「趣味とか、あります?」
この質問が、ずっと苦手でした。
いや、無いわけじゃないんです。
ダンベルもベンチも買って自宅に筋トレ環境を作ったし、
やってはいるんですよ。ちゃんと。
ただ「今も続いてますか?」と聞かれると・・・
言葉に詰まる。
ダンベルは部屋の隅で物置になってるし、一人旅は年に1回あるかどうか。
いろいろ手を出して全部やめてるだけじゃねぇか。
うるさい。図星だからやめろ。(半ギレ)
問題は「趣味がない」ことじゃなくて、続いた趣味がないことでした。
で、当時の筆者はこう思っていたわけです。
「続かないのは、自分の根性がないからだ」
これ、たぶん間違いです。
根性の問題じゃなくて・・・
手を出した趣味が、全部ハードル高すぎただけ。
キャンプ、ゴルフ、筋トレ、カメラ、バイク。
どれも初期費用が数万円で、休日が半日消えて、続けるには仲間か根性が要る。
そりゃ残りません。
で、あれだけ手を出して唯一やめなかったのが、ウイスキーでした。
気づいたら245本開けていて、こうしてブログまで書いている。
この記事は「ウイスキーいいぞ」の押し売りじゃなくて、「なんで他は全部やめて、これだけ残ったのか」を分解した記録です。合わない人には合わないことも書くよ。
- 【結論】趣味が続かない理由は3つ。ウイスキーはその全部を避けられる
- 理由①:金——初期費用が、実質ゼロ
- 理由②:時間——1杯15分で成立する
- 理由③:人——最初から一人が前提
- でも「酒を飲むだけ」が趣味になるのか問題
- 始め方:最初の3本と、やらなくていいこと
- 副産物:これ、会話のネタとして異常に強い
- 正直に書きます。ウイスキーが向かない人
- まとめ:ハードルを下げれば、趣味は勝手に続く
【結論】趣味が続かない理由は3つ。ウイスキーはその全部を避けられる
先に構造から書きます。
大人の趣味が続かない3大理由
① 金がかかる(道具を揃えた時点で数万円)
② 時間が要る(休日が半日〜1日消える)
③ 人が要る(誘う相手がいないと成立しない)
30代・40代で趣味が続かない原因は、だいたいこの3つです。
根性ではありません。条件の問題。
で、ウイスキーはこの3つに全部当てはまらない。
順番に見ていきます。
理由①:金——初期費用が、実質ゼロ
ここが一番大きいです。
必要なものを並べます。
ウイスキーを始めるのに必要なもの
・ボトル1本(1,500〜3,000円)
・グラス(家にあるコップでいい)
・氷か炭酸水(コンビニ)
以上です。
ゴルフなら道具一式で数万円、キャンプならテントだけで2万円コース。
ウイスキーは2,000円で始まって、その2,000円が10日以上もつ。
しかも、やめたくなったら飲みきって終わりです。
物置に残る道具がない。これ、地味にものすごく大きい。
筆者の部屋には、使わなくなったダンベルとベンチが今も鎮座しています。
あれを見るたびに、少し落ち込むんですよ。(真顔)
「始めたけどやめた」の痕跡が、家に残らない趣味なんです。
理由②:時間——1杯15分で成立する
次が時間。
平日に帰宅して、飯を食って、風呂に入って、22時。
ここから始められる趣味って、実はほとんどありません。
ウイスキーは15分で成立します。
グラスに注いで、匂いを嗅いで、一口飲む。
それだけで「今日は自分の時間があった」ということになる。
休日を空ける必要がない趣味は、30代にとって強すぎます。
予定を立てなくていい。天気に左右されない。準備も片付けもいらない。
だから続きます。
逆に言うと、休日を丸ごと使う趣味は、仕事が忙しくなった瞬間に消える。筆者はそれで3回くらい挫折してる。(小並感)
理由③:人——最初から一人が前提
3つ目。これが本当は一番かもしれません。
大人になってからの趣味は、誘う相手がいないと詰むものが多い。
フットサル、飲み会、旅行、ゴルフ。全部そう。
で、30代になると友達との予定調整が一気に難しくなります。
結婚した、子どもができた、転勤した。
ウイスキーは、そこが最初から解決しています。
一人で飲むのが、標準仕様。
誰の予定も聞かなくていいし、誰にも気を使わなくていい。
「一人の夜が長い」という悩みそのものを、そのまま趣味の時間に変換できる。
ここがウイスキーの本体だと思っています。
ただし、線引きだけは書いておきます。
「味を確かめるために飲む」から「紛らわせるために飲む」に変わったら、それは趣味ではなく別の話です。
そうなりかけたら、その日は飲まないほうがいい。
でも「酒を飲むだけ」が趣味になるのか問題
ここまで読んで、当然の疑問が湧いているはずです。
それ、ただの晩酌では?
正論です。飲んでいるだけなら、それは趣味ではありません。
晩酌が趣味になる分岐点は、はっきりしています。
晩酌 → 趣味 に変わる3つのスイッチ
① 違う銘柄を飲む(同じ1本を繰り返さない)
② 感想を残す(一言でいい。スマホのメモで十分)
③ 産地を知る(味と地図がつながると急に面白くなる)
特に②です。
「甘い」「煙い」「これは無理」だけでいい。
10本ぶん溜まると、自分の好みの傾向が見えてきます。
これが見えた瞬間、次の1本を選ぶのが楽しくなる。
そうなったらもう趣味です。おめでとうございます。
ちなみに筆者は、そのメモをブログに書き続けた結果がこのサイトです。
245本ぶんの「甘い」「煙い」「これは無理」が並んでいます。(暴言)
始め方:最初の3本と、やらなくていいこと
具体的な始め方を書きます。
最初にやること
スーパーで2,000円前後のボトルを1本買う。以上です。
いきなり1万円のボトルを買わないでください。
好みもわからない段階で高い酒を買うと、口に合わなかったときに趣味ごと終わります。
安い1本で「思ったよりイケる」を体験するのが先です。
やらなくていいこと
最初は全部いらない
・高いグラスを買う:家のコップでいい
・専用の氷:製氷機の氷でいい
・知識を先に詰め込む:飲んでから調べるほうが入る
・ストレートで飲む:ハイボールから始めていい
形から入ると金がかかって、金がかかると続きません。
3大理由の①に自分から戻る形になります。
最初の1本は初心者におすすめの銘柄20選から選べば外さない。「何から飲む?どう飲む?」を全部知りたいならウイスキーの始め方完全ガイドが本体だよ。この記事はそこまで行く前の、続くか続かないかの話。
飲む量の話(ここだけ真面目に)
趣味として続けるなら、量の話は避けて通れません。
ウイスキーは度数が40%前後あります。
1杯30ml(シングル)を、1〜2杯で終わりにするのが、この趣味を長く続けるコツです。
あと、毎日飲む必要はまったくありません。
飲まない日があっても趣味は続きます。むしろ間が空くほど、次の1杯がうまい。
味を確かめる趣味なので、量を飲むと逆に成立しなくなる。
酔ってしまうと、3杯目の味なんてわからないので。
チェイサー(水)を横に置いて、ゆっくり飲んでください。
副産物:これ、会話のネタとして異常に強い
最後に、始めてから気づいた効果を書きます。
冒頭の「趣味は何ですか」に、答えられるようになりました。
そして答えたあとの反応が、他の趣味と少し違う。
「詳しいんですね」で終わらずに、会話が続くんです。
理由は単純で、ウイスキーには全部の銘柄に産地と物語があるから。
「この酒は島で作られていて、海藻みたいな匂いがする」
この一言で、酒を飲まない人でも「なにそれ」となります。
ゴルフや筋トレの話は、やらない人には通じません。
でもウイスキーは、飲まない人にも風景の話として通じる。
しかも、相手が上司でも、初対面でも、女性でも成立します。
ここからデート方面の話になるけど、会話の広げ方そのものが苦手な人は、姉妹サイトの女性との会話ネタ13選と組み合わせると強い。ネタが1個あるかどうかで、沈黙の怖さは全然違うよ。
「大人っぽい趣味が欲しい」という動機で始めるのも、別に不純ではないと思っています。
入り口が見栄でも、続けば本物になるので。
正直に書きます。ウイスキーが向かない人
ここまで褒めましたが、全員に勧める気はありません。
やめておいたほうがいい人
・お酒が体質的に飲めない人(無理をする趣味ではない)
・飲むと量が止まらなくなる自覚がある人
・体を動かしたくて趣味を探している人(それは運動を選ぶべき)
・誰かと一緒にやりたい人(一人前提の趣味なので、方向が逆)
特に最後の2つは大事です。
「一人の時間を良くしたい」のか「人とつながりたい」のかで、選ぶべき趣味は正反対になります。
ウイスキーは前者専用です。
後者を求めているなら、この趣味では埋まりません。そこは正直に書いておきます。
まとめ:ハードルを下げれば、趣味は勝手に続く
持ち帰るものを3つに。
30代で趣味がない人へ
① 続かない原因はやる気ではなく、金・時間・人の3条件
② ウイスキーは2,000円・15分・一人で成立する
③ 晩酌が趣味に変わるスイッチは「感想を残すこと」
冒頭の「特にないですね〜」に戻ります。
あれを言わなくて済むようになるのに、必要だったのは覚悟でも金でもありませんでした。
スーパーで2,000円の1本を、カゴに入れただけ。
そこから245本続きました。
始まりが安いほうが、趣味は続きます。たぶんこれが結論です。
1本目を選ぶところから始めるなら初心者におすすめの銘柄20選、ハイボールから入るならハイボールに合うウイスキー22選へどうぞ。家で何本か覚えたら、次は一人でバーに行くのが面白くなる。
※20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。体質に合わない方、服薬中の方、車を運転する日は飲まないでください。