約200年前にアメリカで初めてバーボンウイスキーを造り出したと言われているのがエライジャ・クレイグ牧師
そんな「バーボンの父」として知られる牧師の名前をブランドに冠しているのがエライジャクレイグ
1本2000円程度と、決して高いウイスキーではないけど、バーボンの中でも屈指の上品でまろやかな味わいが人気のとても飲みやすいウイスキーです
ということで今回は、そんなエライジャクレイグの特徴、歴史、ラインナップごとの違いを初心者の人にも一から分かるように解説してみようと思います!
エライジャクレイグの味や種類/12年・18年・スモールバッチの違いを解説
エライジャクレイグとは
アメリカのケンタッキー州で造られるバーボンウイスキーであるエライジャクレイグ
アメリカで最も大きいウイスキー蒸留所と言われるヘヴン・ヒル蒸留所で造られており、200近いブランドのウイスキーを製造する中の一つがエライジャクレイグ
「バーボンの父」の名前をブランド名に冠するだけあって、他のバーボンウイスキーとは一味違う、とても上品でまろやかな味わいがエライジャクレイグの特徴です
エライジャクレイグ牧師とは
エライジャクレイグのボトル名の由来となったエライジャ・クレイグ牧師は、1738年にバージニア州オレンジ郡で生まれました
33歳で牧師に就任するものの、教会ではかなり過激な説教を行っていたことから、教会の本部から目を付けられ収監されるなど、かなり風変わりな牧師業を行っていた人物でした
そんなエライジャ・クレイグ牧師、自身の過激な思想をもっと自由に発信するために、ケンタッキー州バーボン郡へ引っ越します
当時のケンタッキー州バーボン郡はアメリカ西部開拓民が多く住む街で、既にカリスマ的人気があったエライジャ・クレイグ牧師はとうもろこしを育てるために開拓民に無償で土地を分け与えるなどの慈善活動を行いました
そして、そんな活動で手に入れたとうもろこしを使って始めたのがウイスキー蒸留所
大量のとうもろこしを消費するために、1789年に初めてウイスキー蒸留所を建設します
これこそ世界で初めて造られたバーボンウイスキーの原型。諸説ありますが、とうもろこしを原料とし、樽の内側を火で焦がしたもので熟成させるバーボンウイスキーは、この蒸留所で初めて確立されたと言われています
ちなみに、エライジャクレイグの名前のウイスキーが出来たのは、それから約200年後の1986年。バーボンウイスキー製造を行うヘブン・ヒル社が効果的にマーケティングを行うために、エライジャクレイグの名前を冠しただけで、特にエライジャ・クレイグ牧師とのつながりはありません
エライジャクレイグの種類
エライジャクレイグ スモールバッチ
現在、日本で市販されている唯一のエライジャクレイグのボトルがこれ!
世界的なエライジャクレイグの人気で原酒が不足がちになっており、現在のラインナップはこのエライジャクレイグ スモールバッチのみに集約されています
甘く濃厚なブラウンシュガー、カラメルのような甘みはバーボンウイスキー好きだけでなく、世界中のウイスキー好きから評価されており、2017年のアメリカのウイスキー専門誌 『ウイスキー・アドボケード』 TOP20では、堂々の1位に選出されています
また、お値段も1本3000円程度とかなり手頃なのもエライジャクレイグ スモールバッチの魅力!
他のブランドの1本5000円程度のバーボンにも張り合える上質な味わいは、とても完成度が高いボトルとして評判です
バーボンの特徴が全て詰まっていると言っても過言ではない、かなりおすすめの1本!