変なウイスキーが大好きな筆者!
煙くさい、消毒液みたいな刺激臭、正露丸、磯臭い・・・
こういうウイスキーが大好き!
てことで今回は・・・
海の香りと煙の香りと、なぜか胡椒の香りがすることで有名な
タリスカー 10年!
これ筆者のウイスキーローテーションには欠かせない1本で、
一人で映画見ながらじっくりとウイスキー味わいたい時は、
タリスカー 10年に限ります!
ちなみに、上司ぶん殴りたいぐらいイライラして家に帰ってきた日は、
ラフロイグ 10年の一気飲みに限る!
はい、ちょっと何言ってるか分かりませんね
ということで今回は「タリスカー 10年」を紹介しようと思います!
3秒でわかる!ざっくり特徴レビュー
【海の味のウイスキー】タリスカー10年をレビュー!【胡椒の香り】
海の味が染み付いたウイスキー「タリスカー」
タリスカーを買って一番目を引くのが、
外箱にどデカくプリントされている海の荒波
タリスカー 10年に限らず、全てのタリスカーのラインナップのどこかには必ず海の写真がプリントされています
そしてこれこそタリスカーの一番の特徴!
「MADE BY THE SEA」
スコットランドの離島・スカイ島の入り江に位置する蒸留所
「ミストアイランド(霧の島)」と呼ばれるほどしょっちゅう霧が立ち込め、
海から吹き付ける風速60m/sの強風や荒れ狂う高波が打ち付ける厳しい環境下でタリスカーの熟成は行われます
いや、てかなんでそんな危ない場所にわざわざ蒸留所建ててるの?
って感じなんですけどね・・・(笑)
で、
タリスカーがそんな厳しい自然環境でウイスキーを造り続ける理由について、かつての蒸留所長のマーク・ロッホヘッドはこう言っています
「どんなに厳しくとも自然の力には逆らわず、荒れ狂う風雨もミストも全て受け入れます。なぜなら、それらはタリスカーの味わいを生み出す自然の恵みだからです。」
おお!なんかかっこいい!
後から詳しくレビューしますが、きっとタリスカーの個性は荒波打ち付ける入江の蒸留所じゃないと出せないんですね!
ちなみに、蒸留所があるスカイ島、
霧、強風、雷、高波・・・
とこの世の危ない自然現象勢揃いってぐらい気候が荒い島
なんかこういうかっこいいの好きな筆者、
いつかスカイ島行ってみたいんだよね!(厨二)
タリスカーは世界一頭のおかしいウイスキー蒸留所!?
ウイスキー造りに変なこだわり持ってるだけじゃなく、
色々と面白いことやってて、
そんなタリスカーの面白い取り組みの一つが、
「タリスカー・アトランティック・チャレンジ」
これ一言で説明すると、
動力一切なしの手漕ぎボートで大西洋(4800km)を横断しろ
っていう控えめに言ってとても頭のおかしなイベント
ちなみに4800kmって、
北海道最北端の宗谷岬からフィリピンの南端ぐらいまでの距離
これを1〜4人でオールだけで進むって・・・
ヤバいよね?
しかもこのレース、ルールも変態的に厳しく設定されていて、
・約50日間のレース中物資は一切外部から援助されてはいけない
・全てのゴミはボートの中で保管しないといけない
・飲料水は海水から生産すること
って感じで、一言で言うと50日間自給自足がルール
出発時に積み込んだ食料が尽きたら、そこでレース失格
で、そんな狭いボートの中で、
手の皮はマメが破れてずりむけ、海水と日光で皮膚はボロボロ、サメや高波に襲われる恐怖と戦い、ひたすらオールを漕ぎ続ける男たち・・・
か・・・かっこよすぎる・・・
てことで、
荒れ狂う風雨と波が襲う困難な地に立つ蒸留所ということで、
この変なレースのスポンサーを務めているタリスカー
やっぱタリスカー面白すぎっしょ(笑)
タリスカー10年の味とは評価は?
タリスカー10年はとにかく面白い味!
そんな感じで、世界一頭のおかしいウイスキーメーカーであるタリスカーを飲んでみようと思います!
グラスに鼻を近付けてみると・・・
香りはとても複雑!
一番最初に感じるのは、
やはり海の潮の香りとかすかに煙っぽいスモーキー香
で、
そこで終わらないのがタリスカー!
よーく嗅いでいると、海と煙の香りの奥に、
どこか甘いオレンジっぽい柑橘系の香りがする・・・
天然のオレンジというよりは、ハンドソープの香り付けに使われる人工的な柑橘っぽい香りで良い香り!
これは面白い!
ちなみにアルコールの刺激は全くと言って良いほどない!
コップに鼻思いっきり近付けて深呼吸しても大丈夫なレベル!
10年ものでこのマイルドさはすごいぞ!
そして口に含んでみると、
舌の上で爆発!
はい!タリスカーの代名詞ともなっているこの言葉(笑)
なんかバカっぽい表現だけど、
苦い、辛い、しょっぱい、甘い、酸っぱい
が全て含まれているクセになる味!
そこに口の中いっぱいに広がる強烈な煙の香りがまとわりついて良い感じ!
で、後味はこれまたタリスカーの個性である、
胡椒のような香りとまるで香辛料のようにパンチのある辛みがのどの奥からふわっと香る
面白い!
口に含んですぐは、塩気のような味わいが広がるんだけど、
しばらくするとじわーっと苦みが広がってきて、
飲み込んだ後は香辛料のようなピリッとした辛さ
という三段階で変化するのがタリスカーの味の簡単なイメージ
なかなか他には似た味のウイスキーないので、
まとめ
ということでタリスカー 10年の紹介でした!
味はブラックコーヒーよりもさらにビターな苦みが中心で、
そこに煙の香りがまとわりついている大人なウイスキー
そしてなんと言っても、
やっぱり後味が最高に面白い!
みんな言ってるけど、
なんでこのウイスキー胡椒みたいな香りと味するんだ?
っていう不思議な味わい
ガチで胡椒せんべい食べているような後味!
まるで香水のように、
トップ・ミドル・ラストで、
しょっぱい・苦い・辛い
とはっきりと味わいが変化するタリスカー、
ウイスキーを楽しんでいる!
と誰でも感じることができる、とても複雑で面白い味わいだと思います
ちなみにこのタリスカー、
イギリスの文豪で『ジキル博士とハイド氏』の著者であるロバート・ルイス・スティーブンソンが、
「”KING OF DRINKS“(酒の王者)」としてベタ褒めしたウイスキー
アーティストに愛されるのもなんとなく分かる気がします
そんな歴史に残る稀代の作家も愛したタリスカー、
お値段は意外と安く、
1本4000円ほど!
で、
4000円払ってもモトは取れる
ってぐらい面白いウイスキーなので、
ちょっと変わったウイスキー探している人にはぜひおすすめですよ!
香り:海の潮の香りとそこそこに強い煙っぽさが第一印象。そして、かすかに甘い柑橘っぽい香りが奥に広がる。1本3000円のウイスキーにしてはアルコールの刺激がほとんど感じられず、さすがタリスカーと思える複雑で完成度の高い香り
味:かなり複雑!「苦い・辛い・しょっぱい・甘い・酸っぱい」が全て混ざったような複雑さ。またタリスカーの特徴である黒胡椒のような風味もしっかりと感じられる。後味は海のような塩気と黒胡椒のスパイシーさがほどよく残り、3000円にしてはかなり複雑な味わい
簡単なイメージ:海の香り → そこそこに煙 → 柑橘の甘い香り → なんかやたらと複雑 → 黒胡椒 → 塩っぽい余韻
個人的おすすめ度:A−
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