スコットランドのアイラ島のウイスキーといったら、独特の煙くさい香りが有名ですが、そんなアイラ島の中に、甘くてやさしい味わいの美味しいウイスキーがあります
それが今回紹介するカリラ!
筆者も大好きな銘柄の一つで、家に常に置いているほどおすすめのウイスキー!
ということで今回は、そんなカリラの特徴、歴史、ラインナップごとの違いを初心者の人にも一から分かるように解説してみようと思います!
カリラの味や種類/12年・18年・25年・モッホの違いを解説
カリラとは?
カリラという名前は、「Caol(海峡)」、「Ila(アイラ島)」で「アイラ海峡」という意味を持ちます
そんなカリラ、現在はアイラ島最大の生産量を誇るウイスキー蒸留所ですが、シングルモルトウイスキーの販売を開始したのは2002年と意外と最近。それまでは、ブレンデッドウイスキー用の原酒に特化しており、一般にはほとんど知られていない蒸留所でした
アイラ島のウイスキーの特徴であるスモーキーな香りと、ほどよい甘い味わいを両立しているのが特徴で、アイラ島ウイスキー初心者の人にも飲みやすいウイスキーです
カリラの歴史
1846年に創業したカリラ蒸留所。何度か操業停止や買収の困難を経験しましたが、1970年代にポットスチルを6基に増設し、安定した経営を行っています
現在は、アイラ島最大の生産量を誇るウイスキー蒸留所として、年間約700万Lのウイスキーを生産しています
また、カリラは長らくジョニーウォーカーなど、ブレンデッドウイスキーのキーモルトとして使われており、シングルモルトとして入手するのは極めて困難なボトルでした
しかし2002年からシングルモルトウイスキーの販売を開始し、独特の甘い味わいとスモーキーな香りが織りなすテイストが評価され、現在はスコッチウイスキーの中で10番目に大きい生産量を誇る蒸留所となっています
カリラの製法
カリラのウイスキーに使われる仕込み水は、蒸留所近くのロッホ・ナム・バン湖の水を使用しています。アイラ島の地表に多く分布するピートが染み込んだ水なので、仕込み水の段階から、独特の煙くさい成分が含まれると言われています
また、ウイスキー製造の途中の冷却工程には海水を使用しています。冷却に海水を使用する蒸留所は、世界中でもカリラだけと言われており、海沿いにそびえ立つ全面ガラス張りの蒸留所は、美しい景観も評判です
カリラの種類
カリラ 12年
カリラのラインナップで最もお求めやすいのがカリラ 12年。1本5000円ぐらいで購入できます
味わいはアイラ島のウイスキーらしいスモーキーさがありますが、そこまで強くはありませんボウモア 12年と同じぐらいです
そしてカリラの一番の特徴である甘みはまるで洋ナシのように濃厚の甘みで、後味には黒胡椒のようなスパイシーさがピリッと残ります
この煙、甘み、スパイシーの味付けが絶妙で、アイラモルトの中でもかなり飲みやすいウイスキーなので、アイラ初心者の人にはボウモアと並んでおすすめです
カリラ 12年をもっと詳しく知りたい人はこちら!甘くて美味しいですよ!
カリラ 18年
年に1度数量限定で販売されるのがカリラ 18年
一つ下のラインナップであるカリラ 12年に比べて、煙くさいピート香が弱まり、代わりに洋ナシのような甘さが強まっています
余韻と後味も強まっており、熟成年数を重ねた良いウイスキーを飲んでいると実感できる1本です
カリラ モッホ
ゲール語で「夜明け」という名前を冠したカリラ モッホ
ノンエイジのウイスキーになりますが、売れ筋のカリラ 12年に比べてさらにライトで飲みやすくなっています
カリラのラインナップでは珍しく、まるでレモンのように爽やかな後味がするのがポイントで、ハイボールにするととても美味しいウイスキーです
スモーキーさとフルーツの酸味と甘さを同時に楽しむことができる珍しいウイスキーなので、爽やかなアイラモルトを飲みたい人におすすめです
まとめ
荒々しい煙の香りと、洋ナシのような甘さ
まるで真逆の味わいが両立しているカリラは筆者の好きなウイスキー銘柄の一つです