みなさんはスコッチウイスキーってどんなイメージがありますか?
なんとなく、
本格的!
イギリスのどこかで作られてるウイスキー?
高そう!
こんなイメージを持っている人が多いのではないでしょうか?
ということで今回は、そんな「スコッチウイスキーって何それ?」な人でも、
とことんスコッチウイスキーに詳しくなれるよう、ウイスキー好きの筆者が徹底的に解説してみます!
これを読めば間違いなく、そこらのウイスキー好きには負けないぐらいスコッチウイスキーについて詳しくなれるはずなので、
これからウイスキー始めてみたいなー・・・
と思ってる初心者の人は必見ですよ!
好きなところから読んでください
【初心者向け】スコッチウイスキー6地方の違いとおすすめ銘柄を徹底解説
ウイスキー初心者向け知識その1:世界五大ウイスキーとは?
いきなりですが!
今回紹介するスコッチウイスキーは、そんな世界五大ウイスキーの一つ!
五大ウイスキーの中でも一番メジャーで、ジャパニーズウイスキーはスコッチウイスキーを倣って造られている!
日本中にウイスキーブームを引き起こした、朝の連続テレビ小説『マッサン』のモデルとされるニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝もスコットランドにウイスキー修行に出向き、
日本でニッカウヰスキーを創業しました
で、そんな伝統あるスコッチウイスキー、
世の中多くの人は「スコッチウイスキーって高い!」ってイメージ持っているけど、
実は1本5000円以上するジャパニーズウイスキーよりもよっぽど安く、
わずか1本3000円程度で、12年ものウイスキーが買えてしまうことから、
筆者はもっぱらスコッチウイスキーばかりを飲んでいます!
なるべく安く良いものを飲みたい人にはスコッチウイスキーはおすすめ!
ジャパニーズウイスキーは高すぎますよ!(怒り)
ウイスキー初心者向け知識その2:シングルモルト?ブレンデッド?
次にスコッチウイスキーには大きく分けて2種類のタイプがあります
- シングルモルト
- ブレンデッド
シングルモルトは、たった一つの蒸留所で造られたスコッチウイスキー
それぞれの蒸留所独自のクセや風味が色濃く出ており、
スコッチウイスキーの楽しみはこの色々なシングルモルトを飲み比べることにあります
一方、ブレンデッドは複数の蒸留所で造られたシングルモルトを混ぜ合わせたスコッチウイスキー
ブレンダーと呼ばれるブレンデッドウイスキーの調合を職業にする専門家が、
それぞれの蒸留所の良いとこ取りを目指して、10〜40種類ぐらいのシングルモルトを混ぜ合わせます
シングルモルトに比べると、比較的安く手に入り、味も飲みやすいものが多いです
今回この記事では、スコットランドの6地方ごとに有名な蒸留所を紹介していくので、
様々な蒸留所のウイスキーが混ぜられたブレンデッドではなく、
それぞれの蒸留所ごとに造られるシングルモルトを紹介します!
ウイスキー初心者向け知識その3:スコッチウイスキーの6地方の違いは?
最後に、蒸留所がある場所によって、
スコッチウイスキーは大きく6つに分類されます
- スペイサイド
- ハイランド
- ローランド
- アイラ
- キャンベルタウン
- アイランズ
ということで、ここからは、
スコットランドの6地方ごとの特徴と、それぞれの地方の代表的なウイスキー蒸留所を紹介していきます!
スコットランド旅行してる気分で、ウイスキーでも飲みながら気楽に読んでみてください(笑)
スペイサイド
スコッチを初めて買う人に一番におすすめするのがスペイサイド地方のウイスキー!
お花やはちみつのように甘くて華やかな香りが特徴で、
ウイスキーの聖地と呼ばれるほど、世界的に有名な蒸留所が集まっているのがスペイサイド地方
シングルモルトウイスキーの60%はスペイサイド地方産のウイスキーというぐらい、大規模な蒸留所がたくさんあり、
有名どころは、ザ・グレンリベット、グレンフィディック、ザ・マッカランなど
特にグレンリベットとグレンフィデックは、シングルモルトウイスキー売り上げ世界1位、2位を常に競い合っているほどの超有名蒸留所!
ちなみに、ちょっとスコッチウイスキーに詳しくなってくると、
やたらとグレンリベットやグレンフィデックなど「グレン〇〇」という名前の蒸留所が多いことに気付くはず
この「グレン」って、「スコットランドの谷」を意味し、かつてウイスキーが密造酒であった時代に、
スコットランドの谷間に隠れてウイスキー製造をしていたことの名残
スペイ川流域の清らかな水と険しい谷に囲まれたスペイサイド地方、
スペイサイド地方のウイスキー飲む時は、そんなスコットランドの景色を思い浮かべながら飲むときっと楽しいですよ!
ザ・マッカラン
ウイスキー好きなら誰もが憧れる「シングルモルトのロールスロイス」と呼ばれるマッカラン
マッカランを知らないウイスキー好きは、ウイスキー好きなんかじゃない!(断言)
スペイサイド地方特有の華やかな香りが、これでもか!というぐらい詰め込まれており、
7000円以下のウイスキーでマッカランより華やかな香りのウイスキーはない!と言えるぐらい華やか
ちなみに、マッカラン特有の華やかな香りを出すために、シェリー酒を作るのに使用した中古の樽でウイスキーの熟成を行っており、
これによりまるでお花のような独特の香りが付けられている
現在はマッカラン蒸留所がシェリー酒業者にシェリー酒作成時の成分や熟成年数などを指示し、
常に同じコンディションのシェリー樽を調達出来るようにしているというこだわり様
シェリー酒業者がもはや、マッカランのウイスキー造りのためにシェリー酒を作ってる的な構図になってて、なんだか面白いですよね(笑)
さすが1本7000円のウイスキーというだけあって、アルコールの刺激も全くと言って良いほどなく、
初心者でもかなり飲みやすいウイスキー!
毎日おいそれと飲める価格帯ではないが、ウイスキー好きならぜひ一度は味わっておきたい!
ザ・グレンリベット
多分シングルモルトウイスキーの中で世界一売れているウイスキー
初めてウイスキー買おうと思った大学時代の筆者、
2ちゃんねるのウイスキー板見てたら、至る所で大絶賛されていたので、筆者が一番最初に買ったウイスキー
そんなグレンリベット、とても由緒ある蒸留所で、
イギリス政府公認蒸留所第一号がグレンリベット蒸留所
で、一番最初に公認された経緯が、
国王ジョージ4世が、スコットランドのちまたで有名だったグレンリベットを飲みたいから真っ先に公認した
という200年前から味には定評のあったウイスキー
そんなグレンリベット、
香りはスペイサイドの特徴通り、とても華やかな香りがするが、
お花や蜜のような甘い香りがするマッカランに対して、
グレンリベットはりんごのような酸味のある爽やかな香りがする
12年もののシングルモルトとしては価格が安く、1本2500〜3500円ぐらいで買えるので、
やっぱり初めてウイスキー買う人にはおすすめ!
ストレート、ロック、水割り、どんな飲み方にも合う万能ウイスキーなので、初心者に限らずウイスキー好きなら常に1本持っておくのもおすすめ!
グレンフィディック
世界で初めてシングルモルトウイスキーを作り出した由緒ある蒸留所がグレンフィデック
上で紹介したグレンリベットとシングルモルトのシェアトップ争いを常にしている
味はグレンリベットとかなり似ており、りんごのような爽やかな香りで、甘みを感じる味わい
グレンリベットよりもさらにすっきりとライトで飲みやすいので、アルコールの刺激が苦手な人はグレンフィデックがおすすめ!
価格も1本2500〜3500円ぐらいとかなり手頃なので、ウイスキーを初めて買う人の1本にもおすすめ!
スペイサイド地方についてもっと詳しく知りたい方はこちら!
ハイランド
スコットランドの北側の大部分を占めるのがハイランド地方
あまりにも土地が広すぎて、ひとくくりには説明できないけど、
高緯度地域にあるので、寒くて風がやたらと強く、山や谷の多い険しい地方
スペイサイド地方と同じく、これまた密造時代に隠れるのに便利なので、ウイスキー造りが栄えた
ちなみに、筆者が一番好きな映画である『007 スカイフォール』で終盤に登場した、ジェームズ・ボンドの生まれ故郷「スカイフォール」はハイランド地方がモデル!
映画の中でバコスカ銃撃戦やっていた、ボンドの実家の景色がまさにハイランド地方のイメージなので、気になる人はぜひチェック!
よーく見てると、映画の所々にウイスキーも出てきて、ウイスキー好きはきっと面白いですよ!
で、肝心のハイランド地方のウイスキーの味は地域が広過ぎて、これといった特徴はない!
煙くさい・辛い・柑橘のように爽やかなど・・・
蒸留所それぞれの様々な個性がいかんなく発揮されているのがハイランド地方のウイスキー
ハイランド地方の有名な蒸留所は、グレンモーレンジィ、ダルモアなど
グレンモーレンジィ
スコットランドで一番背の高い蒸留ポットでウイスキー製造を行うグレンモーレンジィ
もともとジン用の蒸留ポットだったが、中古で購入しこれでウイスキーを作ったら、
他の蒸留所とは違うフルーティですっきりしたウイスキーが出来上がったことから、
伝統的に背の高い蒸留ポットを使い続けている
ちなみに自社の蒸留ポットの背の高さをアピールするために、キリンを蒸留所に連れてきて横に並べて写真を撮ろう!という面白い企画を思いついたグレンモーレンジィ、
動物園からのレンタル費用を計算したら、びっくりするような価格になったので中止になってしまった・・・
ダルモア
ボトルに大きく刻印された鹿のマークが有名なウイスキー
この鹿のマーク、実はかなり由緒ある歴史があり、
時は遡ること1263年、ハイランド地方に鹿狩りに来ていたイギリス国王アレキサンダー3世が、鹿狩りの最中に巨大な牡鹿に襲われてしまった
そこにダルモア蒸留所オーナーの先祖が助けに入り、国王の命を救ったことから、ダルモアオーナー家は代々、牡鹿の紋章を与えられ使用している
というちょっといい話!
肝心のウイスキーの味は、レーズンっぽいフルーティな香りと甘さが特徴
グレンリベットのような爽やかなフルーティさというよりは、ダルモアは蜜や砂糖のような甘さといったイメージ
後味にバニラや木のような、香ばしくてどこか甘みのある余韻が残る
すっきりライトなウイスキーよりも、複雑な香りを味わいたい人にダルモアはおすすめ!
ちなみにブレンデッドウイスキーとして有名なホワイト&マッカイの創業者がダルモア蒸留所オーナーの親戚であることから、
ハイランド地方についてもっと詳しく知りたい方はこちら!
ローランド
スコットランド南部のハイランド地方に次いで大きな地方がローランド地方
便宜上、スコットランドの6つの地方の一つに分類されているローランド地方だけど、
ウイスキーに関してはぶっちゃけとても影が薄い
というのも、エディンバラやグラスゴーなどスコットランド有数の大都市を有するローランド地方、
一言で言うと、
かなり都会な地方なので、ウイスキー蒸留所があまりない・・・
最近はスコットランドが観光に力を入れていることから、見学施設を兼ねたウイスキー蒸留所が都市部にちょこちょこ建設されており、
もしかしたら数十年後、スコットランドを代表するような有名蒸留所が出来上がっているかも?
そんなローランド地方の蒸留所は、オーヘントッシャンが割と有名
ちなみにウイスキー好きは観光に行ってもあまり面白くないかもしれないけど、
ローランド地方は、中世と現代が融合したような景色が広がっており、
スコットランドの首都・エディンバラには、ハリーポッターの世界のモデルとなった場所がたくさんあるので、
観光に行ったらきっと面白いこと間違いなし!
「スコッチウィスキー・エクスペリエンス」っていう、
樽のアトラクションに乗れるウイスキーのテーマパークもあるし、筆者はいつかエディンバラ行ってみたい!
オーヘントッシャン
たいていの蒸留所が2回蒸留を主流とする中、
頑なに3回蒸留を守り続けていることで有名なオーヘントッシャン
グラスゴーから10kmと、見学にもかなり便利な場所にあるオーヘントッシャン蒸留所、
第二次世界大戦時には、蒸留所がドイツ軍の空襲を受けてしまい、ウイスキーが流れ出し、近くを流れるクライド川がウイスキー色になったという逸話を持つ
ちなみに蒸留所がドイツに空襲されたことを結構根に持っているようで、
蒸留所の敷地内にある小さな池は空襲の時の穴のせいで出来た!
と言い伝えられているらしいが、実際は戦前から存在している池
そんなオーヘントッシャン、肝心の味は、3回蒸留していることもあり、
アルコール度数は高いのにともて軽くて飲みやすい!
また蜜のような甘さとオレンジのような爽やかな香りがオーヘントッシャンの特徴
3回蒸留による独特の香りは、オーヘントッシャンにしか出せない独特の味わいで、
ローランド地方のウイスキーといったら「甘くてオレンジのよう」という、
ほぼオーヘントッシャンのイメージがそのまま当てはめられている
ローランド地方についてもっと詳しく知りたい方はこちら!
アイラ
筆者が一番好きなウイスキー!
島内に蒸留所はたった8つしかないけど、アイラ島の独特のウイスキーには根強いファンが多く、年間10万人もの観光客が押し寄せている
ちなみに観光客のほとんどが蒸留所見学目的の世界中のウイスキー好きたち・・・(笑)
筆者もアイラ島行ってみたい!
煙くさい・正露丸みたいな香り・消毒液っぽい・どこか海の香りがする
アイラ島特有の海藻が含まれた泥炭(ピート)を製造工程に使うことと、
潮風があたる貯蔵庫で12年以上熟成していることから染み付くアイラの海の香りがする、超個性的なウイスキー!
ラフロイグやボウモアなどが有名で、好き嫌いははっきり分かれるけど、一度好きになるととことんハマるウイスキーがアイラ島のウイスキー!
初めてウイスキー買う人には絶対におすすめしないけど、何か面白い変わったウイスキー探している人にはおすすめ!
ボウモア
特徴あるアイラの中では一番飲みやすいウイスキーで、
煙くささの奥に、アイラの海の香り、木やバニラのようなどこか香ばしくて甘い香りが宿ることから、
「アイラの女王」という異名を持つ、とても複雑で味わい深いウイスキー!
「煙・正露丸・消毒液と言われるアイラ島のウイスキー試してみたいけど、なんか怖いな・・・」
と思う人は、ボウモアは一番飲みやすくておすすめ!
アイラ島のウイスキー飲むなら、まずはボウモアから挑戦するのが定番!
ボウモア飲めればきっと、あなたもアイラ島のウイスキーの魅力にどハマりしてるはず!
ラフロイグ
上で紹介したボウモアとは対照的に、アイラ島最強クラスの香りを誇るのがラフロイグ
正露丸どころじゃないぐらいすごい香りがするので、
と呼ばれているのはほぼこのラフロイグのせい
ただ一見、消毒液のようなどギツい香りかと思いきや、口に含んでしばらくすると、バニラのような甘さがじわじわと出てくる、かなり奥深いウイスキー
イギリス王室のチャールズ皇太子お気に入りのウイスキーとしても有名で、ボトルにもしっかり「チャールズ皇太子御用達」と記載されている
アイラ島のウイスキーにハマった人ならきっとラフロイグも気に入るはず!
超個性的な変わったウイスキーが飲みたい人はもちろん、
普通のウイスキーに飽きた人も超弩級の変わり種としてラフロイグはおすすめ!
アイラ島についてもっと詳しく知りたい方はこちら!
アイランズ
スコットランドの西から北のほうにかけて点在する島々はまとめてアイランズ地方と呼ばれている
超簡単に言うと、上で紹介したアイラ島以外のスコットランドの島は全てアイランズ地方
北部の島はイギリスとノルウェーの海峡のど真ん中にあり、かつて北欧のバイキングが支配していた地域
風速60m/sという、とんでもない風が吹く地域だけど、現在もバイキング文化が色濃く残り、観光で行ってみるとイギリスとは一味違う景色が見れるはず!
アイランズ地方も範囲があまりにも広すぎるので、地方としてのこれと言ったウイスキーの特徴はない
島ごとに特徴がガラッと変わる、全く違うウイスキーを楽しみことができる
そんなアイランズ地方の有名な蒸留所は、タリスカー、ハイランドパークなど
タリスカー
アイラ島の北にあるスカイ島というところで作られているタリスカー
特徴はほぼアイラ島のウイスキーに似ているが、アイラほど煙くさいピート香が強くなく、
煙くささを抑えて、花のようなフローラルな香り、フルーツのような爽やかな香り、海の香りといった複雑な香りを前面に主張する、とても香り高いウイスキー
ちなみに複雑な香りの奥に、どこか胡椒のような香りがすることでもタリスカーは有名!
個性やパンチの強さではアイラ島のウイスキーには及ばないものの、
様々な香りが取り入れられた香り高いウイスキーを探している人にはおすすめ!
また、アイラ島のウイスキーに比べたらかなり弱い煙くささなので、アイラのピート香が苦手な人にもおすすめ!
筆者はアイラのラフロイグで作る、煙くさいハイボールが好きだけど、
タリスカーで作ったハイボールは、日本の居酒屋のハイボールに飲み慣れている人が飲むと、「びっくりするぐらい美味い!」と定評がありハイボール好きにもおすすめ!
ハイランドパーク
何かウイスキー1本だけ紹介して?
って言われたら、筆者が真っ先に紹介するのがこのハイランドパーク!
他のウイスキーみたいに飛び抜けるような個性はないけれど、
ちなみに1本4000円ちょっとなハイランドパーク、
著名なウイスキー評論家から90点と「最も秀逸な食後酒」という異例の高評価を受けたすごいウイスキー
日本中でウイスキーブームを引き起こした、朝の連続テレビ小説『マッサン』の劇中で象徴的に描かれる「ハイランドケルト」は、
このハイランドパークがモデルだとも言われている
ということで、初心者からウイスキーガチ勢まで、
常に家に1本は置いておくレベルでおすすめなハイランドパーク
とてもバランスが取れており、シンプルに美味い!
またあまりフルーティなウイスキーが好きじゃない筆者、
香ばしさ、スモーキーさが程よく織り込まれたハイランドパークは、
酸味があるウイスキー嫌いな人にもおすすめ!
香りはかすかに香る煙のように香ばしく、後味はバニラのような甘い余韻が残り、
かなり複雑に作り込まれており美味しい!
とりあえず、予算5000円以内で何かウイスキー欲しいなー。と思っている人には一番におすすめしたい!
アイランズ地方についてもっと詳しく知りたい方はこちら!
キャンベルタウン
キャンベルタウンはちょっと異質で、地方ではなくキャンベルタウンという小さな港町
アイラ島の近くの半島に位置する
小さな港町の中にかつては30近い蒸留所がある、スコットランド有数のウイスキー産地だった
朝の連続テレビ小説『マッサン』のモデルとなった、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝が修行をしたのも、
このキャンベルタウンにあった蒸留所で、現在もニッカウヰスキーにはキャンベルタウンのウイスキー造りが脈々と引き継がれている
そんなキャンベルタウン、かつては「スコットランド有数のウイスキーの街」と呼ばれるぐらい繁栄していたけど、
利益重視の品質の悪いウイスキーを作ったことや、アメリカの禁酒法でウイスキーが売れなくなったことが影響し、
徐々に衰退して、現在は3つの蒸留所が稼働するのみになってしまった
港町のウイスキーらしく、塩気のあるウイスキーが特徴で、有名な蒸留所はスプリングバンク
ちなみにキャンベルタウンにかつて存在した蒸留所、「ヘーゼルバーン」と「ロングロウ」に関しては、
スプリングバンク蒸留所が製造し、ヘーゼルバーンとロングロウのラベルを貼ってブランド展開している
あれ?キャンベルタウンって5つも蒸留所あったっけ?
って思う人もいるかもしれないけど、実際はスプリングバンク蒸留所が名前を変えて、ウイスキー製造を行っている感じ
蒸留の回数や製造方法などスプリングバンクのウイスキーとは丸っきり異なる方法を取っている別物のウイスキーなので、
スプリングバンク好きはぜひ試してみたい!
スプリングバンク
現在キャンベルタウンで稼働する3つの蒸留所のうちの一つがスプリングバンク
30あったキャンベルタウンの他の蒸留所が、品質を落として低価格なウイスキー造りを行う中、
頑なに品質を守り続けた結果、現在まで生き残ることができた
現在でも原料の大麦を100%自社で栽培する、2.5回蒸留というスプリングバンク独自の特殊な蒸留方法など、相変わらず頑なに伝統を守り続けているおかげで、
世界中の需要に生産が追いつかなくなり、数年前から値上げしてしまった・・・
だけど値上げ後も相変わらず売れているスプリングバンクはさすがとしか言いようがない
港町キャンベルタウン特有の塩気のある味わいが特徴で、全てのウイスキーの中でも屈指の塩辛さがあるスプリングバンク
え?塩入れてる??
って思うレベル
塩気の奥には、洋ナシのようなフルーティさと、バニラのような香ばしくて甘い香りがあり、
キャンベルタウンの伝統を頑なに守った、スプリングバンクの実力がとことん感じられるウイスキー
しょっぱいウイスキーが気になる人はぜひ飲んでみるべき!
塩キャラメル的なイメージで、ハマる人はどハマりするはず!
アイラ島の煙くさいウイスキーに比べたら、個性的とは言えないレベルの主張なので、
アイラが飲める人なら、きっと面白いと思う!
キャンベルタウンについてもっと詳しく知りたい方はこちら!
まとめ
以上!
スコットランドの6地方とおすすめスコッチウイスキー蒸留所の紹介でした!
蜜のように甘いウイスキー、花のように華やかなウイスキー、煙くさいウイスキー、消毒液・・・
と同じスコットランドのウイスキーでも多種多様な個性が際立つスコッチウイスキー
何百とあるスコッチウイスキーの中から自分のお気に入りのボトルを探し出すのは、
おそらく一生かかっても間に合わないぐらい奥が深い!
ということで、一度ハマるとかなり面白い趣味として、
スコッチウイスキーはおすすめ!
これを読んでちょっとでもスコッチウイスキーに興味を持った人はとりあえず1本買ってみましょう!
こんなに趣味性のある楽しいお酒ってなかなかありませんよ!
最後にもう一度おさらい・・・
スコッチウイスキーを初めて買う人に一番のおすすめはグレンリベット!
イギリス政府公認蒸留所第一号の歴史ある蒸留所で、アルコールが苦手な人でも飲みやすいすっきりとした飲み口が特徴!
青リンゴのような爽やかな風味は、「大麦と木の樽からどうしてこんな香りが出るんだ?」 ときっと不思議に思うような複雑な香り
1本2500〜3500円程度とスコッチウイスキーの中でもかなりお手軽なのでとりあえずの1本におすすめ!
なるべくコスパ良く、最高の味わいのお酒が欲しい人におすすめはハイランドパーク!
著名なウイスキー評論家・マイケルジャクソンがたった1本4000円の12年ものウイスキーに「90点」「最も秀逸な食後酒」という異例の高評価をつけたすごいスコッチウイスキー!
際立った個性は特に無いけれど、ウイスキーに必要な要素が全て含まれている正統派ウイスキーで、本物のウイスキーの味を知りたい人はぜひ1本持っておくべき!
通好みの超個性的なスコッチウイスキーが飲みたい人におすすめはボウモア!
アイラ島特産の泥炭の香りが織りなす、ピート香とアイラの海の香りは他のどんなウイスキーにも似ていない唯一無二!
他のお酒に物足りなさを感じている人や、ウイスキーに飽きてしまった人には特におすすめ!筆者はボウモア1本さえあれば、つまみは何もいらない!ってぐらい大好きなお酒!