ウイスキーを飲み始めた頃、バーで友達に言ったんです。
「ウイスキーってお湯割りで飲むのどう思う?」
「お湯割りは邪道だろ」
って即答されて・・・
その一言が
ずっと頭に残ってました。
でも、
245本飲んできた筆者が今はっきり言えることがある!
お湯割り、邪道じゃない。
ただし、条件がある。
てことで今回は、
「ウイスキーのお湯割りって邪道なの?」という疑問に、
245本飲んだ筆者が本音で正面から答えていきます!
この記事では「お湯割りは邪道か?」という疑問への本音回答と、まずくなる理由・逆にうまくなる銘柄まで徹底解説していくよ!
下の目次をクリックして好きなページにジャンプしてね!
- で、ウイスキーのお湯割りって邪道なの?筆者の本音
- お湯割りでまずくなる理由!絶対にやってはいけない3つ
- お湯割りで本当に美味しくなる銘柄を正直に教えます!
- お湯割りに絶対向かない銘柄も正直に言います
- 「邪道」と言う人に言いたいこと
- まとめ:お湯割りは邪道じゃない。銘柄を選べば最高の飲み方になる
で、ウイスキーのお湯割りって邪道なの?筆者の本音

結論から言います。
お湯割りは邪道じゃない。
でもなんでも合うわけでもない。
「邪道だ!」って言いたがる人に共通してること、
筆者はずっと観察してきたんですけど・・・
大抵、スコッチのシングルモルトを飲んでる人なんですよ。
確かにグレンリベット 12年とか、
グレンフィディック 12年みたいな銘柄を
お湯で割るのは・・・
せっかくの香りが全部飛ぶじゃん!!
これはその通り!
繊細なフローラルな香りや柑橘系の香りは、
熱で完全に揮発してしまいます。
ただ!
全てのウイスキーがそうかというと、
全然そんなことはないんです!
甘みやシェリーの濃厚さ、
バーボンのどっしりした甘さは、
お湯を加えることで逆に際立つこともある。
邪道かどうかは、銘柄次第。
これが245本飲んできた筆者の
本音の結論です。
なぜ「お湯割りは邪道」という空気ができたのか

ウイスキー文化って、スコッチ中心に発展してきた歴史があります。
スコッチの「正統」な飲み方といえば、
ストレート・ロック・水割りが御三家。
特に熱狂的なモルトファンほど、
「蒸留所の香りをそのまま味わえ!」
という意識が強くなりがちで・・・
熱で香りを変えることへの抵抗感
これが「邪道」という空気の正体です。
でも面白いことに、
日本のウイスキー文化ではお湯割りって昔から普通に飲まれてた。
サントリーオールドやニッカのスーパーニッカを
お湯割りで飲む文化は、
高度成長期のサラリーマンたちに根付いていた!
「邪道」というのはスコッチ文化が輸入されてきた際に持ち込まれた概念で、
日本のウイスキー史に根ざしたものじゃない。
それを知ってから、
筆者は「お湯割りは邪道」という言葉を
全く気にしなくなりました。
ウイスキーのお湯割りの作り方についてはこちらの記事でも詳しく解説してるよ!
ウイスキーお湯割りの美味しい作り方はこちら!
ウイスキーお湯割りの美味しい作り方|温度・銘柄・グラスのコツ
作り方・温度・グラスの選び方まで全部まとめてある!
筆者もお湯割りが嫌いだった
正直に言うと、
筆者はもともとお湯割りが大嫌いでした。
理由は単純で、
初めて飲んだお湯割りが
グレンリベット 12年だったんですよ。
あのレモンとバニラの香りが全部飛んでまずかった・・・
これはもう完全に銘柄選びのミス。
でも後から
フロム・ザ・バレルのお湯割りを飲んだとき、
それが覆された!
甘みが前に出てきてめちゃくちゃうまい!
アルコール度数が高いから熱でちょうどよく緩和されて、
バニラとメイプルシロップみたいな甘みが
お湯割りで一番きれいに出てくる!
これが筆者のお湯割り観が変わった瞬間。
「邪道」じゃなくて、
「銘柄選びのミス」だっただけ。
お湯割りでまずくなる理由!絶対にやってはいけない3つ

お湯割りがまずくなる原因は、
大きく3つに分けられます。
①アルコール度数が低い銘柄を選ぶ
一番やってはいけないのが、
アルコール度数40%前後の軽い銘柄をお湯で割ること。
ウイスキーをお湯で割ると
当然アルコール度数はどんどん下がります。
最初から40%しかないのに2〜3倍希釈すると、
アルコール感がほぼ消えて水みたいになる!
お湯割りに向くのは度数高めの銘柄
目安としては
46%以上あると安心。
特に50〜60%台のカスクストレングス系は
お湯割りで真価を発揮します!
お湯割りは、強いウイスキーを
ちょうどいい濃さに調整する飲み方。
②お湯の温度が高すぎる
これも超重要なポイント。
沸騰したお湯(100℃)を使うのは
絶対NGです!
高温すぎるとアルコールとともに
香りの成分が一気に飛んでしまいます。
香りが全部飛んでアルコール水になる・・・
お湯割りに最適な温度は、
70〜80℃程度。
沸騰後1〜2分待ってから注ぐ
これだけで劇的に変わります!
また、グラスを先に温めておくのも忘れずに。
冷たいグラスに熱いお湯を注ぐと
急激に温度が下がってしまいます。
③繊細な香りが売りの銘柄を選ぶ
これが最大の落とし穴。
グレンリベット・グレンフィディック・グレンモーレンジィのような
スペイサイド系の繊細な香りを持つ銘柄や、
アードベッグ・ラフロイグのような
アイラ系の複雑なスモーキーさが武器の銘柄は、
お湯割りで良さが消える
これらはストレートかロックで飲むのが
圧倒的においしい。
お湯割りでまずいと感じたことがある人の
9割は、この銘柄選びのミスが原因です。
グレンリベットの詳しい味はこちら!
グレンリベットの味や種類/12年・15年・18年・21年・25年の違いを解説
こういう繊細系はストレートで飲もう!
お湯割りで本当に美味しくなる銘柄を正直に教えます!

ここからは実際に飲んで確認したお湯割りで真価を発揮する銘柄を紹介していくよ!
レビュー記事へのリンクも貼ってあるから参考にしてね!
フロム・ザ・バレル ― お湯割りで最も化ける日本のウイスキー

筆者がお湯割りで一番感動した銘柄です。
アルコール度数51.4%のフロム・ザ・バレルは、
お湯で割ることでアルコールが適度に緩和されて、
バニラとメイプルシロップのような甘みがどかっと出てくる
ストレートだと辛さが先行するんですが、
お湯割りにすると
甘みと樽香が一番きれいに出てくる!
フルーティな酸味とメイプルシロップみたいな甘さ、
樽のウッディさのバランスが、
お湯割りで整う感じがします。
余韻の甘みとじんわり広がる樽香も、
お湯割りの方が長く続く。
お湯割り向きの銘柄を一つ選べと言われたら、
間違いなくフロム・ザ・バレルを推します!
アルコール度数51.4%の高度数がお湯割りで完璧に調和。バニラとメイプルシロップの甘みが前に出てきて、ストレートより格段に飲みやすくなる。
お湯割り適性:S
フロム・ザ・バレルの詳細レビューはこちら!
筆者が全ウイスキーの中で最推しする1本!
アベラワー アブーナ ― シェリーの甘みがお湯で爆発する

シェリー系でお湯割りが最も映える銘柄が
アベラワー アブーナです!
カスクストレングス(無加水原酒)なので、
毎バッチで度数が60%前後と高い。
お湯割りにすると、
シェリーの甘酸っぱさとキャラメルみたいな甘みが最高潮に!
シェリーのぶどうのような甘酸っぱさと、
オロロソシェリー樽由来のもったりした甘みが、
お湯の温度でぐっと前に出てきます。
筆者は冬になると必ずアブーナのお湯割りを飲みます。
あの寒い夜にじんわり温まる感覚は他の銘柄では出ない・・・
60%前後の高度数がお湯で穏やかになり、シェリーの甘酸っぱさとキャラメルの甘みが際立つ。冬のお湯割りの最高峰。
お湯割り適性:S
アベラワーの全ラインナップ解説はこちら!
アベラワーの味や種類/10年・12年・16年・18年・アブーナの違いを解説
アブーナだけじゃなく12年・16年・18年も全部紹介してるよ!
メーカーズマーク ― バーボンのお湯割りは最高だって知ってる?
「バーボンのお湯割りなんて邪道の上乗せじゃないか!」
そう思った人こそ試してほしい。
メーカーズマークは原料に
冬小麦を使う珍しいバーボン。
パンのようなやさしい甘みと
オレンジのような酸味が特徴なんですが・・・
お湯割りにすると甘みがさらに柔らかくなって最高!
バーボン特有のバニラ・キャラメル感が
お湯割りで一番わかりやすく出てきます!
ウイスキーを飲み始めたばかりの人にも、
メーカーズマークのお湯割りはおすすめできる。
甘くて飲みやすくて、
しかも体がじんわり温まる。
冬小麦由来のやさしい甘みとオレンジ酸味がお湯割りで際立つ。バーボン入門にも最適なお湯割りの一本。
お湯割り適性:A
メーカーズマークの全ラインナップはこちら!
メーカーズマークの種類を徹底紹介!レッドトップ・46・カスクストレングスの違いを解説
バーボンの中でお湯割りに一番向いてる!甘みが優しくてうまい。
デュワーズ 12年 ― スコッチブレンデッドでお湯割りに向く理由
スコッチシングルモルトだとお湯割りはきつい、
でもスコッチブレンデッドはまた話が違う!
デュワーズ 12年は、
ダブルエイジドという独自製法で
アメリカンオーク樽に再熟成させる銘柄。
バニラとハチミツのような円やかな甘みが特徴です。
ブレンデッドのまろやかさがお湯割りで増幅する
シングルモルトと違って、
ブレンデッドは最初から複数の原酒を合わせているので
熱に対して香りが飛びにくいんですよ!
デュワーズ 12年は1本4000円前後と手頃で、
毎日お湯割りで飲むのに最高の一本です。
ダブルエイジドのまろやかな甘みがお湯割りでさらに際立つ。スコッチでお湯割りを試したいなら最初の一本。
お湯割り適性:A+
デュワーズの全ラインナップ解説はこちら!
12年が一番コスパよくてお湯割り向き!
バランタイン 12年 ― 万人受けする冬の定番お湯割り
スコッチブレンデッドの王道バランタイン。
その12年は、
お湯割りの定番中の定番と言っていい存在です。
蜂蜜とバニラのやさしい甘みに、
わずかな果実感が加わった風味は
お湯を加えることで
ほうじ茶みたいにほっこりする味わいになる!
冬の夜の定番ホットドリンクとして最高
価格も1本2500円前後と手頃で、
寒い時期に毎日飲んでも懐が痛くない。
バランタインの全ラインナップはこちら!
バランタインの味と種類を徹底解説!7年・12年・17年の違い
お湯割りで飲むなら12年がベスト!
お湯割りに絶対向かない銘柄も正直に言います

良いことだけじゃなく、
本音で「向かない銘柄」も言います。
アイラ系(アードベッグ・ラフロイグ)
アイラ系の最大の魅力は
複雑に絡み合うスモーキーさです。
ピートの煙の香りと塩気と海藻の風味が、
ストレートで飲んだときに複雑に絡み合って面白い!
でもお湯割りにすると・・・
煙くさいだけで複雑さが消えます・・・
ただの「熱い煙臭い液体」になってしまう。
アードベッグやラフロイグの良さは
ストレート・ロックで生きるものです。
アードベッグの正しい楽しみ方はこちら!
アードベッグの味や種類/10年・ウーガダール・コリーヴレッカン・アンオーの違いを解説
アードベッグはストレートが正義!
ラフロイグの全ラインナップはこちら!
ラフロイグの味や種類を解説!まずい?正直な評価と全ラインナップ紹介
ラフロイグもロック・ストレートで飲んでこそ!
繊細なシングルモルト全般
グレンリベット・グレンフィディック・グレンモーレンジィなど
スペイサイドの繊細系も残念ながらお湯割りは向かない。
フローラルな香り・柑橘系の香りは
熱で完全に揮発してしまうので、
お湯割りにするとただ薄くなるだけ・・・
高い銘柄のシングルモルトをお湯割りにするのは
正直もったいないです!
グレンフィディックの美味しい飲み方はこちら!
グレンフィディックの味や種類を徹底解説!12年・15年・18年・21年の違いは?
グレンフィディックはロックか水割りで飲もう!
グレンモーレンジィの詳しい解説はこちら!
繊細な香りが魅力だからこそお湯割りは禁物!
「邪道」と言う人に言いたいこと

正直に言います。
ウイスキーに「邪道」なんて概念はない。
自分が美味しいと思う飲み方が、
正しい飲み方。
これは245本飲んできた筆者の結論です。
「邪道だ」って言う人より、美味しく飲む人の方が絶対賢い!
お湯割りを「邪道」と言う人って、
大抵スコッチのシングルモルトの話をしているか、
単に「そういうもんだ」という思い込みで言ってるだけなんですよ。
実際にフロム・ザ・バレルやアブーナのお湯割りを
「邪道」と言える人は一人もいないと思う。
あの甘みと温かさを体験したら、
お湯割りへの偏見が消えます。
「邪道かどうか」より「美味しいかどうか」で判断しよう
ウイスキーはビールやワインと違って、
飲み方のバリエーションが圧倒的に多いお酒。
ストレート・ロック・水割り・ハイボール・お湯割り・カクテル・・・
全部の飲み方を試して、
自分に一番合う飲み方を見つけるのが楽しい!
お湯割りはその選択肢の一つ。
特に冬場には最高の飲み方だと思っています。
ウイスキーのいろんな飲み方についてはこちらの記事も参考にしてみてね!
ウイスキー水割りのおすすめ銘柄はこちら!
水割り派はこちら!お湯割りと使い分けよう!
ハイボールにおすすめの銘柄はこちら!
夏はハイボール、冬はお湯割りで使い分けよう!
まとめ:お湯割りは邪道じゃない。銘柄を選べば最高の飲み方になる

ということで!
「ウイスキーのお湯割りは邪道か?」という問いへの
筆者の本音の答えはこれです。
邪道じゃない。でも銘柄選びが命。
今回紹介したポイントをまとめると、
お湯割りに向く銘柄の特徴:
・アルコール度数が46%以上ある
・甘み・シェリー感・バーボン系の風味が特徴
・ブレンデッドスコッチや日本のウイスキー
お湯割りに向かない銘柄の特徴:
・繊細なフローラル・柑橘系の香りが売りの銘柄
・アイラ系の複雑なスモーキーさが魅力の銘柄
・度数40%前後の軽い銘柄
寒い冬の夜、
フロム・ザ・バレルかアブーナのお湯割りを試してみてください。
「邪道」という言葉が馬鹿らしく感じるほど
うまいから!
お湯割りにおすすめの銘柄ランキングはこちらの記事でまとめてあるよ!ランキング形式で見たい人はどうぞ!
お湯割りにおすすめの銘柄ランキングはこちら!
【寒い冬はこれ】ウイスキーお湯割りにおすすめの銘柄ランキング!
ランキング形式でお湯割り銘柄を比較したい人はこちら!
【おすすめ記事】こちらの記事もおすすめ!
筆者がこれまでに飲んだ全ウイスキーのまとめはこちらの記事!
だいたい1本3行ぐらいで簡単にまとめてみたのでレビュー読むの面倒な人におすすめ!
グレンファークラスの詳しい解説はこちら!
グレンファークラスの味や種類/10年・12年・15年・17年・21年・25年・105の違いを解説
シェリー系で高度数、お湯割りにも向く優秀な1本!
グレンファークラス105のレビューはこちら!
60%の高度数シェリーモルト!お湯割り適性抜群!
グレンドロナックの詳しい解説はこちら!
グレンドロナックの味や種類/12年・15年・18年・21年・ピーテッドの違いを解説
濃厚シェリー系でお湯割りも楽しめる銘柄!
山崎の味や種類はこちら!
ウイスキー山崎の味や種類/12年・18年・25年の違いを解説
日本ウイスキーの頂点!シェリー系ラインはお湯割りにも!
白州の全ラインナップはこちら!
清涼感が魅力の白州はストレート・ロックで飲もう!
響の種類の違いはこちら!
響の種類と違い|ジャパニーズハーモニー・ブレンダーズチョイスを比較
ジャパニーズブレンデッドの最高峰!お湯割りも試す価値あり!
スプリングバンクの詳しい解説はこちら!
個性派スコッチ!高度数ラインはお湯割りにもはまる!
ボウモアの全ラインナップはこちら!
アイラで唯一お湯割りも試したくなる丸みのある銘柄!