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シングルトンの味や種類/ダフタウン・グレンオード・オスロスク・12年・18年の違いを解説 

3つの蒸留所の異なる味わいが、一つのシリーズとなっているウイスキー銘柄といったらシングルトン

 

  • シングルトン-グレンオード
  • シングルトン-オスロスク
  • シングルトン-ダフタウン

 

このように3つの蒸留所で造られたウイスキーが、シングルトンのラインナップの中でそれぞれシリーズ化されています

ということで今回は、そんなシングルトンの特徴、歴史、ラインナップごとの違いを初心者の人にも一から分かるように解説してみようと思います!

 

 

シングルトンの味や種類/ダフタウン・グレンオード・オスロスク・12年・18年の違いを解説 

 

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引用元:https://www.thesingleton.com

 

シングルトンとは?

 

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引用元:https://www.farrar-tanner.co.uk/head-chef-c70/wines-spirits-c116/the-singleton-12-year-old-single-malt-scotch-whisky-in-personalised-wood-gift-box-p1634

 

他のウイスキー銘柄では、マッカランマッカラン蒸留所。グレンリベットはグレンリベット蒸留所。といった感じで、ウイスキーのブランド名と蒸留所名が一致するケースが多いです。しかし、シングルトンはシングルトン蒸留所とはなりません

というのも、シングルトンというブランド名のウイスキーには、3つの蒸留所が存在し、シングルトンというブランドの中でもさらに3種類に分類されています

 

  • シングルトン-グレンオード
  • シングルトン-オスロスク
  • シングルトン-ダフタウン

 

ということで、シングルトンの楽しみ方は、この3つのシリーズごとの蒸留所の違いを楽しむこと!

同じシングルトンという名前でも、グレンオードとダフタウンじゃまるっきり味も性質も異なるウイスキーになります

 

シングルトンの蒸留所3つの違いと特徴

 

グレンオード蒸留所

 

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引用元:https://www.visitscotland.com/info/see-do/glen-ord-distillery-visitor-centre-whisky-shop-p418521

 

1838年に創業した、シングルトンの3つの蒸留所の中でも最も歴史ある蒸留所

大麦の主要生産地であるブランクアイル半島に位置することから、伝統的に製麦を得意とする蒸留所です

グレンオード蒸留所で製麦された大麦は、タリスカーやクライヌリッシュなど近隣蒸留所にも提供されています

 

オスロスク蒸留所

 

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引用元:https://www.whiskybase.com/whiskies/distillery/136/auchroisk

 

1974年に作られたかなり新しい蒸留所であるオスロスク蒸留所

最新鋭の設備を取り入れた近代的な蒸留所で、生産量は随一!

生産された原酒の多くは、ブレンデッドウイスキーであるJ&Bの生産にも使われています

 

ダフタウン蒸留所

 

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引用元:https://www.travelmag.com/articles/dufftown-scotland/

 

1896年創業と、蒸留所としてはそこそこの歴史があるダフタウン蒸留所

以前は、食品工場だった建物を改装しウイスキー蒸留所にした面白い歴史のある蒸留所です

生産された原酒の98%はブレンデッドウイスキー用の原酒として使用されており、シングルモルトウイスキーは実はかなりレアだったりします

 

シングルトンの種類

 

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引用元:https://www.thesingleton.com

 

現在、日本で買えるシングルトンはおそらくダフタウン蒸留所製造のボトルのみとなります

シングルトンはシリーズごとに、それぞれ売る国を分けており、日本では2018年ごろから、グレンオード蒸留所からダフタウン蒸留所製造のシングルトンへと切り替わりました

 

シングルトン ダフタウン 12年

 

 

2018年より日本発売となった、シングルトンの最もお手頃なボトル

熟成にはヨーロピアンオークのシェリー樽とアメリカンオークのバーボン樽を使用しており、味わいも極めてオーソドックス

酸味と甘みのバランスが良く、ウイスキーらしい樽の香りやシェリー由来の華やかな味わいを楽しめます

 

シングルトン ダフタウン 18年

 

 

熟成年数18年以上の原酒を使用したボトル

製法はひとつ下のラインナップである12年とほぼ同じで、ヨーロピアンオークのシェリー樽とアメリカンオークのバーボン樽を使用した熟成

味わいは、12年よりもさらに樽の木の香りが強まっており、芳醇な風味と味わいを楽しめます

 

シングルトン ダフタウン スペイ カスケイド

 

 

ノンエイジのボトルでありながら、ノンエイジとは思わせないように、絶妙に調合にこだわったボトル

ノンエイジ商品でありながら12年よりも800円ほど高いけど、実はamazonのレビューではこちらの方が高評価が多いぐらいに人気です

チョコレート、ラムレーズン、ビスケットのような甘みを中心に、またカカオのようなビターな風味も楽しめるとても複雑な味わい

シングルトン 12年に隠れた、裏の顔みたいなボトルなので、ぜひシングルトン好きな人は、12年と両方味わってみたい!

 

シングルトン ダフタウン サンレイ

 

 

バーボン樽熟成に特化したのがサンレイ

バーボン由来のバニラや蜂蜜のような甘みを存分に楽しめ、またどこか接着剤のような独特の香りもしっかりと再現されています

スコットランドのダフタウン蒸留所がバーボンを造ったらこうなる!

というのを、存分に楽しめるので、バーボン好きはぜひ一度味わってみたい!

 

まとめ

 

ということで、ラインナップがちょっと複雑なシングルトンの紹介でした!

現在、日本ではシングルトン-ダフタウンしか買えないけど、他の国に行くと、グレンオードやオスロスクなどのシリーズも販売されているので、探してみると楽しいと思います!

また現在日本で買えるダフタウン蒸留所のウイスキーは、スコットランドで最も売れているスコッチウイスキーであるベルを構成する主要な原酒の一つでもあります

 

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www.piroriro.com

 

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