最近やたらとかっこいい車を量産しているマツダ。車がかっこいいだけじゃなく、2019年から車の名前までかっこよくなっちゃって、「MAZDA〜」やら「CX-○」やら何がなんだか分からない!!ということで、今回はややこしいマツダの全車種をまとめてみて、マツダオーナーでありマツダ車大好きな筆者の解説を付け加えてみたのでご紹介します!
【2019年最新】マツダ現行車種一覧!分かりにくすぎるマツダの車種を車好きが徹底解説してみた!
MAZDA2(コンパクトカー)
157〜266万円
元デミオ。コンパクトカーではあるが、ライバルのホンダ・フィットなどとはまるで性格が違う。まずコンパクトカーにしてはやたらと美しいデザインはさすが最近のかっこいいマツダ車、まるでイタリア車のように洗練されている。そしてこのクラスのコンパクトカーとしては珍しいディーゼルエンジンの設定があり、他社のコンパクトカーに比べて人馬一体の走る楽しさが格段に味わえる車。またフィットと違って後席の広さなどは重視していない、あくまで前席優先のカップルズカー。上質感を何よりも重視しており、とても150万円の車には思えないような洗練された内装。今回デミオからMAZDA2に名称変更する際に、天井内張材の吸音性能を35%改善し、ドアを閉めた時の音を「ガチャン!」から「バフォン」という高級感ある音に変えたという改善は、さすがマツダといえるこだわり。実用性よりもとにかくかっこよさや楽しさに力を入れている車であり、150万円という手頃な価格もあり、20代の若い夫婦などにぜひおすすめしたい車。
MAZDA3 FASTBACK(5ドアスポーツ)
222〜368万円
元アクセラ。日本で一番かっこいいと言っても良いぐらい日本車離れした見た目の車。古典的なロングノーズ、ショートデッキの流麗なファストバックスタイルはまるでアルファロメオみたいにセクシーでかっこいい見た目。乗り心地はかなり硬く、100km/h巡航が2000rpmとまるで燃費向上など考えていないようなギア比がいかにもマツダらしい。というのも一応5ドアスポーツカーという扱いなので、燃費なんかよりも走る楽しさを重視しているらしい。「自分たちが走らせて退屈だと思うクルマは絶対に作らない」というマツダの開発コンセプトを体現したような車で、個人的にはこんなに良い日本車は他には無いと思うぐらいの出来だが、完全自動運転が注目されている2019年現在、古典的美しさを追い求めたMAZDA3は市場に受け入れられにくいらしく、予想に反して売れていない。
MAZDA3 SEDAN(4ドアセダン)
251〜361万円
MAZDA3のセダンバージョン。他のマツダ車の例に漏れずあくまで前席最優先の設計なので、後席はびっくりするぐらい狭い。セダンのくせにコンパクトカーのホンダ・フィットより狭い空間は、「マツダは本当にこの車売る気あるのか?」と疑問を持つほど。「自分たちが作りたいクルマだけを作る」というマツダの理念が体現化されたような車。MAZDA3 FASTBACKほど特徴あるデザインではないが、とにかくデザインを最重視しており、「かっこよければ全てオーケー」の一言を体現しているような車。実用性はほとんど無いレベルだが、道路標識を読み取って、制限速度をオーバーするとメーターが赤色に変化するなど、無駄に面白い機能はたくさん付いている。
MAZDA6 SEDAN(4ドアセダン)
289〜431万円
元アテンザ。マツダのフラッグシップセダンであり、アテンザの伝統を引き継ぎMTモデルも用意されているなど、販売には結構力を入れいている。トヨタ・クラウンよりちょっとだけ短くてちょっとだけ幅広いサイズはまさに高級セダンそのものであり、十分に他のメーカーの高級セダンと張り合える競争力。またディーゼルモデルの設定があるので、維持費もかなり安く収めることも可能。ナビがこの価格帯にしては安っぽいということ以外は、特に欠点の付けようがない、さすがフラッグシップと言える車。
MAZDA6 WAGON(ステーションワゴン)
289〜431万円
MAZDA6のステーションワゴンバージョン。2012年の発表以来、5回のマイナーチェンジを遂げており、マツダがかなり力を入れているのが分かるステーションワゴン。ステーションワゴンというとダサい車が多い国産車だが、珍しく素晴らしくかっこいいデザインで、ステーションワゴン本場のドイツ勢にも真っ向から張り合える出来の良さ。
CX-3(コンパクトSUV)
216〜315万円
MAZDA3をベースに開発されたコンパクトSUV。トヨタ・CH-R、ホンダ・ヴェゼル、スバル・XVなどライバルはかなりの強敵ぞろいだが、CX-3の唯一無二のメリットはやはりディーゼルの設定があること。この最強の強みを活かして、売り上げはそこそこ好調。ただ相変わらず運転手最重視な設計なので、後席の乗り心地はかなり悪い。
CX-30(ちょっと大きいコンパクトSUV)
299〜371万円
CX-3より少し大きいコンパクトSUV。CX-30という名前は、CX-3の後継という意味ではなく、CX-30より半年早く発売されたMAZDA3の遠い親戚という意味で「3」という数字が採用されている。実用性なんかよりも何よりもデザイン優先のMAZDA3と実用性や居住性重視のCX-30ということで、MAZDA3シリーズの対極を担っている。CX-3は後部座席が狭いが、CX-5だと女性が運転するには大き過ぎるというデメリットを埋めるちょうど良いサイズ感で、ファミリーカーとして買うなら一番おすすめのSUVとなっている。
CX-5(ミドルクラスSUV)
261〜395万円
全世界のマツダ車の売り上げの4分の1はCX-5となっているほどの売れ筋車。安くはない価格だがコスパは間違いなし。この価格でこんなに付いているの!?とびっくりするぐらい、基本性能や安全性能が高い。実は価格帯が上のトヨタ・ハリアーとかより基本性能と安全性能評価は上。どうも日本人にはあまりイメージがよろしくないマツダだが、SUV買おうと思っているならCX-5は絶対に試乗に行くべき!と言えるレベル。特に他メーカーにはないディーゼルのトルク感は絶品。
CX-8(SUV)
294〜454万円
「ミニバンはこれからのマツダのかっこいいイメージに合わないのでもう作りません!」と言って、マツダがミニバンの代わりに作り始めたSUV。「家族の関係上、3列シート車を買わないといけない。だけどミニバンはかっこ悪いから乗りたくない・・・。」そんなお父さんたちに真っ先におすすめしたい車がこのCX-8。というか国内全メーカー探してもCX-8以外選択肢がない。ミニバンに対抗しているだけあって、海外メーカーの3列シートSUVと比べても3列目の快適性は格段に高い。
ロードスター(スポーツカー)
260〜375万円
マツダの車の名前が、「CX-×」や「MAZDAなんとか」というよく分からない名前になってもこの車だけは、30年前にデビューした当時の名前を引き継ぎ続けるマツダにとって特別な車。というか最近のマツダ車は全車種ロードスターの遠い親戚として、ロードスターが培った走りの楽しさを受け継いでいるようなもの。マツダの「走る楽しさ」の原点であり、最近の全てのマツダ車の祖先。ギネスブックにも載っている、マツダを代表するどころか地球を代表する2人乗りオープンスポーツカー。
ロードスターRF(スポーツカー)
343〜438万円
ロードスターが電動ハードトップを装備して快適仕様になった車。あまりにもかっこよくてやっかみを受けやすいロードスター、ソフトトップだとカッター1本あれば30万円近いダメージを一瞬で付けられてしまうという、ロードスターオーナーからしたらたまったもんじゃない嫌がらせを受ける可能性があるが、ハードトップになって安心!これで青空駐車場にも気兼ねなく停めておける。ハードトップのおかげで100kgも車重が重くなってしまったが、なんと500ccの排気量アップで、ソフトトップモデルと極力変わりない乗り味を追求している。ということでスポーツカーの走行性能とグランドツーリングカーの快適性と上質さを併せ持つ最高の趣味車。
まとめ
クルマの出来から、宣伝広告のエレガントさまで何かと調子の良い最近のマツダ。日本車メーカーの中ではどんどん独自の地位を築いており、輸入車メーカーからも一目置かれる存在になりつつある。かつて「マツダ地獄」なんて単語が作られてバカにされていたメーカーとは思えない変身ぶり。ということで昔のイメージからか、海外では人気あるのに日本人からは異常に評価が低いマツダ、この記事を読んだ方が少しでもマツダの車の良さに気付いてもらえて、いつかマツダオーナーになってもらえたら幸いです。