメージ:青りんごの香り → 青りんごの爽やかさ → ナッツの香ばしさ → チョコレートっぽいかすかな苦み → ほのかに甘い余韻

個人的おすすめ度:A−

 

 

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だいたい1本3行ぐらいで簡単にまとめてみたのでレビュー読むの面倒な人におすすめ!