台南に「台湾のアマゾン」と呼ばれるマングローブの森の原風景が広がる公園があることをご存知ですか?
2009年に設置されたばかりの新しい公園である「台江国家公園」はいかだでマングローブが生い茂る川をクルーズできる台南の中でも知る人ぞ知るおすすめ観光スポット!ということで今回はそんな台湾の自然を感じながら冒険気分を味わえる台江国家公園をご紹介したいと思います!
【台江国家公園】四草地区に広がる「台湾のアマゾン」はいかだに乗って川下りがおすすめの観光スポット!
台江国家公園とは?マングローブの原生林が広がる台南でも異質のおすすめ観光スポット!
2020年現在、台湾には9つの国家公園があり、ここ台南の台江国家公園は2009年に8番目の国家公園として設立された比較的新しい公園。
そして台江国家公園の一番の魅力は「四草緑色隧道」と呼ばれる川をマングローブの森が覆った緑のトンネルになっているスポット。
この川の様子がまるで南米のアマゾンにそっくりなことから「台湾のアマゾン」と呼ばれているほど!
いかだに乗って進む川下りはまさに冒険気分を味わうことができる、台南でも異色の観光スポットですよ!
台江国家公園・四草地区のいかだクルーズは絶対に端っこの席を死守するべき!
そんな「台湾のアマゾン」内の緑のトンネルをくだる川下りは、乗船時間は30分間、値段は200元。
いかだの席は早い者勝ちなので、最前列や船の端っこを選ぶのが鉄則。数席だけ船の真ん中にも席がありますが、ここに座っちゃうと周りの人の頭しか見れないので注意です・・・。
台江国家公園・四草地区クルーズは台湾の原風景を感じることのできる屈指のおすすめ観光スポット!
そしていかだに乗って出発すると広がるマングローブの熱帯雨林!
マングローブの森や野鳥やカニなどたくさんの自然を冒険気分で観察できます!
ガイドさんの説明は中国語なのでちんぷんかんぷんですが、熱帯雨林のところどころに看板が立っているので、なんとなく意味は分かるはず・・・。
というよりも、熱帯雨林の原風景を楽しむのに言葉なんて不要!ガイドさんの中国語の説明が分からなくても、目の前に広がる自然を見ていれば間違いなく楽しいですよ!
熱帯雨林のいかだを進んでいると突然森の中に現れるド派手な建物!
そして熱帯雨林の奥をぐんぐん進むと突然現れる奇抜な建物!
この建物、実は300年近く歴史のある廟。
オランダを台湾から駆逐した英雄鄭成功の副将が祀られている廟です。ちなみに船着場から歩いても行けるので、いかだを降りたらこちらの廟を見学するのも忘れずに!
いかだクルーズ終わったら台江国家公園の熱帯雨林の隙間から見えたド派手な廟観光へ!
ということで約30分間の熱帯雨林冒険クルーズを終えて・・・さあ帰ろう。ではない!
まだまだ見るべき観光スポットがあるのが、台江国家公園の魅力!
さっき熱帯雨林の隙間からちらっと見えたド派手な廟び行ってみましょう!
この廟、「大眾廟」という廟で、オランダを打ち破った鄭成功の副将である陳酉が祀られています。
ちなみにこの陳酉、力持ちで有名でオランダ軍を打ち破った英雄の一人ですが、家臣に裏切られ最後は海に身を投げたという悲劇のヒーロー。
持ち前の怪力で数々の奇跡を起こし、台湾で初めて「奇人」となり「神」として祀られたすごい人。
最後に海に身を投げた日は暴風でありながら、水面に立ったままここ四草地区に遺体が流れ着いたことから、ここに300年近く祀られる歴史ある廟が大眾廟です。
大眾廟の裏にある記念碑も忘れずに見学!
そして大眾廟の隣にある記念碑、ここ1970年代に無数の人骨が掘り出されたことから、2008年の国家公園設置時に設立された記念碑。
今では綺麗な国家公園とマングローブの熱帯雨林として有名な観光スポットですが、300年前にはここ四草地区でもオランダとの激戦が繰り広げられた戦地だったことが思い起こされる場所です。
まだまだある!台江国家公園最後の観光スポットは・・・?
いかだでクルーズして、大眾廟を観光して終わりかと思いきや、まだ観光スポットがあるのが台江国家公園!
台江国家公園最後の観光地は、1840年にイギリスと清朝で繰り広げられたアヘン戦争の遺構である砲台。
この砲台、当時の姿のまま残されているかなり珍しい遺構であることから、台湾の重要古跡にも指定されている歴史ある砲台。
台江国家公園来たら、いかだクルーズ、大眾廟だけじゃなく、忘れずに砲台も見学しておきましょう!
ちなみにマングローブに侵食されつつある砲台跡地はどこか哀愁漂っていて、ノスタルジックで筆者は大好きな光景です!
台江国家公園のアクセスは?安平に行ったら忘れずに立ち寄りたい穴場観光スポット!
安平の街を走るバス「台湾好行」や台南市バス「10」番線に乗り「四草生態文化園區(大眾廟)」で下車をすると到着することができます。アクセスは比較的簡単ですが 、いかんせん安平のバスの本数が少なく平日だと結構待つことが多いので、休日に行くならバス、平日に行くならタクシーと使い分けるのがおすすめです。ちなみにタクシーだと、3.5kmわずか6分で到着するので、筆者は迷わずタクシーで行きました!
まとめ
ということであまり日本の観光ガイドブックや観光サイトでは大々的に紹介されていないけれど、台南に来たらぜひ訪れたい観光スポットである台江国家公園と四草地区。
台湾の熱帯地方らしい古き良き原風景と台湾発祥の歴史を感じることのできるとても興味深い観光スポットです!
安平からちょっと足を伸ばすだけというアクセスの良さなので、安平古堡や安平樹屋行ったら、ぜひ忘れずに台江国家公園も観光してみてくださいね!