ウイスキーが〜お好きでしょー
今も昔もずっと日本で一番売れている銘柄で、スーパーやコンビニなどどこにでも置いてあるとても馴染みのある銘柄だと思います
ということで今回は、そんなサントリー角瓶の特徴、歴史、ラインナップごとの違いを初心者の人にも一から分かるように解説してみようと思います!
サントリー角瓶の味や種類・評価/白角・業務用・復刻版の違いを解説
サントリー角瓶とは?
角形ボトルに黄色いラベル、ウイスキーに興味がない人でも一度は見たことがあるといえるぐらい有名なサントリー角瓶
サントリーが所有する複数の蒸留所の原酒をブレンドして造られるブレンデッドウイスキーで、現在日本で最も売れているウイスキー銘柄です
1本1400円ほどで、どこのコンビニでも買える手軽さは、毎日の晩酌にはもちろんのこと、キャンプなどのアウトドアなどで急にウイスキーが欲しくなった時にも手に入るボトルとして、登場以来古くから日本人に愛されている超ロングセラー商品となっています
サントリー角瓶の歴史
1937年に誕生したサントリー角瓶
「スコッチに負けない日本のウイスキーをつくりたい」
というサントリー創業者・鳥井信治郎の悲願の夢でもあった国産ウイスキーである角瓶は、かつてサントリーに所属していた、ニッカウヰスキーの創業者で通称:マッサンこと、竹鶴政孝が製造し熟成していた原酒をベースに造られました
ちなみに、当時のサントリーのウイスキー部門は、サントリー全体の収益の多くをウイスキー部門の赤字で台無しになるという、お荷物的な扱いでした
鳥井の強い想いで、なんとかウイスキー事業を維持し続けていたものの、もしサントリー角瓶が失敗したら、サントリーは倒産しかないという危機的状況下で発売されました
しかし、徹底して日本人好みの味わいにこだわったサントリー角瓶は、これまでのウイスキー事業の損失を一掃するほどの大ヒット!
日本海軍の「海軍指定品」として大量納入されたことも追い風となり、日本のウイスキーの代表格として一気に階段を駆け上がりました
ちなみに、戦時下での嗜好品として日本軍に大量納入されたサントリー角瓶は、戦地で初めて遭遇する軍人も多く、戦地で飲んだあの美味しいウイスキーが忘れられず、帰国後もサントリー角瓶を愛飲する元軍人が多かったという逸話があるほど
日本軍納入品という、圧倒的なバックアップを受けたサントリー角瓶は、軍需品という理由から、統制厳しい太平洋戦争当時でも原料となる穀物等の供給を受け、日本を代表するウイスキーとして確固たる地位を確立しました
サントリー角瓶の製法
ほのかな甘みと、すっきりと爽やかなライトな後味を持つサントリー角瓶
角瓶に使われる原酒は、サントリーが所有する2つの蒸留所「山崎蒸留所」と「白州蒸留所」の2種類のバーボン樽原酒をブレンドして造られています
大阪・山崎蒸溜所でつくられるバーボン原酒は、重厚かつ華やかな味わいが特徴で、山梨・白州蒸溜所でつくられるバーボン樽原酒は、ミネラルを多く含む地下天然水によるライトで穏やかな味わいが特徴です
この2種類の原酒がブレンドされることにより、甘みと爽やかさを両立した角瓶のバランスの良い味わいが実現されています
また、特徴的な角形のボトルは、日本の伝統工芸「薩摩切子」をモチーフにしており、1本1400円のウイスキーボトルとしては、とても凝った造形をしています
サントリー角瓶の種類
サントリー角瓶
1本1400円ほどで、今も昔も日本で最も売れているウイスキー銘柄であるサントリー角瓶!
さすが日本を代表する銘柄なだけあって、変なクセもなく、誰にでも飲みやすい飽きのこない味わいを実現している万人向けウイスキー!
「そもそもウイスキーが嫌い」という人以外は、誰もがすんなりと飲めるとても優れたボトルです
もちろん1本5000円以上のボトルなどに比べたら、飛び抜けて美味い!ということはありませんが、1本1400円にしてはレベルの高い庶民の味方ウイスキーです!
サントリー角瓶を実際に飲んでみたレビューはこちら!
サントリー角瓶ペットボトル
ただでさえ安い角瓶をさらにお得に飲むためのボトルがこれ!
スタンダードな角瓶ボトルが700mlであるのに対して、ペットボトル版は、1920ml、2700ml、4000ml、5000mlと、格段にボリュームがアップして販売されています
もちろん、大きければ大きいほど安くなっていくので、とにかく安くウイスキーが欲しい人にはおすすめ!
2020年現在は、amazonで5000mlが8500円ほどなので、同じ量のボトルを買うよりも2000円ほど安く買えます!
4Lペットボトルのおすすめウイスキー一覧はこちら!
角ハイボール缶
日本で一番売れている、誰もが知るウイスキー「角瓶」を使用したハイボール
ウイスキー、炭酸水、レモンスピリッツ全てが自社で製造できることから、絶妙なバランスで配合されており、特にレモンの爽やかさが他メーカーに比べて強いのが特徴です
爽やかですっきりとしていて万人に飲みやすいハイボールで、居酒屋でもよく出てくる"あの味"が自宅でも気軽に楽しめます!
ハイボール缶のおすすめ一覧はこちら!
角ハイボール缶〈濃いめ〉
ノーマル7%に比べ、濃いめは9%と、ストロングゼロ並みの強さに改良されて発売されているのが、角ハイボール缶〈濃いめ〉
ウイスキー好きからの、
ノーマルの角ハイボール缶が薄い!
と言う文句から、サントリーが出した対策品というエピソードが発売の背景にあったりします・・・(笑)
食後にゆったりと味わえる重厚な味わいから、ウイスキー好きからも概ね好評で、お酒好きの人にはこっちがおすすめ!
「ハイボール缶or自分で作る」どっちが安いか比較してみた記事はこちら!
白角
角瓶の伝統をそのままに、和食に合う食中酒の味わいを求めて、淡麗ですっきりとした特徴を持って誕生したのが白角!
爽やかな味わいが特徴の白州ホッグスヘッド樽をキーモルトに使用しており、
「これは1本1500円の味じゃない!」
とウイスキー好きからもかなり大人気のボトルでした
しかし、2019年3月をもって、一時休売となっており、現在はほとんど目にすることができません
もし再販売されたら、ぜひ一度は味わっておきたい、超コスパボトル!
サントリー角瓶 復刻版
2015年2月に発売された、角瓶発売当時の味わいを再現したボトルがサントリー角瓶 復刻版
70年前の発売当時の貴重なサンプルをサントリーのブレンダーがテイスティングし、現代の技術で蘇らせた珍しいボトル
ラベルも当時と同様に、「サントリー」ではなく、「KOTOBUKIYA」の文字が大きく掲げられているというこだわりよう・・・(笑)
創業者・鳥井信治郎の夢と想いを込めて送り出したボトルが、70年の時を超えて蘇った大変貴重なボトルで、もしも持っている人がいたら、壮大なロマンを感じながら味わいたいマニア好みの1本です!
まとめ
ウイスキーに興味がない人でも、おそらく知っているサントリー角瓶
80年以上に渡って、日本で愛され続けてきた角瓶は、紛れもなく日本を代表する銘柄!
もちろん角瓶よりも高くて美味しいウイスキーはいくらでもあるけど、1本1400円という低価格で十分な美味しさを実現しているサントリー角瓶はやっぱり優秀!
全てのボトルに創業者・鳥井信治郎のサインが刻まれた角瓶は、きっとサントリーがどんなことがあっても守り抜く、どの銘柄よりも思いの詰まったボトルであり続けることでしょう・・・