みなさん光岡自動車って知ってますか?そこらの町の板金工場の名前じゃありません。れっきとした自動車メーカー。トヨタやホンダに並ぶ日本で10番目の自動車メーカーです。光岡自動車と言われてもどんな車があるかピンと来ない人も多いはず。しかし光岡自動車の車、一度見たら絶対に忘れないぐらい衝撃的な見た目している車ばかりです。ということで、今日は光岡自動車の車をまとめたので紹介したいと思います!
【最新ラインナップ】光岡自動車車種一覧とベース車まとめ
光岡自動車・ビュート
181〜314万円
日産・マーチがベースとなっている。最新のコンパクトカーがまるで往年の名車のような見た目に仕上がっているのはさすが光岡自動車。パッと見では外見にマーチの面影は全く残されていない。そして元々ハッチバックであるはずのマーチをセダンに変えているボディ加工の技術はさすが光岡自動車。作るのには40日かかる。こんなクラシカルな見た目ながら、エンジン始動はプッシュボタン、パワーウインドウも当然装備、インテリジェントキーも標準装備というのが面白い。元はマーチなのだから当たり前だ。素のマーチから100万円ほど高くなるが、ダッシュボードはマーチの樹脂成形ではなく木目調のレトロなものに変えられていたり、意外とお買い得価格かも。名前のビュートは「美・遊・人」の当て字。
光岡自動車・リューギ
241〜382万円
コンパクトセダンであるビュートとフルサイズセダンのガリューの中間に位置するミディアムクラスのセダン。トヨタ・カローラアクシオがベース。ロールス・ロイスをモチーフにデザインされており、確かに高級感あふれるクラシカルな見た目に仕上がっている。相変わらず大衆車カローラアクシオの面影は全くない。カローラアクシオの進歩に合わせて、ハイブリッドモデルが発売されたり先進安全支援機能が加わったりリューギもマイナーチェンジしている。名前のリューギは「流儀」から。
光岡自動車・リューギ ワゴン
253〜317万円
トヨタ・カローラフィールダーがベース。ゴルフバック4つ積める実用性とリューギのクラシカルな装いを両立するために開発された。ノーマルのリューギ同様、全てを手作業で作っており、大型メッキのラジエーターグリルやラジエーターグリル上部の七宝焼きエンブレムなど職人の手工芸により作られている。よって1台作るのに30日かかる。
光岡自動車・ガリュー
403〜475万円
リューギ同様、ロールス・ロイスをモチーフにデザインされている。日産・ティアナがベース車で、テールランプはフィアット500のものが使用されるなどかなりこだわった外観をしている。ガリューの亜種として霊柩車仕様の「おくりぐるま」も存在している。ちなみに光岡自動車の霊柩車シェアは20%で業界2位という小さなメーカーにしては異例のシェア率。もし車好きの自分が最後に乗る車、工場ラインで車に興味ない期間工がいやいや作った大手メーカーの車よりも、手作業で職人が丁寧に細部までこだわって作り込んだ車である光岡自動車だったら嬉しいなー。って個人的には思う。ガリューの名前は「我流」から。
光岡自動車・ロックスター
469〜518万円
光岡自動車創業50周年を記念して、2019年に200台限定で販売された車。ベースはマツダ・ロードスター(ND)だが、やっぱり全く面影がない。古き良きアメリカンマッスルをモチーフにデザインされており、マフラーテールも直管状のものに変更されているなどのこだわりよう。当初は「タイプカリフォルニア」という名前になる予定だったが、開発担当が開発中に行ったロックコンサートにインスピレーションを受けて、ロックスターという名前に変更になった。
光岡自動車・ヒミコ(卑弥呼)
497〜598万円
ロックスターと同じくマツダ・ロードスター(ND)がベース。基本的にロングノーズ・ショートデッキが大好きな光岡自動車が、これでもかというぐらいロングノーズ・ショートデッキにした車。尋常じゃないほどの長さのフロントフードからはロードスターの面影は全くない。よーく見てみるとヘッドライドはMINI、テールランプはロータス・エリーゼなどどこかで見たことあるような部品が流用されている。ちなみに先代モデルは空力性能が極めて悪く、高速走行をするとフロントの接地感が薄くなるという車として致命的な欠陥があったが、NDロードスターをベースにする現行モデルは、先代でダミーだったフロントダクトに本物の穴を開けて、空力性能を徹底的に改善してきたのはさすが光岡自動車のこだわり。
光岡自動車・オロチ
ミツオカと言ったらこの車を真っ先に思い浮かべる人がほとんどなはず。エンジンだけは他社製だが、ボディやフレームは光岡オリジナルという光岡自動車の歴史に残るこだわりのモデル。海外のスーパーカーにも引けを取らないものすごいオーラを持ちながら、控えめなエンジンパワーやATのみという設定などを逆手に取り、日常的にも乗れる「ファッションスーパーカー」という独自の地位を生み出した。クラシックカーしか作っていなかった光岡自動車が本気を出せばこんな車も作れるんだぞ!と世間に見せつけた一台。
まとめ
トヨタとかホンダとか大手自動車メーカーは最低でも1日に1万台以上の車を生産しています。一方、光岡自動車の生産台数は1日わずか1台。しかしだからこそ職人が一台一台魂を込めて製作している光岡自動車の車は車好きを湧き立たせる血が通っている。光岡自動車には工場のラインで大量生産される車とは違う美しさがあります。