ぴろのウイスキーブログ

ウイスキーの記録とおすすめウイスキー紹介

【初心者向け】キャンベルタウン地方ウイスキーの蒸留所一覧とおすすめモルト

ウイスキーの本場・スコットランドでは、6つの地方がスコッチウイスキーの6大産地に分類されています

 

  • スペイサイド
  • ハイランド
  • ローランド
  • アイランズ
  • アイラ
  • キャンベルタウン

 

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引用元:https://whisky-highball.com/?p=405

 

そんな中で今回は、スコットランドの半島の先端にある港町、かつてはニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝も修行したキャンベルタウンの特徴とおすすめウイスキーについて紹介します!

 

 

【初心者向け】キャンベルタウンウイスキーの蒸留所一覧とおすすめモルト

 

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引用元:https://www.thechaoticscot.com/glasgow-campbeltown-bus/

 

キャンベルタウンのウイスキーとは?

 

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引用元:https://www.glenscotia.com

 

人工5000人程度の小さな港町ながら、かつては30を超える蒸留所が存在したキャンベルタウン

しかし徐々に衰退し、現在は3つの蒸留所が操業するのみとなってしまいました

ジャパニーズウイスキーを造り上げた、ニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝スコットランド留学中に修行した場所でもあり、日本のウイスキーにも少なからず影響を与えたのがキャンベルタウンのウイスキーです

 

 

キャンベルタウンとは?

 

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引用元:https://www.argyll-bute.gov.uk/mid-argyll-kintyre-and-islay/campbeltown-harbour

 

スコットランド西部のキンタイア半島の先端にあるキャンベルタウン

かつてはアメリカ大陸に向かう船の寄港地として栄えた港町で、20世紀初めにアメリカが実施した禁酒法により、需要が激減し衰退してしまいました

現在は、老舗スプリングバンク蒸留所を中心に、ウイスキー造りが再び盛んになっています

またウイスキーファンならおなじみのアイラ島に行く道中にある港町なので、アイラ島観光に行くついでに立ち寄るウイスキーファンも多いです

 

あわせて読みたい

www.piroriro.com

 

 

キャンベルタウンの偉人・スプリングバンク

 

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引用元:http://maltandoak.com/springbank-goes-to-the-peat-shop-longrow-18-whisky-tasting-notes/

 

現在、スプリングバンク、グレンスコシア、グレンガイルの3つの蒸留所が稼働するキャンベルタウン

そんな中、最大手のスプリングバンクが、かつてキャンベルタウンに存在した蒸留所の名前を冠したウイスキー造りを始め、実質5種類の銘柄を味わうことができます

スプリングバンク蒸留所の力で復活したロングロウとヘーゼルバーン

製造するのはスプリングバンク蒸留所ですが、製造方法はスプリングバンクウイスキーとはまるっきり異なり、まるで別の蒸留所のウイスキーかと思うような味わいを楽しめます

 

 

キャンベルタウンモルトの種類

 

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引用元:https://twitter.com/springbank1828

 

スプリングバンク

 

 

キャンベルタウンを代表する蒸留所で、他の蒸留所が品質を落として大量生産できるウイスキーを造る中、頑なに品質を維持し、伝統的な製造方法を守った偉人的存在。現在もキャンベルタウンに残る数少ない蒸留所で、ウイスキーファンからは一目置かれる存在です

味わいは、かつてのキャンベルタウンの伝統である、甘みと塩味に、スモーキーな香りが楽しめます

伝統的な製造方法にとにかくこだわっており、自社で育てた麦を100%使用、伝統的なフロアモルティングによる発芽など手間のかかる生産体制を、現在もあえて維持しています

他のシングルモルト蒸留所とも別格の扱いをされている蒸留所で、専門家の評価も高いので、ウイスキー好きなら一度は飲んでみるべき!

 

グレンスコシア

 

 

1835年創業とスコッチウイスキーの中でもかなりの歴史ある蒸留所でありながら、2度の操業停止を経験し、現代まで続く小規模蒸留所であるグレンスコシア

蒸留所の設備が小さく、生産量が少ないので、あまり流通しているのを見かけることはありません

 

グレンガイル

 

 

1925年に操業を停止し、長らく閉鎖されていましたが、2004年に施設をリニューアルし操業を再開したグレンガイル蒸留所

現在は同じくキャンベルタウンで操業している、スプリングバンク蒸留所が仕込んだ麦芽を使用し、ウイスキー造りを行っています

またウイスキーの銘柄は、グレンガイル蒸留所の名前ではなく、「キルケラン」という別の名称を使用しています 

 

ロングロウスプリングバンク蒸留所)

 

 

かつてキャンベルタウンに存在したロングロウ蒸留所のウイスキースプリングバンク蒸留所が製造し再現しています

まるでアイラモルトかと思うような、強烈なスモーキーフレーバーが特徴で、キャンベルタウンらしい上品な甘みも加わり、ファンが多い銘柄です

 

ヘーゼルバーン(スプリングバンク蒸留所)

 

 

ロングロウと同じく、スプリングバンク蒸留所がかつてキャンベルタウンで競い合った蒸留所を現代に復活させたのがヘーゼルバーン

強烈なスモーキーフレーバーが特徴のロングロウとは対照的に、ピートを一切使わないウイスキーが特徴。そしてスコッチウイスキーには珍しい3回蒸留を行っているのもロングロウアイデンティティ

一見、アイリッシュウイスキーのような特徴ですが、スプリングバンク蒸留所らしい塩気と甘みも加えられており、味わい的には似たウイスキーが存在しない、かなり面白い銘柄です

 

 

まとめ

 

塩辛い味わいが特徴のキャンベルタウンのウイスキー

全盛期から比べると、かなり衰退してしまいましたが、そんな困難をくぐり抜けた蒸留所が現在も伝統の味わいを守り続けています

そんな中でもスプリングバンク蒸留所は、ウイスキー好きから一目置かれるぐらいすごい蒸留所なので、もし気になる人は一度飲んでみるのおすすめです!