ウイスキーにちょっと詳しくなってくると、
「シングルモルトは美味しい!」
だいたいの人がこんなイメージ持ちますよね
で、
そこでやめておけば良いものを、
「スコッチウイスキーとは、シングルモルトとブレンデッドの2種類に分けることができる!」
なんてドヤ顔で言ったりしてませんか?
あ。
ちなみにこれウイスキー知り始めたばかりの頃の筆者なんですけどね(笑)
で、
バーで小生意気にドヤ顔で話してた、かつての筆者を見かねたバーテンダーが、
優しく教えてくれたのが、今回この記事で紹介する知識!
スコッチウイスキーは、シングルモルトウイスキーとブレンデッドウイスキーの他に、
モルト、グレーン、ヴァッテド・・・
なんて、何やら色々と種類分けできることを紹介しようと思います!
大して難しくないので、この記事最後まで読めば、
5つの分類、完璧に理解できるはず!
シングルモルトウイスキーとは?ヴァッテド・モルト・グレーン・ブレンデッドの違いを解説
スコッチウイスキーを原料・製造方法で分けると3種類!
まず、
「スコッチウイスキーはシングルモルトウイスキーとブレンデッドウイスキーの2種類に分けることができる」
と頭に入っている人は、
いったん忘れてください!
決して間違いではないけど、その知識だといつまでも60点の知識です
そしてここからは、スコッチウイスキーを「原料・製造方法の違い」で、
- モルトウイスキー
- グレーンウイスキー
- ブレンデッドウイスキー
の3種類に分けます!
順番に説明していきますね!
モルトウイスキー
名前通り、大麦麦芽(モルト)を原料とするウイスキーを、モルトウイスキーと呼びます
元々、初期のスコッチウイスキーには、このモルトウイスキーしか存在しませんでした
グレーンウイスキー
●原料:とうもろこし、小麦、未発芽大麦
●蒸留方法:連続式蒸留器
19世紀初めに、連続式蒸留器が発明されて誕生したのがこのグレーンウイスキー
とうもろこしを中心とした、様々な穀物を原料とするウイスキーで、このグレーンウイスキーの登場により、元々モルトウイスキーしかなかったスコッチウイスキーの種類が大幅に増えました
ちなみにとうもろこしは大麦に比べて安価で、また連続式蒸留器は大量生産が可能な仕組みなので、安価に大量に生産できるというのがグレーンウイスキーの特徴です
ブレンデッドウイスキー
ここからが一番最初のややこしい話!
上で紹介した2つのウイスキーは、原料によってモルトウイスキーとグレーンウイスキーに分類しましたが、
ブレンデッドウイスキーは製造方法によって分類します
というのも、ブレンデッドウイスキーというのは、モルトウイスキーとグレーンウイスキーを混ぜ合わせたウイスキーのこと
19世紀の大消費時代に、ウイスキーで大儲けしようと思った誰かが、モルトウイスキーに、安価なグレーンウイスキーを混ぜ合わせたのが、ブレンデッドウイスキーの発祥と言われています
モルトウイスキーを製品ブランドで分けると2種類!
ここから話がさらにややこしくなります・・・
みんな大好き「シングルモルトウイスキー」がやっと登場するので、しっかり覚えていってくださいね!
まず、ひとつ上では、
スコッチウイスキーをモルトウイスキー・グレーンウイスキー・ブレンデッドウイスキーの3種類に分けましたが、
の2種類に分けて説明します!
これでスコッチウイスキーの分類については、100点なのでもうちょっとです!
順番に見ていこうと思います!
シングルモルトウイスキー
大麦麦芽(モルト)を原料として造られたモルトウイスキーのうち、1つの蒸留所のみで造られたものを、シングルモルトウイスキーと呼びます
ちなみにここから重要!
とイメージする人って多いと思うけど、
1つの蒸留所内であれば、複数の樽の原酒を混ぜてもシングルモルトウイスキーと呼びます
例えば、世界に先駆けて登場したシングルモルトウイスキーであり、現在世界で2番目に売れているシングルモルトウイスキー、グレンフィディック 12年は、
アメリカンオークのバーボン樽とヨーロピアンオークのオロロソ・シェリー樽という、全く香りの異なる原酒を混ぜ合わせて造られています
一見、シングルモルトウイスキーじゃないように思うかもしれないけど、スコットランド・ダフタウンのグレンフィディック蒸留所のみで造られ、大麦麦芽100%を原料としているので、グレンフィディック 12年は正真正銘のシングルモルトウイスキーです
■味わいの特徴:スペイサイド地方を象徴するようなオロロソ・シェリー樽由来の華やかな香りと、アメリカンオークのバーボン樽由来のやさしい甘み
■おすすめポイント:つい最近、ライバルのグレンリベットに抜かれるまでは世界で一番飲まれていたウイスキー。軽い飲み口と華やかな香り、甘い味わいは誰にでも飲みやすく、ウイスキー初心者にもおすすめ!
ブレンデッドモルトウイスキー(ヴァッテドモルトウイスキー)
モルトウイスキーのうち、複数の蒸留所で造られたウイスキーを混ぜ合わせたものを、ヴァッテドウイスキーと呼びます
ブレンデッドウイスキーと一見似ているけど、ブレンデッドが原料の異なるウイスキーを混ぜ合わせているのに対して、ヴァッテドは原料は大麦麦芽で造られたモルトウイスキーのみです
ちなみに、最近はあまりヴァッテドウイスキーを造るメーカーがいないので、結構珍しいウイスキーです
例えば、ニッカウヰスキーの主力商品である竹鶴は、
北海道の余市蒸留所と仙台の宮城峡蒸留所というように、異なる2つの蒸留所の原酒を混ぜ合わせて造られています
ちなみに原料は、大麦麦芽(モルト)のみなので、ブレンデッドウイスキーではありません
■味わいの特徴:華やかで上品な香りが特徴の宮城峡蒸留所の原酒をベースに、力強く武骨な香りの余市蒸留所の原酒で香り付けしている
■おすすめポイント:ニッカウヰスキーが全力を費やして製造している珠玉のボトル。各国首脳が日本に集まった伊勢志摩サミットの晩餐会では、上位モデルにあたる竹鶴21年と竹鶴25年が提供されたほどなので、ニッカのこだわりが詰まった自信作
まとめ
ということで、スコッチウイスキーは合計5種類!
に分類されます!
ここまで読んだ人なら、
「スコッチウイスキーとは、シングルモルトとブレンデッドの2種類に分けることができる!」
なんてドヤ顔で言ったりしませんよね?
決して間違ってはいないけど、
なんか浅いなー・・・
って感じですよね
そんな感じで、スコッチウイスキーの分類分けの紹介でした!
いつか何かの役に立つかも・・・?