みなさんはロールス・ロイスという名前の車を聞いたことありますか?一般に高級車というと、日本ではベンツやBMWなどを思い浮かべる人が多いと思いますが、ロールス・ロイスはそんな高級車の頂点に君臨するブランド。ということで今回は2020年現在現行で買えるロールス・ロイスの車種を一挙ご紹介したいと思います!
ロールス・ロイスの現行ラインナップ
ファントム
5570〜6670万円
ロールス・ロイスのラインナップの頂点に君臨するのがファントム 。最低3,000万円〜のロールス・ロイスのラインナップの中でもずば抜けて高い。一体どこをどう造ったらこんなに高い車出来上がるんだ?って思う人もいるかもしれませんね。
ファントムの一番の特徴は名前の通り、まるで「幽霊」のような静寂性。エンジンを始動してもボンネットの上に立てたコインが倒れないという逸話があるほど!
そして車を構成するパーツも一流品ばかり。ロールス・ロイスの一番のシンボルであるボンネットの「女神」は純銀製。ちょっといたずらされただけで数百万円の修理費がかかるので、手が触れたり振動を感知するとボンネットの中に隠れる機能も付いています。またインテリアの本革は牛11頭分。そしてそんな高級素材を塗装工程の一部作業以外全て手作業で組み立てているのがロールス・ロイスの特徴。職人の工芸品と考えたら6000万円という価格は意外と安いかもしれません・・・?
車好き、評論家が口を揃えて、世界一「完璧な車」と絶賛するロールス・ロイス・ファントム 、お金があるなら迷うことなく選びたい車です。
ドーン
3975万円
2015年からラインナップに加わった2ドアオープンカー。ちょっとややこしいのですが、下で紹介するゴーストが2ドアクーペに改良されたのがレイス、そしてそのレイスのオープンカーバージョンがこのドーン。つまりゴースト→レイス→ドーンは兄弟みたいな関係です。「夏に気の合う仲間4人で郊外の小さな町に泊まりながら海辺の長距離を走る」イメージで設計されており、ロールス・ロイスの贅沢さはそのままに、後席最重視のロールス・ロイスとしては異例の全席で楽しめる車となっています。ちなみにオーナー自ら運転できるよう、ロールス・ロイスとしては小さめの5295mmという全長に収まっているドーン、これでもレクサスのフラッグシップであるLSより60mm長いです・・・。
カリナン
3920〜4530万円
世界的なSUVブームを受けて、ロールス・ロイスが初めて作ったSUVがこのカリナン。2位のランボルギーニに大差を付けて、世界一高額なSUVであることはもちろん。他メーカーのなんちゃってSUVとは違い、水深54cmまでは何の問題なく走れるというガチのSUV。「ロールス・ロイスに一切妥協はない」ということをまたもや証明してくれました。
ちなみにラゲッジスペースを開くと、スイッチ一つで高級レザーチェア2脚とテーブルが展開され、サンドウィッチ片手にピクニックはもちろん、スポーツ観戦や子供の運動会などにとても便利です!というのは冗談で、イギリス貴族階級の間では現在も競馬が盛んで、地方の牧場で自分が所有する馬を眺めるのに便利ということで装備された機能だそうです。
レイス
3711〜4306万円
ロールス・ロイスラインナップの中で最もスポーティな車。運転手付きではなく、オーナー自ら運転を楽しむよう設計されている車なのに、パドルシフトが装備されていない。まるでメーカー側からの、「ロールス・ロイスオーナーたるもの、そんな泥臭い操作なんか無用」といったメッセージみたい。ちなみにボンネットのスピリット・オブ・エクスタシーが他のラインナップに比べて前傾姿勢になっており、「女神」のやる気がうかがえる。
ライバルはベントレー・コンチネンタルGTやメルセデスAMG・S65など超強力だが、やはり高級感ではライバルより余裕で頭一つ抜けている、別格レベルのグランドツーリングカー。
ゴースト
3474〜4844万円
ロールス・ロイスラインナップの主軸を担うのが、最高級のファントムと一番お手頃なゴーストの2台。どちらも4ドアセダンなので、ファントムの廉価版に思われるかもしれないが、そもそも開発コンセプトが違って、ファントムが運転手付きのショーファードリブンカーであるの対して、ゴーストはオーナー自ら運転することが前提。
ファントムに比べて40cm以上短いサイズ感やエントリーモデルとして手頃な価格、また丸っこくて可愛らしくファントムみたいな威圧感がないことから、富裕層の普段のアシとして大人気で、年間3000台以上売れる大ヒットモデル。
ロールス・ロイスのオプション
エクステンデッド ホイールベース
名前の通り全長を延長し室内を広くするオプション。例えば最上位モデルのファントムは、22cm長くなり、1100万円高くなる。メルセデスベンツ・Sクラスロングより72cm長いだけあって、後席は笑えるほど広い。
4ドアセダンであるファントムとゴーストのみに設定されたオプションであり、地上最高の移動空間を作り上げるためには必須のオプション。
ブラック・バッジ
10回の手作業で塗装される専用のボディ色とノーマルのクロームやシルバーメッキ部分を黒く塗装した、真っ黒一色にするオプション。どうしてこんな黒くするだけのオプションが生まれたのかというと、世界中のロールス・ロイスオーナーの間で、ロールス・ロイスのギラギラした部分を黒く塗り直すカスタムが流行しており、メーカーがその要望に応えるべく追加したのがブラック・バッジ。導入以降、日本のロールス・ロイスの半分がブラック・バッジになっており、どれだけロールス・ロイスのノーマルデザインは不評だったのだろう・・・。(※ちなみにブラック・バッジはスペックも強化されています)
冷蔵庫
ロールス・ロイスの代名詞とも言えるぐらい有名なオプションである冷蔵庫。後席の中央に設置でき、シャンパン1本とグラスを2脚収納できる。
プラネタリウム
通称:スターライト・ヘッドライナー
天井に散りばめられたLEDが星空のように光る機能。オプション価格150万円ほどと本体価格からするとかなりお手頃な値段なので、たいていの人は付ける。
光るスピリットオブエクスタシー
ロールス・ロイスの象徴であるボンネットの女神(スピリット・オブ・エクスタシー)、ノーマルは純銀製だが純金をはじめ色々な材質に変更することができる。そんな中で筆者が一番好きなのが「光る仕様」。お値段94万円。
やっていることは、郊外のショッピングセンターに出没するミニバンと変わりないのに、ロールス・ロイスがやると手を合わせたくなるほどのありがたさ。
まとめ
ということで世界一の高級車と言われるロールス・ロイスの紹介でした。「雲の上」という言葉がありますが、ガチで雲の上の車であるロールス・ロイス、どんな車メーカーよりも頭一つ抜けたブランドです。ちなみに7000万円という価格は一見高いように思えますが、技術力と手間を考えたら実はお買い得なロールス・ロイス。他のメーカーがどんなに頑張っても追いつけないぐらい車の出来も完璧です。車好きなら一度で良いから乗ってみたいロールス・ロイス、魔法のじゅうたんの乗り心地を体験してみたいですね。
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