1本1000円台で買えるバーボンって結構たくさんありますが、
今回紹介するのは、
医師であり化学博士であった人物が、化学の知識を駆使して、200年前に造り出したウイスキーで、
かつてはアメリカ屈指の名門バーボン銘柄として絶大な人気を誇りました
しかし、時代が経つにつれて、徐々に味を落としてしまい、
かつての名門の姿は見る影もなくなっていたけど・・・
ここ最近味が改良され、また美味しくなっていると評判のボトルです!
ということで今回は、オールドクロウを紹介しようと思います!
3秒でわかる!ざっくり特徴レビュー
【ボウリング場のワックス】オールドクロウをレビュー!【バーボン】
かつてはバーボン屈指の評価だったオールドクロウ!
まずはオールドクロウについてざっくり紹介!
スコットランド生まれの化学博士で医師でもあったジェイムズ・クロウという人が造り出したオールドクロウ
1820年頃に、バーボンの本場であるケンタッキー州に移住し、医師の仕事の合間にケンタッキー州の複数の蒸留所で働いてウイスキー造りを覚えたという、なかなかに風変わりな人物(笑)
そして、1830年頃に、これまでの蒸留所での経験と化学博士の知識を活かして、オリジナルウイスキーを造り上げたクロウ
ちなみに、当時のバーボンウイスキーの製法は、職人の長年の経験による勘に基づくものばかり。味も品質も、その年によって安定しないという致命的な欠陥を抱えていました
しかし、誰よりも化学の知識を持っていたクロウは「サワーマッシュ製法」という革新的なウイスキー造りの方法を生み出しました
そして、クロウが造るバーボンウイスキーは、いつでも品質が安定しているのはもちろんのこと、深みのある味わいと香ばしく爽やかな香りが評判で、相場の倍以上の値段でも取引されるほどに!
残念ながら、クロウがこの世を去る際にウイスキー造りのノウハウとレシピを残さなかったため、
オールドクロウはクロウの死後、改悪を重ねてしまい、かつての名門の姿は見る影もなくなってしまいます
そして、1987年にはついにバーボン最大手のジムビームに買収されることになったオールドクロウ
現在は、ジムビームと同じ麦芽汁と酵母を使用した"ほぼジムビームの兄弟ボトル"として製造されています
オールドクロウをレビュー!味と評価は?
味はとにかくボウリング場のワックス!
ということで!
オールドクロウを飲んでみます!
まずは香りをチェック!
・・・・・・!!
これだ!
あのボウリング場の独特のワックスの香り・・・
オールドクロウの香りはまさにこれ!
さすがにボウリング場のワックスほど強くはないけど・・・
ボウリング場のワックスを10倍に薄めたような香りがします
ちなみに、
食べ物の香りは一切しません
ボウリング場のワックスっぽい香りと、革製品のような香りがオールドクロウの香りです
てことで、次は味わいをチェック!
・・・・・・
ほぼ味がしません
かすかに甘みと苦みを感じる?
程度で、舌で感じる味に関してはほぼなし!
ただ、アルコールの刺激が意外と強いので、そこそこにピリピリはします
で、
舌で感じる味はしないけど、
意外と口に広がる風味が強いのがオールドクロウの特徴!
まず樽の木の香りが強く、ナッツのような香ばしい風味が口いっぱいに広がります!
1本1000円のバーボンにしては、よく出来た風味です!
で、
ひと口目は、特に舌で味を感じなかったけど、
飲み込んだ後に、舌にじわじわと苦みと辛みが湧き出てくるのがオールドクロウの面白いところ!
また、同時に、
一番最初に香りで感じた、ボウリング場のワックスや革製品のような風味が余韻として残り、結構心地よい後味となっています
まとめ
ということで!
甘いとか爽やかとか、そういうのは一切ないけど、
とにかくハードボイルドな味わいが詰まってるオールドクロウ!
簡単に特徴をまとめると・・・
ワックス・革製品・化学薬品・苦い・辛い
って感じで、かなりハードボイルドなウイスキー!
お世辞にも飲みやすいウイスキーではないけど、
なにか嫌なことあった日は、
一人でショットグラス片手にオールドクロウ飲んでたら、
映画の主人公ごっこできるかも・・・(笑)?
ちなみにこのオールドクロウ、
余談ですが、筆者は松田優作の映画の中では、
『蘇える金狼』
が好き!
世間からはネタ映画扱いされているけど、
松田優作演じる朝倉の人生は、男のロマン!(やっぱり筆者は変人)
香り:1本1000円程度のバーボンにしてはかなり穏やかな香り。ボウリング場のワックスの匂いをかなり薄めたような香りが中心。食べ物の香りはほとんどせず、化学薬品っぽい香りと革製品のような香りがとにかく印象的。アルコールの刺激はそこそこ
味:苦みが中心で味わい自体はバーボンにしては薄い。意外とアルコールの辛さが強い。口に含むと樽の木の香りが口に広がり、ナッツのような香ばしさを楽しめる。後味は、苦みと辛みが結構強く舌に残り、また最初に感じた革製品やワックスのような薬品臭が余韻に漂う
簡単なイメージ:革ジャンやボウリング場のワックスっぽい香り → ウッディでナッツのような香ばしさ → 舌にじわじわと残る苦みと辛み → 革製品やワックスのような薬品っぽい後味
個人的おすすめ度:B−