ぴろのウイスキーブログ

ウイスキーの記録とおすすめウイスキー紹介

イチローズモルトの味や種類/ホワイトラベル・ワインウッドリザーブ・ミズナラの違いを解説

空前のウイスキーブームが広がる日本

そんな日本で造られる"ジャパニーズウイスキー"は、日本国内だけではなく、世界的に評価の高いウイスキーとなっています。特に有名銘柄の「山崎」や「白州」などは私たち日本人であっても購入できないほど・・・

そのような中で近年は、サントリーニッカウヰスキーのみならず、小規模なウイスキー蒸留所の注目も集まっています

埼玉県秩父市で生産される「イチローモルト」はその一つ

ということで今回は、そんなイチローモルトの特徴、歴史、ラインナップごとの違いを初心者の人にも一から分かるように解説してみようと思います!

 

 

イチローモルトの味や種類/ホワイトラベル・ワインウッドリザーブミズナラの違いを解説

 

f:id:saikootoko:20200724070117j:plain

引用元:https://gourmet-note.jp/posts/10343

 

イチローモルトとは?

 

f:id:saikootoko:20200724070233j:plain

引用元:https://www.sasesaketen.com/products/detail/3378

 

ジャパニーズウイスキーの多くは、二大メーカーであるサントリーニッカウヰスキーが、そのほとんどを製造しています

それに対して、イチローモルトは埼玉県の小規模蒸留所である「ベンチャーウィスキー」という会社が生産しているブランド

イメージ的には、日本酒の「地酒」のような、小さいながらとても上質なウイスキーを造ることで、世界中に知名度を誇る蒸留所です

また、国産・地元志向のウィスキー造りに熱心なのもイチローモルトの特徴

例えば、ウィスキーの原料となる大麦は秩父産の物を使用、また大麦を乾燥させる泥炭も埼玉県の物を使用するなど、地元・埼玉にこだわったウイスキー造りを行っています

また、ウイスキーの味を最も左右するといっても過言ではない樽は、日本古来から生息している「ミズナラ」という木を使用

「山崎」をはじめとした有名銘柄にも使われているミズナラ樽。ジャパニーズウイスキー特有の、「オリエンタルな香り」を生み出すのには欠かせない存在で、ジャパニーズウイスキーが世界中で注目を集める立役者でもあります

 

イチローモルトの歴史

 

f:id:saikootoko:20200724065823j:plain

引用元:http://whiskymag.jp/chichibu-distillery/

 

2007年に肥土伊知郎氏によって設立されたイチローモルト

元々、肥土氏の家は、地元で1625年から続く老舗の酒蔵「東亜酒造」を経営していました

しかし経営が悪化し、ついに買収されることになってしまった東亜酒造

買収の際に、400樽ほど造っていたウイスキー樽は、福島県の「笹の川酒造」に預けることにしました

そして数年後、「ベンチャーウイスキー」を設立した肥土氏。かつて預けたウイスキーを元に製造・販売を行い、またさらなる増産のために、埼玉県秩父市に蒸留所も設立

これがイチローモルト秩父蒸留所の歴史のはじまりです

 

イチローモルトの特徴

 

f:id:saikootoko:20200724070040j:plain

引用元:https://news.arukikata.co.jp/column/eating/Japan/Kanto/Saitama/133_552417_1524636533.html

 

イチローモルトの一番の特徴は、まるで白檀や伽羅を思わせるようなお香の香りがすること

これこそ近年、ジャパニーズウイスキーが世界中で人気を得ている香りで、ミズナラ樽による熟成によって生まれる香り

そんなイチローモルト、2018年にはイギリスで開催されていたウィスキーのコンペディション「ワールド・ウィスキー・アワード」で賞を受賞しています

また、かつて羽生蒸留所で熟成されていたウィスキーを瓶詰したカードシリーズというラインは、数十万円というプレミア価格で取引されています

 

イチローモルトの種類

 

f:id:saikootoko:20200724070408j:plain

引用元:https://www.lv-liquor.com/whiskey/dreamcask.html

 

イチローモルト&グレーン ホワイトラベル

 

 

高くて、なかなか手に入らないイメージが強いイチローモルトの中では異例の、いつでも買えて意外と安いのがこのイチローモルト&グレーン ホワイトラベル

amazonで1本4500円ぐらいで買えます

ひと口飲んだだけで、さすが世界から大絶賛されるイチローモルトと思える、独特の香りが広がり、1本4500円の価値は間違いなくあります!

洋梨や蜂蜜のような甘酸っぱい香りを中心に、味わいは軽くてスパイシー

ノンエイジでありながらアルコールの辛みはほとんどなく、ライトで軽い飲み口なのでするする飲めます

歴史的には後発ですが、山崎や響のノンエイジですら高騰する中、代わりの国産ウイスキーにもなりうる、かなりレベルの高いボトルです

 

イチローモルト ダブルディスティラリー

 

 

イチローモルト創業者の肥土伊知郎氏が創業した秩父蒸留所と、肥土氏の祖父が創業した東亜酒造の羽生蒸留所の原酒を混ぜ合わせたのが、イチローモルト ダブルディスティラリー

羽生蒸留所が既に閉鎖してしまっているので、おそらくいつかは終売になってしまうボトルです

蜂蜜のような甘い香りと、イチローモルトの特徴の一つである白檀のような高貴な香りが特徴

味わいは、高貴な香りとは対照的に意外とスパイシー

熟成年数の若いウイスキーのような荒々しさもどこか感じられます

1本1万5000円ぐらいと結構高いけど、将来的には二度と買えないイチローモルトのレアボトルになるはずなので、ウイスキーマニアの人は買っておいて損はありません!

 

イチローモルト ワインウッドリザーブ

 

 

秩父蒸留所の原酒をワイン樽で熟成させたのがイチローモルト ワインウッドリザーブ

ちなみに、熟成に使われる赤ワイン樽は、勝沼のワイナリーでマスカットベリーAとメルロー製造に使用された国産です

赤ワイン由来のフルーティで渋みのある味わいが加わっており、ビターチョコやオレンジのような華やかな味わいを楽しめます

ビターでフルーティな華やかさが宿る、ちょっと変わり種のイチローモルトです

 

イチローモルト ミズナラウッドリザーブ

 

 

秩父蒸留所の原酒をキーモルトに複数の蒸留所の原酒をヴァッティングさせ、ミズナラ樽で熟成させたのがイチローモルト ミズナラウッドリザーブ

日本固有の木であり、近年のジャパニーズウイスキー人気の火付け役であるミズナラの木で作られた樽を使用しており、イチローモルトのラインナップでも人気の高いボトルです

りんごやレーズンのようなフルーティで華やかな香りを中心に、ほのかに白檀やお香のような日本らしい香りが広がります

また、味わいにはしょうがのようなスパイシー感もあり、外国人から「オリエンタルな香り」と言われるのも納得の不思議な味わいを楽しめます

ジャパニーズウイスキーの筆頭である山崎や響などが、なかなか手に入らない現在、もしも酒屋で見かけたらぜひ買っておきたいです!

 

他にもミズナラの香りがするウイスキーを知りたい人はこちら!

www.piroriro.com

【日本】ミズナラ樽ウイスキーの特徴は?おすすめ銘柄と評価を紹介! - 最愛の彼女に浮気された男の努力記

「神秘的な香り」と言われる日本のミズナラの香りのウイスキーをまとめてみました! 

 

まとめ

 

ジャパニーズウイスキーの銘柄の一つとして、おそらく現在最も勢いのあるイチローモルト

日に日に世界のあちこちで名声が高まっており、値段もどんどん上がっています

しかし!ありがたいことに、日本に住んでいる私たちは比較的簡単に手に入ることができ、ラインナップのエントリーモデルなら、通販でいつでも買うことも可能です

ウイスキー好きであれば一度は飲んでみるべき!

特にミズナラ樽の独特の「和の香り」は、今まであまりウイスキーに興味がなかった人も、ヤミツキになってしまうかもしれませんよ!

 

 
日本のクラフトウイスキーメーカーを知りたい人はこちらの記事!