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グランツの味や種類/トリプルウッド ・18年・エールカスクの違いを解説

世界で二番目に売れているシングルモルトウイスキーであるグレンフィディック蒸留所。ウイスキー好きなら知らない人はいない、超有名大規模蒸留所です

そしてそんなグレンフィディック蒸留所が手掛けるブレンデッドウイスキーブランドがグランツ

日本ではあまり流通していないので、それほど有名ではないけど、世界的にはジョニーウォーカーバランタイン、シーバスリーガルに肩を並べるほどの販売数を誇るグランツ

ということで今回は、そんなグランツの特徴、歴史、ラインナップごとの違いを初心者の人にも一から分かるように解説してみようと思います!

 

 

グランツの味や種類/トリプルウッド ・18年・エールカスクの違いを解説

 

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引用元:http://whiskytours.scot/glenfiddich-distillery/

 

グランツとは?

 

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引用元:https://www.123rf.com/photo_110993749_bottle-of-grant-s-whisky-on-a-black-background-with-reflection-.html

 

グランツはスコッチウイスキーを原酒に造られるブレンデッドウイスキーです

ブレンデッドウイスキーというと、ジョニーウォーカーバランタインが有名ですが、実はグランツはそれらの有名ブランドに肩を並べるほどの売上数!

1本1000円程度から買えるお手軽な価格が人気のポイントで、安くて美味しいウイスキーとして世界中で流通しています

また、製造は世界で2番目に売れているシングルモルトウイスキーブランドであるグレンフィディックを経営するウィリアム・グラント&サンズ社が行っています

1本1000円程度のウイスキーというと、とてもじゃないが飲めたもんじゃない商品も多いけど、世界有数の有名蒸留所が手掛けるグランツは、品質も抜群!

気軽に飲める晩酌ウイスキーとして、おすすめです!

 

グランツの歴史

 

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引用元:https://www.just-drinks.com/news/william-grant-sons-to-bottle-grants-whisky-in-india_id126055.aspx

 

グランツが誕生したのは1900年代の初め頃

経営の親元であるグレンフィディック蒸留所が1886年に誕生した10年後ぐらいから、グレンフィディック生みの親であるウィリアム・グラントが構想を考えていたことから始まりました

というのも、1900年代の初め頃は、シングルモルトウイスキーの品質が、その年により安定していなかったため、様々な原酒をブレンドして品質を一定に保つブレンデッドウイスキーが流行していた時代

グレンフィディック蒸留所創始者であるウィリアム・グラントは、このブレンデッドウイスキーブームに乗るべく、自らブレンダーを務めて、オリジナルのブレンデッドウイスキー造りに取り組みました

そして、グラントが誕生させたウイスキーが、「グランツ・スタンド・ファスト」という商品

ちなみに、100年前に誕生したこのウイスキーは、現在は「グランツ トリプルウッド」と名前を変えて販売され続けています

 

 

また、グレンフィディック蒸留所の特徴はなんと言っても家族経営!

1886年に創業した蒸留所は、一人の石工を除いて、建設の全てをウィリアム・グラントと、9人の子供たちによって、石を一つ一つ手で積み上げることから作り上げたというほど!

蒸留所誕生から約10年後に誕生したグランツの販売は、ウィリアム・グラントの長女の夫である、チャールズ・ゴードンが担当しました

もともと教師であったゴードンは、義理の父親であるグラントを手伝うべく、ウイスキーのセールスマンに転身し、500件以上もの営業を行いました

そして、ゴードンは持ち前の行動力で、世界中に営業をかけて、グランツを広めるべく世界一周の旅に出発します

20年近くに及んだ、ゴードンの世界一周の営業の旅は30ヵ国を巡り、日本にも立ち寄っています

ということで、現在のグランツの発展は、伝説的ウイスキー職人であるウィリアム・グラントよりも、義理の息子であるチャールズ・ゴードンの功績が大きいと言えます

 

グランツの製法

 

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引用元:https://www.pinterest.jp/pin/70016969178430283/

 

グランツのブレンドに使われる原酒は主に、自社傘下のグレンフィディック蒸留所・バルヴェニー蒸留所が中心

 

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近年は、1990年にキンヴィ蒸留所、2007年にアイルサベイ蒸留所を買収したのを機に、合計4つの蒸留所の原酒がキーモルトとして使用されています

また、傘下の蒸留所以外にも、30種類近い蒸留所の原酒がブレンドされているグランツ

1本1000円程度のウイスキーながら、グレンフィディック蒸留所が手掛けるウイスキーが受け継がれるグランツは、この価格帯ではどんなウイスキーにも負けない本格派!

スコッチウイスキーの様々な蒸留所の味わいを感じることのできる、コスパに優れたウイスキーです

 

グランツの種類

 

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引用元:https://www.grantswhisky.com/en/our-whisky/

 

グランツ トリプルウッド

 

 

約100年前にウィリアム・グラントが自ら造り出したブレンデッドウイスキー「グランツ・スタンド・ファスト」の流れを引き継ぐグランツの原型とも言えるボトル!

少し前までは、「ファミリーリザーブ」という名前で販売されていましたが、最近「トリプルウッド」という名前に変わりました

製造にはトリプルウッドの名前通り、3種類の樽が使用されています

ファーストフィルのバーボン樽・リフィルのアメリカンオーク樽・バージンアメリカンオーク樽の3つが熟成に使用されており、味わいはバーボンウイスキーっぽい甘みが特徴

1本1000円程度で買えるので、毎日の晩酌のコスパには最高におすすめです!

 

グランツ トリプルウッドを実際に飲んでみたレビューはこちら!

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グランツ 18年

 

 

18年以上の熟成原酒を使用して造られているのがグランツ 18年

ブレンデッドウイスキーらしい、クセがない誰にでも飲みやすい軽さが特徴で、味わいは甘さが中心です

1本6000円のウイスキーにしては、特徴がなさすぎる

と思う人もいるかもしれないけど、シングルモルトウイスキーの特徴ある個性が苦手な人にはおすすめです

 

グランツ エールカスク

 

 

通常のウイスキー熟成に使われるオーク樽で熟成させた後に、エールビールの製造に使用した樽でさらに追加の熟成を行ったのがグランツ エールカスク

エールビールの麦芽の香りが漂う、珍しい面白いウイスキーです

グランツのウイスキーに共通する、バニラや蜂蜜のような甘みはそのままに、ビールの麦芽の味わいと苦みがプラスされており、ビール好きにはおすすめ!

1本2000円程度と意外とお求めやすい値段なので、ちょっと変わったウイスキー探している人には、きっと面白い体験できると思います!

 

まとめ

 

amazonなどの通販を駆使しても、なかなかボトルが手に入らないグランツ

どうしても色々なボトルを飲みたい人は、マニアックな酒屋かどこか海外で買ってくるのがおすすめです・・・

日本では1本1000円程度の安物ブレンデッドウイスキーというイメージが強いグランツですが、世界的にはバーボン樽、シェリー樽、ラム樽、ビール樽などを使用した、様々なラインナップが揃う有名ブランド

海外旅行行って見かけた際は、きっと値段もお手頃なはずなので、ぜひ買って飲んでみたいです!

 

 

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