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マルスウイスキーの評価/駒ヶ岳・信州・3&7・ツインアルプス・コスモの違いを解説

日本の地ウイスキーの代表格といえば、マルスウイスキー

明治5年(1872年)創業の酒造メーカーである、本坊酒造が製造を行っており、実は国内でも有数の歴史を持つウイスキーメーカーでもあります

また、ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝とも深いつながりがある蒸留所であることは有名な話!

ということで今回はマルスウイスキーについて紹介しようと思います!

 

 

マルスウイスキーの評価/駒ヶ岳・信州・3&7・ツインアルプス・コスモの違いを解説

 

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引用元:https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1120586-d7330029-Reviews-Mars_Shinshu_Distillery_Hombo_Shuzo-Miyada_mura_Kamiina_gun_Nagano_Prefecture_Ko.html

 

マルスウイスキーとは?

 

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引用元:https://feeljapan.net/kyushu/article/2019-08-09-3289/

 

マルスウイスキーは、長野県にある信州マルス蒸留所で造られているウイスキー

ということで、長野のメーカーが造る地ウイスキーと思っている人も多いですが、製造元の本坊酒造は焼酎造りを得意とする鹿児島の酒造メーカーです

創業当初は鹿児島、その後、山梨といったように蒸留所を何度も移転しており、現在は長野県でウイスキーの製造を行っています

スコッチウイスキーの蒸留技術を取り入れつつ、日本人にも合うようにアレンジされた繊細な味わいが特徴のマルスウイスキーは、国内のウイスキー好きはもちろんのこと、世界最高賞を受賞したこともある、日本を代表するウイスキー銘柄です

 

マルスウイスキーの歴史

 

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引用元:https://www.hombo.co.jp/marswhisky/

 

1949年から製造を開始したマルスウイスキー

マルスウイスキーを造り上げたのは、醸造技術者の岩井喜一郎という人

そしてこの岩井さん、NHK連続テレビ小説「マッサン」のモデルであり、国産ウイスキーの父と呼ばれた、竹鶴政孝氏のかつての上司で、彼をスコットランドへ送り出すきっかけを作った人物でもあります

スコットランド留学から帰国した竹鶴から、現地での実習報告書である「竹鶴ノート」を受け取った岩井は、それを元にウイスキー造りのノウハウを学び、竹鶴に従った製法でマルスウイスキーを造り上げました

当初は販売不振が続き、一旦は撤退を余儀なくされたマルスウイスキーですが、1980年代の第一次地ウイスキーブームで爆発的な人気を得て、全国的な知名度を誇るウイスキーとなります

 

マルスウイスキーの種類

 

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引用元:https://www.amazon.co.jp/

 

マルスウイスキー エクストラ

 

 

マルスウイスキーで最もお手頃なボトルがエクストラ

日本酒でおなじみの一升瓶に入った、ちょっと珍しいウイスキーで、1800mlで2000円程度ととても安いです!

スコッチの人気銘柄などと比べると、味わいでは劣る面もありますが、とにかくコスパに優れたウイスキーを探している人にはおすすめ!

コーラなどのジュースで割ると美味しいです!

 

マルスウイスキー 3&7

 

 

1本1300円程度で、マルスウイスキーエクストラに次ぐ低価格帯のボトルがマルスウイスキー 3&7

売れ筋ボトルのツインアルプスよりも400円ほど安く、3年熟成のグレーンウイスキーと、7年熟成のモルトウイスキーブレンドしていることから名付けられた3&7は、意外と熟成によるまろやかさがしっかりと表現されており飲みやすい!

1000円台のウイスキーとは思えないほどに飲みやすく、人によってはツインアルプスよりも熟成感があると感じるかも?

ただ、流通数が少なく、なかなか手に入りにくいのがデメリット・・・

 

マルスウイスキー ツインアルプス

 

 

1本1700円程度と、お手頃なブレンデッドウイスキーのツインアルプス

バニラのような甘い香りと、熟したフルーツのようの芳醇な味わいが特徴で、とてもまろやかな口当たりを楽しめます

また、マルスウイスキーの特徴である、日本人に合わせた繊細な味わいも実現しており、ウイスキー初心者の人にも飲みやすい味わいに仕上げられています

 

マルスウイスキー モルテージ越百(コスモ)

 

 

大麦麦芽モルト)を原料とするモルトウイスキー100%でブレンドされているのが、モルテージ越百(コスモ)

中央アルプスに連なる山の一つである「越百山(こすもやま)」から名付けられており、中央アルプス山麓にある標高798mのマルス信州蒸溜所から見上げる夜空をイメージしたラベルデザインとなっています

蜂蜜のような甘みと、ほんのかな煙の香りが漂い、熟したフルーツのような芳醇な味わいのバランスがとても絶妙で、やさしく柔らかい口当たりが特徴の越百(コスモ)は、マルスウイスキーの真骨頂を知るのに最適のボトルです!

 

マルスウイスキー シングルモルト 駒ヶ岳

 

 

毎年1万本程度発売さている、限定ボトルが駒ヶ岳

駒ヶ岳 リミテッド・エディション 2019」のように、ボトル名の最後に西暦が付き、その年により使われる樽やブレンド比率が変えられています

1万本という流通量なので意外と手に入りやすく、1本7000円程度と割とお手頃な価格なので、マルスウイスキー好きはぜひ毎年買っておきたい!

 

マルスウイスキー サクラカスクフィニッシュ

 

 

2019年に、2735本限定で発売されたのがサクラカスクフィニッシュ

桜材の樽でフィニッシング(追加熟成)したブレンデッドウイスキーで、名前の通り、まるで桜のお菓子のような、日本らしい華やかな香りが楽しめます

販売当時は、1本3000円程度でしたが、2020年現在はオークションで1万5000円程度とかなりのプレミアがついています

 

マルスウイスキー 岩井トラディション

 

 

マルスウイスキー生みの親である岩井氏へ尊敬と感謝の念を込めて造られたのが岩井トラディション

のちのニッカウヰスキー創業者であり、高校と勤務先の後輩であった竹鶴政孝スコットランドに派遣した岩井喜一郎

NHKの朝ドラにも取り上げられた竹鶴に比べたら知らない人も多いけど、今日のジャパニーズウイスキーの礎を築いた立役者とも言えるほどの人物!

1本2200円程度というかなりお手頃な価格で、しっかりしたボディーで、上品な味わいが特徴の岩井トラディションは、国産屈指の高コスパウイスキーとして根強い人気を誇るボトルです

 

まとめ

 

日本のウイスキーの歴史では、必ず名前が上がると言えるぐらい、その名を誇るマルスウイスキー

良心的な価格で、国産ウイスキーの真骨頂を体験できるウイスキーとして、ウイスキー好きからは絶大な評価がされている、カルト的人気のある銘柄です

また、最近は海外からの人気も高まっており、限定ボトルにとんでもないプレミア価格がつくことも多いので、お手頃な価格で味わえるのは今のうちだけかも!

まだまだ日本国内では手に入りやすいので、もしも気になるボトルがあったらぜひ手に入れておきたいおすすめ銘柄です!

 

 
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