スペイサイドで最も偉大なシングルモルト
と聞いて、おそらく多くのウイスキー好きが思い浮かべる銘柄といったら・・・
やっぱりマッカラン!
【ウイスキー好き必見】みんなの憧れ!マッカラン12年を本気レビューしてみた - 最愛の彼女に浮気された男の努力記
で、
2番目に偉大な銘柄といったら、みなさんは何を思い浮かべますか?
いろいろな銘柄があると思いますが、
あの世界的に有名なウイスキー評論家のマイケル・ジャクソンが評価していたのがこれ!
クラガンモア 12年!
これ誰もが知るマッカランが91点なのに対して、
90点というほぼ僅差の高評価をゲットした銘酒!
こんな感じで絶賛してました
ということで今回は、スペイサイド地方を代表する銘酒!「クラガンモア 12年」を紹介しようと思います!
3秒でわかる!ざっくり特徴レビュー
【90点】クラガンモア12年をレビュー!【スペイサイド最高の評価】
クラガンモアとは?
まずは、クラガンモア蒸留所について軽く勉強してみましょう!
1869年にスコットランド・スペイサイド地方に創業したクラガンモア蒸留所
創業者はジョン・スミスという人物で、
諸説ありますが、
と噂されている人物です
【りんごの香り】グレンリベット12年をレビュー!味と評価は? - 最愛の彼女に浮気された男の努力記
ちなみに、このジョン・スミス、
むちゃくちゃ優秀な人物で、
マッカラン、グレンリベット、グレンファークラス、ダルユーイン、ウィショウ・・・
などなど、数多くの名門蒸留所のマネージャーを歴任した、
とても優れた経営者でした
そんな数々の蒸留所でウイスキーのノウハウを学んだジョンが最後にたどり着いたのが、スペイサイド地方でも特に良水があふれるクラガンモアの丘
そして、
ただ蒸留所を建てて終わらないのが、ジョンのすごいところ!
名水の地ではあったけど、原料や完成したボトルの輸送が不便だったクラガンモアに、
当時はまだ珍しかった鉄道を、蒸留所専用の支線として引っ張ってきた!
この鉄道による大量輸送ができたおかげで、クラガンモア蒸留所は急速な発展と人気を遂げることが可能になりました
やっぱりジョンはすごい人だ!
ちなみに、クラガンモアの箱には、
こんなジョンの歴史を表すかのように、端っこに蒸気機関車が描かれています
"クラガンモア創業者"ジョンが優秀すぎる件・・・
そんな優秀人間なジョン
経営者として抜群だったのはもちろんのこと、
ウイスキー造りに関しても一流で・・・
現在もクラガンモア蒸留所で使われている、ちょっと変な形の蒸留器(ポットスチル)は150年前にジョンが自ら設計したもの!
この蒸留器、
一番上のてっぺんの部分が、ストンと切り落としたような独特の形状をしており、
この変な形のおかげで、蒸留器内で大量の還流を引き起こし、原料の不純物を効率よく取り除けます
そして、この不純物の少なさが、クラガンモアの
「エレガントかつ厳粛な味わい」
という特徴を実現しているらしいです
ということで!
150年前に、蒸留の仕組みすらも理解して自ら蒸留器を設計するなんて・・・
ジョンはやっぱりすごい人!
ちなみに、クラガンモア蒸留所は、
マイケル・ジャクソンのレビューで異例の高評価をゲットしたのは、一番最初に紹介した通りですが、
他にも、ユナイテッド・ディスティラーズ(UD社)が提唱した、スコットランド各地方を代表する味わいの蒸留所を選出したリストでは、
スペイサイドを代表する銘柄
に選ばれています
このリスト、
的なリストで、クラガンモア蒸留所は50以上あるスペイサイド地方の代表となっています
ということで!
こんなどえらい歴史を持つクラガンモア・・・
まずいはずがありません!
クラガンモア12年をレビュー!味と評価は?
クラガンモア12年は、味はあっさりだけど、木の香りがとにかくすごい!
ということで!
クラガンモア 12年を実際に飲んでみようと思います!
香りはかなりすっきりしており、アルコールの刺激はほぼ無し!
これ本当にウイスキーか?
って思うぐらい、鼻にツーン!とくる刺激がありません!
グラスに鼻突っ込んで深呼吸しても大丈夫!
そして、香りの強さ自体はかなり弱めで、
蜂蜜を水で薄めたような、かすかな甘い香りが中心!
また、スペイサイド系のウイスキーというと、
フルーティな酸味とお花のように華やかな香り
と表現されることが多いですが、
そういうの一切ありません
むしろ樽っぽい香ばしくウッディな香りがクラガンモアの特徴で、
蜂蜜のような甘さと香ばしいウッディな香りが合わさり、
とても心地よいです!
全体的にとにかく香りが穏やかなので、いつまでも嗅いでられます!
ただ、香りの奥にどこかゴムやプラスチックのような、
ちょっと「うん?」と思うような香りも混ざっているけど、
これはこれでアクセントっぽくて、また良いです!
ちなみに、このかすかなゴムっぽい香り、筆者は、
子供の頃に遊んだ「マクドナルドのプレイランド」や「ボールプール」を思い出しました・・・
はい!
なに言ってんだ、お前?
って感じですね!
てことで、
次は味わいをチェック!
ひとくち口に含むと・・・
あ!これはスペイサイドだ!
ってすぐに分かるような、
ほどよく酸味のあるフルーティな味わい!
青りんごと洋ナシの中間・・・
みたいな、フレッシュと芳醇を両立したようなフルーツぽっさ!
そして、口に含んでしばらくすると、
最初のフルーツの味わいは消え、ナッツや木のような香ばしい後味がやってきます!
この香ばしさの余韻がかなり強めなのが、クラガンモアの特徴!
飲み込んでしばらく経っても、口の中には香ばしいナッツのような風味がふわふわと広がっています!
筆者は木の香りがするウッディなウイスキー好きなので、
これは良い!
飲み込んで30秒ぐらいこのウッディな余韻が口に広がり、1分ぐらい経つとさっぱりと消えていくので、
風味は強いのにしつこくないのもポイント!
樽、木、ナッツのような香ばしい風味のウイスキーが好きな人にはもってこい!
だと思います!
まとめ
ということで!
香りも味わいも穏やかで、とても飲みやすいクラガンモア 12年!
しかし!
そこで終わったら、ただの特徴のないウイスキー
クラガンモア 12年は、
とにかくウッディな風味の余韻が強く、
じっくり味わうと、奥深い味わいともクセとも取れるような独特の深みがあります
ちなみに、味の系統としては、
同じスペイサイド地方の「グレンフィディック」「グレンリベット」と似ていて、
味わいやクセの強さで言うと、
ってイメージ!
グレンフィディックじゃ薄すぎるけど、グレンリベットの独特のりんごの香りと苦みはちょっとキツい・・・
という人にクラガンモアはぴったりだと思います!
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また、グレンフィディックとグレンリベットが洋ナシやりんごのフルーティな風味に全振りしているというイメージに対して、
クラガンモアは木のような香ばしい風味に全振り!
ウッディな香りが好きな人には、ぜひ飲んでほしいおすすめウイスキーです!
一見、薄くて特徴のないウイスキーだけど、
じっくり味わうと、実はかなり奥深いクラガンモア
さすがマイケル・ジャクソンが90点をつけたウイスキーだと思います!
香り:香りの強さはかなり弱め。水で薄めた蜂蜜のような甘い香りと樽っぽいウッディな香り。ほんのかすかにゴムっぽい香りが混ざってる
味:口に入れてすぐは、りんごと洋ナシを合わせたような爽やかなフルーツの味わい。少し時間が経つと、ナッツや木のようなかなり香ばしいウッディな風味。飲み込んだ後の余韻も、このウッディさがしばらく続く
簡単なイメージ:かすかに甘い香り → 爽やかなフルーツの味わい → かなり強めのウッディな香ばしい余韻
個人的おすすめ度:A−
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だいたい1本3行ぐらいで簡単にまとめてみたのでレビュー読むの面倒な人におすすめ!