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【徹底解説】ペルシャ猫の顔の違いと歴史について

最近ペルシャ猫を飼い始めた筆者

詳しくはこちらの記事をご覧ください

www.piroriro.com

 

かわいくてしょうがないので、知り合いいろいろな人に自慢してる!

 

筆者「これ!うちのペルシャ猫!!かわいいでしょ?かわいいでしょ?かわいいよねっ!?」

 

こんなやりとりしてると知り合いから予想外に言われるのが・・・

 

「雑種?」

 

はぁぁ???

なに言ってんだ!?このやろー!

どこをどう見ても「ペルシャ猫」だろ!

 

と最初は思ってたけど、やたらといろいろな人から「雑種?」とか「ミックス?」

って聞かれるから不思議に思ってた

 

で、ある日、

「え?ペルシャ猫ってこういう顔じゃないの?」

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引用元:https://petokoto.com/articles/8

って言われて気づいた!

 

あ!ペルシャ猫好きにとってはあたりまえだと思ってたけど、

ほとんどの人はペルシャ猫ってこの顔だと思ってるのか!

 

ということで、今回は「ペルシャ猫の顔の違い」について説明したいと思います!

 

【徹底解説】ペルシャ猫の顔の違いと歴史について

 

ペルシャ猫の顔の違い

 

一般的に「ペルシャ猫の顔」のイメージ

 

  • 潰れたような顔
  • 低い鼻
  • 目と口が鼻に寄っている
  • 不機嫌そうな顔

  

いわゆるこういうイメージだと思う

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引用元:https://nekogazou.com/1128perusya/

 

で、筆者が飼っているペルシャ猫の顔の特徴

 

  • キリッとした顔
  • 鼻筋が通った潰れていない鼻
  • アイラインに縁取られた大きな目
  • 典型的な猫顔

  

写真で見るとこんな感じ
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で、筆者の猫はペルシャ猫の雑種なのかというと違う!

ペルシャ猫には全く顔が違う2種類の猫が存在します。

 

ペルシャ猫の顔の違い「ピークフェイス」と「ドールフェイス」

 

ということで、上でチラッとお話ししたペルシャ猫の2つの顔の違い

ペルシャ猫には、

「ピークフェイス」「ドールフェイス」という2種類

 の顔の違いがあります。

 

ピークフェイスは一般的なペルシャ猫のイメージである「潰れた顔」

(別名:エクストリームフェイス)

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引用元:https://nekomatome.info/2016/06/persian-overview/

 

ドールフェイスは一見ペルシャ猫とはわからない「猫っぽい顔」

(別名:トラディショナルフェイス)

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筆者のペルシャ猫はこちらのドールフェイスにあたります。

 

では、どうして同じ「ペルシャ猫」という種類なのに、まるで別の猫のように違う2つの種類の顔が存在するのでしょうか?

 

ペルシャ猫の顔の違いの歴史

 

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引用元:http://psnews.jp/cat/p/1156/

ドールフェイスのペルシャ猫の別名が「トラディショナルフェイス」というように、元々ペルシャ猫の起源はこの顔と言われています。

ちなみにペルシャ猫が初めて歴史の記録に登場したのは1871年にイギリスで開催されたキャットショー。その後ヴィクトリア女王が2匹のペルシャ猫を購入したことにより、イギリスで一大ペルシャ猫ブームが発生し世に広まったというのが有力なペルシャ猫の起源。

このイギリスのペルシャ猫ブームを受けて、あの有名なナイチンゲールもミスター・ビスマルク(Mr.Bismarck)という名前のペルシャ猫を飼っていました。

そして20世紀に入ると、一部の愛好家がペルシャ猫の中に「鼻先が潰れた顔」が稀に生まれることを発見し、この顔の猫同士を交配させ生まれたのがピークフェイス。20世紀のキャットショーではこのピークフェイスのペルシャ猫が好まれたので、現在でもペルシャ猫=潰れた顔というイメージが出来上がりました。

 

ペルシャ猫の顔の違いはマンチカンスコティッシュフォールドと同じ品種改良

 

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引用元:https://pettimo.com/persian-cat/

ということで、人間の手により広まった「潰れた顔」のピークフェイスのペルシャ猫。最近でいうと、「短い脚」のマンチカンや「折れた耳」のスコティッシュフォールドと同じように、偶然発見された特徴的な個体が品種改良により広まった種類と言えます。

ただ、マンチカンスコティッシュフォールドの交配がここ50年の間に行われたのに対して、ペルシャ猫は100年近く前に交配が行われたため、詳しい歴史が残っておらず、不明な点が多いこともペルシャ猫の特徴の一つです。

 

2016年に「ペルシャ猫の顔の違い」についてDNA解析と論文発表があった

 

ちなみに歴史上ははっきりとした記録が残っておらず、不思議な面が多いペルシャ猫。2016年にアメリカとオーストラリアの共同研究チームが、DNA解析による遺伝子検査を行い、2種類の顔の違いを生み出す遺伝子が徐々に判明しています。

link.springer.com

上記の論文によると、

潰れた顔を作り出す「ピークフェイス」の遺伝子が顔の特徴を決めるだけではなく、遺伝子疾患を引き起こしている可能性が高い。

とのことです。

これはペルシャ猫を専門にするブリーダーの間でも、「鼻ぺちゃの子は病気が多い」と噂程度に言われていたことが、研究が専門家の噂を裏付ける結果となり、ペルシャ猫好きの間ではちょっとしたニュースとなりました。

ペルシャ猫に限らず、遺伝子疾患は似たもの同士を掛け合わせる近親交配が原因で発症しやすいという事実もあり、最近では、「鼻が低ければ低いほどかわいい」というかつてのペルシャ猫のキャットショーの潮流が変わりつつあります。

 

まとめ

 

ということで、「ピークフェイス」「ドールフェイス」で2種類あるペルシャ猫の顔。

この子はちょっとブサかわで愛嬌あってチャーミング!だけどこっちの美人ちゃんもかわいい!

というだけじゃなく、100年以上の歴史が詰まっていたり、国際研究チームの大真面目な研究対象になっていたりと、意外と深い訳があります。

 

最終的に筆者は、

「別に気に入った方の顔の子選べば良いじゃん」

って感じで潰れた顔もそうじゃない顔のペルシャ猫もどっちでもいいという考えです。

ただこれからペルシャ猫を飼おうと思っている人は頭の片隅にでも覚えておいてもらえると幸いです。