みなさんはトヨタ・センチュリーという車を知っていますか?おそらくほとんどの方は知らないどころか見たこともないかもしれません。ということで今回は、そんな謎の多いトヨタの最高級車であるセンチュリーを車好きの僕が徹底的に解説してみましたのでご紹介します!
天皇陛下も乗る車、トヨタ・センチュリーってどんな車?車好きが徹底的にまとめてみた!
トヨタ・センチュリーってどんな車?価格はいくらするの??
トヨタ自動車が販売する車の中で最も高価な車。お値段は1,960万円。運転手付きの車を意味する「ショーファー・ドリブン・カー」と呼ばれるジャンルに入るので、所有者が自分で運転することは想定されていない。ということで、左側(助手席後ろ)の後部座席が最高の乗り心地、運転席の質感と乗り心地はマークX以上クラウン以下と皮肉られている。センチュリーという名前は、トヨタの創始者である豊田佐吉の生誕100周年の年に初代モデルが発売されたので、1世紀にちなんでセンチュリーと命名されました。
天皇陛下が乗っているセンチュリーロイヤルってどんな車?
実は天皇陛下が乗られている車もトヨタ・センチュリー。かと思いきや!よく似ているけどセンチュリーロイヤルという車種になります。トヨタ自動車が皇室専用車として作っているので、一般には販売されていません。お値段は5,250万円。2019年現在合計4台のセンチュリーロイヤルが作られており、うち2台は防弾仕様。防弾仕様のお値段は9,450万円とかなりの高額です。ちなみに日本各地に天皇陛下がご訪問される際は、センチュリーロイヤルは自走して先回りしているので、運が良ければ高速道路を颯爽と駆け抜けているセンチュリーロイヤルの姿を見ることが出来るかも?
天皇陛下のセンチュリーロイヤルはノーマルのセンチュリーと何が違うの?
見た目はノーマルのセンチュリーと変わらないセンチュリーロイヤル。だけどお値段5,250万円するだけあって、ベース車とは全く別と言えるぐらい変更が加えられています。
・車体を伸ばして3列8人乗りに変更(ノーマルセンチュリーは2列5人乗り)
・乗り降りしやすいようにドアは観音開き
・ガラスは強化防弾ガラスまた天皇陛下の姿が沿道に見えやすいように窓を大型化かつ透明度を高くしている
・内装は後部座席に毛織物、乗降ステップに御影石、天井に和紙という車においては異次元レベルの高級素材が使われている
・後部座席に三種の神器を置くための台座が設置されている
などなど・・・
基本的に詳細は非公開なので、エンジンなんかすごいエンジン積んでいたり、もしかしたらトランスフォームしてロボットに変形する機能とか付いているかもしれません(笑)
2018年に登場した新型トヨタ・センチュリーは何が違うの?
現行センチュリーは2018年にフルモデルチェンジしたばかりの新型。色々と変更が加えられており、まず先代ではセンチュリー専用エンジンだったV型12気筒エンジンは廃止、レクサス・LS600hと共通のV型8気筒エンジンになりました。なんかショボくなったような気もしますが、トヨタが言うには「センチュリーたるもの何があっても絶対に壊れてはいけない」とのことで一番信頼できるエンジンを載せたそうです。また価格も700万円以上値上がりましました。20年以上前に設計された先代に比べて、色々先進安全装備も付いた新型ですが、正直700万円分の価値は絶対にない!じゃなんでこんなに値上がりしたのかというと、現在レクサスが好調でセンチュリーとレクサスで同じトヨタグループでありながら客の取り合いが起きている状況。昔ほどセンチュリーが売れなくなったので、新型は販売目標数を先代の1/4まで下げました。ということで、生産台数も少なくなって1台当たりの生産価格が高くなってしまい、そのしわ寄せをお客さんに負担してもらう形となっています。ま!センチュリー買う人にとっちゃ700万円なんて誤差みたいな範囲ですからね(笑)!
トヨタ・センチュリーの内装ってどんな感じ?
トヨタで一番高い車、センチュリー。内装もさぞかし立派だろうと思いますよね?後部座席の広さは国内セダンでも最大級クラス。左側(助手席後ろ)のシートにはマッサージ機能も搭載されており、様々な機能やパターンまで選べてしまう結構な本格派。また後部座席中央にはテーブルとタッチパネル付き液晶が設置されており、100km/h以内の走行であれば後部座席は日本車の中で最高の乗り心地と評価されています。
箱根駅伝で走ってた変な車、トヨタ・センチュリー GRMNって何??
トヨタ自動車社長の豊田章男氏の一言「センチュリーのGRMN仕様(スポーツ仕様)を作りたい」を元に作られた車。豊田章男社長専用車なので、一般向けに市販はされていない。ということで、天皇陛下が乗るセンチュリーロイヤル並みに詳細は不明な車。唯一分かっているのは、ノーマルのセンチュリーは運転手を雇って乗る車だが、センチュリー GRMNは自分で運転して楽しい車に仕上がっているとのこと。ということで豊田章男社長、日本の自動車メーカー社長の集まりなどに自らセンチュリー GRMNを運転してやってくるなど結構気に入っている模様。
新車では1960万円するトヨタ・センチュリー、中古だといくらするの?
トヨタ最高級車のセンチュリー、中古もさぞかし高いのかと思いきや、だいたい150万円ぐらい出せば買えちゃいます。1500万じゃないですよ!たったの150万!!というのもおもてなしカーであるセンチュリー、運転してても全然面白くないし、運転席はクラウンより乗り心地悪いし、何より自分で運転してたらなんかかっこ悪いしということで超絶不人気。ということで欲しがる人滅多にいないので、中古価格も暴落しています。ぶっちゃけほとんどの人はもしセンチュリー、タダで貰えても困るのではないでしょうか(笑)?
トヨタ・センチュリーの維持費は?やっぱり高い??
価格1960万円のセンチュリー、維持費もさぞかし高いのかと思いきや、無茶苦茶安い!というのも安心と安全のトヨタ車の最高峰の車、そりゃ壊れるはずがない。ということで、故障による修理代はほぼゼロと考えて問題なし。強いて言えば、5000ccの排気量なので自動車税が年間¥88,000とちょっと高い。また中古でV12モデルを買うと、燃費が5km/Lぐらいなのでちょっとだけ高いことぐらいを覚えておけば、他には特にお金はかかりません!
まとめ
おそらく99%の人には一生縁のないトヨタ・センチュリー。車好きの僕もおそらく運転も後ろに乗ることも一生無いと思います。そんな日本でも滅多に見ないセンチュリーのことを今回の記事で知ってもらえれば幸いです!