世界5大ウイスキーのひとつにも数えられるアメリカンウイスキー
最近は「バーボン」や「ジャックダニエル」など、アメリカのとある地方のウイスキーや蒸留所の名前の方が有名な感じもありますが、
などは全てアメリカンウイスキーというカテゴリーの中にある銘柄の一つ!
ということで今回はアメリカンウイスキーの特徴や人気銘柄について、初心者の人でも一から分かるように紹介してみようと思います!
アメリカンウイスキーの種類は3つ!
まずアメリカンウイスキーは産地によって、大きく3種類に分けることができます
バーボンウイスキー
バーボンウイスキーとはケンタッキー州で造られるウイスキーのことで、とうもろこしを主原料に製造されています
またウイスキーの香り付けには欠かせない熟成には、内側を焦がした樽を使用しており、これにより独特の甘くて深みのある味わいが生まれています
テネシーウイスキー
原料と製法は上で紹介したバーボンウイスキーとほぼ同じだけど、テネシー州で造られるウイスキーは一般にテネシーウイスキーと呼ばれています
バーボンウイスキーとの大きな違いは、テネシー州産のサトウカエデ(シュガーメープル)の木炭を用いて濾過する工程が入っていることで、これにより独特のスモーキーな香りが付けられていることがテネシーウイスキーの一番の特徴です
ライウイスキー
上で紹介したバーボンとテネシーがとうもろこしを主原料としているのに対して、ライ麦を原料とするのがライウイスキー。主にペンシルベニア州で生産されています
甘く、接着剤のような人工的な香りが特徴のバーボンに対して、ライ麦由来のピリッとしたスパイシーな香りが特徴のライウイスキーは辛口なウイスキーが好きな人におすすめ!
アメリカンウイスキーのおすすめ銘柄
商売上手な蒸留所が多いアメリカンウイスキー、他の世界五大ウイスキーとは違って、
ジャックダニエルやジムビームなど蒸留所の名前がやたらと有名・・・なんて面白い特徴もあります
ということでここからは、アメリカンウイスキーの有名蒸留所の特徴と歴史についてざっくり紹介します!
ジャックダニエル
おそらくアメリカンウイスキーの中で一番有名な蒸留所であるジャックダニエル
テネシーウイスキーを代表するメーカーで、テネシーウイスキーの特徴であるサトウカエデの濾過による甘い香りが人気なウイスキーです
特に『オールドNo.7』という種類は、ジャックダニエルを代表するロングセラー商品で、ジャックダニエル好きなら一度は飲んでおきたいおすすめウイスキーです!
ジムビーム
2014年に日本のサントリー傘下に入り、飛ぶ鳥を落とす勢いがあるジムビーム
バーボンウイスキーを代表する銘柄で、サントリーの宣伝によると世界一売れているバーボンウイスキーらしいです
最近はお菓子作りにも取り組んでおり、ジムビームを浸したひまわりの種に、バーベキュー味やハラペーニョ味で風味付けした「ビーム・ソークド・サンフラワー・シーズ」はバーボンのつまみに食べると最高ですよ!
エヴァン・ウィリアムス
ジムビームに次ぎ、世界2位の売り上げを誇るバーボンウイスキーで、世界で初めてバーボンウイスキーを造ったと言われているのがエヴァン・ウィリアムス
歴史はかなり古く1783年、アメリカ合衆国建国とほぼ同じ時期に、とうもろこしと石灰岩から湧き出る水を原料としてエヴァン・ウィリアムスという人物が造ったと言われています
あまりにも古過ぎて、バーボンの起源については諸説ある状況ですが、おそらくエヴァン・ウィリアムスがバーボンの始祖という説が有力とされています
アルコール度が高く他のバーボンウイスキーに比べると少し飲みにくい感じもするけど、メジャーなバーボンを一通り試した人にはおすすめの元祖バーボンウイスキーです!
ワイルドターキー
とうもろこしを主原料とするバーボンウイスキーながら、極力ライ麦の比率を上げて、ライ麦特有のピリッとした辛口を実現したのがワイルドターキー
アイゼンアワーはじめ、多くの歴代アメリカ大統領が愛飲したことでも有名な格式高いバーボンウイスキーでもあります
特に『ワイルドターキー 8年』は発売当時から80年間一切製法を変えていないことが特徴で、古き良きバーボンウイスキーを味わってみたい人にはおすすめ!
アーリータイムズ
クセのないアメリカンウイスキーが好きな人におすすめがアーリータイムズ
バーボンウイスキーなのに、テネシーウイスキーで使われる活性炭ろ過のプロセスが加えられていることで、不純物が取り除かれており、他のバーボンに比べてクセのないバランスの良い味わいを楽しめます
ちなみにかなりややこしいのですが、アメリカ国内用と輸出用で製法を変えており、国内用はバーボンウイスキーの条件を満たさない製法を採用しているため、独自の表現である「ケンタッキー・ウイスキー」という表示。一方、輸出用はバーボンウイスキーとなっています
アメリカ国内では少し味が違うので、アーリータイムズファンは飲み比べてみると面白いと思います!
アメリカンウイスキーのおすすめ人気ランキング!
ジャックダニエル ブラック オールドNo.7
テネシーウイスキー独特のバニラやキャラメルのような甘い香りが特徴
人によっては、メロンの香りをさらに強くした、絵の具や接着剤のような香りを感じるかもしれないけど、これもアメリカンウイスキーの特徴の一つ!
お値段も1本2000円以下とわりと手が出しやすいので、アメリカンウイスキー好きにはもちろん、スコッチウイスキーに飽きた人にもおすすめ!
ジムビーム
バーボンウイスキーの定番であるジムビーム
わずか1本1000円ちょっとの価格で、バーボンウイスキーの特徴は全て詰め込まれているので、バーボンウイスキーを理解したい人にはおすすめ!
ジャックダニエルよりもさらにクセが強いので、初心者の人がストレートやロックで飲むのはちょっと厳しいかも・・・
ただこのクセのおかげでハイボールにすると、しっかり味が残っておりとても美味しいです
アーリータイムズ イエローラベル
バーボンウイスキーなのに、ろ過工程が加えられているアーリータイムズ
上で紹介したジムビームよりもクセが少なく飲みやすいです
バーボンの中ではかなり飲みやすい部類に入るので、初めてバーボンを飲む人やあまりウイスキーに慣れていない人は、アーリータイムズを買った方が良いかも・・・
メーカーズマーク
一度見たら忘れないよなデザインのボトルの赤い蓋が特徴のメーカーズマーク
1本2500円ぐらいとバーボンウイスキーにしてはちょっと高いけど、ハイボールにするとバニラの甘い香りと消毒液のような人工的な香りが良い感じに組み合わさり面白いウイスキーとして有名です
他のバーボンウイスキーを一通り飲んでみて、ちょっとプレミアムなバーボンが飲みたい人にはおすすめ!
I.W.ハーパー 12年
ちょっとリッチなバーボンウイスキーを飲みたい人におすすめがこれ!
高級バーに置いてあることも多く、I.W.ハーパーのハイボールは「ハーパーソーダ」という別名が付けられているほど、独自の立ち位置にいるバーボン
とにかく香りが強く、メロン、バニラ、バナナ、ナッツとバーボンの特徴ある香りが全て強烈に主張している面白いバーボンウイスキー
1本5000円近くするので、なかなか手が出せない価格帯だけど、バーボン好きならきっと気にいること間違いなし!
まとめ
「ウイスキーといったらスコッチかバーボン」というぐらい世界的に有名なバーボンウイスキー
スコッチやジャパニーズウイスキーのように繊細で香り豊かな味わいとは言い難いけど、お手頃な価格で手に入り、ハイボールにしても個性が際立つアメリカンウイスキーは、世界5大ウイスキーの中でも強烈な個性を放つ独特のウイスキー
またバニラやカラメルのような甘い味わいは、ウイスキーが苦手な人にも美味しいと思えるような取っつきやすさもあります
ウイスキー初心者が比較的手を出しやすいウイスキーなので、もしも興味を持った人はぜひ甘くて飲みやすいアメリカンウイスキー買ってみましょう!