強烈な香りのするウイスキー
と聞いて多くの人が思い浮かべる銘柄といったら・・・
やっぱりラフロイグ!
アイラ島のウイスキー特有の煙の香りを通り越して、もはや消毒液のような薬品臭がするラフロイグは、世界に熱狂的なファンがいるウイスキーのひとつでもあります
ということで今回は、そんなラフロイグの特徴、歴史、ラインナップごとの違いを初心者の人にも一から分かるように解説してみようと思います!
ラフロイグの味や種類/10年・18年・25年・セレクト・クオーターの違いを解説
ラフロイグとは?
スコットランドの離島、アイラ島で造られるウイスキーは、独特の煙くさい香りに定評があるウイスキーで、世界中に多くのファンがいます
そんなアイラモルトの中でも、ラフロイグは特に香りが強いウイスキー!
煙の香りをさらに強くしたような強烈な香りは、まるで消毒液のような香りと思う人もいるほど・・・
人によって好みがはっきりと分かれるクセの強いウイスキーであるラフロイグ。普通のウイスキーに飽きてしまった人や、とにかく香りの強いお酒を飲みたい人にはおすすめです
ラフロイグの歴史
1815年に蒸留所の操業を開始したラフロイグ
当初は現在の強烈な香りがするウイスキーとは、ちょっと違うウイスキーでした
そして創業から100年以上経った1954年に、現在のラフロイグ蒸留所の名声をほぼ一人で造り上げた女性経営者であるベッシー・ウィリアムソンが今日まで伝わるラフロイグのレシピを確立しました
以降はアイラ島屈指の強烈な香りのするウイスキーとして知名度を上げ、世界中で売られる有名ブランドになっています
ラフロイグの製法
アイラ島で造られるウイスキーは、島特産のピートと呼ばれる泥炭を燻した時に生まれる煙の香りが特徴です
またラフロイグのもう一つの特徴である、海の潮のような香りは、海に面した蒸留所で長い間熟成されている間に宿ると言われています
熟成は主にホワイトオークのバーボン樽を使用しており、多くの蒸留所で使われるシェリー樽とは異なる力強い甘みがラフロイグの特徴
香り、味、アルコールの刺激全てにおいて、ガツン!と強いのがラフロイグの特徴です
ラフロイグの種類
ラフロイグ 10年
ラフロイグのラインナップで最も中心に位置するのが10年!
強烈な煙の香り、まるで消毒液のような薬品臭、10年の割には結構強めのアルコール感など、とにかくハードボイルド!
ラフロイグの特徴が全て詰まっており、お手頃な価格で強烈な個性を楽しむことができます
ちなみに、このあまりにも強烈なウイスキーは、ハイボールにしても全く個性が弱まらないので、香り立つとても美味しいハイボールを造ることができます!
もしも角瓶のハイボールが「なんか薄いなー」と思っている人がいたら、ラフロイグハイボールは結構ハマっちゃうかも?
ラフロイグ10年をもっと詳しく知りたい方はこちら!筆者は大好きです!
ラフロイグ セレクト
ラフロイグのラインナップのちょっと変わり種がこれ!
ペドロヒメネスのシェリー樽とヨーロピアンオークのシェリー樽、そしてバーボン樽の3タイプの樽で熟成させた後に、アメリカンオークの新樽で熟成という複雑な熟成方法を取っているボトル
ノンエイジのくせに、1本4000円ぐらいとラフロイグ 10年と変わらない価格でちょっと割高感を感じるかもしれません。しかし、ラフロイグらしくない華やかさが前面に出ており、1本4000円の価値はきっとあります!
ラフロイグ 10年の強烈な消毒液のような香りが抑えられ、代わりにシェリー樽由来の華やかな香りが宿るラフロイグ セレクト
ちょっと変わった華やかなラフロイグを飲んでみたい人にはおすすめ!
ラフロイグ クオーターカスク
通常の樽の1/4程度の大きさの小樽で造ったのが、このラフロイグ クオーターカスク
通常の樽より小さい樽で熟成することで、ウイスキーが樽に接する面積が増えて熟成が早まります
ラフロイグ 10年に比べて、幾分味わいがまろやかになっており、少しだけ青りんごを感じさせるような爽やかな香りも加わっています
最近はラフロイグ 10年が1本4000円ぐらいで買える一方、クオーターカスクは1本5000円ぐらいとちょっと割高なので、あまり積極的に選ぶ理由はないかも・・・
ラフロイグ トリプルウッド
上で紹介したクオーターカスクを、さらにオロロソシェリー樽で熟成させたのがラフロイグ トリプルウッド
熟成年数は公式発表がないので不明ですが、シェリー樽由来の甘く華やかな香りが加わっており、海藻と消毒液のラフロイグの個性と、華やかなお花の香りが入り混じっていて面白いボトルです
ラフロイグ 25年
ラフロイグのラインナップの最上位に位置し、毎年数量限定でリリースされるラフロイグ 25年
オロロソシェリー樽とバーボン樽の2種類の25年熟成原酒をブレンドしていますが、シェリーの香りがラフロイグの個性を打ち消さないように、絶妙に調整されています
消毒液のような香りと、お花のようなシェリー樽の上品な香りが混ざり合い、なんとも不思議な味わい
ちなみに、ブレンドによって毎年味が変わるので、ラフロイグファンにとっては、毎年なにかと話題になるボトルでもあります
まとめ
嫌いな人も多い香りですが、ウイスキー好きからすると、やっぱりこんなに面白い香りはない!
ウイスキーどころか、お酒という範囲で見ても、こんな強烈なお酒はない!と言えるぐらい、ガツン!とした味わいを楽しめます
ということで、普通のウイスキーに飽きた人はもちろんのこと、日本の焼酎の味わいに物足りなさを感じている人は、ラフロイグはおすすめ!
きっと一度ハマると抜け出せなくなる、不思議な香りに虜になっているかもしれません