みなさんは5月「こどもの日」に柏餅って食べましたか?
日本では鯉のぼり立てて、五月人形飾って、柏餅を食べるのが一般的な「こどもの日」
だけど台湾ではちょっと違う
そしてそんな「ちまき」の名店として100年以上台南の人たちから愛されているのが、高級食材をふんだんに使ったちまきで有名な再發號!
今回はそんな台南のちまきの名店「再發號」を紹介したいと思います!
【再發號】中国本土とはちょっと違う?台南独自の具材たっぷりちまきがおすすめ!
再發號とは?台南に100年以上続くちょっと変わったちまきが食べれる名店!
5月の端午の節句は1万個ものちまきが売れる台南の大人気店である「再發號」
再發號のちまきは、離れて暮らす家族が年に一回集まるなど特別な日にも食べられるような他にはない贅沢な具材が特徴!
日本でいったら寿司みたいな感覚で台南の人々から100年以上愛されている老舗です!
ちなみにやたらと難しい「再發號」という漢字。日本の漢字に直すと「再発号」と書きます。1872年に台南の地に生まれた再發號、店名は創業者の名前を取ってつけられているそうです
ちまきとは?なんで端午の節句に食べるの?
台湾はもちろん中国本土でも日常的に食べられているちまき。もち米を水につけて柔らかくなったものを笹の葉で包んで蒸すというのがスタンダードな製法
中華圏では毎年5月の端午の節句には必ず食べられると言えるほどの国民食
では、なぜ端午の節句にちまきが食べられるようになったのでしょうか?
時はさかのぼること、約2000年前の中国。楚の国に屈原という詩の名人がいた
政治家としても活躍しており愛国心の強い屈原、常々楚の王様に隣国との同盟の危険性について進言していた
しかし進言は聞き入れられず隣国と同盟を結んだ楚は結局裏切られ大敗する
屈原の心配は的中した上に、王は敵国に捕らえられ、政治はボロボロ、屈原は敵対派閥から左遷され、楚の国内は壊滅状態
そんな楚の将来に絶望した屈原は川に身を投げ生涯を終えることとなる
そしてそのように愛国心の強かった屈原を不憫に思った民衆が、屈原の亡骸を魚が食べて無残な姿にしないように、川に「笹の葉で包んだご飯」を投げ入れた
これが5月5日、屈原の命日である「端午の節句」にちまきを食べるようになった風習の始まり
2000年経った現在でも台湾始め中華圏では端午の節句に家族みんなでちまきを食べるのが一般的になっている
再發號のちまきとは?なんで台南でこんなに人気なの?
そして台南で大人気の再發號のちまき。他のちまきとはちょっと違う
1872年の創業以来、海が近い台南の名産である海産物を具材にたっぷり使ったちまきを作っており、
様々な高級食材が入ったちまきは「これまでの伝統的なちまきとは一味違う!」と台南で大ヒット!
以来、100年に渡り、台南のちまきといったらアワビなどの最高食材が入った特別な日の食事として再發號のちまきが食べられるようになりました
再發號のちまきのお味は?安いちまきもある!?
そんな再發號で食べることのできるちまきは3種類!
50元・100元・150元
と値段が上がるにつれ入っている具材が豪華になっていく
一番の売れ筋は真ん中の「八宝肉ちまき」
豚肉、しいたけ、貝柱、エビ、魚、栗、肉そぼろ、卵黄
と再發號のちまきを味わえる豪華具材がたっぷり入っている
ちなみに肉ちまきは海鮮食材が入っていない
特製海鮮八宝肉ちまきはアワビ、イタリア産の栗、大きな豚肉といった感じで具材がグレードアップしている
(アワビの食感感じるぐらいで、正直八宝肉ちまきとあまり変わらないかも・・・)
肝心のお味は、もっちりとした皮に甘めの醤油ダレベースのスープとゴロゴロ入った食材がマッチしていてすごく美味しい!
お好みでトッピングできるパクチーもアクセントになっていて良い!
ちなみに「ちまきなのに400円もするの!?」ってだけあって、1個でお腹いっぱいになるぐらい再發號のちまきは大きい!
ちょっとおやつにちまき・・・なんて思ってると夕食食べれなくなるので注意!
おにぎり3個分ぐらいのボリュームはある!
再發號のちまきは持ち帰りも可能!ホテルに帰ってビール片手にゆっくり食べるのが筆者おすすめ!
お世辞にも広いとも綺麗とも言えない再發號の店内
筆者はホテルに持って帰ってビールのつまみに食べるのが大好き!
「ワイダイ」って言えばパックに包んでくれますよ!
(ちなみに発音通じない時は紙に「外帯(ワイダイ)」って書いて見せれば大丈夫!)
再發號の営業時間は?
そんな台南独自の珍しいちまきが食べられる再發號
営業時間は朝10:00〜夜20:00!
年中無休で基本的にいつでも空いているので心配不要!
再發號のアクセスは?
隣同士のビルに挟まれるように位置している再發號のお店、初めていく人にはちょっと分かりにくいかも・・・
「民權路二段」と「公園路」が交わる交差点から西を向くと、
赤色の看板で歩道に飛び出すように再發號と表示されているのでそれが目印!
ちなみに「民權路二段」と並行して「民族路二段」という道路が北側に通っているので間違わないように注意!
まとめ
台南の人から特別な日の食事として愛される再發號のちまき
実際に行ってみるとまずちまきの大きさにびっくりするはず!
そして5時間以上手間ひまかけて作られている再發號のちまきはやっぱり絶品!
持ち帰ってビール片手に食べる再發號のちまきは最高ですよー!