ジャパニーズシングルモルトを買おうかな・・・
って検索した、あなた。
って思って、たどり着いたんじゃないですか?
めちゃくちゃ分かります。
なぜなら、
筆者も最初、全く同じだったから・・・
ジャパニーズシングルモルトって、
山崎 / 白州 / 余市 / 宮城峡 / 駒ヶ岳 / 津貫 / 松井 / アマハガン / イチローズモルト / あかし / 富士 / 厚岸 / 嘉之助 / 三郎丸 / 静岡 / 桜尾 / 遊佐 …
とにかく、銘柄が多すぎる。
しかも、
大手の山崎・白州・余市・宮城峡は、定価で買えるのが奇跡レベル。
もう何選べばいいか、ぶっちゃけ分からん!
そう思いますよね?
このブログでは、
「定価で買える1本」と「プレ値で追う後悔」を見極めるための情報を、できるだけ正直に並べていきます。
このブログを書いてる筆者、これまで飲んだウイスキーは・・・
245本!
ジャパニーズシングルモルトの主要銘柄を、実飲済みと未飲に分けて、忖度なく整理します。
先に、結論。
結論
王道で迷うなら → 山崎・白州・余市・宮城峡
定価で現実的に買いたいなら → 駒ヶ岳・津貫・松井 倉吉・あかし
クラフトで気になるなら → 厚岸・嘉之助・三郎丸(※筆者は未飲)
これが、245本飲んだ筆者の今の答えです。
ただ、
ここで一番伝えたいのは・・・
山崎・白州・余市・宮城峡をプレ値で追う必要はない。
例えば、こういうパターン。
山崎を定価の3倍で買って、
「あれ・・・思ったより普通かも・・・」
ってなった人、正直けっこう多いです。
大事なのは、
ジャパニーズシングルモルトは「定価で買える価値」と「プレ値で追う後悔」を見極めること。
これだけは、覚えておいてください。
てことで今回は、
245本飲んできた筆者が、ジャパニーズシングルモルトを実飲・未飲の線引きをはっきりさせて整理していきます。
結論早見表 → 実飲済みのおすすめ → 未飲だけど注目しているクラフト の順で読めば、自分に合う1本がだいたい見えてくるはずです。
この記事でわかること
① タイプ別のおすすめ早見表:定価で買える本命と王道4本の使い分け
② シングルモルトとは:ブレンデッド/シングルグレーン/ブレンデッドモルトとの違い
③ 実飲済みのおすすめ9本:筆者の本音とおすすめする人/しない人
④ 未飲・注目クラフト6蒸留所:厚岸・嘉之助・三郎丸・静岡・桜尾・遊佐
⑤ 「まずい」と言われる理由と、定価で幸せになる選び方
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まず結論|タイプ別おすすめ早見表
「自分の好みに合うのはどれ?」が一発で分かる早見表!悩みのタイプ別に最適な1本を提示!
タイプ別おすすめシングルモルト早見表
| タイプ | おすすめ | 種類 | 価格感 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| 王道で迷ったら | 山崎 | シングルモルト | 高い・入手困難 | 定価なら頂点。プレ値なら冷静に |
| 爽やかハイボール派 | 白州 | シングルモルト | 高い・入手困難 | 森の香り。ハイボールが本領 |
| スモーキー派 | 余市 | シングルモルト | 高い・入手困難 | ジャパニーズの中ではかなり力強い |
| 繊細フルーティ派 | 宮城峡 | シングルモルト | 高い・入手困難 | 華やかだが奥にクセもある |
| 定価で現実的に | 駒ヶ岳/津貫/松井 倉吉 | シングルモルト中心 | 比較的現実的 | プレ値疲れした人の逃げ道 |
| 安く試したい | あかし | シングルモルト系あり | 比較的安い | 入門として面白い |
| 参考枠 | アマハガン/富士 | シングルモルトではない | 買いやすい | 近い楽しみ方ができる |
てことで!
表を見て分かるとおり、
大手は定価から困難。
逆に、
松井・駒ヶ岳・津貫・あかしあたりは、
定価で普通に買える上に、4,000円前後で実力派。
「定価で買えるシングルモルト」を狙うのが、ジャパニーズの現実的な正解!
主要銘柄ざっくり比較(実飲ベース)
| 銘柄 | 蒸留所 | 定価 | 特徴 | 入手難 |
|---|---|---|---|---|
| 山崎 NV | 山崎 | 10,000円〜 | いちご・シェリー・和の香り | 困難 |
| 白州 NV | 白州 | 8,800円〜 | 青りんご・森の香り | 困難 |
| 余市 NV | 余市 | 7,700円 | りんご・煙・潮・直火 | 困難 |
| 宮城峡 NV | 宮城峡 | 7,700円 | りんご・シェリー・繊細 | 困難 |
| 駒ヶ岳 | マルス信州 | 4,000円〜 | 高地仕込みで透明感 | やや難 |
| 津貫 | マルス津貫 | 4,000円〜 | 熟れた果実とハチミツ | やや難 |
| 松井 倉吉 | 松井(鳥取) | 4,000円〜 | 3バリエ(シェリー・ミズナラ・バーボン) | 普通 |
| あかし | 江井ヶ嶋 | 2,000〜4,000円 | プラム・バニラ系の入門コスパ | 普通 |
| イチローズモルト(ミズナラ等) | 秩父 | 3,500円〜(限定はプレ値) | 蜂蜜・白檀の和の香り | やや難 |
| 富士/アマハガン(参考枠) | 富士御殿場/長濱 | 3,500〜5,500円 | シングルグレーン/ブレンデッドモルト | 普通 |
未飲だけど気になるクラフト(厚岸・嘉之助・三郎丸・静岡・桜尾・遊佐)は、後ろのセクションで別枠紹介します。
ジャパニーズシングルモルトを選ぶ前に知るべきこと
「シングルモルトって、結局なに?」って人のために、3分でサクッと解説していきます。
そもそもシングルモルトって、
って聞かれることが多いんだけど、
違います。
シングルモルトの定義|1つの蒸留所のモルト原酒のみ
シングルモルトとは
→ 1つの蒸留所で造られた、大麦麦芽(モルト)原酒のみで瓶詰めされたウイスキー
定義はシンプルで、
「Single(1つの)」蒸留所の、
「Malt(大麦麦芽)」原酒のみ。
これがシングルモルト。
蒸留所の個性が、ストレートに味に出るのが最大の魅力です。
シングルモルト/ブレンデッド/ブレンデッドモルト/シングルグレーンの違い
「ジャパニーズシングルモルト記事」を読むときに一番ややこしいのが、
シングルモルトじゃないのに同じ棚で売られてるボトルが多いこと。
整理しておくと、
| 種類 | 中身 | 代表例 |
|---|---|---|
| シングルモルト | 1つの蒸留所のモルト原酒のみ | 山崎・白州・余市・宮城峡 |
| ブレンデッドモルト | 複数蒸留所のモルト原酒をブレンド | アマハガン |
| シングルグレーン | 1つの蒸留所のグレーン(穀物)原酒のみ | 富士(富士御殿場) |
| ブレンデッド | モルト原酒+グレーン原酒 | 響・角・ブラックニッカ・ツインアルプス |
シングルモルト=個性をはっきり楽しむタイプ。
ブレンデッド=安く・飲みやすく仕上げるタイプ。
このページでは、
原則としてシングルモルトを中心に紹介し、アマハガン・富士など「シングルモルトではないが近いポジション」のボトルは「参考枠」として明記して紹介します。
「うまい・まずい」より「定価で買うか」が重要
ジャパニーズシングルモルトの一番大きな特徴は、
味よりも、価格で評価が崩れやすいこと。
定価1万円のボトルを3万円で買えば、
そりゃ「3万円相当の感動」を期待します。
でも中身は1万円のボトルなので、
当然そこまでの感動は来ない。
これを「ジャパニーズはまずい」と書く人が、
めちゃくちゃ多いのが現状です。
味の評価より先に、
「定価で買えているか」を確認するクセを付けるだけで、
ジャパニーズシングルモルトとの付き合い方は一気に変わります。
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実飲済みのおすすめ銘柄|245本飲んだ筆者の本音
ここからは筆者が実際に飲んできたシングルモルトを、種類・価格・おすすめする人/しない人・本音の順で紹介します!
並び順は「王道4本 → マルスの2本 → 中堅4本」。
順位ではなく、記事の流れの順番として読んでください。
山崎|重厚シェリーとミズナラの王道
出典:Wikimedia Commons
種類:シングルモルト/定価:10,000円〜(プレ値2〜3倍)
おすすめする人:重厚なシェリー系・和の香り好き/贈答用
おすすめしない人:軽快ハイボール派/プレ値で買う気がある人
1923年、日本初のシングルモルト蒸溜所として誕生したのが山崎。
京都郊外の山崎は、桂川・宇治川・木津川の3本が交わる名水の地で、霧と湿度がウイスキー熟成にちょうどいい場所です。
飲んでみると、これがめっちゃうまい。
香りはとにかくむっちゃフルーティで、いちごみたいな赤い果実感がドンと押し寄せる。
そこに、
ミズナラ樽由来の「和の香り」がフワッと混ざる。
白檀・お香・伽羅と呼ばれる、ジャパニーズシングルモルト独特の香りです。
「日本のウイスキーここに極まれり」って体験ができる、王道の1本!
筆者の本音:定価1万円なら一切迷わず買い。2〜3万円のプレ値で買うのは、正直止めときましょう。中身の感動より「高い金を払った後悔」の方が勝ちます。
山崎の種類解説(NV/12年/18年/25年)はこちら:
ウイスキー山崎の味や種類/12年・18年・25年の違いを解説
白州|森の香りと青りんごのハイボール本命

出典:Wikimedia Commons
種類:シングルモルト/定価:8,800円〜(プレ値1.5〜2倍)
おすすめする人:軽快ハイボール派/青りんご・森の香り好き
おすすめしない人:濃厚シェリー系を求める人/ロックでガツンと飲みたい人
1973年、サントリー50周年記念として誕生したのが白州。
標高700mの南アルプスの森の中に建てられた、「もうひとつのサントリー」です。
山崎が「重厚なシェリー系」だとしたら、白州は「軽快な森系」。
とにかく森の香り。
グラスに注いだ瞬間、南アルプスの朝の森みたいな清涼感が立ち上がります。
味は青りんご。バニラ・洋ナシ・ログハウスの木の風合いが絡み合った、複雑な青りんご。
そして、これがハイボールにすると、
森の香りと青りんごが炭酸で開いて、口の中に初夏の高原がやってくる。
白州ハイボールは、ジャパニーズシングルモルトの中でも別格レベルに気持ちいい飲み方!
筆者の本音:ストレートで飲むより、炭酸で割って香りを開く方が白州らしさが出ます。8,800円の定価でも炭酸割り前提なら全然ペイする1本。
白州の種類解説(NV/12年/18年/25年):
白州の種類・定価・飲み方を全解説!12年・18年・25年の違いと山崎との比較まで
余市|直火蒸留のスコッチ系パワー

出典:Wikimedia Commons
種類:シングルモルト/定価:7,700円(プレ値2〜3倍)
おすすめする人:アイラ系スコッチ好き/力強いスモーキー系を求める人
おすすめしない人:繊細・上品な甘さを求める人/クセの強さが苦手な人
1934年、竹鶴政孝が北海道余市町で創業した、ニッカ最古の蒸留所が余市。
ここが世界でも珍しい石炭直火蒸留を続けているジャパニーズシングルモルトです。
「ジャパニーズ=繊細」のイメージ、わりと崩れます。
香りはとにかくりんご。
そこにスモーキーさが乗ってきて、飲むとりんご・煙・潮・接着剤みたいな独特のクセが順番に押し寄せます。
後味には、石炭直火由来の香ばしいコクがしっかり残る。
正直、ラガヴーリン16年と並べても遜色ないレベル。フルーティな風味と煙が合わさるところはかなりそっくりです。
「クセの強いウイスキーが好き!」って人と、アイラ系スコッチが好きな人にハマる1本!
筆者の本音:ジャパニーズの中では一番「個性のはっきりしたシングルモルト」。定価で買えたら即確保。プレ値前提で追うのは正直しんどい。
余市の種類解説(NV/10年/12年/15年/20年):
宮城峡|華やかなフルーティとピートの両立

出典:Wikimedia Commons
種類:シングルモルト/定価:7,700円(プレ値2〜3倍)
おすすめする人:繊細フルーティ派/スペイサイド系スコッチが好き
おすすめしない人:強烈なピート・直火を求める人
1969年、仙台に建てられたニッカ第二蒸留所が宮城峡。
余市が「直火・ピート」のスコッチ系なら、宮城峡は「華やかさと繊細さ」のスペイサイド系です。
香りは・・・けっこう評価が分かれます。
りんご・果実・お花みたいな華やかな甘い香りが立ち上がるんだけど、その奥にシンナーと薬品・ゴムと硫黄っぽいクセがチラつくのが特徴。
飲むと、
うわ、むっちゃ甘い!
フルーツ・シェリー・レーズン・ダークチョコみたいな甘さが押し寄せて、その後ろから意外と強めのピートとシンナーっぽい風味が口に残る。
余韻は華やかなシェリーとピートのバランスで、ここがちゃんと好きになれるとハマるタイプです。
筆者の本音:「全員に刺さる」タイプではないけれど、華やか系が好きな人にとっては王道。山崎・余市と違う方向の魅力なので、4本飲み比べる価値あり。
宮城峡の種類解説(10年/12年/15年・蒸溜所限定):
シングルモルト宮城峡の味や種類/10年・12年・15年の違いを解説
駒ヶ岳|マルス信州の高地仕込み
種類:シングルモルト/定価:4,000〜10,000円(エディション・年代物による)
おすすめする人:白州系の透明感が好き/定価で本格派を飲みたい
おすすめしない人:濃厚シェリー系・パワー系を求める人
長野県・マルス信州蒸溜所で造られる、本坊酒造のシングルモルトが駒ヶ岳。
標高800mで、夏でも涼しく、冬は厳寒。高地ならではの寒暖差がじっくり熟成を進めて、独特の透明感と繊細さを生み出します。
飲んでみると、
透き通るように繊細でフルーティ・・・
サントリー白州の繊細さに通じる、高地蒸溜の品質感が分かる1本です。
香りはなんかフルーティで軽やかな風味に、樽の甘みがじんわり広がる感じ。信州の澄んだ空気で熟成された、クリーンで上品なシングルモルトって印象。
白州が好きな人には、駒ヶ岳けっこう刺さるはず!
筆者の本音:4,000〜5,000円帯で「定価で買える本格派ジャパニーズシングルモルト」の第一候補。山崎・白州が買えなかった時の逃げ道として頼りになります。
津貫|鹿児島の温暖熟成シングルモルト
種類:シングルモルト/定価:4,000円〜
おすすめする人:濃厚な甘みが好き/シェリー系・ハチミツ系が好き
おすすめしない人:クリーンで軽快な味を求める人
鹿児島のマルス津貫蒸溜所は、本坊酒造の南国側の蒸留所。
南の温暖な気候で熟成されるので、駒ヶ岳とは真逆の濃厚で甘い系に仕上がります。
香りは、ハチミツとキャラメルのふくよかな甘さに、熟れた果実とほのかなスモーキーさが絡む感じ。
これが定価4,000円で買えるなら、コスパとしてはかなり強いです。
「山崎・白州が買えない・・・」って人の駆け込み寺として、津貫はかなり頼りになる存在!
筆者の本音:同じマルスでも駒ヶ岳とは性格が真逆。「濃いシェリー系が欲しいけど山崎は手が届かない」時はまず津貫を試してほしいです。
松井 倉吉|鳥取の樽違い3バリエ
種類:シングルモルト/定価:4,000円〜
おすすめする人:樽違いの飲み比べを楽しみたい/ミズナラ感を低価格で試したい
おすすめしない人:1本で完結したいタイプの人
鳥取の松井酒造が手がける「松井 倉吉」は、シェリーカスク/ミズナラカスク/バーボンバレルの3種が揃っているのが特徴。
3本飲み比べると、樽でこれだけ味が変わるんだ・・・って体験ができて、ウイスキー学習にも向いてます。
① シェリーカスク:レーズン・プラム・ダークチョコの濃厚な甘み。4,000円台とは思えない満足感。
② ミズナラカスク:白檀・お香・伽羅みたいな和の香り。山崎のミズナラに通じる方向で、これを4,000円台で味わえるのはかなり強い。
③ バーボンバレル:バニラとハチミツのクリーンな甘さ。初心者でも飲みやすいタイプ。
松井は「ジャパニーズシングルモルトの飲み比べ入門」として、コスパが高い1本!
筆者の本音:1本だけ選ぶならミズナラカスク。山崎ミズナラのエッセンスを4,000円で擬似体験できる、かなり貴重なポジションです。
イチローズモルト(ミズナラ・ワインウッド)|秩父の和の傑作
種類:シングルモルト(ホワイトラベルはブレンデッドモルト=モルト&グレーンのため参考枠)
定価:3,500円〜(限定品はプレ値必至)
おすすめする人:和の香り好き/秩父原酒の世界観を体験したい人
おすすめしない人:限定争奪戦に疲れている人
埼玉・秩父の秩父蒸溜所が手がけるイチローズモルト。創業者の肥土伊知郎さんが羽生蒸溜所の原酒を引き継ぎ、秩父蒸溜所で再生させたカルト的シングルモルトです。
① ホワイトラベル:厳密にはモルト&グレーン(ブレンデッドモルト寄り)。シングルモルトではない点だけ注意。蜂蜜の甘い香りに白檀のニュアンスが乗る、入口として優秀な定番ボトルです。
② ワインウッドリザーブ:シャルドネ・メルローの国産ワイン樽でフィニッシュ。フルーティで渋みのあるビターチョコ・オレンジの余韻。
③ ミズナラ:イチローズモルトの本命。りんご・レーズンの華やかさに、白檀・お香のオリエンタルな香り。ジャパニーズの和を体験するなら、まずこの1本。
筆者の本音:ホワイトラベルを「シングルモルトのつもり」で買うと方向が違う、という所だけ注意してください。ミズナラはいつ終売してもおかしくないので、見つけた時に確保するのが正解です。
あかし|兵庫・江井ヶ嶋のコスパ入門
種類:シングルモルト系あり/定価:2,000〜4,000円
おすすめする人:2,000円台でジャパニーズを試したい初心者/飲み比べ用に1本欲しい
おすすめしない人:大手の完成度を期待する人
兵庫県明石の江井ヶ嶋酒造が手がける「あかし」。ジャパニーズシングルモルトの中で、2,000円台から試せる激安帯として独自のポジションです。
飲んでみると、シェリー由来のプラムやドライフルーツのような甘さに、バーボン樽由来のバニラっぽい甘みが合わさって、なんかフルーティで奥深い・・・
若いウイスキー特有のアルコール感はあるけど、この価格帯で「シングルモルト」を名乗れるレベルはやっぱり強いです。
筆者の本音:大手と並べると粗さは見えるけど、2,000円台で日常的にジャパニーズを楽しめるのはあかしぐらい。普段飲み枠としてかなり優秀です。
参考枠|アマハガン・富士(シングルモルトではないが近い楽しみ方)
種類:アマハガン=ブレンデッドモルト/富士=シングルグレーン(厳密にはシングルモルトではない)
定価:3,500〜5,500円
おすすめする人:シングルモルトに近い楽しみ方をしたいけど、定価で確実に買いたい人
アマハガン(滋賀・長濱蒸溜所)はブレンデッドモルト。複数蒸留所のモルト原酒をブレンドし、フィニッシュ樽違いで個性を出すシリーズです。
エディション1(バニラ・はちみつ系)/No.2 レッドワインカスク(ベリー渋み系)/No.3 ミズナラ(白檀・伽羅の和の香り)/山桜(限定)と、樽違いで全然キャラが変わるのが面白い。
富士(静岡・富士御殿場蒸溜所)はシングルグレーン。1つの蒸留所のグレーン原酒のみのウイスキーで、シングルモルトとは別カテゴリーです。
飲むとグレーンらしいクリーンで上品な甘みに、バーボン樽由来のバニラがふわっと乗る。「グレーンって何?」を一番分かりやすく体験できる1本です。
どちらも「シングルモルト記事のメイン枠」には入れていませんが、シングルモルトに近い楽しみ方ができるので、定価で買いやすい現実解として参考までに紹介しておきます。
まとめ|実飲済みのおすすめ
王道4本:山崎・白州・余市・宮城峡(プレ値で追わず、定価で出会えた時だけ)
現実解の本命:駒ヶ岳・津貫・松井 倉吉(定価4,000円台)
入門&飲み比べ枠:あかし・イチローズモルト ミズナラ
参考枠:アマハガン(ブレンデッドモルト)・富士(シングルグレーン)
未飲だけど注目しているクラフト蒸留所
出典:Wikimedia Commons
ここからは筆者の実飲レビューではなく、公式情報・受賞歴・市場評価ベースの紹介です。
味の断定はしません。「気になっている」「次に飲んでみたい」という、未飲側のリストとして読んでください。
2010年代以降に登場したクラフト蒸留所の中から、筆者が今後追いかけたい6つを紹介します!
厚岸(北海道)
北海道・厚岸町の厚岸蒸溜所。厚岸町は気候・地形・湿度がスコッチのアイラ島に近いと言われていて、「北海道のアイラ」を目指して創業された新興クラフトです。
シングルモルト「寒露(かんろ)」「白露(はくろ)」「立冬(りっとう)」など、二十四節気をテーマにしたシリーズが特徴。国際的なウイスキー賞でも評価されている蒸留所として知られていますが、筆者は未飲なので味の断定はしません。
筆者のスタンス:アイラ系ピートが好きな人なら、間違いなく気になる存在。次に狙っている蒸留所の1つです。
嘉之助(鹿児島)
鹿児島県日置市の嘉之助蒸溜所は、本格焼酎メーカー「小正醸造」が立ち上げた蒸留所。最大の特徴は3種類のポットスチルを使い分けていることで、1つの蒸留所で多彩な原酒を造り分けられます。
「シングルモルト嘉之助」「KANOSUKE 各種エディション」など、ハチミツ・カラメル系の濃厚な甘みで知られている蒸留所です。国際的にも評価されているという情報がありますが、筆者の実飲確認は今後の宿題。
筆者のスタンス:シェリー・甘み系の方向性が好きな人なら、まず注目すべきクラフト。津貫・嘉之助あたりは、鹿児島ジャパニーズの面白さが集まっています。
三郎丸(富山)

出典:Wikimedia Commons
富山県砺波の三郎丸蒸留所。北陸唯一のウイスキー蒸留所で、富山の老子製作所と共同開発した世界初の鋳造ポットスチル「ZEMON」を使用していることで知られます。
味の方向性はピート系と言われていて、スモーキーで重厚な仕上がりが特徴とされる蒸留所。「サンシャイン三郎丸」シリーズはピート好きから注目を集めています。
筆者のスタンス:ピート系のクラフトを追うなら、厚岸と並べて気になる蒸留所。鋳造スチルというハード面の独自性も含めて面白い存在です。
静岡(静岡)
静岡県静岡市のガイアフロー静岡蒸溜所。最大のトピックは、2012年に閉鎖された軽井沢蒸留所のポットスチルを引き継いだことです。
さらに、「薪直火蒸留」という世界でも珍しい伝統手法を導入。「プロローグK」(軽井沢のスチル)/「コンタクトS」(薪直火)/「ユナイテッドS」(両方のブレンド)など、独自のラインナップが揃います。
筆者のスタンス:軽井沢蒸留所の遺伝子に興味がある人にとっては、夢のあるクラフト。歴史好きほど刺さるタイプの蒸留所です。
桜尾SAKURAO(広島)
広島・廿日市のサクラオブルワリーアンドディスティラリー。もともと焼酎・リキュール・ジン「桜尾SAKURAO GIN」で知られるメーカーが、シングルモルトの蒸留・熟成を本格化した蒸留所です。
瀬戸内の温暖な気候で熟成される、柑橘・ハーブ系の華やかな仕上がりが特徴と言われています。「シングルモルト桜尾SAKURAO」「シングルモルト戸河内(とごうち)」が代表ボトル。
筆者のスタンス:瀬戸内らしい温暖熟成の方向性が、津貫・嘉之助とどう違うのかは飲んでから語りたいところ。
遊佐YUZA(山形)
山形県遊佐町の遊佐蒸溜所。金龍(焼酎・日本酒メーカー)が立ち上げた新興蒸留所です。
東北・庄内の厳しい寒暖差と、鳥海山の伏流水を使ってクリーンで透明感のあるシングルモルトを目指しているとされる蒸留所。「YUZAファーストエディション」「YUZAサードエディション」など、限定品は発売即完売するレベルで注目されています。
筆者のスタンス:白州・駒ヶ岳系の繊細路線が好きな人にとっては、気になる東北クラフト。
まとめ|未飲の注目クラフト6蒸留所
厚岸/三郎丸:ピート系クラフト。アイラ好き向け(未飲)
嘉之助:3種ポットスチル・甘み系(未飲)
静岡/桜尾/遊佐:それぞれ独自路線(未飲)
山崎・白州・余市・宮城峡で迷ったら
Photo by Rohan Gangopadhyay on Unsplash
結論から言うと・・・
シェリー系の重厚さなら山崎、爽やかな森系なら白州、力強いスコッチ系なら余市、繊細フルーティなら宮城峡。
4本のキャラを30字でまとめ
山崎:重厚・シェリー・ミズナラ。定価なら強い。
白州:森・青りんご・ハイボール本領。
余市:りんご・煙・潮・直火。力強い。
宮城峡:華やか・フルーティ・奥にクセ。
→ 重厚なシェリー系なら山崎!
→ 爽やかな森系なら白州!
→ 力強いスモーキー派なら余市!
→ 繊細フルーティ派なら宮城峡!
4本とも、定価でも7,700〜10,000円と安くないんだけど、個性のはっきりした違いがジャパニーズシングルモルトの一番面白いところです。
4本飲み比べると、ジャパニーズの世界がぐっと広がる!
ジャパニーズシングルモルトはまずい?「まずい」と言われる理由
「ジャパニーズシングルモルト まずい」って検索したけど、実際どうなの・・・?
ぶっちゃけ先に答えを言うと、
ジャパニーズシングルモルトがまずいというより、価格と期待値のミスマッチが大半。
主張は4つ。
① プレ値で買って期待値が膨らみすぎる
これが一番多いパターン。山崎12年が定価10,500円のところ、市場では2万〜3万円のプレ値で売られています。
3万円で買った人が「3万円相当の感動」を期待すると、当然「コスパ悪い」と感じます。中身は1万円相当なので。
② スコッチの強烈さに比べると繊細すぎる
「ジャパニーズ=繊細」のイメージで飲むと、本場スコッチに比べて物足りないと感じる人がいます。
これは余市シングルモルトを飲んでない人の感想。余市はジャパニーズの中でも力強い方向で、ピートスコッチ好きにも刺さるタイプです。
③ 飲み方を間違えると魅力が出ない
ジャパニーズシングルモルトは、銘柄ごとに真価が出る飲み方が違います。
白州はハイボール、山崎はトワイスアップ(水1:1)、余市はストレート+1滴の水。これを全部「ロックで」飲むと、本来の魅力の半分しか出ません。
④ 定価で買えるものを選ぶ方が満足度が高い
山崎・白州・余市・宮城峡を無理に追うより、駒ヶ岳・津貫・松井 倉吉・あかしあたりを定価で楽しむ方が、ウイスキー人生の満足度は安定します。
「まずい」と感じる体験の多くは、銘柄選びと買い方で防げるのが筆者の本音です。
【豆知識】定価で買えるシングルモルトの3パターン
① 大手3社:店頭抽選/オンライン抽選で運良く当てる
② マルス/松井:酒販店なら定価で見かけることがある
③ あかし:スーパーでも見かけることあり。入門の本命
よくある質問(FAQ)
初心者にイチオシは?
白州ハイボール、またはあかし。
白州は青りんご・森の香り・ハイボール特有の爽快感で、初心者でも美味しさが分かりやすい1本。あかしは2,000円台で「シングルモルト」を体験できる入口です。
4大ブランド、初心者はどれから?
白州 → 宮城峡 → 山崎 → 余市の順がおすすめ。
爽やかな白州・繊細な宮城峡・重厚な山崎・パワー系の余市と、段階的に強い個性に進む方が、それぞれの違いが分かりやすいです。
定価で買えるシングルモルトはどれ?
松井 倉吉・駒ヶ岳・津貫・あかしは比較的見つけやすい。
大手の山崎・白州・余市・宮城峡はプレ値前提になりがち。定価で買える4,000円台のシングルモルトを攻めるのが、現実的な選択肢です。
山崎と白州ならどっち?
シェリー系の重厚さなら山崎、ハイボール前提なら白州。
同じサントリーでも方向性が真逆。「贈答用・特別な1杯」なら山崎、「家で炭酸割りで楽しみたい」なら白州が相性◎。
余市と宮城峡ならどっち?
力強いスモーキーが欲しいなら余市、華やかな甘さなら宮城峡。
同じニッカでも余市は直火・ピート寄り、宮城峡はスペイサイドの華やか寄り。「アイラ系スコッチ好き」かどうかで分かれます。
プレゼントならどれ?
定価で買えたなら山崎・白州。難しければ駒ヶ岳・松井 倉吉ミズナラもあり。
山崎は飲み手のレベルを選ぶ繊細派なので、ウイスキー初心者の相手には白州ハイボール缶セットの方が「すぐ楽しめる」のでおすすめ。
厚岸・嘉之助は買うべき?
気になっているなら、定価で出会えた時に試してみてください。
筆者は未飲なので味の断定は避けますが、ピート系(厚岸)・甘み系(嘉之助)と方向性は分かりやすいので、自分の好みに合うかは判断しやすいタイプです。流通量が少ないので、入手難度は山崎並み。
シングルモルト以外で買いやすいおすすめは?
アマハガン(ブレンデッドモルト)と富士(シングルグレーン)。
どちらも厳密にはシングルモルトではないけれど、「シングルモルトに近い飲み方」ができる定価入手しやすい現実解です。
まとめ|プレ値で追わず、定価で幸せになる
Photo by Edward Howell on Unsplash
1923年の山崎蒸溜所から始まったジャパニーズシングルモルト。
ミズナラ樽が生み出す唯一無二の和の香りと、定価とプレ値が乖離する独特の市場が、この100年でできあがっています。
最後にもう一度、属性別に整理。
ジャパニーズシングルモルト 属性別おすすめ
王道で迷ったら → 山崎・白州・余市・宮城峡(プレ値で追わず、定価で出会えた時だけ)
定価の本命 → 駒ヶ岳・津貫・松井 倉吉(4,000円台)
入門・飲み比べ → あかし・イチローズモルト ミズナラ
参考枠 → アマハガン(ブレンデッドモルト)・富士(シングルグレーン)
ただ、
山崎・白州・余市・宮城峡をプレ値で追う必要はありません。
定価の3倍を出すくらいなら、駒ヶ岳・松井倉吉ミズナラを定価で楽しむ方が、ジャパニーズシングルモルトとの付き合い方は豊かになります。
未飲の厚岸・嘉之助・三郎丸・静岡・桜尾・遊佐は、「次に飲む候補」として今後追いかける枠。実際に飲んだら、このページや個別レビューでアップデートしていきます。
「定価で買える」「実飲済み」の2軸で選ぶだけで、ジャパニーズシングルモルト選びは一気に楽になります!
最終結論
夢があるのは 山崎・白州・余市・宮城峡。
現実的に幸せになれるのは 駒ヶ岳・津貫・松井 倉吉・あかし。
プレ値で山崎を追うより、駒ヶ岳・松井を定価で飲む方が満足度は高い。
これが、245本飲んだ筆者の本音です。
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