みなさん台南の隣にある安平という街を知っていますか?
台南駅からタクシーで15分、「台湾の天空の城ラピュタ」と呼ばれる安平樹屋や特産の牡蠣やエビが有名な港町
そしてそんな安平の観光スポットといったらやっぱりここ!
安平古堡
ということで今回は安平一の観光スポットである安平古堡を紹介したいと思います!
【安平古堡】タワーが有名な安平のシンボルは台湾の歴史が始まった最古の城だった!
安平古堡とは?400年の台湾の歴史が始まった古城!
時はさかのぼること400年前、オランダ人による台湾統治時代。台湾統治の中央政府として建てられたのがこの安平古堡の前身であるゼーランディア城。現在の広大な敷地にも一部残るように、内城、外城の二部からなるとても立派な城だった。その後、鄭成功がオランダ人を駆逐し、台湾人による政権から中国清朝による統治となり安平城と改称。1873年の諸外国による清朝への圧力が強まる中、港町だった安平はイギリス艦船による大規模な砲撃を受けることになる。そして安平城の火薬庫にも一発の砲撃が命中、安平城は大爆発し、現在に至る廃墟となった。
さっそく安平古堡に入城!まず目にするのは鄭成功の像!
そんな安平古堡をさっそく観光してみましょう!
まず真っ先に目にするのが、安平古堡をオランダ人から奪い返した台湾の英雄である鄭成功の像
もともと中国本土にあった明朝の遺臣で、本土を追われて台湾にやってきた鄭成功。瞬く間にオランダ人勢力を一掃し、初めて中国人による支配を台湾にもたらした台湾の英雄
台湾の人たちからは、孫文、蒋介石に並ぶ三英雄として尊敬されています!
ちなみにそんな英雄鄭成功、実はお母さんは長崎県出身の日本人マツさんで、7歳まで長崎に住んでいたという、ちょっと日本人にも親しみが感じられる英雄!
400年の歴史が感じられる外城の壁跡は安平名産のカキ殻から作られていた!?
そして次に目に入るのが、赤レンガの城壁跡。これ400年前に作られた外城の壁で、現在は70mほどしか残されていないが、当時は安平古堡の敷地を囲むように建てられていた
ちなみにこの外壁、砂糖水やもち米、そして安平名産の牡蠣の殻を混ぜ合わせた材料をベースに作られており、外側のレンガはインドネシアのジャカルタから輸入してきたもの!
ご近所にある安平樹屋とおなじように、こちらもガジュマルの木が侵食していますね。おそるべきガジュマルの生命力!
城内のあちこちに並ぶレプリカの大砲は実は日本が設置したものだった!
城内のあちこちに設置されている大砲。これ実は日本により設置されたもの!日本統治時代の1930年に台湾文化300年を記念して設置されました
一番目立つ安平古堡のシンボル!展望台タワー!
そして安平古堡を歩いているとどこからでも目に入る展望台!
高さ6m、60段の階段を登った先には安平の街はもちろんのこと、5km先の台南の中心部まで見渡せる絶景!
エレベーター無くてちょっと大変ですが、一見の価値ありですよ!
忘れずに見ておきたい!安平古堡の資料館は当時のゼーランディア城の模型がみどころ!
そしてもう一つ安平古堡の見所が、安平古堡古蹟記念館。ゼーランディア城時代からの安平古堡の歴史がまとめられており、当時のゼーランディア城の様子が、模型を使って再現されていたり、見所もたくさん!
安平古堡は現在も発掘調査が続けられている・・・
この安平古堡、実は現在も不明な点が多く残されており、敷地内の北側では発掘作業が続けられています。
そしてそんな発掘作業現場は、まるで野外フェスのような巨大なテントで覆われ、柵越しに見学できるようになっているので、ぜひこちらも忘れずに見てくださいね!
安平古堡に残る井戸は「ワープ」伝説の言い伝えがある?
安平古堡の片隅にひっそりと残る井戸、この井戸には実は地元の人に言い伝えられている伝説が残されている!
その伝説というのが、400年前のオランダ統治時代、ここゼーランディア城と台南の中心地にあるプロヴィンティア城(赤崁楼)の井戸が繋がっているということ!
いつ現地住民から攻められてもオランダ人が緊急避難できるように、5kmの地下通路により繋がっていると信じられていたこの2つの井戸
しかし1990年に台湾政府が地中調査したところ、そのような通路は見つからないとの結論に至りました!
そりゃ400年前に5kmに及ぶ地下通路なんて出来るはずないですよね・・・。
安平古堡の営業時間、入場料金は?
そんな400年前の歴史を感じることの出来る安平古堡
営業時間は、8:30〜17:30、年中無休
入場料は50元となっています
ちなみにもしも夕方付近まで見学していたら、そのままご近所の「觀夕平台」で夕日を見ることがおすすめですよ!
安平古堡のアクセスは?台南からはタクシーが安くて便利!
安平古堡は台南駅から5kmほど離れた安平という港街にあります。交通手段はタクシーがおすすめ!台南駅からタクシーで15分、約600円ぐらいで来ることが出来ます。バスもあるけど、安平行きのバスって乗り場が分かりづらく、15分に1本ぐらいしか来ないのでやっぱりタクシーがおすすめ!ちなみに安平の歩道には無料駐輪場も用意されているので、気合い出したら自転車でも来れるかも?営業時間は8:30〜17:30なので安平古堡来るならお早めに!
まとめ
台湾の歴史が始まった地である安平。現在こそ寂れた港町ですが、当時は台湾屈指の華やかさを誇る行政の中心地でした。そして現在もそんな400年前の様子が感じられる安平古堡は、歴史好きにはきっとおすすめ!
広大な敷地はふらっと散歩するにもおすすめなので、安平の街訪れたら、安平古堡ぜひ行ってみてくださいね!
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