大麦と樽の香ばしい味わいが人気のアバフェルディ
際立った特徴はないウイスキーだけど、ウイスキー本来の味わいがとことん詰まっており、ウイスキー好きからは高い評価を得ている銘柄です
ということで、今回は、そんなアバフェルディの特徴、歴史、ラインナップごとの違いを初心者の人にも一から分かるように解説してみようと思います!
アバフェルディの味や種類/メジャーリザーブ・12年・16年・21年の違いを解説
アバフェルディとは?
スコットランドのハイランド地方で造られるウイスキーであるアバフェルディ
独特のクリーミーで蜂蜜のような甘さが特徴で、世界的にも有名なブレンデッドウイスキー「デュワーズ」の主要原酒としても使用されています
元々は、ブレンデッドウイスキーに使われる原酒製造を中心とした蒸留所でしたが、最近はアバフェルディの名前を冠したシングルモルトウイスキーも数多くリリースしています
アバフェルディの歴史
アバフェルディの創業は1896年
ブレンデッドウイスキー「デュワーズ」のブレンド用原酒を製造するための蒸留所として、デュワーズの製造社であるデュワーズ・アンド・サンズ社により建てられました
創業当時は、デュワーズの製造工場とアバフェルディ蒸留所を一直線に結ぶ鉄道が敷かれており、アバフェルディで造られた原酒は、そのまま工場へ運ばれデュワーズの生産に使われていました
現在のアバフェルディは、デュワーズの原酒はもちろんのこと、他にも「ブラック&ホワイト」の原酒として使われたり、またアバフェルディの名を冠したシングルモルトのボトルを発売するなど、当初の成り立ちからさらに事業を拡大しています
アバフェルディの種類
アバフェルディ 12年
アバフェルディのラインナップで最もお手頃なボトル
1本4000円ぐらいで購入できて、12年ものウイスキーとしても良心的な価格です
味わいはりんごのような酸味に、大麦と樽の味わいがバランスよくまとめられています
アバフェルディの一番の特徴である、大麦と樽の香味をしっかりと感じられ、1本4000円のウイスキーとしてはとてもレベルの高い出来栄えです
際立った個性やクセはないけれど、正統派ウイスキーらしい味わいを楽しめる1本です
アバフェルディ 16年
16年ものなので、12年よりもさらに芳醇な甘みとオーキーな香ばしい香りを楽しめるのがアバフェルディ 16年
12年で中心的味わいだった、りんごのような酸味が弱まり、木の香りと樽由来のシナモンのような温かいスパイシーな味わいを楽しめます
12年に比べて、全てが上位互換されているボトルなので、予算に余裕のある人は16年の方がおすすめ!
1本9000円ぐらいで買えます
アバフェルディ 21年
アバフェルディのほぼフラッグシップボトルにあたるのが21年!
本当は28年もあるんだけど、市販ではなかなか手に入りにくいので、21年が実質のトップです
21年も熟成しているので、樽の香味が存分に染み出しており、12年や16年で感じられた木の香りを越えて、蜂蜜やバニラのような芳醇な甘さが広がります
また、味わいはまるでビスケットのように香ばしくて甘く、とても絶妙
木の樽由来の芳醇で上品な味わいをとことん楽しめます!
また、ラインナップのひとつ下の16年が1本9000円ぐらいなのに対して、こちらの21年は1本1万4000円なので、熟成年数と価格のコスパ的にはこっちの方がおすすめかも!
まとめ
これ!といった特徴はないけれど、ウイスキーの原料である大麦と樽の味わいがとことん詰まったアバフェルディ
色々な種類のウイスキーを飲み比べていない人には、あまり面白くないウイスキーかもしれないけど、マニア好みのオーソドックスな正統派ウイスキーです
とにかくウイスキーとしてバランスが良く完成度の高い銘柄なので、オーソドックスなウイスキーの味わいを確かめてみたい人にはおすすめです!
最もお手頃なアバフェルディ 12年なら、1本4000円程度と意外とリーズナブルです