ウイスキーの本場・スコットランドでは、6つの地方がスコッチウイスキーの6大産地に分類されています
- スペイサイド
- ハイランド
- ローランド
- アイランズ
- アイラ
- キャンベルタウン
そんな中で今回は、スコットランドに点在する島々の総称である、アイランズ地方の特徴とおすすめウイスキーについて紹介します!
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アイランズ地方のウイスキーとは?
アイラ島以外のスコットランドの島で造られるウイスキーをまとめてアイランズモルトと呼びます
ちなみにアイラ島はあまりにも個性が突出していることから、スコットランド6地方の一つとしてアイランズ地方とは別に区分されています
スカイ島、オークニー諸島、ジュラ島、アラン島、ルイス島などの蒸留所が有名どころで、地域の範囲があまりにも広すぎるので、「アイランズモルトの特徴はこれ!」とひとまとめにはできませんが、全体として海の潮っぽさがあるウイスキーが多いです
アイランズ地方とは?
北部と南部を比較しても、まるで別の国と言えるぐらい文化の違いがあるスコットランド。アイランド地方も同様に、島によって様々な一面を見ることができます
特にオークニー諸島とスカイ島はスコットランドの人気観光地として有名です
オークニー諸島には、石器時代の遺跡が多く残されており、世界遺産にも登録されています。また北欧のヴァイキング文化が色濃く残る地域でもあり、イギリスというよりはノルウェーの文化に近い特徴があります
またスカイ島は自然の絶景、古城、遺跡などの観光資源が多く、映画「メリダとおそろしの森」の舞台になった島とされています
アイランズモルトの種類
ハイランドパーク・オークニー諸島
世界最北端の蒸留所で造られるウイスキーがハイランドパーク
著名なウイスキー評論家から「最も秀逸な食後酒」と異例の高評価を受けたウイスキーで、ハイランドパーク 12年は、1本5000円程度ながら、どんなウイスキーにも太刀打ちできる完成度として一目置かれています
蜂蜜のような甘い後味と、ほのかに香るスモーキーさが特徴で、ウイスキーに必要な要素が全て詰まったとてもバランスの良いウイスキーです
タリスカー・スカイ島
かなり個性的な味わいから世界的に根強いファンが多いウイスキーのひとつであるタリスカー
強い煙の香り、海の潮っぽさ、胡椒の香りなどとにかく他のウイスキーには似ていない特徴を持っており、「舌の上で爆発」という言葉はタリスカーの代名詞として有名です
炭酸水で割ってもウイスキーの個性が消えないことから、タリスカーで作るハイボールは「スパイシーハイボール」という名前のカクテルとして、名が知られるほど定番になっています
スキャパ・オークニー諸島
ハイランドパーク蒸留所のご近所に位置し、スコットランド最北端の島で造られるスキャパ
世界的に有名なブレンデッドウイスキーであるバランタインのキーモルトとして有名で、バランタインの一口目に感じる華やかな香りは、ほぼスキャパ由来の味わいだと言われています
ピートを使用しないウイスキーであるため、軽い飲み口と爽やかな口当たりが楽しめて飲みやすいです
アイルオブジュラ・ジュラ島
アイラ島のすぐ近くに位置するジュラ島で造られているアイルオブジュラ。ちなみにジュラ島とアイラ島は泳いで渡れるほど近いです
ただアイラの超個性的なピート香はほぼ感じられず、穏やかな味わいで飲みやすいのがアイルオブジュラの特徴
海の近くで造られるウイスキーっぽい、塩気やオイリーさがあり、クリーミーな甘さが合わさる味わいは、アイランズモルトの入門として最適!初心者にもおすすめのウイスキーです
アイルオブアラン・アラン島
1995年に創業した比較的新しい蒸留所であるアイルオブアラン
ピートを使用したウイスキーと、使用しないウイスキーで銘柄の名前を変えており、ピート有りは「マクリームーア」ピートなしは「アランモルト」という名前で流通しています
若い蒸留所でありながら、若いわりによく熟成していると評判で、今後に期待されている蒸留所でもあります
まとめ
筆者が好きな銘柄も多く、特にハイランドパークとタリスカーはウイスキー好きなら必見!
飲み比べてみると、まるで“スコットランドの島巡り”をしているような楽しみがあるアイランズモルト
スコットランドの海に思いをはせながら、ぜひ味わってみてください!