ひとことで「ウイスキー」と言っても、実は様々な種類があります
その中でも特に、
- 原料
- 産地
による違いは大きく、同じウイスキーでも全く別のお酒と思える味わいを楽しめます
ということで今回は、ウイスキーの原料と産地による味の違いについて紹介しようと思います!
モルトウイスキー(原料)
大麦麦芽のみを原料に使用したウイスキーを『モルトウイスキー』と呼びます
伝統的なウイスキーで、独特の風味や蒸留所ごとの個性ある味わいが特徴です
ということでまずは、大麦麦芽を原料とするモルトウイスキーについて見ていきましょう!
原料は同じモルトウイスキーでも、造られる国によって味は全然違うので順番に紹介していきます!
スコッチウイスキー
スコットランドで造られているウイスキーを『スコッチウイスキー』と呼びます
世界有数のモルトウイスキーの生産地であるスコットランドは、特に風味やクセの強い銘柄が多いです
また「スコッチウイスキー」は、造られる地方によってさらに細かく分類され、それぞれの地方独自の個性や複雑な風味を持っています
スコッチウイスキーについてもっと詳しく知りたい人はこちら!
同じスコットランドのウイスキーでも6地方によって全く味が違います!
アイリッシュウイスキー
スコットランドと並んで「ウイスキー発祥の地」と言われているアイルランド
アイリッシュウイスキーは他の国のモルトウイスキーに比べて、香り高く、若草のようなフレッシュな味わいを持つのが特徴です
スコッチウイスキーに比べて飲みやすい銘柄が多いので、バーのカクテルの材料やウイスキー初心者の人にもおすすめされることが多いです
アイリッシュウイスキーについてもっと詳しく知りたい人はこちら!
ジャパニーズウイスキー
スコットランドのウイスキー造りを参考にして、日本で独自の発展を遂げたのが『ジャパニーズウイスキー』
歴史は他の国のウイスキーに比べたら浅いですが、近年急速に評価が高まるウイスキーです
繊細な風味とミズナラ樽特有のオリエンタルな風味が特徴で、サントリーの「シングルモルト山崎」は世界中で人気の高いモルトウイスキーです
最近はあまりの人気で日本に住んでても手に入らないほどの品薄状態が続いています
ジャパニーズウイスキーについてもっと詳しく知りたい人はこちら!
グレーンウイスキー(原料)
『グレーン』とは英語で穀物の意味
とうもろこしなど様々な穀物を原料に使用したウイスキーを『グレーンウイスキー』と呼びます
大量生産が可能で、クセが少なくとても飲みやすいのが特徴です
グレーンウイスキーについてもっと詳しく知りたい人はこちら!
ここからはグレーンウイスキーについて見ていきます!
グレーンウイスキーは主に、この2つの国で造られています。
- 日本
- スコットランド
順番に見ていこうと思います!
ジャパニーズウイスキー
実はグレーンウイスキーの有名銘柄を多く造り出しているのが日本
サントリーの「知多」やニッカの「カフェグレーン」など、世界的な品評会でも最高評価を持つ銘柄があります
グレーンウイスキーのクセのない飲みやすさはそのままに、日本独自の繊細で優雅な味付けがされており、和食にも合わせやすい味わいです
サントリー「知多」について詳しく知りたい人はこちら!
ニッカ「カフェグレーン」について詳しく知りたい人はこちら!
スコッチウイスキー
もともとスコットランドが主要な生産地であったグレーンウイスキーですが、スコットランドではそのまま単体で飲むよりも、ブレンデッドウイスキーの原料として使われることが多いです
モルトウイスキーとは異なる、クセのないスムースな飲み味が特徴です
ブレンデッドウイスキー(原料と製法)
上で紹介した『モルトウイスキー』と『グレーンウイスキー』を混ぜ合わせたウイスキーを『ブレンデッドウイスキー』と呼びます
クセや風味の強いモルトと飲みやすいグレーンをブレンドすることにより、両者の良いとこ取りを実現しています
ブレンデッドウイスキーもスコットランドと日本で主に造られています
スコッチウイスキー
世界三大ブレンデッドウイスキーである「ジョニーウォーカー」「バランタイン」「シーバスリーガル」の全てを有するスコッチウイスキーはブレンデッドウイスキーの本場です
1本1000円程度のコスパに優れたボトルから、数十万円の高級ボトルまで多種多様なラインナップが揃えられています
ジャパニーズウイスキー
スコットランドに次いで、ブレンデッドウイスキー造りが盛んなのが日本
特にサントリーの「響」は世界でも最高レベルの評価を持つブレンデッドウイスキーで、世界中のウイスキー好きが注目する高級ボトル!
コンビニで買える1本1000円程度のものから「響」まで、多種多様な選択肢があります
日本のブレンデッドウイスキーについてもっと詳しく知りたい人はこちら!
ライウイスキー(原料)
ライ麦を原料に使用したウイスキーを『ライウイスキー』と呼びます
ライ麦パンのような香ばしい風味と、ピリッとしたスパイシーな味わいが特徴です
ライウイスキーについてもっと詳しく知りたい人はこちら!
順番に特徴を見ていきましょう!
カナディアンウイスキー
「ライウイスキー」が最も盛んに造られているのがカナダ
カナディアンウイスキーには欠かせない味付け役としてブレンドに使われるのはもちろんのこと、ライウイスキー100%のボトルなど、とにかく様々なライウイスキーを味わえます
カナダのライウイスキーは飲み口がとても軽くあっさりしているのが特徴で、ライウイスキー特有の味わいを誰でも気軽に楽しめます
カナディアンウイスキーについてもっと詳しく知りたい人はこちら!
アメリカンウイスキー
カナダのお隣のアメリカでもライウイスキーが盛んに造られています
多くの有名バーボン蒸留所が、バーボンウイスキー造りのかたわら、ライウイスキー造りにも取り組んでおり、蒸留所ごとの個性あるライウイスキーを楽しめます
「ジムビーム」や「ジャックダニエル」などが造るライウイスキーはお値段も手頃でありながら、それぞれの銘柄の個性がしっかりと取り入れられており、バーボン好きにはおすすめ!
アメリカンウイスキーについてもっと詳しく知りたい人はこちら!
コーンウイスキー(原料)
とうもろこしを原料に使用したウイスキーを『コーンウイスキー』と呼びます
とうもろこし由来の甘みと、クセが少なくとても飲みやすいのが特徴です
コーンウイスキーについて詳しく知りたい人はこちら!
ちなみに、コーンウイスキーは主にアメリカで造られており、産地と製法によってさらに、
この2種類に分けられます
バーボンとテネシーの違いについてはかなりややこしいので、もっと詳しく知りたい人はこちらの記事を読んでみてください!
バーボンウイスキー
アメリカで造られるウイスキーの中でも特に有名なのがバーボンウイスキー
バーボンウイスキーとは、主にケンタッキー州で造られるとうもろこしを原料とするウイスキーのことで、「ジムビーム」をはじめとした数多くの有名銘柄があります
キャラメルのような香ばしさとバニラのような甘さ、また樽由来の香ばしさが特徴で、他のウイスキーに比べても濃い味わいを楽しめます
バーボンウイスキーについてもっと詳しく知りたい人はこちら!
テネシーウイスキー
バーボンの本場であるケンタッキー州の隣に位置するテネシー州で造られるウイスキーは、独自に「テネシーウイスキー」と名乗っています
バーボンよりもさらに甘みが強く、すっきりとした飲み味が特徴で、「ジャックダニエル」はアメリカで最も売れているウイスキーとなっています
まとめ
ウイスキーの「原料」と「産地」による味の違いの紹介でした!
別に知らなくてもウイスキーはおいしく飲むことはできるけど、
頭の片隅にちょっとこんな情報を入れておくと、さらに楽しむことができるかも・・・