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メーカーズマークの味や種類/レッドトップ・46・カスクストレングス・プライベートセレクトの違いを解説

赤いスライムが垂れたような、一度見たら忘れないボトルデザインでおなじみのメーカーズマーク

日本のスーパーにもたいてい置いてあり、1本2000円ほどで本格的バーボンウイスキーの味わいが楽しめる人気の銘柄です

ということで今回は、そんなメーカーズマークの特徴、歴史、ラインナップごとの違いを初心者の人にも一から分かるように解説してみようと思います!

 

 

メーカーズマークの味や種類/レッドトップ・46・カスクストレングス・プライベートセレクトの違いを解説

 

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引用元:https://cargocollective.com/weskeeton/following/all/weskeeton/Maker-s-Mark-Dallas-Cowboys-Ads

 

メーカーズマークとは?

 

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引用元:https://www.suntory.co.jp/whisky/makersmark/lineup/

 

赤いゴムが溶けたような、なんとも奇抜なキャップで有名なメーカーズマーク

「封蝋 」と呼ばれる手法で作られているキャップは、1本1本が手作り!

熱で溶けた200度近い蝋に次々とボトルが差し込まれるという、職人の手作業により作られています

また、自然と滴り落ちる蝋の形状は、同じものは1本もないと言えるぐらい異なっており、年間180万ケース近い出荷量のメーカーズマークが全て職人の手作業により作られています

ということで、ボトルのデザインが何よりも特徴的なメーカーズマーク、味わいは奇抜なボトルとは対照的に、まろやかで甘くバーボンウイスキーの中でもかなり飲みやすい部類に入ります

誰にでも飲みやすく、お手頃な価格帯のバーボンウイスキーであるメーカーズマークは、初めてバーボンを買う人にもおすすめの万人受け銘柄です

 

メーカーズマークの歴史

 

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引用元:https://cocktailwonk.com/2014/11/bourbon-as-science-a-visit-to-the-makers-mark-distillery.html

 

アメリカのケンタッキー州ロレットで1958年頃から生産され始めたメーカーズマーク

150年以上の歴史を誇るバーボンウイスキーブランドが多い中、歴史は比較的浅い新しいブランドです

創業から変わらない、小さな町の小さな蒸留所で造られるウイスキーを守り続けるメーカーズマーク

「メーカーズマーク」という名前、キャップの封蝋、ラベルデザインは全て創業者の妻が考え出したもので、メーカーズマークという名前には、「製造者の印」という意味が込められています

また、創業者がウイスキー造りに励むかたわら、妻は商品のマーケティングを担うという二人三脚で発展してきたメーカーズマーク

創業者は世界で評価される最高品質のバーボンウイスキーを造ることにとにかくこだわった人物であり、「機械まかせにせず、なるべく人の手でつくる」という創業者の思いは現在もメーカーズマークの生産に引き継がれています

 

メーカーズマークの製法

 

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引用元:https://www.travelfuelslife.com/whiskey-lore/makers-mark-distillery-tour-planner-and-experience.html

 

メーカーズマークのウイスキー造りで最も特徴的なのは、原料に「冬小麦」を使用していること

バーボンウイスキーの多くは、主原料にとうもろこし、また風味付けにライ麦を使うのが一般的製法ですが、メーカーズマークはライ麦の代わりに冬小麦を使います

冬小麦とは、秋に種を蒔き、越冬させて春または初夏に収穫する小麦のことで、通常の春に収穫する小麦に比べて、まろやかで柔らかい味わいが特徴と言われています

また、ウイスキーの味わいに欠かせない熟成期間中は、職人が手作業でそれぞれの樽を回転させ、原酒にしっかりと樽の味わいが染み付くように熟成されます

そして出来上がったメーカーズマークは、一番の特徴である赤い封蝋が施され、世界各地へと旅立っていきます

 

メーカーズマークの種類

 

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引用元:https://www.mm-highball.com/about/

 

メーカーズマーク

 

 

メーカーズマークのラインナップで最も中心となるボトルがこれ!

他のラインナップと区別するために「レッドトップ」という愛称でも呼ばれており、日本のスーパーなどでもよく見る主力ボトルです

味わいはバーボン特有のバニラやキャラメルのような甘みに、またメーカーズマークの特徴である冬小麦が織りなす蜂蜜のような複雑な甘みが楽しめます

柔らかく繊細な味わいのメーカーズマークはバーボンウイスキーの中でも飲みやすく、上品な味わいはバーボン初心者の人にもおすすめ!

 

メーカーズマークを実際に飲んでみたレビューはこちら!

www.piroriro.com

まずいだと!?メーカーズマークの味と評価をレビュー【パンの甘み】 - 最愛の彼女に浮気された男の努力記

 

 

メーカーズマーク 46

 

 

ワンランク上のメーカーズマークがメーカーズマーク 46

46専用の特別な製造工程で造られており、通常のメーカーズマークと同様に熟成された原酒に、仕上げに「インナーステーブ」と呼ばれるフレンチオークを焦がした板を入れて数ヶ月後熟させるという、変わった手法が使われています

46という名前は、このインナーステーブの焦がし具合を表す番号に由来しています

キャラメルのような香ばしい甘みと余韻の長さが格段にアップしており、レッドトップとはまるっきり違うリッチな味わいを楽しめる46

1本6000円ぐらいと、バーボンウイスキーにしてはかなり高いけど、バーボンの中でも屈指の風味を誇る、とても完成度の高いボトルです

 

メーカーズマーク 46を実際に飲んでみたレビューはこちら!

www.piroriro.com

【超高評価】メーカーズマーク46をレビュー!【ノーマルとは全然違う】 - 最愛の彼女に浮気された男の努力記

 

 

メーカーズマーク カスクストレングス

 

 

樽から取り出した原酒を水で薄めずにそのままボトリングした「カスクストレングス」と呼ばれる製法で造られているのが、メーカーズマーク カスクストレングス

54~58%とかなり高いアルコール度数による刺激と、樽の原酒そのままの味わいを楽しめる、コアなウイスキー好きには必見のボトルです

とにかく上品な味わいを追求した46とは対照的に、メーカーズマークの個性をとにかく追求しているカスクストレングス

アルコールの刺激も強烈だけど、レッドトップの個性を最大限にまで強めたメーカーズマークの真骨頂を知れるボトルです

 

メーカーズマーク プライベートセレクト

 

 

毎年数量限定で発売される、メーカーズマークファン必見のボトルがメーカーズマーク プライベートセレクト

メーカーズマーク 46をベースに、販売店ウイスキーブレンドを蒸留所に指示するという、売られるお店ごとに異なる味わいが楽しめるボトル

おそらく最も世の中に出回るAmazonによるブレンドは、販売時期の冬に合わせた味わいを追求しており、なるべく「辛くない」「爽やかじゃない」など冬らしく濃厚でリッチな味わいを追求しています

出回る量がかなり限られており、またわざわざプライベートセレクトを販売するような店は相当なウイスキー好きの店なので、味わいはきっと間違いなし!

もし、普段ウイスキー買う店がプライベートセレクト取り扱っているなら、ぜひノーマルの46と飲み比べてみたいです

 

まとめ

 

冬小麦由来の繊細で柔らかい甘みが特徴のメーカーズマーク

奇抜なボトルだけが注目されがちですが、実はかなりレベルの高い味わいを実現しているバーボンウイスキーブランドでもあります

また、メーカーズマーク 46はちょっと高いけど、バーボンウイスキーの中でもかなり完成度の高い味わい

バーボンの伝統ある味わいに、メーカーズマークの独特の製法が組み合わさり、バーボン好きなら間違いなく納得の奥深い風味を楽しめます!

ということで、初心者にもバーボン通にもおすすめのメーカーズマーク

46は世界中でファンが多い銘酒なので、ぜひ一度飲んでみるのおすすめですよ!