ウイスキーってなんとなく、
アルコール度数が高いお酒
こんなイメージを持っている人って多いのではないでしょうか?
確かに、うっかり飲みすぎると、大変な二日酔いになってしまうウイスキー・・・
ということで今回はウイスキーのアルコール度数について、ウイスキーのアルコール度数が高い理由・他のお酒との度数の違い・ウイスキー銘柄によるアルコール度数一覧について、ウイスキー好きの筆者が徹底的に解説しようと思います!
【初心者向け】ウイスキーの度数が高いおすすめ銘柄ランキング!
美しい琥珀色の液体と、複雑な香りが味わえることで、世界中で人気のあるお酒がウイスキー
しかし、そもそもウイスキーってどうやって造られているのか、詳しくは知らないという人も多いのではないでしょうか?
ということで、まずは簡単にウイスキー造りの基本知識を誰にでも分かるように解説します!
日本におけるウイスキーの定義
日本でウイスキーを名乗るためには、実は最低限のルールが定められていて、
簡単に紹介するとこの3つがルール!
上から順番に説明していくと、
ウイスキーの原料は、大麦、とうもろこし、ライ麦、小麦などのどれかを使う必要があります
また、ウイスキーは穀物を発酵させた液体を蒸留する必要があります
これが今回紹介する、ウイスキーのアルコール度数には極めて重要で、蒸留前はたったアルコール度数7%程度の発酵液が、蒸留により40〜60%程度まで高められます
ちなみに、蒸留前の発酵液はビールとほぼ同じ成分なので、「ウイスキーは途中まではビールと一緒」と言うこともできます
そして、最後に蒸留された原酒は樽で熟成される必要があります
この樽熟成により、無色透明だった原酒に樽の木の成分が染み出して、ウイスキー独特の琥珀色の液体へと変化します
ちなみに、蒸留期間は3年程度から55年ぐらいまでとかなり幅があります
世界五大ウイスキーは製法・味わいが微妙に違う
ウイスキーは生産地により、それぞれ製法や味わいに個性があり、特に人気の高いウイスキーを「世界五大ウイスキー」と呼んでいます
「世界五大ウイスキー」をまとめると・・・
どれも見た目は琥珀色の液体をしていますが、
スコッチウイスキーは、大麦麦芽を主な原料として複雑な風味や煙くさいスモーキーな味わいが特徴
アメリカンウイスキーは、とうもろこしを原料として、とにかく甘い味わいが特徴
など、それぞれの産地によって味わいは大きく異なります
世界五大ウイスキーの特徴については、こちらの記事で詳しくまとめているので、あわせてご覧ください
ウイスキーのアルコール度数について
ウイスキーの度数が高い理由
ウイスキーのアルコール度数がとても高い理由は、製造工程の「蒸留」にあります
ワイン、ビール、日本酒などのお酒は醸造酒。一方、これらの醸造酒をさらに蒸留してアルコール度数を高めたものを蒸留酒と呼びます
ちなみに、
このように、蒸留酒の蒸留前の原酒は、他の醸造酒とほぼ同じ成分であることが多いです
醸造酒で最もアルコール度数が高い日本酒の原酒でも最高20度ぐらいですが、蒸留工程をすることで、ウイスキーは60度以上、また世界最強のウォッカに至っては、96度というとんでもない値を叩き出すこともできます
ウイスキーの蒸留方法
アルコール度数を高めるための工程である蒸留
7%程度の発酵液を、60度以上のアルコール度数に変えることができる
と聞くと、なんだかとても難しいことをしているように思う人もいるかもしれませんが、
仕組みは意外と簡単!
小学生の理科の実験道具でも再現できるほどです!
簡単に説明すると、
蒸留液は、大きく分けると水分とアルコール成分の2つが含まれているため、
これを水の沸点が100度、対してアルコールの沸点が約80度という沸点の違いを利用して選別します
ということで、80度程度の温度を維持すると、アルコール成分だけが気化するので、その気体を冷やして再び液体に戻すと、効率よくアルコール成分だけを集めることができます
あとは、ひたすらこの作業を繰り返すことで、ウイスキーのアルコール度数がどんどん高くなっていくという仕組み!
「蒸留」についてもっと知りたい人はこちらの記事で詳しく紹介しているのであわせてご覧ください!
自宅でもウイスキー造れるほど簡単です!(犯罪です!絶対にやめましょう!!)
度数の高いウイスキー銘柄ランキング
ここまでウイスキーの度数の知識について紹介してみました!
そんなウイスキー、中には想像を超えるようなとても度数の高いウイスキーも存在します・・・
ということで、ここからはウイスキーの中でも特に度数が高いことで有名な銘柄を紹介しようと思います!
66% ブラントン・ストレート・フロム・ザ・バレル
アメリカのバーボンウイスキーの中でも特に評価の高い銘柄であるブラントン
樽から取り出した原酒に加水を行わずそのままボトリング、またボトルに入れるウイスキーは一つの樽からのみ
という、徹底的に樽の味わいをそのまま楽しむことに特化したウイスキー!
一切薄められていないので、アルコール度数の数値は強烈ですが、バーボン特有の甘みをしっかりと感じられ意外とまろやかで飲みやすいです
ブラントンについてもっと詳しく知りたい人はこちら!
63.7% ブッカーズ
こちらも上で紹介したブラントンに並ぶプレミアムバーボン銘柄であるブッカーズ
1本1万円以上と、バーボンにしてはかなり高額ですが、甘い香りと香水や薬品のようの独特の香り高い風味が絶妙です
ブラントンより少しクセがあるので、バーボン通じゃないとストレートで飲むのはキツいかも・・・
ブッカーズについてもっと詳しく知りたい人はこちら!
60.3% アベラワーアブーナ
シェリー樽熟成を得意とするスコットランドの蒸留所「アベラワー」が造る、カスクストレングスウイスキーがアベラワー アブーナ!
アブーナはゲール語で「起源」を意味し、現在のウイスキーの原型がこの世に誕生した約200年前の味わいを現代に再現することをコンセプトに造られました
スコッチウイスキーにしてはとにかく甘みが強く、シェリー樽特有のピリッとしたスパイスの味わいと、ビターチョコのような心地よい苦みを楽しめます
少数生産なので、バッチNo.ごとにたまに味とアルコール度数が変動するという面白い特徴を持っているウイスキーでもあります
アベラワー アブーナを実際に飲んでみたレビューはこちら!
60% グレンファークラス 105
シェリー樽熟成を得意とする三大銘柄「マッカラン・グレンドロナック・グレンファークラス」の一角を担うグレンファークラス!
華やかな香りとベリーのような酸味ある味わい、またビターな余韻は世界的にも銘酒として知られ、かつて"鉄の女"と呼ばれたイギリス首相・サッチャーが好んで飲んでいたことでも有名
ちなみに、名前の105は海外でよく使われるアルコール度数表記「105proof」を意味し、日本の度数表記に換算すると60%となります
1本4000円ほどと、アルコール度数と評価の割にはお手頃な価格なので、とにかくコスパよく酔えるウイスキー探している人にはおすすめ(笑)!
グレンファークラスについてもっと詳しく知りたい人はこちら!
51.4% ニッカ フロム・ザ・バレル
日本のニッカウヰスキーが、
ニッカのブレンダーが普段研究室で飲んでいるウイスキーの味わいをぜひ体験して欲しい
という思いで造ったのが、フロム・ザ・バレル!
コンセプト通り、ボトルは研究室のビンのような形状をしており、とてもシンプルなデザインとなっています
日本のウイスキーにしては、とても甘く、また1本2700円程度という破格の安さもポイント!
筆者がこれほどコスパが良いウイスキーはない!と自信を持っておすすめしたい1本で、これ読んだ人全員に買って欲しいほどおすすめです!
フロム・ザ・バレルを実際に飲んでみたレビューはこちら!
まとめ
ということで!
ウイスキーのアルコール度数について紹介でした!
他のお酒に比べても格段にアルコール度数が強いウイスキー
しかし、飲み方によっては、強烈な度数を気にせずに美味しく飲むことができるのもウイスキーの魅力のひとつ!
ぜひ自分好みの飲み方を見つけて、ウイスキーの奥深い世界を楽しみましょう!
ちなみに、
ウイスキーのアルコール度数がキツい人は、
ロックや水割りなどで調整して飲むと、度数が強い銘柄も楽しめるようになるのでおすすめですよ!
「ロック・水割り・お湯割り」のおいしい作り方はこちらの記事!