2005年登場とかなり歴史が浅いウイスキーでありながら、たった数年で世界中のウイスキー好きに知れ渡ったブランドといったらモンキーショルダー
世界で二番目に売れているシングルモルトウイスキーブランド「グレンフィディック」を製造するウィリアム・グラント&サンズ社が世に送り出した超本気ウイスキーです!
ということで今回は、そんなモンキーショルダーの特徴、歴史、ラインナップごとの違いを初心者の人にも一から分かるように解説してみようと思います!
モンキーショルダーの味や種類/世界一の評価のウイスキーの味わいを解説
モンキーショルダーとは?
世界で二番目に売れているシングルモルトウイスキーであるグレンフィディック蒸留所を持つ、ウィリアム・グラント&サンズ社が2005年に新たに発売したのがモンキーショルダー
歴史は浅いウイスキーですが、ウイスキー界の大御所であるウィリアム・グラント&サンズ社が製造するだけあって、評価はかなり高い!
発売からたった2年後の、ワールド・ウイスキー・アワード2007では、ベスト・スコッチ・ブレンデッドモルトウイスキーを受賞するなど、わずか数年で世界の頂点に登りつめた、実はすごいウイスキーでもあります
モンキーショルダーはブレンデッドウイスキー?
モンキーショルダーは「ブレンデッドウイスキー」という種類とも少し異質です
というのも、このモンキーショルダーにはとうもろこしを原料とするグレーンウイスキーが一切使用されていません
製造元であるウィリアム・グラント&サンズ社が所有する、
の3つの蒸留所のモルト原酒が使用されています
ということで、「ブレンデッドウイスキー」ではなく「ヴァッテドモルトウイスキー」と呼ばれる種類に分類されるモンキーショルダー
スコットランドの4つの蒸留所のモルト原酒を中心にブレンドされているジョニーウォーカー グリーンラベル
北海道・余市蒸留所と、宮城・宮城峡蒸留所の2つの蒸留所の原酒がブレンドされている、ニッカウヰスキーの竹鶴などが挙げられます
モンキーショルダーの製法
モンキーショルダーの発祥は、世界的にも有名なウイスキー「グレンフィディック」を発売するウィリアム・グラント&サンズ社が、とうもろこしを原料とするグレーンウイスキーを使用しないブレンデッドウイスキーを造ろうと考えたのがはじまり
このグレーンウイスキー を使用しないウイスキー。世界的にもかなり数が少ないタイプのウイスキーで、有名どころではジョニーウォーカー グリーンラベルと竹鶴ぐらいです
原酒には、ウィリアム・グラント&サンズ社が所有する
が使用され、グレンフィディックのモルトマスター、ブライアン・キンスマン氏がブレンダーを務めて調合を行いました
使われている蒸留所は3つですが、それぞれの蒸留所の貯蔵される特性の異なる樽が30種類近く使われており、世界的なウイスキー大会で優勝するのも納得のとてもレベルの高い味わいです
また2005年に登場したウイスキーということもあり、最新の技術がふんだんに使われておりモンキーショルダー
原酒の調合には、分子レベルまで原酒の味わいの特徴を化学分析し、常に一定の味わいを保ったウイスキーが製造されるように調整しています
ちなみに、2020年現在は世界的なウイスキーブームにより、原酒の調達が間に合わず、一時的にウィリアム・グラント&サンズ社傘下の3つの蒸留所以外の原酒も使用しています
しかし、原子レベルまで化学分析して、味わいを調整しているモンキーショルダーなので、きっと風味は変わりないはず!
モンキーショルダーの種類
モンキーショルダー
現在、モンキーショルダーのラインナップの中心的ボトル
日本で普通に手に入るボトルは、おそらくこのボトルだけです
価格は1本3500円ほどで、世界一に輝いたウイスキーとしてはかなりお手頃な値段!
味わいは、グレンフィディック特有の、洋ナシのようなフルーティさとバニラのような甘い香りが中心で、酸味・甘みのバランスがちょうど良いです
また、グレンフィディックでは感じられない苦みも程よく主張されており、良いアクセントになっています
とてもノンエイジの1本3500円程度のウイスキーとは思えない上質な味わいは、登場からたった2年で世界一の座に輝いたのも納得!
ウイスキー界の重鎮であるウィリアム・グラント&サンズ社の本気が伺える、とても面白いウイスキーです!
ウイスキー好きなら、絶対に飲んでみるべき!
まとめ
発売からたった数年で世界を席巻したモンキーショルダー
ウイスキー好きからは、かなり評価の高いブランドでもあり、ウイスキー初心者の人も一度は飲んでみるべき!
元々、良心的な価格でウイスキーを販売する、ウィリアム・グラント&サンズ社が本気出して造った、1本3500円とは思えないとても上質な味わいが楽しめるウイスキーです!