変なウイスキーが大好きな筆者!
普段はもっぱら煙くさいウイスキーばかり飲んでるんだけど・・・
潮っぽい、油っぽい、アルコール度数63%、消毒液、正露丸・・・
こういう変な味するウイスキーが大好き!
で、
そんな筆者が飲んでるおかしなウイスキーの中でも、
海の香りがして、油っぽいウイスキーといえば、やっぱり・・・
オールドプルトニー!
これ最初に言っておくけど、
アブノーマルなウイスキー好きには、
なかなかの上ものでっせ・・・(笑)
ということで今回は、海の香りがして、どこか油っぽい?「オールドプルトニー 12年」を紹介しようと思います!
【とにかく海の香り】オールドプルトニー12年をレビュー!【高評価】
オールドプルトニーとは?
まずは、オールドプルトニー蒸留所について軽く勉強してみましょう!
スコットランド本島最北の街・ウィックで造られるオールドプルトニー!
北海道の北端の稚内よりもはるかに緯度が高い場所にあり、
ただでさえ寒いスコットランドでも、特に寒さが厳しく雪の多い街です
しかし、辺境の地でありながら、
北海産のニシンがよく獲れて、また今回紹介するオールドプルトニーという銘酒を生み出す蒸留所もあることから、かつてはスコットランド有数の豊かな港町でした
ちなみに、『宝島』や『ジキルとハイド』で有名な作家、ロバート・ルイス・スティーブンソンは、父親が灯台建築家であったため子供の頃に、ウィックの街に一時的に住んでいたことがあり・・・
ウィックの街のイメージを自著で、
「ウィックは男たちの町のなかでも特に不親切で荒っぽい町」
と酷評しています(笑)
というのも、漁業の中でも特に過酷なニシン漁に従事する人々は、
キツい仕事を紛らわせるために、ウイスキーを爆飲みしていたようで、
最盛期のウィックの街の1日のウイスキー消費量は500ガロン(2300L)!
単純計算で、
1人あたり、1日にボトル1本を飲んでいた
ことになります・・・
お酒大好きな筆者だけど、
1日にウイスキーボトル1本空ける人たちがゴロゴロいる街は、ちょっと住みたくないかな・・・(笑)
一人で家に閉じこもって、お酒飲んでるのが好きな筆者です!
"海の街"ウィックと共に歩んできたプルトニー蒸留所
1826年に創業し、ニシン漁で発展していったウィックの街と共に、プルトニー蒸留所も知名度を拡大していきました
しかし、上で紹介したように、1日にボトル1本空ける漁師たちが、そこら中にゴロゴロいるウィックの街
こんな酔っ払いの街が、
"健全な住みやすい街"ではない
ことは想像に難くなく、自治都市であったウィックは1925年から22年間、街でのアルコールを全面的に禁止してしまいます
ちなみに、ウィックの街と共に繁栄してきたプルトニー蒸留所もこの決定を受け入れ、プルトニー蒸留所も静かな沈黙の時代を過ごすことになります
そして、プルトニー蒸留所が再び生まれ変わったのが1955年
カナダの大手ウイスキーメーカーであるハイラム・ウォーカー社に買収され、プルトニー蒸留所は第二の人生を歩み始めます
蒸留所の再建や増築を進め、ラインナップを拡充!
特にシリーズ最高峰である「オールドプルトニー 21年」は国際的なウイスキーコンテストでも数々の最高賞を受賞し、プルトニー蒸留所の知名度を一気に世界に知らしめました
現在、プルトニー蒸留所は「北の強者」の異名を持つ蒸留所として、
街の新たな観光名所になり、体験ツアーやビジターセンターを開設し、
ウィックの街と共に、新たな時代を作り出しています
オールドプルトニー12年をレビュー!味と評価は?
とにかく海の香り!なオールドプルトニー12年
ということで!
"北の強者"オールドプルトニーを飲んでみようと思います!
まず、オールドプルトニーを手に取って一番最初に思うのが・・・
箱が超かっこいい!
白と青を基調にしたデザインは、
まさに海軍の制服のような凛とした美しさ!
ちなみに、箱は蓋がパカっと開く仕組みになっており、
これひとつあるだけで、1本4500円のウイスキーとはとても思えない高級感があります!
部屋に飾っておきたくなるとても良いデザインです!
また、ボトルネックの特徴的な形状は、
プルトニー蒸留所の独特の形をした蒸留器をモチーフにしています
撫でてると特徴的な凹凸が指に当たる感触がとても気持ちいいです・・・(変態)
てことで、話は戻って、
まずは香りをチェックしてみると・・・
海の香り!
いや!
サントリーの公式HPも、amazonのレビューもみんなして、
「海の香り」
って書いてるから、このブログでは何か面白いこと書こうと思ったんだけど・・・
これは誰が嗅いでも"海の香り"だ!
ちなみに、一言で"海の香り"と言っても、
白い砂浜のリゾートビーチ的な香りではなく、
漁港や漁村のようなイメージの香りです
湘南じゃなくて、千葉房総半島の先っちょの方の町
的なイメージ!
大学時代の筆者が、バイクで毎週のように走り回っていた、
ちょっと懐かしい、ノスタルジックな香りです・・・
お前の思い出とか知らねーよ!
って感じですね!
はい!
どうもすみませんでした!
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てことで、次は味をチェック!
ひとくち口に含んでみると、まず一番先に感じるのが・・・
塩だ!
塩味の強い料理を食べた時に、
舌の両はしの側面が、キューっと引き締まるのと同じ感覚がまずやってきます!
ちなみに、決して醤油のようなもったりしたしょっぱさはありません
あくまで塩っぽい、すっきりとした味!
また、塩っぽさと同時に、
舌にまとわりつくような、とろりとした舌触りもあります
これ、オールドプルトニーのもう一つの特徴である"オイリー"と呼ばれる表現方法で、
まるで、油やバターを口に含んだかのような、独特のとろみ感が楽しめます
ちなみに、
"油っぽい"なんておいしくなさそう・・・
と思う人も多いだろうけど、
ウイスキーにとって、オイリーさは決して悪いことではなく、
ちょっとオイリーなくらいが、とろみがあって飲みごたえがあります!
オールドプルトニーは、そんな"オイリー"な感触を知るためにはもってこいのボトル!
また、特徴的な塩辛っぽさばかりに目がいきがちだけど、
オールドプルトニーって実は意外と甘い!
バーボン樽100%で熟成されているため、バニラのような甘さがあり、
独特の塩味と合わさることにより、まるで塩バニラのようで、とても美味しいです!
そして、後味は、かすかな苦みが舌にほんのり残る程度
海の香りが口いっぱいに広がりつつ、舌にはかすかな苦みが残る余韻は、
どこか哀愁漂う味わいで、やっぱり港町の光景が頭に浮かびます・・・
そんな感じで!
オールドプルトニーいいね!
塩味・甘い・苦いがバランスよく含まれていて、
何より、海の香りがとても印象的なウイスキー!
ちょっと変わったウイスキー探している人には、かなり面白いボトルだと思います!
まとめ
ということで!
ユニークな味わいで、なかなかの個性派ボトルであるオールドプルトニー!
そもそも、
海の香りがそんなに好きじゃない人
苦みと甘みが混ざったもったりした味が嫌いな人
には、ちょっとクセが強すぎると思うけど・・・
筆者みたいにアイラ島の煙くさいウイスキーが好きな人には超おすすめ!
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アイラの海の香りや、同じく海の香りで有名なタリスカーともちょっと違う、
独特の哀愁漂う、ノスタルジックな海の香りを楽しめます!
煙くさいウイスキー大好きで、アイラ島のウイスキーばかり飲んでる筆者だけど、
たまに気分変えたい時に飲みたくなるオールドプルトニーは、筆者のローテーションボトルの一つ!
変わったウイスキー好きな人は、1本4500円程度と意外と安いので買っておいて損はないと思いますよ!
香り:とにかく海の香り。キラキラした海水浴ビーチじゃなくて、哀愁漂う港町的なイメージ。また、海の香りの奥に青りんごっぽい爽やかな風味も混ざってる
味:口に含んだ瞬間は舌の側面が引き締まるような塩味。同時に舌にまとわりつくような、とろとろとしたオイリーな感触。また塩味に隠れがちだが、実は意外と甘い。後味は、かすかな苦みが舌に残り、同時に海の香りが口にふわふわと広がる
簡単なイメージ:漁港っぽい海の香り → 塩味とオイリーな感触 → バニラのような甘み → ノスタルジックな港町の香り
個人的おすすめ度:A