世界で最も有名なスコッチウイスキーとも言われるジョニーウォーカー
日本でもかつては「憧れのお酒」というイメージが強く、年配の方は「ジョニーウォーカー=最高級」というイメージを持つ人も多いのではないでしょうか?
ということで今回は、ジョニーウォーカーの歴史やそれぞれのラベルの特徴について、ウイスキー初心者の人にも分かりやすく紹介してみようと思います!
ジョニーウォーカーの味や種類/レッド・ブラック・グリーン・ブルーの違いを解説
ジョニーウォーカーとは
世界で最も普及しているスコッチウイスキーとして有名なウイスキー
創業者のジョン・ウォーカーが1820年に、当時品質がその年により安定しなかったシングルモルトの弱点を改善するために、様々な蒸留所のウイスキーを混ぜ合わせて一定品質のウイスキーを造ろうとしたのがはじまり
現在では年間2億本以上のボトルが売れる、世界中で最も有名なスコッチウイスキーのひとつとなっています
ジョニーウォーカーの製法
ジョニーウォーカーはスコットランド各地の蒸留所から40種類以上のシングルモルトウイスキーをブレンドしたブレンデッドウイスキーと呼ばれる種類にあたります
毎年700万樽をスコットランドの様々な蒸留所から取り寄せており、1樽ごとに熟成年数や状況をコンピューター管理するというハイテクな管理システムも持っており、常に一定品質のウイスキーを造れるよう努力しているメーカーでもあります
ジョニーウォーカーの歴史
スコットランドで食料品店を営んでいたジョン・ウォーカーが1825年に様々な蒸留所のウイスキーを混ぜ合わせて販売したのがはじまり
当時は、シングルモルトウイスキーがその年により品質が安定しなかったため、いつでも高品質なウイスキーが飲める、ジョンのウイスキーはたちまち人気になりました
そして、ジョニーウォーカーを世界的なブランドにしたのは、ジョンの息子と孫
創業者ジョンから譲り受けたレシピを元に、当時安価に手に入ったグレーンウイスキーを混ぜ合わせて、大量生産を可能にしました
ちなみに現在まで続く「ジョニーウォーカー」の名前がボトルに記載されたのは、創業者ジョンが初めてウイスキー造りを行ってから100年近く経った1909年
ボトルに描かれる、シルクハットの英国紳士は、創業者ジョンの姿に似せてデザインされたと言われています
ジョニーウォーカーの種類
ウイスキーは一般的に、12年、18年、30年など熟成年数でラインナップを分けることが多いのですが、ジョニーウォーカーは赤(レッド)、黒(ブラック)、緑(グリーン)、青(ブルー)とラベルの色でラインナップを分けているのが特徴です
ジョニーウォーカー レッドラベル
ジョニーウォーカーのラインナップで最も安いのがレッドラベル
熟成年数が若いウイスキーを使用しているため、アルコールの角が立っており、他のラインナップに比べると少し飲みにくいです
ただ同価格帯の他のウイスキーに比べると、あり得ないぐらいの完成度なので、1本1000円台のウイスキー買うなら、ジョニーウォーカー レッドラベルかバランタイン ファイネストの二択というぐらい、筆者個人的にはおすすめです
1本1000円ちょっとと手軽にウイスキー飲みたい人にはおすすめの1本です
ジョニーウォーカー ブラックラベル
特徴:12年以上熟成原酒を40種類以上ブレンド。ウィストン・チャーチルがお気に入りのウイスキーだったことでも有名
通称ジョニ黒
12年以上熟成の原酒が40種類以上ブレンドされています
アルコールの刺激はほとんどなく、甘みと酸味が組み合わさった味わいは初心者の人にもおすすめ!
日本のウイスキーではあまり見られないスモーキーな香りを楽しむこともできるので、ウイスキー入門の1本として一度は飲んでおきたいです
1本2000円ちょっととお手頃な価格ながら、アルコールの辛さが弱く飲みやすいので、ストレートでウイスキーの味わいを楽しみたい人にはおすすめです
ジョニーウォーカー グリーンラベル
特徴:大麦を原酒とするウイスキーのみをブレンドしたマニア好みの味わい。15年以上熟成の元首のみを使用し、それぞれの蒸留所の個性が複層的に味わえる
かつて存在してたグリーンラベル、しばらくラインナップから姿を消していましたが、2016年に復活しました
グリーンラベルは他のラインナップとはちょっと異質で、とうもろこしを原料とするグレーンウイスキーを一切使わず、大麦を原料とするモルトウイスキーだけをブレンドしています
またキーモルトには、「タリスカー(スカイ島)」、「リンクウッド(スペイサイド)」、「クラガンモア(スペイサイド)」、「カリラ(アイラ)」の4つの原酒が使われており、なかなか個性が強いウイスキーが集められています
海の潮の香り、胡椒の香り、青りんご、紅茶、煙のようなスモーキーと、ブレンドに使われた原酒の個性がそのまま受け継がれており、ジョニーウォーカーの中でも結構クセが強く面白いウイスキーです
複雑な香りをじっくり味わいたいウイスキー好きには面白いウイスキーなのでおすすめ!
ジョニーウォーカー ブルーラベル
特徴:あまりの高品質さに年間4000本しか生産されない逸品。1本ずつシリアル番号と証明書がつけられ、シルクの裏地の箱に丁寧に入れられたジョニーウォーカーの最高級品
品質を保つために年間4000本しか生産されず、ボトルには1本ごとにシリアル番号が割り振られています
ブレンドされる原酒の種類は一切公表されていませんが、1万樽に1つという究極の原酒を使っているとか、15年から60年までの幅広い熟成原酒を使っているのではないかと言われています
1本1万5000円ぐらいと一見高く思えるけど、使われる原酒のレア度と味わいの豊かさから考えると破格レベルと言えるほどの安さ!
予算1万5000円ぐらいでウイスキーを探している人は真っ先に選びたいおすすめの1本です!
まとめ
世界でも最も飲まれるスコッチウイスキーのひとつであるジョニーウォーカー
ブルーラベルやグリーンラベルは一見高いように思えるけど、同じぐらい熟成を重ねた他の銘柄に比べると破格とも言えるぐらいの安さ!
誰にでも飲みやすく、お手頃な価格で最高の品質のウイスキーが味わえるジョニーウォーカーは、スコッチの入り口としておすすめです!
ジョニーウォーカーでスコッチウイスキーの奥深さを知って、ブレンドに使われる色々なウイスキーの違いを味わってみると、きっと楽しいですよ!