2020年現在、世界で一番売れているシングルモルトウイスキーといったら・・・
グレンリベット!
ご近所にあるグレンフィディックと長年に渡る首位争いを繰り広げた結果、
2015年についにグレンフィディックを抜き、世界で1番売れているシングルモルトの座を掴みました!
ちなみに年間約600万本売れているらしいです
ということで今回は、世界一ウイスキー「グレンリベット 12年」を紹介しようと思います!
【りんごの香り】グレンリベット12年をレビュー!味と評価は?
筆者が初めて買ったウイスキー!グレンリベット 12年!
世界一という圧倒的数の暴力のおかげか、
12年ものウイスキーで、1本3000円程度と超良心的価格なグレンリベット
お手頃な価格と誰にでも飲みやすい味わいから、ウイスキー初心者の人に真っ先におすすめされることも多い銘柄です
ちなみに、筆者が大学生の時に初めて買ったウイスキーもこのグレンリベット 12年!
それまでウイスキーなんて、
サークルの合宿や宅飲みの罰ゲームで飲むような拷問に使われるお酒
だと思っていた筆者・・・
ふとある日、
なんかウイスキーって、1本1000円から3000万円までやたらと価格に差あるけど、高いウイスキーって美味いのか?
と興味持って買ってみたのがこのグレンリベット!
ちなみに、
その時、初めて買ったグレンリベットは、
やっぱり酸っぱくてまずかったので、宅飲みの罰ゲームで使いました
サークルのみんなで、
「まずい!」
って言いながら飲み干したのを今でも覚えてます・・・(笑)
あの時のグレンリベットさんごめんなさい(迫真の反省)
約6年ぶり2回目のグレンリベットくん登場!
で、その後、
ボウモアやハイランドパークに出会って、
現在のウイスキー大好き人間に覚醒した筆者!
筆者おすすめのボウモアとハイランドパークについてはこちら!
グレンリベットは初めて買った時の酸っぱいイメージあったから、
あれ以来、買ってなかったんだけど、
最近こんなブログ書き始めて、ちょっと調子に乗ってる筆者
今の筆者なら、グレンリベットの真価分かるんじゃね?
だって筆者はウイスキーブロガーだもん!(黙れ)
ってふと思って・・・
買ってきた!
人生通算2本目のグレンリベットくん!
グレンリベット蒸留所の歴史をざっくり紹介!
ということで、そんな筆者の話はどうでもいいとして・・・
まずは、グレンリベットについて簡単に勉強してみましょう!
1824年創業のグレンリベット蒸留所
イギリス政府公認第一号の蒸留所で、公式には最も由緒ある蒸留所ということになっています
ただ、あくまで、
イギリス政府に一番最初に認定された
ってだけで、実はグレンリベット蒸留所より古い蒸留所はいくらでもあったりします・・・
そんなグレンリベット蒸留所、
1824年以前は、密造酒をせっせと製造しており、
あまりの美味しさからスコットランドの庶民の間で話題のお酒となっていました
その噂を聞きつけた当時のイギリス国王ジョージ4世が、庶民に大人気の密造酒グレンリベットを飲んでみたいと思い、グレンリベット蒸留所の政府公認を押し進めたというのが、グレンリベットの歴史のひとつ
ちなみに創業者のジョージ・スミスは、この抜け駆けが他の密造酒業者のやっかみを買ってしまい、生涯に渡り拳銃を手放さない人生を送ることになります・・・
また、政府公認以降も、グレンリベットのあまりの評判の高さから、近隣の蒸留所がこぞって「グレンリベット」という偽物ウイスキーを販売し始めました
これに対して、グレンリベット蒸留所は法廷に訴え、本物のグレンリベット蒸留所のボトルには、「The」をつけることが認められました
現在も、グレンリベットが公式HPなどで、やたらと「ザ・グレンリベット」と強調しているのは、そういう背景があったりします
また、その後も順調な経営を続けたグレンリベット蒸留所
イギリス本土も戦火に包まれた第二次世界大戦中は、多くの近隣蒸留所が操業停止や閉鎖の困難を経験し、グレンリベット蒸留所も開設以来初めての操業停止を余儀なくされます
また戦後もしばらくは、イギリス人の主食であるパンですら配給制になったり、戦費による莫大な借金を抱えたりと、かなり困難な状況であったイギリス国内
しかし、世界的にも知名度が高かったグレンリベットのウイスキーは外貨を稼ぐ重要な輸出品として、政府から特別に大麦や燃料の供給を認められ、いち早くフルパワーで生産を再開しました
そんな歴史もあり、現在は世界1位の売り上げを誇るシングルモルトウイスキーであるグレンリベット
国際的な品評会でも入賞の常連で、特に「グレンリベット 18年」は、グレンリベットラインナップでも異例とも言えるほどの高評価ボトルとなっています
グレンリベット 12年をレビュー!味と評価は!?
とにかくりんご!なグレンリベット 12年
ということで、グレンリベット 12年を実際に飲んでみようと思います!
ちなみに、筆者が前に買った時は、
緑色のボトルで、ボトルは包装紙で丁寧に梱包されていましたが、
いつの間にかデザインが変わったみたいで、なんだか安っぽいデザインになっています
個人的には絶対に前のボトルデザインの方が良かったと思うけど、
みなさんはどうですか?
ということで、グラスに注いで、
まずは香りをチェック!
香りは一言で言うと、
とにかくりんご!
え?りんごジュース?
と思うぐらい、りんごそっくりの香りが漂うグレンリベット
甘酸っぱい香りのするウイスキーって結構多いけど、
グレンリベットは、一目でグレンリベットだ!と分かるぐらい、
独特のりんごの香りがします
またりんごの香りの奥に、ほのかに蜂蜜っぽい甘い香りと、樽の木の香りも感じられ、とても良い香りです
1本3000円のウイスキーとは思えません!
さすがグレンリベットです!
そして味わいは、
とにかくりんご!
は?
お前ふざけてんの?
って言われそうだけど・・・
え?りんごジュース?
と思うぐらい、りんごそっくりの味わいが口に広がるグレンリベット
(ふざけてませんよ・・・)
口に含むと、
まず酸味が強めの甘酸っぱさが広がり、その後、樽の木の香りが後を追いかけるようにふわっと広がり、同時にちょっと渋い味わいが残ります
特に、この余韻で広がる樽の木の香りがとても心地良い!
飲み込んだ後も、木の香りがふわふわと口の中に広がり、
あ。良いウイスキー飲んでる!
って分かりやすい上品な余韻を楽しめます
1本3000円のウイスキーにしては、とても完成度の高い味わいです
てことで、爽やかな味わいとあっさりとライトな飲み口で、とても飲みやすいウイスキーであるグレンリベット 12年!
なんか大学時代に飲んだグレンリベットとはまるっきり印象の違う、とても美味しいウイスキーでした・・・
ただ!
初心者が初めて買うウイスキーとしておすすめか?
と言われると・・・
う〜ん
と思っちゃう筆者
というのも、
爽やかであっさりしてて、アルコールの刺激も弱めでとても飲みやすいんだけど、
もっと他にも飲みやすいウイスキーがある!
例えば筆者個人的には、1本3000円台の同価格帯だったら、
とにかく桃!のグレンモーレンジィや、水のように軽くてあっさりしてるグレンフィディックの方が飲みやすいと思う!
で、グレンリベットで一番初心者におすすめできないポイントが、
余韻の苦みが結構強いこと
この苦みがビターチョコやコーヒーのような旨みある苦みじゃなくて、
灰汁や焦げみたいな、なんだか舌が縮むような苦み・・・
口に含んだ瞬間のりんごのような甘酸っぱさと爽やかな味わいはおすすめなんだけど、
余韻と後味が初心者には、ちょっとキツいと思います
てことで、ウイスキー初めて買う人におすすめするなら、
同じぐらいの価格で買えるグレンモーレンジィの方が飲みやすいと思います!
グレンリベットがとにかくりんご!
なのに対して、
グレンモーレンジィはとにかく桃!
って感じで、とても美味しいです!
筆者がりんごあまり好きじゃないってのもあるかもだけど・・・
まとめ
ということで、世界一ウイスキー「グレンリベット 12年」の紹介でした!
ネットではよく、ウイスキー初めて買う人におすすめされているけど、
グレンフィディックやグレンモーレンジィ買った次ぐらいに買っても良いのでは?
と個人的には思います
ただ、
苦みさえ気にならなければ、1本3000円にしてはアルコールの刺激が全然ないし、とにかく爽やかな味わいでおいしいです
お酒飲み慣れている人は、普通に美味しいと思えるはず!
また、ウイスキー初めて買う人にはおすすめしないけど、
独特のりんご感、余韻の強めな木の香り、1本3000円とは思えないアルコールの刺激の少なさ
は右に出る者がいないぐらい、レベルが高いと思います!
ウイスキー飲み比べするなら、やっぱりグレンリベットの味わいは面白いので、
ウイスキー好きの人にはおすすめ!
1本3000円にしては、かなり完成度が高いウイスキーなので買って損はしませんよ!
香り:酸味ある香りでりんごにそっくり。またほんの少しだけ蜂蜜のような甘い香りと樽の木の香り
味:口に含んだ瞬間はりんごの甘酸っぱさ。しかし、だんだんと舌に苦みが広がり、甘酸っぱさは苦みに変化。また苦みと同時に、強めの樽の木の香りが広がり、飲み込んだ後も木材のような余韻が続く
簡単なイメージ:りんごジュース → 灰汁や焦げのような苦み → 木材
個人的おすすめ度:B+