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自動車メーカーへの転職はやめとけ?開発社員が中から見た7つの現実

※本記事はプロモーションを含みます。

クルマは大好きだけど、いま働いている自動車メーカーは大嫌いな筆者です!

この一言、実は昔このブログに書いた自分の文章のコピペです。

で、この記事を読んでる人は、たぶんこういう人だと思う。

クルマが好きなので、自動車メーカーへの転職を考えています!実際どうですか?

いい質問!

中の人間として、めちゃくちゃ正直に答えます。

やめとけ。

いや、正確に言うと、

「クルマが好きだから」という理由だけで来るのはやめとけ

です。

逆に言うと、ある条件を満たす人にとっては、いま自動車メーカーは相当おいしい

その条件も含めて、開発部門で働いている筆者が、

求人票にも会社説明会にも絶対に出てこない7つの現実を書いていきます。

ちなみにこの記事、うちの会社の人事が読んだら卒倒すると思う。まあ読まないけど。

【結論】自動車メーカーへの転職が「アリな人」と「やめとけな人」

長い記事なので、先に結論だけ置いておきます。

転職アリな人

・EV/自動運転/ネット接続(コネクテッド)の実務経験がある人

・ソフトウェア、電子制御、通信、AIあたりを触ってきた人

・「中途採用」で入れる人(※これが超重要。理由は現実③)

やめとけな人

・クルマが好きだから、という動機がメインの人

・成果を出した分だけ給料に反映されないと耐えられない人

・都心に住みたい人

・「大企業だから安定してるでしょ」で来ようとしている人

読むのが面倒な人はここで帰ってもらって大丈夫です。

もうちょっと踏み込んだ話が聞きたい人だけ、下へどうぞ。

現実①:35歳くらいまで、同期の給料はほぼ全員同じ

まずここ。

筆者が働く自動車会社は、だいたい35歳ぐらいまでは、

新卒同期なら、どの部署に配属されても給料は同じ

です。

忙しい部署も、暇な部署も、同じ。

会社を丸ごと背負ってる部署も、一日中ハンコを押してる部署も、同じ。

これ、外から見ると「安定してていいじゃん」に見えるらしいんだけど、

中にいる人間からするとただの罰ゲームです。

だって、頑張っても給料が変わらないんだもん。

で、頑張らない人も給料が変わらない。

この制度で得をするのは誰か、って考えると答えは1つ。

何もしてない人

この話、筆者はブログで何度も怒ってます。

年功序列で増殖した「無能モンスター」の図鑑。うちの会社の生態系がよく分かります。

年功序列の会社に入ったんだから、そりゃしょうがない。

文句があるなら転職しろ、っていうのは正論です。

ただ、これから入ってこようとしている人には、先に知っておいてほしい。

現実②:エンジンの人もEVの人も、給料が同じ

で、ここからが本題。

①の年功序列が、いま自動車業界でとんでもない矛盾を生んでます。

例えば、同じ年に入社した2人がいたとして、

鈴木さん:エンジン開発部門に配属

高橋さん:自動運転開発部門に配属

この2人、社内では5年働いても給料はほぼ同じ。

ところが、この2人がためしに転職サイトに登録してみると・・・

エンジンの鈴木さん → 特に変化なし

自動運転の高橋さん → いまの1.5倍の年収でオファー

これですよ!

EV・自動運転・ネット接続あたりを開発してる社員って、

いまどこの自動車メーカーも喉から手が出るほど欲しい人材なんです。

だから外の市場では値段が跳ね上がってる。

なのに社内では、隣の席のエンジンの人と同じ給料。

社内価格と市場価格がぶっ壊れてる、というのが今の自動車メーカーです。

この矛盾については、まるまる1本記事を書いたことがあります。

「EV部署は入社1年目から年収1000万にしろ」と本気で提案してる記事。ソニーもNECもやってるのに、なぜか自動車業界だけやらない。

現実③:中途で入ってきた人のほうが、給料が高い

で、②の続き。

各社が先進開発の人材を奪い合ってるとどうなるかというと、

中途で入ってきた同世代のほうが、新卒より給料が高い

という現象が起きます。

少なくともEV・自動運転・ネット接続の部署ではそうなってるっぽい。

で、この記事を読んでる人にとっては、これ朗報ですよね。

だって、あなたは中途で入る側だから。

新卒で入って年功序列の列に並ばされてる筆者みたいな人間と違って、

中途の人は「市場価格」で値段が付く。

ここが、自動車メーカーへの転職で唯一おいしいポイントです。

お前ら中で文句言ってないで、その値段で入ってくる側に回れよ!

ほんとそれ。

ただし条件があって、これは先進開発まわりのスキルを持ってる人だけの話。

「クルマが好きです!」で入ろうとしてる人には、この値札は付きません。

だから求人票は「職種名」じゃなくて「部署」を見ろ

同じ「自動車メーカー・開発職」の求人でも、

中の部署によって、5年後の市場価値が全然違う。

ここは絶対に確認してから応募したほうがいい。

面接で「配属先はどこですか」を聞けない会社は、それ自体が答えです。

現実④:「開発職」で入っても、やる仕事はデータ入力かもしれない

はい、ここが一番書きたかったところ。

筆者、肩書きは自動車メーカーの開発担当です。

かっこいい。

で、実際に3年間やってきた仕事は何かというと・・・

データ入力。

クルマを設計してるわけでも、テストコースを走らせてるわけでもない。

数字を、右から左へ、入れる。

大企業の「開発職」って、実際にはこういう仕事がかなり混ざってます。

なんでかというと、仕事が細かく分業されすぎてるから。

1台のクルマを作る工程が何千個に割られていて、

そのうちの1個を、何年もやる。

クルマ好きが夢見てる「自分のクルマを作る」は、まず来ません。

「データ入力しかしてない自分は転職できない」と26歳の筆者が自分で書いてる記事。読み返すと普通に悲しい。

これ、転職してくる人にとってはキャリアの地雷です。

前の会社で持ってたスキルが、3年で錆びる可能性がある。

面接では必ず「入社1年目に具体的に何をやるか」を聞いてください。

そこで職務内容が出てこない会社は、たぶん出せないんじゃなくて、決まってないだけです。

現実⑤:働き方は、いまだに昭和が現役で走ってます

次。

うちの会社にある文化を、いくつか置いておきます。

・残業している人=頑張っている、という空気

・やることがないのに、周囲と足並みを合わせて残業時間を調整する人がいる

・台風で電車が止まっても、車で出社してくる人がいる

・18時に職場の電気が強制消灯されるが、もう一回点け直す役割の人間がいる

・有給を100%使うと「あの子とは遊んじゃダメだよ」的な扱いになる(管理職は年間15日近く平気で捨ててる)

・社内メールの宛先を、電話帳で入社年次と役職を調べて並べ替える人がいる

え?

って思いました?

筆者も毎日思ってます。

ちなみに筆者は残業を一切拒否して、毎日17時に帰ってます。

そんな筆者への風当たりの強さといったら、まるで村八分

うちの会社のおかしなルールを列挙した記事。転職を考えてる人は、これを「入社後の日常」として読んでください。

ここ、意外と見落とされがちなんですが、

自動車メーカーって製造業の中でも特に人数が多い会社です。

人数が多い組織は、文化が変わるスピードが致命的に遅い。

「最近の大企業は変わってきてるらしいよ」を真に受けないでください。

現実⑥:勤務地は、まず都心じゃない

これは業界の構造の話。

完成車メーカーの開発拠点とテストコースと工場は、当然ながら広い土地が要ります。

だから、都心にはありません。

愛知、静岡、群馬、栃木、広島、あのへんです。

で、ここが地味に効いてくる。

いざ辞めたくなったとき、転職先の選択肢がその地域に縛られるんですよ。

家を建てて、子どもが学校に通い始めたあとで、

「この会社おかしいぞ」と気づいても、もう動けない。

実際、自動車メーカーの周辺には自動車の会社しかない街がいくつもあります。

クルマの街に住むと、逃げ道もクルマの会社になる。

これ、入る前に一回だけ想像しておいてください。

現実⑦:終身雇用はもう終わってるのに、年功序列だけ残ってる

最後にいちばん根っこの話。

もうずいぶん前に、日本一大きい自動車メーカーの社長が、

「終身雇用を守っていくのは難しい」という趣旨のことを言いました。

業界にいる人間としては、ついに言ったか、という感じでした。

終身雇用が終わったあと、大企業の無能はどこへ行くのか、という記事。

で、ここが最悪なところなんですが、

年功序列と終身雇用って、本来セットの制度なんですよ。

若いうちは安い給料で我慢する。

その代わり、後半で回収させてもらう。

それが成り立つのは、定年まで会社が面倒を見てくれるという前提があるから。

で、いま自動車業界で起きていること。

回収させてくれる後半だけ消えて、我慢する前半が残った。

これが、筆者が「自動車メーカーはやめとけ」と言う一番の理由です。

クルマがオワコンだから、じゃない。

クルマは最高です。

ダメなのは会社の仕組みのほう

それでも自動車メーカーに転職したい人へ

ここまで散々ボロクソに書いておいて何ですが、

筆者、クルマの仕事そのものは大好きです。

世界がびっくりするような技術を、日本のメーカーはまだいくつも持ってます。

なので、入るなら勝てる入り方をしてほしい。

自動車メーカーに転職するなら、この順で確認する

1. 配属部署はどこか(EV・自動運転・コネクテッドなら◎)

2. 入社1年目に具体的に何をやるか(答えられない会社は要注意)

3. 評価と給与が年功で決まるのか、市場価格で決まるのか

4. 勤務地はどこで、そこから他社へ移れるか

5. 中途と新卒で処遇が分かれているか(分かれてる会社のほうが、中途には有利)

逆に、「クルマ好きが多くてアットホームな職場です!」を推してくる会社は、

ちょっと警戒したほうがいいです。

「アットホームな職場」という言葉が出てきたときに何を疑うべきか、という記事。

逆に「いま自動車メーカーにいる人」へ

ここからは、この記事にたどり着いた同業の人向け。

たぶん何人かいますよね。

「自動車メーカー 転職」で検索してきた、中の人。

筆者もその一人でした。

そして情けない話をすると、筆者は26歳で第二新卒カードを失いました

「そのうち辞める」と毎日ブログに書きながら、

実際には何もせず、いちばん値段の付く時期を通過してしまった。

現実②で書いたとおり、EV・自動運転・ネット接続の人には市場価格が付いてます。

それ以外の人でも、20代のうちは「若さ」という値札があります。

値札があるうちに、値段だけ見に行くのはタダです。

辞めろとは言いません。筆者も辞めてないので。

ただ、自分の市場価格を知らないまま年功序列の列に並び続けるのは、

控えめに言って相当もったいない

筆者が提携しているところは、対象条件がはっきり決まってます。

転職エージェントナビ(登録無料)

・対象:20〜29歳/転職回数2回以内/3ヶ月以内に転職したい人

・勤務地:東京23区・大阪都心・名古屋都心で正社員希望の人

・向いてない人:30代以上/いまの勤務地の近くで探したい人/「いつか転職したい」段階の人

・申し込むと:WEB登録のあと、14日以内に電話で申込内容の確認が入る(出ないと登録が無効になる)

名古屋都心が対象に入ってるのは、自動車業界の人にはちょっと効くと思います。

クルマの街から、名古屋の真ん中へ。

まずは登録ページの条件だけ見てみてください。

【PR】転職エージェントナビ

言っておくけど、筆者は「転職会社のカモにされるだけ」とも書いた人間です。だから使うなら、20代の無料の範囲だけ使え、が結論。

あと、辞め方そのものが決まってない人は、こっちに全部まとめてあります。

会社の辞め方は4種類しかない、という記事。自分がどれなのかだけ持ち帰ってください。

まとめ:クルマは最高。会社の仕組みが最悪。

ということで!

自動車メーカーへの転職について、中の人間として7つ書きました。

① 35歳くらいまで同期は横並び。頑張っても給料が変わらない

② EVもエンジンも同じ給料。社内価格と市場価格が乖離してる

③ だから中途で入る人のほうが高い。転職者には唯一の追い風

④ 「開発職」でもデータ入力の可能性がある。配属を必ず確認

⑤ 台風出社と有給の捨て合いが現役。文化は簡単には変わらない

⑥ 勤務地は都心じゃない。次の転職先まで地域に縛られる

⑦ 終身雇用は終わったのに、年功序列だけ残った

で、最初の結論に戻ります。

「クルマが好きだから」で入るのはやめとけ。

クルマが好きな気持ちは、会社が守ってはくれません。

むしろ、好きな気持ちにつけ込まれる。

入るなら、市場価格が付くスキルを持って、部署を指定して、中途で入る。

それができるなら、自動車業界はまだまだ面白い場所です。

筆者みたいに、好きなだけで入って、データ入力を3年やって、

ブログで文句を言うだけの人間にはならないでください。

読んでくれてありがとう!自動車業界から「出る」ほうの話は、こっちに全部書いたよ!

自動車業界から抜ける側の記事。持ってるスキルがどこで売れるのかを全部並べました。

自動車メーカーの職種一覧。求人票の職種名が、中では実際どういう仕事なのかを書いてます。