そんな読者のために、この記事を書いている。
「シングルモルト おすすめ」で検索すると、どこも同じような記事ばかり。
有名銘柄を5本〜10本だけ並べた、薄い記事。
実飲の温度があまり伝わってこない、教科書みたいな記事。
ぶっちゃけ、参考にならないんだよなぁ・・・
筆者はこれまでに、
シングルモルトを106本飲んできた。
その中から、
「これは人にすすめられる」と心の底から思った20本だけを選んだ。
有名だから並べたんじゃない。
実際に飲んで、人に紹介できると思ったやつだけを選んだ。
この記事でわかること
✅ 106本実飲から選んだ、本当におすすめできるシングルモルト20本
✅ 結論TOP5(時間がない人はここだけ読めばOK)
✅ タイプ別早見表で自分に合う1本がすぐ見つかる
✅ 各銘柄の「正直な注意点」も本音で書いた
✅ 初心者・中級者・上級者、それぞれの目的別おすすめもアリ

まず結論:シングルモルトおすすめTOP5

時間がない人のために、最初に結論から言う。
106本の中から選んだ20本のうち、
特に 「これは間違いない」 と言える5本がこちら。
結論:シングルモルトおすすめTOP5
1位:グレンモーレンジィ オリジナル(初心者ならこれ。3,000〜5,000円)
2位:アードベッグ 10年(スモーキー入門の王道。5,000〜8,000円)
3位:グレンドロナック 12年(シェリー好きの定番。5,000〜8,000円)
4位:ハイランドパーク 12年(バランス型の教科書。5,000〜8,000円)
5位:マッカラン 12年(シェリーオーク)(憧れの王者。15,000円超)
1位:グレンモーレンジィ オリジナル
初心者に最初に渡すならこれ。
蜂蜜とバニラの甘く華やかな香り。
口当たりも軽くて、ウイスキー初心者でも飲みやすい1本。
価格も3,000〜5,000円と良心的で、最初の1本に文句なくおすすめ。
→ 詳しい解説は本文ランキングの第1位セクションにて
2位:アードベッグ 10年
スモーキー入門なら絶対これ。
アイラを代表する強烈なピート香で、好き嫌いがハッキリ分かれる1本。
でも一度ハマると、もう抜け出せない沼の入口でもある。
→ 詳しい解説は第2位セクションにて
3位:グレンドロナック 12年
シェリー樽好きの定番。
ぶどう・チョコ・レーズンの濃厚な甘みがしっかり乗っている。
シェリー樽100%熟成だから、マッカランほど高くなくてもシェリー感を味わえる。
→ 詳しい解説は第3位セクションにて
4位:ハイランドパーク 12年
万能で外さない、バランスの教科書。
軽スモーキー+蜂蜜+オレンジが絶妙にまとまった1本。
「とりあえず1本飲んでみたい」という人に、自信を持っておすすめできる。
→ 詳しい解説は第4位セクションにて
5位:マッカラン 12年(シェリーオーク)
ご褒美の1本、憧れの王者。
シェリー樽100%熟成のリッチな味わい。
ただし価格は15,000円超と高いので、初心者全員にはすすめない。
→ 詳しい解説は第5位セクションにて
そもそもシングルモルトとは?

「シングルモルト」と聞いても、初心者にはピンと来ない人も多いはず。
シンプルに言うと、
単一の蒸溜所で作られた、モルト原酒だけのウイスキー
のこと。
これに対して「ブレンデッドウイスキー」は、複数の蒸溜所のモルト原酒とグレーン原酒を混ぜて作られている。
有名なジョニーウォーカーやシーバスリーガルがコレ。
蒸溜所ごとの個性が、ダイレクトに味に出る。
例えばアイラの蒸溜所なら磯と煙の強烈な味、スペイサイドの蒸溜所なら華やかでフルーティ、というふうに、地域や蒸溜所で全く違う味になる。
だから、シングルモルトは「自分好みの1本を探す旅」として楽しめる。
タイプ別早見表:自分に合う1本がすぐ分かる

① 初心者向け(まずはこれから飲んで欲しい)
ウイスキー初心者が最初に飲むなら、この5本から選んで間違いない。
| 銘柄 | 一言推薦 |
|---|---|
| グレンフィディック12年 | 軽快で爽やか、入門の王道 |
| グレンリベット12年 | フローラルで飲みやすい、もう一つの王道 |
| グレンモーレンジィ オリジナル | 甘く華やか、軽くて初心者◎ |
| アラン10年 | バニラ・柑橘でフレッシュ、コスパも◎ |
| ハイランドパーク12年 | バランスの教科書、軽スモーキーで万能 |
② 甘口・華やか系(フローラル・フルーティ)
「ウイスキーって苦そう・・・」と思っている人にこそ、飲んで欲しいタイプ。
| 銘柄 | 一言推薦 |
|---|---|
| グレンモーレンジィ オリジナル | 蜂蜜とバニラの甘さ |
| アラン10年 | 柑橘のフレッシュさ |
| アベラワー12年 | バーボン樽の甘さ+シェリー樽の華やかさ |
| バルヴェニー12年 | ダブルウッドの蜂蜜とアーモンド |
| クラガンモア12年 | スペイサイドの複雑さと優しさ |
| ダルウィニー15年 | ヘザーハニーの上品な甘さ |
③ シェリー系(ドライフルーツ・濃厚)
レーズン・チョコ・ぶどうみたいな濃厚な味が好きな人へ。
| 銘柄 | 一言推薦 |
|---|---|
| アベラワー12年 | エントリーシェリーの定番 |
| グレンドロナック12年 | フルシェリー、ぶどう・チョコの濃厚さ |
| バルヴェニー12年 | バランス型シェリー |
| グレンファークラス105 | カスクストレングス、シェリー爆弾 |
| マッカラン12年(シェリーオーク) | シェリー系の頂点、王者の風格 |
④ スモーキー系(ピート・ヨード)
煙・正露丸・磯の香りが好きな人へ。好き嫌いがハッキリ分かれるタイプ。
| 銘柄 | 一言推薦 |
|---|---|
| アードベッグ10年 | アイラの王道、強烈なピート |
| ラフロイグ クォーターカスク | ヨードと甘み、ラフロイグの濃縮版 |
| タリスカー10年 | スパイシーで潮の風味 |
| ラガヴーリン16年 | スモーキーの完成形、エレガント |
| カリラ12年 | クリアで飲みやすいピート、入門編◎ |
| キルホーマン マキヤーベイ | 若いピート+甘み、新興蒸溜所の星 |
| ボウモア15年 | ピート+シェリーのハイブリッド |
⑤ 高級・個性派・一度は飲みたい系
ちょっと背伸びして、自分へのご褒美に。
| 銘柄 | 一言推薦 |
|---|---|
| グレンファークラス105 | カスクストレングスの実力派 |
| オーバン14年 | バランスの極致、生産量が少ない希少品 |
| ラガヴーリン16年 | アイラ・ピート好きの最終到達点 |
| キルホーマン マキヤーベイ | 21世紀の新星、新興蒸溜所の名作 |
| マッカラン12年(シェリーオーク) | 世界で最も愛されるシングルモルト |
シングルモルトおすすめランキング20選(実飲レビュー)
選定基準は、
実際に飲んでよかったから選んだ。
有名だから入れているわけじゃない。
初心者が失敗しにくいか、コスパに見合うか、本音で評価した結果がコレ。
第1位:グレンモーレンジィ オリジナル
地域:ハイランド
価格帯:3,000〜5,000円
味の方向性:フローラル・甘口・軽め
とにかく、香りが華やか!
蜂蜜・バニラ・桃みたいな甘い香りが、グラスに注いだ瞬間に広がる。
飲んでみると、口当たりは軽くてスムース。
後味もスッと消えていくから、ウイスキーが苦手な人でも飲みやすい。
こんな人におすすめ:
・初めてシングルモルトを買う人
・ウイスキーは苦手だったけど挑戦したい人
・甘口・華やか系が好きな人
注意点(本音):
味がマイルドな分、強烈な刺激や個性を求める人には物足りないかも。
とはいえ、初心者の最初の1本として、これ以上の銘柄は思い当たらない。
グレンモーレンジィ オリジナルの詳しいレビューはこちら!
→ グレンモーレンジィ オリジナル レビュー(味と評価)(フローラルな香りの詳細は実飲レビューにて)
第2位:アードベッグ 10年
地域:アイラ
価格帯:5,000〜8,000円
味の方向性:強烈なスモーキー・ピート・ヨード
煙!
グラスに鼻を近づけた瞬間、キャンプファイヤーのような濃厚な煙の香りが押し寄せる。
口に含むと、正露丸みたいなヨード臭と、それを支えるオイリーな甘み。
余韻はとにかく長い。飲み終わって数分経っても、口の中に煙の余韻が残る。
こんな人におすすめ:
・スモーキーウイスキー入門に挑戦したい人
・アイラの王道を体験したい人
・刺激的な味が好きな人
注意点(本音):
スモーキー系は好き嫌いがハッキリ分かれる。
「ピート=煙の風味」が苦手な人には、絶対におすすめできない。
逆に好きな人は、これ1本でシングルモルトの世界観が変わるはず。
アードベッグ10年の詳しいレビューはこちら!
→ アードベッグ10年 レビュー(実飲した筆者の正直な評価)
第3位:グレンドロナック 12年
地域:ハイランド(東部・スペイサイド寄り)
価格帯:5,000〜8,000円
味の方向性:フルシェリー・濃厚・甘苦
シェリー樽100%熟成のフルシェリーモルト。
香りはレーズン・ぶどう・チョコレートの濃厚な甘み。
口に含むと、シェリー樽由来のドライフルーツの濃さがしっかり伝わってくる。
マッカランほど高くないのに、シェリー感がしっかり出ているのが最大の魅力。
こんな人におすすめ:
・シェリー樽の濃厚な味が好きな人
・マッカランは高くて手が出ない人
・甘苦バランスのウイスキーが好きな人
注意点(本音):
シェリーが濃いので、ライトでフレッシュな味を期待する人には合わない。
でもシェリー系の魅力にハマりたい人には、これ以上のコスパは無い。
グレンドロナック12年の詳しいレビューはこちら!
→ グレンドロナック12年 レビュー(シェリー樽の魅力を実飲レポート)
第4位:ハイランドパーク 12年
地域:アイランズ(オークニー諸島)
価格帯:5,000〜8,000円
味の方向性:軽スモーキー・蜂蜜・オレンジ
とにかくバランスがいい!
軽いスモーキーさ、蜂蜜の甘み、オレンジピールの爽やかさ、シェリー樽の濃さ。
シングルモルトに必要な要素が、全部詰まっている。
しかも飲みやすいので、初心者でも上級者でも満足できる稀有な1本。
こんな人におすすめ:
・「シングルモルトの教科書」みたいな1本が欲しい人
・スモーキーは軽めがいい人
・贈り物にしたい人
注意点(本音):
「飛び抜けた個性」を求める人には逆に物足りないかも。
でも、外さない1本を選ぶならコレ一択。
ハイランドパーク12年の詳しいレビューはこちら!
第5位:マッカラン 12年(シェリーオーク12年)
地域:スペイサイド
価格帯:15,000円超
味の方向性:シェリー樽100%熟成・濃厚・優雅
マッカラン12年(シェリーオーク)は、シェリー樽100%熟成のリッチな1本。
※ マッカランには「ダブルカスク12年」という別商品もあるが、本記事で扱うのはシェリーオーク12年のほう。
香りはレーズン・チョコ・スパイスの濃厚な甘み。
口に含むと、シェリー樽の圧倒的なリッチさが広がる。
後味は長く、「シェリー系の頂点」と呼ばれるのも納得の完成度。
こんな人におすすめ:
・自分へのご褒美に1本ほしい人
・シェリー樽の最上級を体験したい人
・贈り物として失敗したくない人
注意点(本音):
価格は15,000円超と高い。
「初心者全員におすすめ」とは言えない。
シェリー系の魅力をある程度知ってから飲むほうが、感動が大きい1本。
マッカラン12年の詳しいレビューはこちら!

第6位:アラン 10年
地域:アイランズ(アラン島)
価格帯:3,000〜5,000円
味の方向性:柑橘・バニラ・フレッシュ
レモン・グレープフルーツみたいな柑橘の爽やかさ。
そこにバニラのなめらかな甘みが乗っている。
余韻も軽く、後味がキレイにスッと消えていく。
3,000円台で買えるのに、満足度が異常に高いのが魅力。
こんな人におすすめ:
・グレンモーレンジィ オリジナルが好きな人
・コスパ重視で1本選びたい人
・フレッシュな柑橘系が好きな人
注意点(本音):
アラン蒸溜所はラインナップが多く、シェリーカスクなど別ボトルを買うと味が全然違う。
「アラン10年」を選んで間違いない。
アラン10年の詳しいレビューはこちら!
→ アラン10年 レビュー(柑橘の爽やかさを実飲レポート)
第7位:アベラワー 12年
地域:スペイサイド
価格帯:5,000〜8,000円
味の方向性:ダブルカスク・甘口寄りシェリー
バーボン樽とシェリー樽のダブルカスクマチュアード。
バーボン樽の蜂蜜の甘さと、シェリー樽のレーズンの華やかさがいい感じに合わさる。
シェリー系のなかでは軽めで飲みやすいので、初めてシェリー系に挑戦する人にもピッタリ。
こんな人におすすめ:
・シェリー樽デビューしたい人
・グレンドロナックやマッカランより軽めがいい人
・甘口・華やかが好きな人
注意点(本音):
シェリー樽の濃厚さを求める人には、グレンドロナック12年やマッカラン12年のほうが満足度が高い。
あくまで「エントリー」のシェリーモルトとして優秀な1本。
アベラワー12年の詳しいレビューはこちら!
第8位:ラガヴーリン 16年
地域:アイラ
価格帯:8,000〜15,000円
味の方向性:スモーキー・エレガント・長熟
16年熟成だからこそのエレガントなスモーキー。
アードベッグ10年のような暴力的な煙ではなく、ラガヴーリン16年は角がとれた優雅なスモーキー。
口に含むと、煙・潮・蜂蜜・チョコが層になって押し寄せる。
余韻はとにかく長くて、飲み終わってからが本番と言われるくらい。
こんな人におすすめ:
・アイラ系を一通り飲んできた人
・スモーキーの最高峰を体験したい人
・自分へのご褒美に1本ほしい人
注意点(本音):
ラガヴーリンもスモーキー系なので、ピートが苦手な人には合わない。
でもスモーキー好きなら、これを飲まずに死ねないレベルの1本。
ラガヴーリン16年の詳しいレビューはこちら!
第9位:バルヴェニー 12年(ダブルウッド)
地域:スペイサイド
価格帯:5,000〜8,000円
味の方向性:ダブルウッド・蜂蜜・甘口寄りシェリー
バーボン樽で熟成した後、シェリー樽で追熟させたダブルウッド製法。
香りは蜂蜜・バニラ・アーモンドの上品な甘み。
口当たりがとにかくまろやかで、すんなり飲める。
シェリー樽の濃さは控えめだから、シェリー初心者にも優しい。
こんな人におすすめ:
・贈り物に外したくない人
・スペイサイドの優等生がほしい人
・シェリー樽の濃さは少し控えめがいい人
注意点(本音):
「個性が強い1本」を求める人には地味に感じるかも。
でも飲んでいて不快な要素がほぼないので、誰に出しても外さない。
バルヴェニー12年の詳しいレビューはこちら!
第10位:グレンフィディック 12年
地域:スペイサイド
価格帯:3,000〜5,000円
味の方向性:軽快・洋ナシ・フローラル
とにかく軽くて、爽やか。
香りは洋ナシ・りんごのフレッシュなフルーツ感。
口に含むと、軽くてスムース。クセがほとんど無い。
飲み終わったあとの後味も軽くて、食事に合わせやすいのもポイント。
こんな人におすすめ:
・初めてシングルモルトを買う人
・食中酒として楽しみたい人
・軽くて飲みやすいタイプを探している人
注意点(本音):
「シングルモルトらしい個性」を求める人には物足りない。
でも入門としてのバランスは抜群で、世界一売れているのも納得。
グレンフィディック12年の詳しいレビューはこちら!

第11位:タリスカー 10年
地域:アイランズ(スカイ島)
価格帯:5,000〜8,000円
味の方向性:スパイシー・潮・軽スモーキー
「海岸の波しぶきを飲んでいるみたい」と例えられる、潮っぽさ。
口に含んだ瞬間に胡椒みたいなスパイス感が来て、そのあと潮・煙が追いかけてくる。
アードベッグやラガヴーリンほど煙くない軽めのスモーキー。
でも個性は強いので、記憶に残る1本になる。
こんな人におすすめ:
・スパイシーな個性派が好きな人
・アイラほど煙くないスモーキーが欲しい人
・ハイボールでガツンと飲みたい人
注意点(本音):
スパイス・潮の個性が強いので、苦手な人もいる。
マイルドさを求めるなら、グレンモーレンジィのほうが合う。
タリスカー10年の詳しいレビューはこちら!
第12位:グレンリベット 12年
地域:スペイサイド
価格帯:3,000〜5,000円
味の方向性:フローラル・りんご・甘口
グレンフィディック12年とよく似たポジションの王道。
香りはフローラルで、青りんごみたいなフレッシュなフルーツ感。
飲んだあとにすっきりしたフローラルな余韻が残る。
クセが少なく、初心者でも全く飲みにくくない。
こんな人におすすめ:
・グレンフィディック12年を飲んで、似たタイプを探している人
・フローラルでフルーティーが好きな人
・スペイサイドの王道を体験したい人
注意点(本音):
「グレンフィディック12年とどっちにする?」レベルで近い味。
好みで選んでOK。両方買って飲み比べるのも楽しい。
グレンリベット12年の詳しいレビューはこちら!
第13位:グレンファークラス 105
地域:スペイサイド
価格帯:5,000〜8,000円
味の方向性:カスクストレングス・シェリー濃厚・60度
60度!
カスクストレングス(樽出し原酒)で、アルコール度数が60度。
口に含むと、シェリー樽の濃厚な甘みと強烈なアルコールが同時に押し寄せる。
水を少し足すと、香りがブワッと広がって、味の表情が変わる。
こんな人におすすめ:
・カスクストレングスを体験したい人
・濃厚なシェリーが好きな人
・加水で味の変化を楽しみたい人
注意点(本音):
60度なので初心者には強烈すぎる。
シェリー樽が好きで、ある程度ウイスキーに慣れた人向け。
初心者は、まずグレンドロナック12年から始めたほうがいい。
グレンファークラス105の詳しいレビューはこちら!
第14位:オーバン 14年
地域:ハイランド(西部)
価格帯:8,000〜15,000円
味の方向性:蜂蜜・潮・オレンジ・微スモーキー
蒸溜所の規模が小さく、生産量がとても少ない。
味は蜂蜜の甘さ・微かな潮・オレンジピールが絶妙にまとまっている。
派手さは無いけど、飲むほどに完成度の高さが分かる大人の1本。
「派手にウケる」というより、「飲み手を選ぶ知る人ぞ知る名作」という立ち位置。
こんな人におすすめ:
・スコッチを一通り飲んできた人
・希少銘柄を体験したい人
・落ち着いた大人の1本が欲しい人
注意点(本音):
初心者には地味に感じるかも。
でもウイスキーに慣れた人ほど、その完成度に唸らされる1本。
オーバン14年の詳しいレビューはこちら!

第15位:ボウモア 15年
地域:アイラ
価格帯:8,000〜15,000円
味の方向性:スモーキー+シェリー(ハイブリッド)
アイラなのに飲みやすい!
ボウモア15年はシェリー樽で熟成された分、ピート(煙)とシェリー(甘み)が同時にやってくるハイブリッドな1本。
ラフロイグやアードベッグみたいな正露丸系の薬品っぽさが控えめで、塩・煙の中に甘みがしっかりある。
「アイラに挑戦したいけど、強烈すぎるのは不安」という人にこそ、これを最初に飲んでほしい。
こんな人におすすめ:
・アイラ初挑戦の人(強烈すぎないアイラを探している人)
・ピート+シェリーの組み合わせを試したい人
・スモーキーとシェリーの両方を1本で楽しみたい人
注意点(本音):
「アイラの強烈さ」を求める人には、物足りなく感じるかも。
逆に、シェリー樽でマイルドになっているからこそ、アイラ初挑戦者には最適。
ボウモア15年の詳しいレビューはこちら!
第16位:クラガンモア 12年
地域:スペイサイド
価格帯:5,000〜8,000円
味の方向性:複雑・蜂蜜・りんご・甘口
「クラシックスペイ」を体現した1本。
飲んだ瞬間、蜂蜜・りんご・ナッツが複雑に絡み合う。
1つの味が突出しているわけじゃなく、すべてがバランスよく調和している。
派手さは無いけど、何度も飲み返したくなる滋味深さがある。
こんな人におすすめ:
・スペイサイドの王道を体験したい人
・複雑で味の層がある1本を探している人
・じっくりストレートで楽しみたい人
注意点(本音):
初心者には地味に感じるかもしれない。
ある程度ウイスキーに慣れて、味の複雑さを楽しめる人向け。
クラガンモア12年の詳しいレビューはこちら!
第17位:ダルウィニー 15年
地域:ハイランド(中央高地)
価格帯:5,000〜8,000円
味の方向性:ヘザーハニー・蒸気・繊細
スコットランドで最も標高の高い蒸溜所のひとつ。
味はヘザーハニーの上品な甘さと、蒸気のような繊細さが特徴。
口に含むと、ふわっとした蜂蜜・モルティな麦芽感が広がる。
余韻はクリーンで、後味が驚くほどキレイ。
こんな人におすすめ:
・繊細で上品な甘口が好きな人
・食前・食後酒として楽しみたい人
・刺激の少ないシングルモルトを探している人
注意点(本音):
味に派手さがないので、濃いウイスキーが好きな人には物足りないかも。
でも、繊細な美しさを楽しめる人には、何度でも飲みたくなる1本。
ダルウィニー15年の詳しいレビューはこちら!

第18位:キルホーマン マキヤーベイ
地域:アイラ
価格帯:8,000〜15,000円
味の方向性:若いピート・甘み・フレッシュ
2005年創業の新興アイラ蒸溜所。
キルホーマン マキヤーベイは、若いピートのフレッシュな煙と、バーボン樽の甘みが新鮮な組み合わせ。
アードベッグやラフロイグみたいな長熟系のスモーキーとは違う、若々しい個性がある。
「アイラに新風を吹かせた」と評価される所以。
こんな人におすすめ:
・伝統蒸溜所を一通り飲んだ人
・若いピートの個性を体験したい人
・新興蒸溜所の挑戦を応援したい人
注意点(本音):
キルホーマンもスモーキー系なので、ピートが苦手な人にはおすすめできない。
逆にアイラ好きには、新しい刺激として強くおすすめできる1本。
キルホーマン マキヤーベイの詳しいレビューはこちら!
第19位:ラフロイグ クォーターカスク
地域:アイラ
価格帯:5,000〜8,000円
味の方向性:強烈なピート・ヨード・甘み
クォーターカスク(小型樽)で追熟されたラフロイグ。
小さい樽で熟成すると、樽との接触面積が増えてピートの濃さが凝縮される。
結果、ラフロイグの正露丸系のヨード香がよりパワフルに。
でもバーボン樽由来の甘みもしっかり乗っているから、ガツンとくる中にもバランスがある。
こんな人におすすめ:
・ラフロイグの濃厚版が欲しい人
・ヨード(薬品系)の香りが好きな人
・スモーキー系を一通り飲んだ人
注意点(本音):
ラフロイグの中でもピートが特に濃いので、初心者には強烈すぎる。
スモーキー初挑戦なら、ボウモア15年やカリラ12年から始めたほうがいい。
ラフロイグ クォーターカスクの詳しいレビューはこちら!
第20位:カリラ 12年
地域:アイラ
価格帯:8,000〜15,000円
味の方向性:クリアなピート・潮・軽スモーキー
アイラのなかでも、特に飲みやすいタイプ。
口に含むと、透明感のある煙と潮の香りが広がる。
アードベッグやラフロイグの強烈さはなく、スーッと抜ける軽さがカリラの個性。
「アイラ初挑戦だけどアードベッグは怖い」という人に、最適な1本。
こんな人におすすめ:
・アイラ系を初めて飲む人
・ピートはほしいけど、強烈すぎないのがいい人
・ハイボールでアイラを楽しみたい人
注意点(本音):
アイラの強烈さを求める人には物足りないかも。
でも、アイラ入門編としての完成度は20本の中でもトップクラス。
カリラ12年の詳しいレビューはこちら!
シングルモルトの地域別の特徴
20選で登場した銘柄を、地域別にざっくり整理しておく。
「自分はどの地域の味が好きそうか?」を考える参考になればOK。
① スペイサイド

スコットランド北東部、スペイ川流域に蒸溜所が密集しているシングルモルトの中心地。
味の傾向はフローラル・フルーティ・甘口で、初心者でも飲みやすい銘柄が多い。
20選の中だと グレンフィディック12年・グレンリベット12年・アベラワー12年・グレンドロナック12年・バルヴェニー12年・クラガンモア12年・グレンファークラス105・マッカラン12年 がコレ。
② ハイランド

スコットランド最大の地域で、味のバリエーションが幅広い。
軽快なフローラル系から、ボディのある深い味まで多彩。
20選の中だと グレンモーレンジィ オリジナル・ダルウィニー15年・オーバン14年 がコレ。
※ グレンドロナックもハイランド東部に分類される場合があるが、本記事ではスペイサイド寄りで紹介。
③ アイラ

スコットランド西海岸の小島・アイラ島。
味は強烈なピート・潮・ヨードで、好き嫌いがハッキリ分かれる。
逆に好きな人は、もう抜け出せない沼にハマる。
20選の中だと アードベッグ10年・ラフロイグ クォーターカスク・ラガヴーリン16年・カリラ12年・キルホーマン マキヤーベイ・ボウモア15年 がコレ。
④ アイランズ

スカイ島・オークニー諸島・アラン島など、ハイランドの島嶼部にある蒸溜所群。
地域ごとに味の個性がバラバラで、「これ」という統一感は少ない。
20選の中だと ハイランドパーク12年(オークニー)・タリスカー10年(スカイ)・アラン10年(アラン島) がコレ。
⑤ ローランド・キャンベルタウン(参考)
20選には入らなかったが、知識として軽く触れておく。
ローランドはスコットランド南部で、軽くてフローラルな味が中心(オーヘントッシャン・グレンキンチー)。
キャンベルタウンは半島の西端で、ピート・潮・複雑さが特徴(スプリングバンク・グレンスコシア)。
シングルモルトを飲み込んできたら、ぜひ手を出してほしい地域。
目的別おすすめ:あなたに合うのはコレ

① 初心者が最初に買うなら
失敗しにくく、飲みやすい3本。
1. グレンモーレンジィ オリジナル(フローラルで甘く、初心者向けの王様)
2. グレンフィディック12年(軽快で食事にも合う、世界一売れているシングルモルト)
3. アラン10年(柑橘の爽やかさ、コスパも◎)
この3本のどれを選んでも、「ウイスキー嫌い」になることはまず無い。
② スモーキー好きなら
煙・ピートの世界を深く楽しみたい人へ。
1. アードベッグ10年(アイラの王道、強烈な煙)
2. ラガヴーリン16年(スモーキーの最高峰)
3. カリラ12年(クリアで飲みやすいスモーキー、入門にも)
スモーキー初挑戦なら、まずカリラ12年から始めるのが安全策。
③ 甘口・華やか系なら
蜂蜜・フルーツのような優しい味が好きな人へ。
1. アベラワー12年(バーボン樽+シェリー樽の甘さ)
2. バルヴェニー12年(蜂蜜とアーモンド、まろやか)
3. ダルウィニー15年(ヘザーハニーの上品さ)
④ プレゼントなら
失敗したくない、相手に喜ばれる3本。
1. グレンドロナック12年(シェリー好きなら絶対喜ぶ)
2. バルヴェニー12年(誰に出しても外さない、上品な仕上がり)
3. マッカラン12年(シェリーオーク)(贈答の定番、価格は高いがハズレなし)
※ 相手の好みが分からないなら、バルヴェニー12年が最も無難。
⑤ 1万円前後で満足度が高い3本
少し奮発するなら、コレを選んで間違いない。
1. オーバン14年(バランスの極致、希少品)
2. ラガヴーリン16年(スモーキーの最終到達点)
3. キルホーマン マキヤーベイ(新興蒸溜所の名作)
シングルモルトおすすめ FAQ(よくある質問)

Q1. シングルモルトとブレンデッドの違いは?
シングルモルトは1つの蒸溜所のモルト原酒のみで作られる。
ブレンデッドは複数蒸溜所のモルト+グレーン原酒を混ぜて作られる。
結果として、シングルモルトは蒸溜所の個性が強く出やすい。
ブレンデッドは飲みやすさ重視で安定した味になる。
ただ!ブレンデッドも飲んでみたい!って人には、こっちの記事もおすすめ。
Q2. 初心者にアイラはきつい?
はい、アードベッグ10年・ラガヴーリン16年は初心者には強烈。
ただしカリラ12年やボウモア15年はアイラのなかでもマイルドで、入門編として優秀。
「アイラに挑戦したいけど怖い」という人は、まずカリラ12年→ボウモア15年→アードベッグ10年の順で慣らすのがおすすめ。
Q3. 高いシングルモルトほどおいしい?
必ずしもそうではない。
味の好みは「タイプ」で決まる。
3,000円台のグレンモーレンジィ オリジナルのほうが、15,000円超のマッカラン12年より自分に合う、というのは普通にある。
大事なのは「自分の好みのタイプ」を見つけること。値段は二の次。
Q4. 最初はストレートとハイボールどちらがいい?
個人的には、両方試してほしい。
ストレートで本来の味を確認したあと、ハイボールで気軽に楽しむのが王道。
ストレートが強すぎるなら、1:1の水割り(トワイスアップ)から始めるのもアリ。
Q5. 1本目に買うならどれ?
迷ったら、グレンモーレンジィ オリジナル一択。
理由は3つ。
1. 価格が手頃(3,000〜5,000円)
2. 味がフローラルで万人受け
3. ハズレがほぼ無い
もし「もう少し色々比較したい」なら、目的別おすすめを参考にして欲しい。
まとめ:106本実飲から選んだ20本があなたの1本を見つける入口

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
シングルモルトは、地域・蒸溜所・熟成樽で味がガラッと変わる、「自分好みを探す旅」のお酒。
本記事の20本は、その入口として確実に外さない選択肢を集めた。
そこから、自分の好みのタイプ(甘口・シェリー・スモーキー…)を見つけていくのが、シングルモルトの一番の楽しみ方。
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