「ラフロイグってまずいって聞いたけど、実際どうなの?」
ウイスキーを飲み始めた人が必ず一度は迷う銘柄がある。
それが、
ラフロイグ!
「消毒液みたい」「正露丸の香り」「罰ゲームかよ!」
こんな感想がネットにあふれているのに、
なぜか世界中で売れ続けている・・・
チャールズ国王(元皇太子)が「世界でただ一つのウイスキー」と絶賛した銘柄が、まずいわけないよな?
英国王室御用達(Royal Warrant)を授与された、
アイラ島唯一のシングルモルトがラフロイグ。
「消毒液」と言って敬遠する人もいれば、
英国国王まで虜にする・・・
この二極化こそがラフロイグの本質!
筆者が初めて飲んだ友達を連れて行ったら、
全員が「罰ゲームかよ!?」
って言ったくらいのインパクト(笑)
でも、そこからハマった人が全員言うのは、
「他のウイスキーが物足りなくなった」
ということ・・・
この「消毒液の香り」の正体は、
フェノール値40〜45ppmという数値で説明できる。
なぜラフロイグがこんな香りになるのか、
全ラインナップはどれを選ぶべきか、
まずいと感じた人はどうすればいいか・・・
ウイスキーを245本飲んできた筆者が、
全部正直に答えていくよ!
引用元:unsplash.com
ラフロイグの種類とラインナップを徹底紹介!
まずはラフロイグのラインナップを全部紹介!
種類が多くて「どれを買えばいいか分からん!」って人も多いはず。結論が知りたい人はまとめまで飛んでね!
ラフロイグ 10年(メインボトル)
で、
ラフロイグの代名詞といえばこの10年!
グラスに注いだ瞬間から、
消毒液・革手袋・煙が一気に鼻に来る!
さらによく嗅ぐと、
焦がしたピザの耳・炭・磯の香り
まで出てくる。
口に含んだ時の第一印象が、
「あ、これ罰ゲームじゃないの?」
ってなるくらいのピート感(笑)
一息吐いた時の香りがまさに焦がしたピザ!
この「一息ついた後の香り」だけで
ラフロイグ10年だとすぐ分かるレベル。
飲み込んだ後は、
正露丸のような薬品系の独特な風味が続いて、
唯一無二の後味が口の中に残る!
価格は1本4,000〜5,000円程度。
アルコール度数は40度。
3秒でわかるラフロイグ 10年
ラフロイグを語るなら絶対に外せない基準ボトル。消毒液・磯・炭の香りが全開で、好きな人には最高の1本。4,000〜5,000円台という価格でこのインパクトは他にない。
ラフロイグ 10年を実際に飲んでみたレビューはこちら!
ラフロイグ クォーターカスク
名前の通り、通常の4分の1サイズの小さな樽で熟成したボトル。
小さい樽は原酒と木の接触面積が増えるから、
熟成が早くてバニラの甘みが出やすい。
ただ!
ぶっちゃけ10年とほぼ同じ味・・・
10年で一番特徴的な
革手袋・消毒液・炭の香りがだいぶマイルドになってる!
スモーキーさは変わらないけど、
バニラが足されて少しだけ飲みやすくなった感じ。
よほどのラフロイグファン以外は、
正直10年でOK!
価格は1本6,000〜7,000円程度。
アルコール度数は48度。
3秒でわかるラフロイグ クォーターカスク
10年をベースに小樽熟成でバニラの甘みをプラス。正直10年と差がわかるのはラフロイグ好きだけかも。飲み比べたいコレクター向け。
ラフロイグ クォーターカスクを飲んでみたレビューはこちら!
ラフロイグ セレクトカスク
複数の樽を使ったノンエイジのラフロイグ。
で、
筆者の感覚だと、
スモーキー:赤い果実 = 8:2
くらいのバランス感。
10年よりも香りは単調になるんだけど、
味わいの面白さはセレクトの方が上かもしれない!
10年に比べると、
青りんごの爽やかさやバニラの甘みが失われていて、
香りの深さは10年の方が好み・・・
ラフロイグ入門者が最初に試すなら
セレクトよりも10年が圧倒的におすすめ!
価格は1本4,000〜5,000円程度。
3秒でわかるラフロイグ セレクトカスク
赤い果実とスモーキーが混じった独特な味わい。ラフロイグとしては香りが単調だけど、味の面白さはある。10年を飲んだことある人向け。
ラフロイグ セレクトカスクを飲んでみたレビューはこちら!
ラフロイグ フォーオーク
アメリカンオーク・クォーターカスク・バーボン・オロロソシェリー
という4種類の樽で熟成させた特別なボトル。
4種類の樽の影響が混じり合って、
スモーキーさの中にバニラ・バーボン・シェリーが全部入ってる!
ラフロイグのピート感はしっかりあるのに、
甘みと飲みやすさが段違い。
「ラフロイグは気になるけど、消毒液系は怖い」って人に真っ先に試してほしい1本!入門として一番おすすめできる!
価格は1本6,000〜8,000円程度(1,000ml)。
3秒でわかるラフロイグ フォーオーク
4種の樽の個性が全部入ったリッチな味わい。スモーキーさは残しつつ、甘みと飲みやすさが格段に向上。ラフロイグ入門に一番向いてる1本。
ラフロイグ ロア
ロアとはゲール語で「川」を意味する。
蒸留所の近くを流れるラガン川の
柔らかい水を使って仕込んだ特別なボトル。
で、
スモーキーなのに甘いって反則だろ!
ってなる不思議な感じ(笑)
ピートはしっかりあるのに、
バニラとはちみつみたいな甘みが後から追いかけてくる。
ラフロイグ入門者というよりは、
ラフロイグを何本か飲んだ人向けの上級ボトル!
初心者は覚悟して飲んで!!
価格は1本7,000〜9,000円程度。
アルコール度数は48度。
3秒でわかるラフロイグ ロア
「スモーキーなのに甘い」という矛盾した体験ができる1本。川の水を使った独自の風味が面白い。ラフロイグ好きなら絶対に飲んでおきたい。
ラフロイグ PXカスク
PXとはペドロヒメネス(Pedro Ximenez)のこと。
スペイン産の極甘口シェリー樽で追加熟成させたボトル。
で、
「ラフロイグが甘い!?」って最初は理解できなかった・・・
口に含んだ瞬間に、
甘さが強烈すぎてびっくりした!
干しぶどうみたいな濃厚な甘みに、
ラフロイグのスモーキーさが絡んでくる。
ラフロイグとシェリーの組み合わせが
こんなことになるとは思わなかった(笑)
価格は1本8,000〜10,000円程度(1,000ml)。
3秒でわかるラフロイグ PXカスク
極甘シェリー樽仕上げで「ラフロイグが甘くなった」驚き体験ができる1本。干しぶどうの甘みとスモーキーの融合。ラフロイグ上級者向け。
ラフロイグ 10年 シェリーオークフィニッシュ
10年の原酒をシェリー樽で追加熟成(フィニッシュ)させたバージョン。
ラフロイグ10年のスモーキーさを活かしつつ、
シェリー樽由来の赤い果実の香りが上乗せされてる!
「ラフロイグのスモーキーはそのままで、
シェリーの甘みも欲しい」
という欲張りな人にはちょうどいい(笑)
価格は1本5,000〜7,000円程度。
アルコール度数は48度。
3秒でわかるラフロイグ 10年 シェリーオークフィニッシュ
10年のスモーキーさをベースにシェリーの果実感を追加したハイブリッド版。「スモーキーも甘みも両方欲しい」という中級者向け。
ラフロイグ 10年 カスクストレングス
加水しないカスクストレングス(樽出しそのまま)のボトル。
アルコール度数が58.3%と高いため、
ストレートで飲んだら口の中が燃えた!!
加水は必須!!
少量の水を加えると、
ラフロイグ10年のスモーキーさが
より濃縮された状態で感じられる。
10年を何本も飲んだ人が、
「もっと原液に近いラフロイグを飲みたい!」
と思った時に買う上級者向けのボトル。
価格は1本6,000〜8,000円程度。
3秒でわかるラフロイグ 10年 カスクストレングス
加水なし58.3%の樽出し原液。ラフロイグ10年の風味が最も濃縮された状態で味わえる上級者向け。少量加水がおすすめ。
ラフロイグ 18年
引用元:unsplash.com
18年熟成というラフロイグのプレミアム版。
長期熟成によって、
あの強烈なピート感がしっとりと落ち着いてくる。
スモーキーさは残しつつも、
バニラ・オーク・ドライフルーツみたいな甘みが重なって、
「ラフロイグがこんなに丸くなるの?」
という驚きがある。
10年のガツンとくる感じが好きな人には
物足りないかもしれないけど・・・
ラフロイグを長年飲んできた人が
特別な日に開けるボトルとして最高の1本!
価格は1本15,000〜20,000円程度。
3秒でわかるラフロイグ 18年
18年熟成で「ラフロイグが丸くなった」体験ができるプレミアムボトル。特別な日の一本として最高。価格は1.5〜2万円前後。
ラフロイグ 25年
ラフロイグの最高峰クラスのボトル。
25年という超長期熟成によって、
ピートは完全に「芯」の部分だけになり、
スモーキーさが後ろに引いていく感じ。
代わりに前に出てくるのは、
オーク・バニラ・ダークチョコレートみたいな
ずっしりとした甘み。
価格は1本40,000〜60,000円程度。
プレゼントや特別な記念日向け・・・
3秒でわかるラフロイグ 25年
ラフロイグの頂点に立つ25年熟成。ピートは控えめになりオーク・バニラの深い甘みが前面に。予算4〜6万円の記念ボトルとして唯一無二の選択肢。
ラフロイグはまずい?正直な評価
引用元:unsplash.com
ラフロイグってまずいって聞いたんだけど、実際どうなの?
正直に言う。
ラフロイグは、
「まずい」か「最高」かの二択しかない!
「ちょっと普通じゃないかな」とか
「まあまあ」という感想がほとんど出てこない銘柄。
「消毒液・正露丸」と言われる理由(フェノール値40〜45ppm)
ラフロイグの特徴的な香りの正体は、
「フェノール」という成分。
ラフロイグのフェノール値は40〜45ppm。
ちなみに他のアイラモルトと比べると・・・
アードベッグ:約55ppm
ラフロイグ:40〜45ppm
ボウモア:約25ppm
アードベッグより少し穏やか、
ボウモアよりはるかに強烈・・・
このフェノール成分が、
消毒液・正露丸・ヨードチンキみたいな独特の香り
を生み出してる。
フェノール値40〜45ppmという数値、実はスコッチウイスキー全体の中でも上位クラス。この「クセ」こそがラフロイグの強みでもある!
ハマる人とダメな人の分岐点
「こんなの飲み物じゃない!消毒液だろ!」
って思う人と、
「この香りがたまらない!もう他のウイスキーには戻れない!」ってなる人に真っ二つに分かれる。
ラフロイグが「まずい」と感じる人の特徴:
・甘口ウイスキーに慣れている
・スモーキーな香りが苦手
・ビールも苦くて苦手な人
逆にラフロイグにハマる人の特徴:
・正露丸が嫌いじゃない(笑)
・燻製・焚き火の香りが好き
・個性が強いものが好き
まずいと感じたら試してほしい飲み方
ストレートで「無理!」ってなった人へ。
まずハイボールで試してほしい。
炭酸で割ると、
あのキツい香りがふわっと柔らかくなって、
スモーキーな爽快感だけが残る。
「ラフロイグ まずい」と検索した人が
ハイボールで試したら
「これめちゃくちゃうまいやん!」
って変わった例を何人も知ってる(笑)
ラフロイグのおすすめの飲み方
引用元:unsplash.com
ラフロイグは飲み方によって
印象がガラっと変わる!
ストレートで飲む
最もダイレクトに
ラフロイグの本質を感じられる飲み方。
消毒液・革手袋・磯の香りが全開で、
「ラフロイグとは何か」を体で理解できる(笑)
ウイスキー慣れしてる人なら
まずはストレートで試してほしい!
ハイボールで飲む(スモーキーハイボール)
ラフロイグ初心者に一番おすすめの飲み方!
炭酸で割ることで、
あの強烈な香りがマイルドになり、
スモーキーな爽快感だけが残る。
焼き鳥・燻製・スモークサーモンとの相性が
めちゃくちゃいい!
ウイスキー:炭酸 = 1:4くらいの割り方が
ラフロイグの風味を一番感じやすい。
ロックで飲む
氷が溶けるにつれて少しずつ加水され、
ラフロイグの表情が変わっていく飲み方。
最初は強烈なスモーキーさ、
時間が経つとほんのり甘みが出てくる。
その変化を楽しむのが
ロック飲みの醍醐味!
おすすめのおつまみ・ペアリング
ラフロイグとの相性が特にいい食べ物:
・燻製(スモークチーズ・スモークサーモン)
・焼き鳥(塩・タレどちらも)
・牡蠣(磯の香りと合わさって最強)
・ダークチョコレート
特に牡蠣との組み合わせは、
アイラモルトの定番ペアリング!
アイラ島の海岸でラフロイグと牡蠣・・・
想像するだけで最高だよな(笑)
ラフロイグとは?アイラ島の歴史と特徴
引用元:unsplash.com
ラフロイグって、そもそもどこで作られてるの?なんでこんなに独特な香りになるの?
てことで!
ラフロイグの背景を解説するよ!
ゲール語で「広い入り江の美しい窪地」
「ラフロイグ」とはゲール語で
「広い入り江の美しい窪地」
という意味。
その名の通り、
アイラ島の美しい入り江のほとりに蒸留所が建っている。
1815年創業・200年以上の歴史
ラフロイグは1815年に創業した歴史ある蒸留所。
200年以上、同じ場所で同じ製法を続けている。
創業当初から、
あの「消毒液・ヨード系」のスタイルを一切変えずに貫いてきた。
ラフロイグが生まれるスコットランド西岸のアイラ島(Islay)は、
人口約3,000人の小さな島。
なんと9つのウイスキー蒸留所が集まる「ウイスキーの聖地」!
アイラ島はピート(泥炭)が豊富な土地で、
何千年もかけて形成された泥炭が
あの独特な香りの源泉になってる。
英国王室御用達・チャールズ国王が認めた銘柄
「世界でただ一つのウイスキー」
これはチャールズ皇太子(現チャールズ3世)が
ラフロイグに贈ったコメント。
ラフロイグは英国王室御用達(Royal Warrant)を
授与されている唯一のアイラモルト。
チャールズ皇太子が実際に蒸留所を訪問し、
その風味に惚れ込んだというエピソードが有名!
「消毒液みたい」と敬遠する人もいれば、
英国国王まで虜にする・・・
これがラフロイグの二極化の面白さ。
ラフロイグのスモーキーさの正体(フロアモルティング)
引用元:unsplash.com
多くの蒸留所は製麦(モルティング)を外部に委託しているが、
ラフロイグはフロアモルティングという
昔ながらの自家製麦を今でもやっている。
床の上に大麦を広げて、
人の手でかき混ぜながら発芽させる作業。
そしてその麦芽を、
アイラ島のピート(泥炭)を燃やした煙
で乾燥させる。
このピートの煙がフェノール成分を
麦芽にしっかりしみ込ませる。
全工程を自分たちでやってるって、考えてみたら蒸留所の人たちめちゃくちゃ大変だよな・・・
ラフロイグが好きな人におすすめのウイスキー
引用元:unsplash.com
アイラ島のウイスキーって似てるの?それとも全然違うの?という疑問に答えていくよ!
アイラ島の代表的な3銘柄を比較!
ラフロイグ(フェノール40〜45ppm)
→ ヨード・消毒液系のスモーキー。
個性が一番強烈。
アードベッグ(フェノール55ppm)
→ ピートが一番強い。
タールや燻製肉みたいな香り。
ラフロイグよりクリーンでフルーティな面もある。
ボウモア(フェノール25ppm)
→ 3つの中で一番マイルド。
花の香り・シェリーの甘みが特徴。
スモーキー初心者に一番おすすめ。
結論:
スモーキー初心者→ボウモアから
スモーキー中級者→ラフロイグで個性を体感
スモーキー上級者→アードベッグで最強のピートを体験
アードベッグ(より強いスモーキー)
アードベッグのラインナップと蒸留所の解説はこちら!
ボウモア(マイルドなスモーキー)
ボウモアのラインナップと蒸留所の解説はこちら!
ラガヴーリン(重厚なスモーキー)
ラガヴーリンのラインナップと蒸留所の解説はこちら!
まとめ:ラフロイグを初めて買うならこれを選べ!
ラフロイグ、結局どれ買えばいいの?という人向けに最後に整理するよ!
ラフロイグ初挑戦 → フォーオーク
4種の樽で飲みやすさ最大。
入門に最適。
ラフロイグの本質を体感したい → 10年
消毒液・磯・炭の香り全開。
これがラフロイグ。
甘みも欲しいラフロイグ好き → PXカスク
シェリーの強烈な甘みとスモーキーの融合。
原液ラフロイグを体験したい → カスクストレングス
加水必須だが、濃縮された風味は別格。
特別な日の1本 → 18年・25年
熟成で「ラフロイグが丸くなった」驚き体験。
ラフロイグは、
世界中のウイスキーの中で最も個性的な銘柄のひとつ。
最初は「まずい」と感じても、
ハイボールで試したり、
何度か飲んでいるうちに・・・
気づいたら他のウイスキーでは物足りなくなってる。
そういう沼が、
ラフロイグにはある(笑)
まずは10年かフォーオークから試してみてね!