アイリッシュウイスキーでジェムソンに次いで売れているのがタラモアデュー
ジェムソンがあまりにも強すぎて、影に隠れがちですが、実は最近世界有数のスコッチウイスキーブランド「グレンフィディック」と同じグループに入ったことで、徐々に力を伸ばしているウイスキーメーカーでもあります
ということで今回は、そんなタラモアデューの特徴、歴史、ラインナップごとの違いを初心者の人にも一から分かるように解説してみようと思います!
タラモアデューの味や種類/12年・14年・サイダーカスクの違いを解説
タラモアデューとは?
タラモアデューはアイルランドで造られるアイリッシュウイスキー
アイリッシュウイスキーは日本での知名度はあまり高くないけど、世界五大ウイスキーの一つです
アイリッシュウイスキーの中では、トップのジェムソンに次いで、売上げ2位のブランドで、製造は世界大手のスコッチウイスキーメーカー、グレンフィディックのウィリアム・グラント&サンズ社が行っています
トップブランドのジェムソン同様に、1本1500円程度とお手頃な価格でありながら、アルコールの刺激のない誰にでも飲みやすいライトであっさりとした飲み口に定評があり、普段の晩酌のお供として世界中で人気のあるウイスキー銘柄です
タラモアデューの歴史
1829年に蒸留所を創業したタラモアデュー
アイルランド有数の都市であるタラモアに建てられました
しかし、当初はまだ「タラモアデュー」という名前は使用しておらず、転機が訪れたのは1862年
後に、現在のタラモアデューの原型を造り上げることになる、ダニエル・エドモンド・ウイリアムスが蒸留所で働き始めます
当時のダニエルはまだ14歳で、とにかく真面目で仕事熱心であったダニエルは、馬小屋に寝泊りしてウイスキー造りのノウハウを学びます
そして立派なウイスキー技術者へと成長したダニエル、創業家オーナーの息子がウイスキー蒸留所に興味がなかったため、仕事熱心なダニエルが蒸留所の全権を任され、ついに経営者となります
この際に、蒸留所は、ダニエル・エドモンド・ウイリアムスの頭文字を取った「DEW」と創業の地・タラモアをかけ合わせてタラモアデューと呼ばれるようになります
その後はしばらく苦難の時代が続きますが、2010年にスコッチウイスキーの名門グレンフィディック蒸留所の運営会社であるウィリアム・グラント&サンズ社によって買収され、現在に至ります
ウィリアム・グラント&サンズ社傘下では、新たな蒸留所の建設など大規模な設備投資を行い、アイリッシュウイスキー2番手の地位を盤石にしています
タラモアデューの種類
タラモアデュー
タラモアデューで最もお手頃な価格で売れているボトル!
1本2000円ちょっとと、アイリッシュウイスキー最大手のジェムソンに比べるとちょっと高いです
甘さが中心で誰にでも飲みやすいジェムソンに比べると、酸味と苦みが強くビターな味わいであるタラモアデュー
万人受けする味わいではないけど、ほろ苦いウイスキーが好きな人にはおすすめです
タラモア デューを実際に飲んでみたレビューはこちら!
【超うまい】タラモアデューをレビュー!【最高評価アイリッシュ】 - 最愛の彼女に浮気された男の努力記
タラモアデュー 12年
12年以上熟成されたバーボン樽とシェリー樽の原酒を混ぜ合わせたのがタラモアデュー 12年
シェリー樽熟成原酒による、プラムのようなフルーティ感とビターチョコのような余韻、また華やかな香りが加わっており、バランスの取れた味わいとなっています
一つ下のラインナップのタラモアデューに比べると格段に飲みやすいです
タラモアデュー 14年 シングルモルト
とうもろこしを原料とするグレンウイスキーも混ぜられている、ひとつ下のラインナップの12年に対して、大麦を原料とする原酒しか使用していないのがタラモアデュー 14年 シングルモルト
1本6000円とかなり高いですが、14年以上の長期熟成原酒のまろやかさと、バーボン樽、オロロソ・シェリー樽、ポート樽、マディラ樽と複数の樽を使い分けた熟成による味の複雑さはラインナップでも随一!
ライトであっさりとしたアイリッシュウイスキーの特徴と、熟成による複雑さのバランスが良く、アイリッシュウイスキーの真骨頂を楽しめるボトルです
タラモアデュー サイダーカスク
アイルランド の代表的なシードル「BULMERS(ブルマーズ)」の製造に使われた樽で熟成されたのがタラモアデュー サイダーカスク
シードル由来のりんごの香りがとにかく強く、また白ワインのようなフルーティで酸味ある味わいが加わっています
タラモアデューの中でも変わり種にあたるこのボトル、サイダーの名前通り、ハイボールや水割りにして飲むと、良い意味でウイスキーらしくない爽やかさが楽しめておすすめです!
まとめ
ジェムソンと並んで、アイリッシュウイスキーの二大巨塔を担うタラモアデュー
万人受けするジェムソンとは異なり、ビターな味わいのタラモアデューですが、アイリッシュコーヒーをはじめとして、カクテルの材料にしても個性が弱まらないことから、バーテンダーにも重宝されている銘柄です
また、世界有数の大手であるグレンフィディックと同じグループに入ったことで、今後のブランド展開が楽しみなタラモアデュー
現在はちょっとジェムソン押されがちなイメージがあるけど、今後の活躍にぜひ注目です!
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だいたい1本3行ぐらいで簡単にまとめてみたのでレビュー読むの面倒な人におすすめ!