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エドラダワーの味や種類/10年・12年・シェリーバットの違いを解説

スコットランドで最も小さい蒸留所といったらエドラダワー

大手グレンフィディック蒸留所と比べると、1/100以下の生産量というので、いかに小さな蒸留所か分かると思います

また、エドラダワーの特徴は、やっぱり香水やバニラのようにとにかく甘いウイスキー

ということで今回は、そんなエドラダワーの特徴、歴史、ラインナップごとの違いを初心者の人にも一から分かるように解説してみようと思います!

 

 

エドラダワーの味や種類/10年・12年・シェリーバットの違いを解説 

 

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引用元:https://www.whiskygalore.co.nz/products/edradour-straight-from-the-cask-10-years-old-579-500ml

 

エドラダワーとは?

 

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引用元:https://www.whiskyantique.com/en/edradour

 

スコットランドのハイランド地方で造られるエドラダワー

スコットランドで最も小さな蒸留所として有名で、村とは呼べないぐらい小さな集落の一画で造られています

とにかく甘いウイスキーに定評があるエドラダワー

蜂蜜やバニラのような甘みのするウイスキーって、他の蒸留所でもたくさんあるけど、エドラダワーはそんなもんじゃない!

人工的な甘い香水、バニラ、ミルククリームのようなとにかく甘ったるいウイスキーが特徴!

人によって好き嫌いは分かれるけど、好きな人にとってはとてもクリーミーでなめらかな美味しいウイスキーです

 

エドラダワーの歴史

 

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引用元:https://wanderwisdom.com/travel-destinations/Smallest-Whisky-Distillery-Scotland-Edradour

 

1825年に創業したエドラダワー蒸留所

約200年の歴史の間に、オーナーは幾度も変わりました

しかし、製法とサイズは創業当時も現在もほとんど変わることはありません

元々は地元の農業協同組合により運営される小さな蒸留所でしたが、1933年に有名なウイスキーブレンダーであるウィリアム・ホワイトリーにより買収されたエドラダワー蒸留所

ウィリアム・ホワイトリーは100種類以上のブレンデッドウイスキーを生み出したブレンダーでもあり、エドラダワー蒸留所のウイスキーも様々なブレンデッドウイスキーの原酒として使われました

また、ウィリアムは当時、禁酒法時代であったアメリカへのスコッチウイスキー密輸にも関わっており、アメリカンマフィアとのつながりもありました

このこともあってか、ウィリアムのオーナー引退後は、エドラダワー蒸留所はしばらくアメリカ人による所有が続きます

 

エドラダワーの製法

 

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引用元:https://www.pinterest.jp/pin/748864244277212666/

 

エドラダワーウイスキー造りの一番の特徴は、世界で唯一の「モートン式ワーツクーラー」を使用していること

モートン式ワーツクーラーとは、糖化により生まれた温度60℃前後の麦汁を約20℃程度まで冷やすための機器で、現在はどこの蒸留所も電力で動くクーラーを使用するのが一般的です

しかし、この1934年製のモートン式ワーツクーラーは、麦汁の通路が緩やかに傾いており、流れているうちに自然と冷却されるというとても原始的な仕組み!

今や、ウイスキー歴史博物館みたいな場所で展示されているレベルの設備が現役で稼働しているのは、とてもすごいことです

また、スコットランドで最小の蒸留所でありながら、このように伝統的な製法や風光明媚な周囲の環境が人気なエドラダワー蒸留所

1年間に訪れる観光客は、スコットランドで2番目に多い蒸留所で、蒸留所の従業員の仕事のほとんどは、観光客対応という面白い現象が起きています

 

エドラダワーの種類

 

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引用元:https://www.behance.net/gallery/54369189/Edradour-Whisky-Concept-bottle

 

エドラダワー 10年

 

 

エドラダワーで最もお手頃なボトルがエドラダワー 10年

エドラダワーの代名詞とも言える、とにかく甘くてクリーミーな味わいが特徴

バニラとミルクを混ぜたお菓子のような甘さに、さらに人工的な甘い香水のようなパフューム香

とにかく甘いをとことん追求したウイスキーです

好きな人はきっとどハマりする他にはないウイスキー

 

エドラダワー 10年 シェリーバット

 

 

樽から取り出したウイスキーに水を加えてアルコール濃度を調整しないカスクストレングスのボトルで、アルコール度数は50度近くあります

また、10年間の熟成の後、シェリーバットによる熟成が加えられており、シェリー由来の華やかな風味が楽しめます

元々甘いエドラダワーウイスキーに、シェリー特有のフルーツやお花の華やかな香りが加わっており、食後のデザート代わりの一杯に最高です!

 

エドラダワー 12年

 

 

10年以上熟成させて原酒を、さらに42ヶ月以上オロロソシェリー樽で熟成させたのが、エドラダワー 12年

シェリー特有のシナモンのようなスパイシー感や、ラムレーズンのような芳醇な甘みが加わっています

ただただ、甘ったるい10年に比べると、シェリーのおかげでかなり洗練された甘さになっており、こちらは万人受けするような複雑な甘さ

エドラダワーを初めて買う人は、エドラダワー 10年よりもこちらの方がおすすめです!

 

まとめ

 

スコットランド最小の蒸留所で、とにかく甘いウイスキーが特徴のエドラダワー

あまりにも甘いウイスキーは、好き嫌いが分かれるけど、他にはないお菓子のようなウイスキーを飲んでみたい人にはおすすめ!

また、エドラダワー 12年はお菓子のような甘さだけじゃなく、シェリー風味のビターな甘さも加わっているので、こちらは万人におすすめ!

とりあえずエドラダワーに興味を持った人は、エドラダワー 12年から買ってみるのがおすすめですよ!

 

 

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だいたい1本3行ぐらいで簡単にまとめてみたのでレビュー読むの面倒な人におすすめ!