ぴろのウイスキーブログ

ウイスキーの記録とおすすめウイスキー紹介

【初心者向け】ローランド地方ウイスキーの蒸留所一覧とおすすめモルト

ウイスキーの本場・スコットランドでは、6つの地方がスコッチウイスキーの6大産地に分類されています

 

  • スペイサイド
  • ハイランド
  • ローランド
  • アイランズ
  • アイラ
  • キャンベルタウン

 

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引用元:https://whisky-highball.com/?p=405

 

そんな中で今回は、スコットランド南部の大部分を占め、グラスゴーエディンバラなど、スコットランド有数の大都市があるローランド地方の特徴とおすすめウイスキーについて紹介します!

 

 

【初心者向け】ローランド地方ウイスキーの蒸留所一覧とおすすめモルト

 

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引用元:https://tabinaka.co.jp/magazine/articles/30250

 

ローランド地方のウイスキーとは?

 

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引用元:https://www.whiskyadvocate.com/5-lowlands-whiskies/

 

スコットランド南部の大部分を占めるローランド地方で造られるウイスキー

地域はとても広いけど、現在は6つの蒸留所が稼働するのみとなってしまい、あまりウイスキー造りが盛んな地域ではありません

かつては数十ヶ所の蒸留所が存在し、北部のハイランド地方とウイスキー造りを競い合っていたローランド地方。しかし風味や味わいにおいて、ほとんどの蒸留所がハイランド地方に勝てず、衰退してしまいました

そしてローランドの多くのウイスキー業者は、ハイランドモルトと競い合わないように、連続式蒸留器の導入ととうもろこしを原料としたグレーンウイスキー造りに転換し、現在のローランドはグレーンウイスキーのイメージが強い地方となっています

 

 

ローランド地方とは?

 

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引用元:https://tabinaka.co.jp/magazine/articles/30250

 

もともと北部と南部で別の国と言えるほど文化が違うスコットランド

スコットランド南部に位置するローランド地方は、エディンバラグラスゴーなどイギリス有数の大都市を有する、スコットランド経済の中心となる地方です

しかしこの経済的に恵まれた都市部ということが、ウイスキー造りには逆に仇となってしまったローランド地方

伝統技術を廃止して、技術革新にばかり取り組んでいたら、結果的に風味などの点で評価が下がり、シングルモルトウイスキー造りはすっかり衰退してしまいました。このような歴史もあり、現在は大量生産が可能な、とうもろこしを原料としたグレーンウイスキーが栄えています

 

 

ローランドモルトの伝統「3回蒸留」について

 

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引用元:https://www.tripadvisor.jp/LocationPhotoDirectLink-g186534-d1862233-i31601351-Auchentoshan_Distillery-Glasgow_Scotland.html

 

現在もローランドで操業を続ける数少ない蒸留所のひとつである、オーヘントッシャン蒸留所は、全てのラインナップで3回蒸留を行うことで有名です

そして、この「3回蒸留」こそがローランドのウイスキー造りの伝統

かつてハイランド地方と競い合っていたローランド。ハイランドモルトとの差別化を図るために、アイリッシュウイスキーが行っていた3回蒸留を取り入れて、数多くの蒸留所が3回蒸留を売りにしていました

そんな3回蒸留で造られたウイスキーは、ライトな飲み口と麦本来の味を感じることができるドライな味わいが特徴で、一般的に初心者でも飲みやすいウイスキーと言われています

 

 

ローランドモルトの種類

 

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引用元:https://www.tasteatlas.com/scotch-lowland

 

オーヘントッシャン

 

 

全商品で3回蒸留所を行っている、唯一の蒸留所であるオーヘントッシャン

3回蒸留特有のライトな飲み口で、バニラや柑橘系の奥深い味わいを実現しており、スコッチウイスキーの中でも定評のある蒸留所です

現在はサントリーが所有しており、ローランド地方の6つある蒸留所では最も有名な蒸留所です

 

グレンキンチー

 

 

オーヘントッシャンに並んでローランドを代表する蒸留所がグレンキンチー

ちなみに、スコッチウイスキー界最大の販売企業であり、ウイスキー業界のドンとも言えるUD社(ユナイテッド・ディスティラリーズ社)は、以前スコットランド6地方を代表する蒸留所をこのようにまとめました

 

 

このようにグレンキンチー蒸留所はローランドを代表する由緒ある蒸留所として知られています

ジョニーウォーカーのキーモルトとしても使用されており、ハーブや干し草のような緑の香りがするウイスキーが特徴です

 

キングスバーンズ

 

 

2015年創業のかなり新しい蒸留所であるキングスバーンズ。熟成が必要という特性があるウイスキーなので、まだ市場にはほとんど流通していません

ゴルフで有名なセントアンドリュースのコースの近くに蒸留所が建っています

 

ダフトミル

 

 

2005年に創業した蒸留所

農場を経営する兄弟が、農業の片手間にウイスキー造りを行っており、宣伝や広報活動は一切行わない、ちょっと不思議な蒸留所

ウイスキー好きの兄弟が趣味でやっているような蒸留所でありながら、品質は極めて高く、また価格もほとんど利益がない程度で販売しています

その神秘性から、世界中に熱狂的なファンが増えており、最近注目されている蒸留所です

 

ブラッドノック

 

 

スコットランド最南端にある蒸留所で、何度も操業停止を繰り返しており、2015年にまた復活した蒸留所

まるで外界と隔離されたような独特な佇まいを持つブラッドノック蒸留所。かつて破産していた時、蒸留所の景色を気に入ったお金持ちが、別荘として所有していたほど、美しい景観には定評があります

 

まとめ

 

かつてはハイランド地方に匹敵するほどの蒸留所が存在したローランド地方

その後、長らくはグレーンウイスキーの一大産地として有名でしたが、

近年再び、モルトウイスキーの蒸留所が増えつつあります

 

大都市、グラスゴーエディンバラにも近く、観光のついでに気軽に立ち寄ることができるので、

スコットランドに行く機会がある人は、ローランド地方の蒸留所見学も行ってみると面白いかもしれません