くさいウイスキーが大好きな筆者!
ワインのように華やかなウイスキーや、
煙みたいな濁った香り、
正露丸のような決して美味しそうとは思えない香り、
消毒液のような鼻に刺さる刺激臭、
ゴム手袋のような身体に悪そうな香り・・・
こういうのが大好き!
え?
やっぱ変態だな(笑)
とか言わないでください
で、そんなくさいウイスキーばかり飲んでる筆者が、
これは良い!
と思っているのが、今回紹介する・・・
ラフロイグ 10年!
くさいウイスキーの中でも最強クラスに位置するこのラフロイグ 10年、
1本4000円するそこそこ良いウイスキーなんだけど、
宅飲みで友達に振舞うと、
なんだこれ!!???
罰ゲームかよ??
俺は飲まないからな?(半ギレ)
ってみんな反応するレベル・・・
ということで今回は最強レベルにくさいウイスキー、
「ラフロイグ 10年」を紹介しようと思います!
3秒でわかる!ざっくり特徴レビュー

【最強にくさい】ラフロイグ10年の味と歴史を徹底紹介!【正露丸】
正露丸の香りがする!?くさいウイスキーラフロイグ10年の味は?
ラフロイグ 10年を誰にでもわかりやすく説明するとこんな感じ!
喫煙所のタバコの吸い殻が突っ込んだ水を飲んでる気分
半年ぐらい作業に使ったゴム手袋を鼻に押し当てられた
温水プールの塩素水を10倍ぐらいに強めてコップに注いだ
で、こんなことを書くと・・・
なんてことを書くんだ!
お前なんかもう二度とラフロイグ飲むな!
ラフロイグをバカにするな!●ね!
みたいな批判・非難・●害予告が殺到しそうだけど・・・
筆者はラフロイグ大好き!
ピートの香りがしないウイスキーなんか飲まねぇ!
ってぐらいのアイラモルトオタクだから、
どうか●害予告とか書かないで・・・?ね?仲良くしよーよ?
ラフロイグ10年の味を大真面目にレビューするとこんな感じ!
で、そんな煙くさいアイラモルト大好きな筆者が、
ひいき目にラフロイグ 10年の味わいを書くとこんな感じ!
オーブンの設定を間違って焦がしちゃったピザの耳部分に、
ちょっぴりはちみつをかけて食べたら、
お腹を壊しちゃって、正露丸を飲んで、
横になって深呼吸している時の息の香りがする気分
お前やっぱり絶対許さねぇ!
住所特定して毎日ピザ注文してやる!
今後永久に横になってろ!
はい!すみません・・・
だけどぶっちゃけこうじゃない?(煽り)
特に焦がしたピザの香りは我ながら秀逸な表現だと思っている筆者!(煽り×2)
ラフロイグ一口、口に含んで飲み込んだ後の一息目に、
ふー・・・
って息吐き出す時の香り
あれまさに焦がしたピザでしょ!
はい!
家にピザ注文されたら大変なのでそろそろやめておきます・・・
ラフロイグ蒸留所の歴史を徹底紹介!
そんな筆者が大好きなラフロイグ(迫真の強調)
ここからはラフロイグの歴史についてちょっと勉強してみましょう!
これでもか!というぐらい受け継いでいるラフロイグ
煙を通り越して、
正露丸、消毒液と呼ばれるほど強烈なクセのある香りがするウイスキーです
そんなラフロイグ蒸留所が誕生したのは約200年前の1815年
初代蒸留所オーナーがウイスキーの発酵槽に落ちて死んでしまったり、
現在のラフロイグのレシピの大部分をウイスキーに縁もゆかりもなかった一人の会社員女性が作り上げたり、
新ボトルが発売されるたびにイギリス王室のチャールズ皇太子が自ら買い付けにやってきたりと、
何かと面白い蒸留所であるラフロイグ
そんなラフロイグの歴史の中でもこの人抜きでは語れないというのがやっぱり・・・
ベッシー・ウィリアムソン
1954年にラフロイグ蒸留所の所長に就任したベッシー、
スコッチウイスキー史上初の女性蒸留所長であり、
現在のラフロイグの原型はほとんどこのベッシーが作り上げたと言っても過言ではないすごい人
で、このベッシー、
元々はウイスキーにもラフロイグ蒸留所にも全く縁もゆかりもない女性で、
ラフロイグとの出会いは、アイラ島を旅行中に商店で見つけた貼り紙
「ラフロイグ蒸留所オーナーの秘書が病気で休養しているため、
3ヶ月限定のアルバイト秘書募集中」
ちなみに当時は不況の真っ只中で、
薬学部を卒業したが定職が見つからずアルバイトで食いつないでいたベッシー、
とりあえず3ヶ月の仕事として、ラフロイグ蒸留所創業家オーナー・ハンター氏の秘書アルバイトをすることに!
そして創業家オーナー・ハンター氏に優秀さを見出されたベッシー、
そのまま正社員採用され、ハンター氏の助手としてウイスキー蒸留技術者の道に進むことになる
ちなみに隣の蒸留所との水争い、パクリ事件、蒸留所買収の危機などを経験し、
ラフロイグの経営やレシピについては一切誰にも明かさなかったハンター氏
蒸留所の近くには、ライバル蒸留所の関係者はもちろん、ジャーナリストですら寄せ付けなかったので、写真すら残っていないというぐらいの秘密主義者
そんなハンター氏が唯一、信頼してラフロイグの全てを教えたのがベッシー
そしてラフロイグで働き始めて約15年後、創業家オーナーのハンター氏が死去し、
ハンター氏の遺言でラフロイグ蒸留所はベッシーに譲られることに
蒸留所長兼経営者として様々な改革を行ったベッシー、
現在のラフロイグの名声はほぼベッシーが一人で作り上げたようなものであり、
世界有数の最強の個性を持ったウイスキーは、
ウイスキーに縁もゆかりもなかった優秀でまじめな女性が造った
というちょっと良い話
ちなみに、そんなラフロイグ、
現在全てのラフロイグのボトルに描かれるこのマーク、
これはチャールズ皇太子のマークであり、
その下には、よく見るとしっかり「チャールズ皇太子御用達」と書かれている
そんなチャールズ皇太子は、ラフロイグの新製品が発売されるたびに必ず自らラフロイグ蒸留所を訪れて試飲を行うというほどの、ラフロイグファン
「ラフロイグ 10年」の味と評価は?
で、改めて大真面目にラフロイグ 10年の香りと味をレビューするとこんな感じ!
まずグラスに鼻を近づけると、
鼻にツーンと突き刺さる消毒液のような刺激臭がします
もちろん消毒液ほど強くはありません
ただ1本4000円のウイスキーにしては、
結構鼻にくる刺激が強めなので、
アルコールの刺激が苦手な人にはラフロイグは合わないと思います
ちなみにラフロイグの特徴である、
極限まで強めたような煙の香りは、まだこの時点ではしません
あくまで、口に含む前段階は消毒液の香りがメイン
で、
実際に一口、口に含んでみて少し時間が経ってくると、
煙を含んだような、スモーキーな香りがモワーッと口いっぱいに強烈に広がります
そしてここからが筆者がラフロイグの大好きなポイント!
ぶっちゃけ、口に含む前の消毒液っぽい香りはそんなに好きじゃないけど、
口に含んで爆発した後のこの香りと余韻がラフロイグの始まり!
まずのどの奥から鼻にかけて、
まるで焦がしたピザや焼きすぎて炭化してしまった焼肉のような、
とてつもないスモーキーな香りがまとわりつくように広がります
のどの奥を通過して鼻の穴まで香りが抜けるウイスキーなんてラフロイグぐらい
滅多にありません
面白い!
そして液体を全て飲み込んだ後は、
1分〜2分ぐらい、口の中にひたすら炭が残っているかのような苦みとスモーキーな香り
まるでバーベキューで風下にいて、炭火の煙をひたすら吸い込んでしまったかのような気分
舌先や唇の先端よりも、
とにかくのどの奥から炭火の香りが湧き上がってくるような不思議な感覚です
で、そんな炭のような香りが口に残ったまま、
二口目を口に運んでみます
口に入れてしばらくしていると、
どこか甘いバニラのような味がしてくるのがラフロイグの第二の特徴!
てことで、簡単に書くとこんな感じ!
飲む前:ちょっぴり薄めの消毒液の香り
口に含んだ後:ひたすら煙の香り
飲み込んだ後の余韻:とにかくのどの奥から鼻までひたすら煙!たまにバニラのような甘い余韻
こんな感じで、一般的には消毒液というイメージが強いラフロイグだけど、
筆者個人的には、「ひたすら煙」というイメージ
で、
ピートの香りがする煙たいウイスキーが大好きな筆者!
飲み込んだ後数分、口じゅうに煙の香りが広がるどころか、
数時間レベルで煙の余韻が残っているラフロイグ・・・
やっぱりラフロイグは最高や!
まとめ
ということでふと離島へ旅行に訪れたら、
そのまま残りの一生を過ごすことになった一人の優秀な女性が作り上げたラフロイグ
ちなみに生涯独身で、慈善家でもあったベッシーは、
自身がこの世を去るちょうど10年前に蒸留所長を引退し、ラフロイグの今後の発展には、より国際的に事業展開できる大企業の力が必要だと判断し、
様々な企業の手に渡った結果、現在は日本のサントリーが蒸留所を所有しています
間違いなく万人受けすることはないお酒、
というか、おそらくほとんどの人は嫌い・・・
だけど、
筆者は蒸留所のエピソードと合わせて、かなり気に入っているウイスキーであるラフロイグ!
タバコは吸わない筆者だけど、
何か嫌なことがあった日は、夜寝る前にラフロイグを一杯飲んで、
煙の香りに包まれながらベッドに入るととても幸せな気分で眠りにつけます!
ということで、ウイスキーというカテゴリーを超えて、
世界でも屈指の強烈で超個性的なお酒であるラフロイグ
日本のビールや焼酎に物足りなさを感じている人には、
真っ先におすすめ!
芋焼酎のクセがまるで無味無臭に思えるぐらい、
超強烈で面白い体験ができるお酒です!
「美味しい」というよりも「面白い」お酒を飲んでみたい人には、
とにかくおすすめですよ!
つまみは不要!何もしないで天井をボーッと眺めながら飲んでいるだけで面白いお酒、
きっとハマると人生観変わると思うので、気になった方はぜひ1本買ってみましょう!
香り:革手袋や消毒液のような強烈でスモーキーな香り。意外とアルコールの刺激が鼻に刺さる。確かにスモーキーだけど香りの段階ではそれほど煙っぽさは強くない
味:超強烈な煙の風味が口いっぱいに広がる。まるで焦がしたピザや失敗した焼肉のような炭っぽい風味が中心。また少し時間が経つと、バニラのような甘みが湧き出てきて、煙の香ばしさとバニラの甘みのマッチングが絶妙。
簡単なイメージ:使い古した革手袋 → 消毒液 → そこそこにスモーキーな香り → 焦げたピザ → 失敗した焼肉 → 炭っぽい → バニラの甘み
個人的おすすめ度:A
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