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ラガヴーリンの味や種類/8年・12年・16年・21年・25年の違いを解説

スコッチウイスキーの数ある銘柄の中でも、独特の存在感を放つラガヴーリン

昔から変わらない伝統のウイスキー造りにこだわり続け、いつの時代も頭ひとつ抜けたウイスキーを世に送り出しています

ということで今回は、そんなラガヴーリンの特徴、歴史、ラインナップごとの違いを初心者の人にも一から分かるように解説してみようと思います!

 

 

ラガヴーリンの味や種類/8年・12年・16年・21年・25年の違いを解説

 

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引用元:https://blog.distiller.com/2018-feis-ile-bottles/

 

ラガヴーリンとは?

 

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引用元:https://twitter.com/LagavulinWhisky/status/1247566700372992007

 

スコットランドの離島、アイラ島で造られているウイスキーアイラ島特有の煙のような香りがする味わいが特徴で、香りの強さでいうと、アイラウイスキーの中ではちょうど中間ぐらいに位置します

アイラ島の蒸留所の中でも伝統的な製法と品質にとにかくこだわっているブランドで、元々はアイラ島で一番人気の蒸留所でした。しかし品質にこだわり過ぎたせいで、原酒枯渇の危機に陥ってしまい、現在はラフロイグボウモアに続く3番手まで順位を落としています

 

ラガヴーリンの歴史

 

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引用元:https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g6739933-d1880596-Reviews-Lagavulin_Distillery-Lagavulin_Port_Ellen_Islay_The_Hebrides_Scotland.html

 

アイラ島の湿地帯に立つラガヴーリン蒸留所。創立は1816年で、1815年創業のラフロイグアードベッグとほぼ同時期に誕生しています

有名ブレンデッドウイスキー「ホワイトホース」とつながりが深く、ホワイトホースの創業者ピーター・マッキーはラガヴーリン蒸留所でウイスキー造りを学び、ホワイトホースを創業しました。現在はホワイトホースのキーモルトとしてラガヴーリンは重要な役割を果たしていると共に、蒸留所の前にはホワイトホースの看板が飾ってあり、お互いのつながりを象徴しています

他の蒸留所が10年や12年熟成でウイスキーを販売する一方、頑なに16年熟成にこだわっていたら、需要に生産が追いつかず、原酒枯渇の危機に陥ってしまった苦い歴史を持つラガヴーリン

現在はラフロイグ・350万本、ボウモア・200万本、ラガヴーリン190万本とアイラ島3番手まで順位を下げてしまいました

 

ラガヴーリンとホワイトホース

 

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引用元:https://www.amazon.co.jp/

 

ホワイトホースの創業者ピーター・マッキーがウイスキー造りを学んだ蒸留所というエピソートがあるラガヴーリン蒸留所

実は、1815年の創業以来、何度か買収されたラガヴーリン。1889年には、ピーター・マッキーの叔父にあたるジェームズ・ローガン・マッキーが蒸留所のオーナーであった縁で、ピーターがラガヴーリン蒸留所にやってきました

そしてラガヴーリン蒸留所でウイスキー造りを学び、そのままラガヴーリン蒸留所長になったピーター、所長時代はご近所のラフロイグ蒸留所と幾度となくトラブルを起こしていました。例えば、ラガヴーリンが持っていたラフロイグの販売代理権をストップさせられたり、ウイスキー造りに重要な水源の利権を互いに争ったり、最後には、ラガヴーリン蒸留所の敷地内にラフロイグのコピーウイスキーを造るための専用蒸留所を建設してラフロイグを潰しにかかるなど、かなり面白いエピソードを作った人物でもあります

 

ラガヴーリンの種類

 

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引用元:https://vinepair.com/articles/lagavulin-scotch-whisky-guide/

 

ラガヴーリン 16年

 

 

ラガヴーリンのラインナップのスタンダードに位置するラガヴーリン 16年

ラインナップには、8年や12年などもっと若い熟成年数のボトルもありますが、これらは原酒枯渇の危機の時に、やむなく造ったボトルなので、ラガヴーリンは16年をブランドの中心に位置付けています

ラガヴーリンがこだわり抜いて造っているボトルなだけあって、アイラモルトの中でも屈指の華やかな香りと甘い味わいを楽しむことができ、アイラの特徴である煙の香りも控えめなので、ボウモア 12年並みに飲みやすいウイスキーです

お値段は1本7000円程度と、ちょっとお高めですが、価格以上の満足度を感じられるはずのおすすめウイスキーです!

 

ラガヴーリン 8年

 

 

2016年にラガヴーリン創業200周年を記念してリリースされたのがラガヴーリン 8年。当初は限定ウイスキーでしたが、2018年から通常ラインナップに加わっています

味は8年熟成とは思えないほどまろやかで飲みやすく、さすが品質にこだわるラガヴーリンウイスキーだと感じられるはず

16年に比べると、フルーツや若葉のようなフレッシュでライトな味わいが特徴で、甘みはやや抑えめになっています

1本5500円程度と、もう1500円プラスして16年を買うかかなり迷いどころですが、迷ったらラガヴーリン屈指の完成度を誇る16年を買った方がおすすめです

 

ラガヴーリン 12年

 

 

ラガヴーリン 16年の特徴をとにかく伸ばしたような印象なのがラガヴーリン 12年

樽から取り出した原酒に加水調整を行っていない、カスクストレングス仕様なので、アルコール度数は約58度ととても高いです

ラガヴーリンのおだやかな特徴は引き継がれているので、そのままでも飲めないこともないですが、水を加えて加水量による変化を楽しみながら飲むのがおすすめです

 

まとめ

 

スモーキーな香りと、力強い味わいが特徴のラガヴーリン

最近はボウモアラフロイグに数で負けていますが、かつてはアイラ島で最も飲まれていたウイスキー銘柄でした

品質を重視しすぎて、 原酒不足になったりと、とにかくウイスキー造りには真摯に取り組んでいるラガヴーリン蒸留所

ウイスキー好きなら一度は味わっておきたい、憧れのお酒です