ウイスキー好きのみなさん!
ウイスキー買いに酒屋に行ったら、なんかやたらと高そうなカラフルな陶器製のボトルのウイスキーを見たことありませんか?
これ、「ローヤルサルート」っていうウイスキーで、
ウイスキー好きなら誰もが知っているシーバスリーガルで有名なシーバス・ブラザーズ社が造っているウイスキー!
ということで今回は、美しい陶器が特徴の最高級スコッチウイスキー「ローヤルサルート」を、なるべくわかりやすく解説しようと思います!
ローヤルサルート21年の味や種類/青・緑・赤のボトルの色の違いを解説
ローヤルサルートとは?
1952年に発売されたローヤルサルート
世界三大ブレンデッドウイスキーのひとつであるシーバスリーガルで有名なシーバス・ブラザーズ社が、現英国女王エリザベス2世の戴冠式を祝して造ったのがはじまり
ローヤルサルートの名前の由来は、英国海軍が王室の戴冠式や結婚式などの時に撃ち鳴らす皇礼砲「ローヤルサルート」からきています
1953年のエリザベス2世戴冠式の際は、21回の空砲が撃ち鳴らされたので、21年以上の原酒を使用した「ローヤルサルート 21年」が発売されました
ローヤルサルートのボトルの色の違いは?
そんなローヤルサルート 21年、ボトルの色が青色、緑色、赤色の3種類があり、「何が違うの?」と疑問を持つ人も多いと思います
この色の違いがちょっとややこしくて、
- 1953〜2019年秋まで:色ごとに違いはなし!中身は同じ
- 2019年秋〜:青・緑で中身が違う
ちょっと前までは、デザインが違うだけで、どの色も味が同じだったのですが、
2019年から、中身のウイスキーも変わりました!
ちなみに中身の変更と共に赤色のボトルは廃止され、ローヤルサルート 21年は青と緑のみになりました
もし新ボトルのローヤルサルート買おうと思っている人は注意ですよ!
ローヤルサルートのボトル「フラゴン」
そんなローヤルサルートの一番の特徴であるボトル
18世紀後半に貴重な酒を入れる容器として流行した「フラゴン」と呼ばれる道具がモチーフになっています
ちなみに、製造は英国の名門陶磁器ブランド「ウェイド・セラミック社」が担当しています
赤・緑・青の3種類が発売されているローヤルサルート
それぞれの色は、エリザベス2世の戴冠式に使われた王冠の宝石をイメージしています
- 赤:ルビー
- 青:サファイア
- 緑:エメラルド
なんかポケモンみたいですね(笑)
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ローヤルサルートの歴史
21年以上熟成の原酒のみを使用し、シーバス・ブラザーズ社が製造しているローヤルサルート
よく「シーバスリーガル 18年の次は、同じ会社のローヤルサルート 21年にステップアップ!」なんて言ってる人いるけど、
味わいはとにかく甘さが中心のシーバスリーガルとは全く異なります!
ストラスアイラを中心に、グレンリベット、アベラワー、ロングモーンなどシーバスリーガルと同じような原酒がブレンドされていますが、なぜか全然甘くないのがローヤルサルート
おそらくシーバスリーガルのイメージで、ローヤルサルート 21年を買うと、予想外の違いにびっくりするはず・・・
ローヤルサルートの種類
ローヤルサルート 21年 シグネチャーブレンド
2019年秋に新登場し、ローヤルサルートのこれからの中心を担うボトル
過去に発売されていた「ローヤルサルート 21年」の味わいに最も似ており、
洋梨や柑橘のフルーティな香りに、お花のような華やかな香り、そしてバニラと木の香りが合わさったような樽の香りなど、「ローヤル」の名に恥じないとにかく派手な香りが広がります
味はとにかく甘いシーバスリーガルとは対照的に、苦いを通り越して渋いことで有名
きっとシーバスリーガルを気に入った人が、ステップアップで買ったらびっくりすること間違いなしです!
多少味が渋くても、優美な高級ウイスキーの香りを味わいたい人にはおすすめ!
ローヤルサルート 21年 モルトブレンド
2019年秋に新登場した、新たなラインナップ
上で紹介した青色との違いは、大麦を原料とするモルトウイスキーのみをブレンドしていること。とうもろこしを原料とするグレーンウイスキーは含まれていません
青色ボトル同様、洋梨、桃、オレンジのようなフルーティさに、お花のような華やかな香りが広がる派手な香りはこの緑色ボトルも同じ!
一番の違いは、青色ボトルで賛否両論の渋みがだいぶ弱まっていること!
バニラやあんずのような甘い味わいが楽しめるので、甘いウイスキーが好きな人はこの緑色ボトルの方がおすすめです!
ただ、シーバスリーガルの方が断然甘いので、そっち買った方が良いかも・・・
ローヤルサルート 21年 ブレンデッドグレーン
2019年から数量限定で発売されているのが白色ボトル!amazonでもじわじわと値上がりしているので、おそらくもうすぐ無くなります
こちらは上で紹介した緑色ボトルとは対照的に、とうもろこしを原料としたグレーンウイスキーのみをブレンドしたボトル
個性が薄く、一般的にブレンデッドウイスキーの材料と見られることが多い、グレーンウイスキーに特化した、世界的にもかなり珍しいウイスキーです
グレーンウイスキーの特徴である、ライトで誰にでも飲みやすい飲み口がローヤルサルートのブレンド技術でうまく表現されており、良くも悪くも個性がないです
クセがなく、飲みやすいウイスキーが好きな人にはおすすめ!
まとめ
ということで、なんだか見た目に反して、結構飲みにくいウイスキーであるローヤルサルート
甘いウイスキーで有名なシーバスリーガルと同じ会社が造っているとは思えないぐらい、本格的かつ大人な味
しかし、お花のような派手な香りはさすが老舗シーバス・ブラザーズ社のブレンド技術が活かされており、どんなウイスキーにも負けない香り高い味わいを楽しめます!
ボトルが抜群にかっこいいし、amazonで買うとなぜかびっくりするぐらい安いし、ウイスキーコレクターの人は1本持っておいて損はありません!
ということで、飾っておくだけでなんだかありがたくなってくるウイスキー、ローヤルサルートの紹介でした!