メルセデス・ベンツGクラス。もともと人気車種だったGクラスですが、ここ数年の日本での人気と言ったら凄まじいレベルですよね。古臭いデザインや日常使いでの不便さや乗り心地の悪さなど色々デメリットはありますが、あのイカツい見た目が大人気で社長から芸能人まで東京都心ではみんなこぞって乗っている2019年現在。そしてそんな人気のGクラスが去年フルモデルチェンジ!納車は2年待ちというとんでもない事態になっています。ということで今回はそんな大人気な新型Gクラスについて車好きが徹底的に解説してみたのでご紹介したいと思います!
新型メルセデス・ベンツGクラスについて車好きが徹底的にまとめてみた!
新型メルセデス・ベンツGクラスは旧型と何が違うの?
・最新運転支援技術が搭載され高速道路での快適性が上がった
・フロントサスペンションの設計変更により乗り心地が格段に上がった
2018年に39年ぶりにフルモデルチェンジされたメルセデス・ベンツGクラスの新型。見た目はあまり変わっていないように見えますが、先代から継続して使われている部品はドアハンドルぐらいと言っても良いほど全面的に刷新されています。具体的には最新運転支援技術やフロントサスペンションにダブルウィッシュボーン独立懸架方式が取り入れられました。これによりクルーズコントロール機能などで高速道路で快適に走行できるようになりました。そしてフロントサスペンションが現代の上級車によく使われているサスペンション方式が採用されたことにより、乗り心地は格段に上質になりました。また先代Gクラスで不満が多かった「高速道路走行でフラフラする」という問題も今回の足回り改善と運転支援技術の車線維持機能により改善され、ドライバーはリラックスして高速道路も走れる車となっています。ちなみにタイヤの性能の問題とカクカクしたフォルムによる空気抵抗で最高速度は220km/hでリミッターが作動します。
新型メルセデス・ベンツGクラスのサイズって大きい?
・サイズ:4817mm×1931mm×1969mm(全長×全幅×全高)
・旧型に比べて大型化したため日本の一部の駐車場には入れない可能性
新型Gクラスのサイズは4817mm×1931mm×1969mm、旧型に比べて全長が53mm、全幅が64mm、全高が15mm大きくなっています。ただ特徴的な真四角のボディのおかげで四隅が把握しやすく、こんなに大きな車なのに狭い駐車場でもコーナーセンサーに頼らなくても取り回しが出来てしまうので、あまりボディサイズに神経質になる必要はないかもしれません。ただ全幅が大きく広がったため、日本の一部の駐車場には入れない可能性も出てしまい、メルセデス・ベンツはサイズの小さい旧型をしばらくは併売するという異例の対応を取っています。ちなみに上の画像、大黒PAという高速道路のパーキングエリアの駐車場に停まっている旧型Gクラスの様子ですが、普通の駐車場よりも広めにスペース取られているPAの駐車場でさえ白線ギリギリの旧型Gクラス。しかも新型はこれよりも6センチも大きいとなったら、近所のスーパーに買い物とかにはとてもじゃないが行けないかもしれません。
新型メルセデス・ベンツGクラスの内装の違いは?高級感あるの?
・運転席には2枚の大型ディスプレイが装備
・トランク容量は狭くなったが後席の居住性は大幅に改善
新型Gクラスの内装、希少な本革やアルミニウム、ウッドトリム、シルバーの装飾など上質感を極めた素材がふんだんに取り入れられています。メーターパネルは12.3インチの液晶が採用され全て電子表示、好みでクラシック、プログレッシブ、スポーティの3種類から表示モードを変えられます。またメーターディスプレイのすぐ隣にはもう1枚12.3インチのディスプレイが装備され、こちらのディスプレイではナビ、電話、音楽、スマートフォンとの連携など様々な機能が使えます。前席、後席共に旧型に比べて格段に居住性が向上しており、どの席に座ってもゆったりくつろげます。
新型メルセデス・ベンツGクラスの燃費って悪い?都内街乗りどれぐらい?
・都心での街乗り燃費は約4km/L
正直ものすごく悪いです!新型Gクラスの燃費、G550のカタログ公称値は7.9km/Lですが、オーナーのレビューを見ると、東京都心での街乗り燃費は約4km/Lぐらい、首都高の渋滞なんかに巻き込まれるとそれ以下になるようです。正直かなり悪いですが、このGクラスオーナーのほとんどが医師や自営業者とのことなので、経費で乗る人にとってはあまり関係ない話かも?
Gクラスにディーゼルモデルってあるの?日本ではいつ販売されるの?
・2019年4月から日本でも予約開始
・2019年7月より順次納車されているが大人気につきかなり待つ
本国ドイツでは販売されているディーゼルエンジンを搭載した新型GクラスG350d。一足遅れて、2019年4月から日本でも販売が開始されました。お値段は1170万円と他の2モデルに比べたらかなり手頃。日本では右ハンドル車のみの設定となっています。Gクラス史上最高燃費と言われるこのG350d。手頃な価格と燃費の良さから大人気で、初回生産分は全て完売。2019年10月現在、次回の納車予定日は不明という状況となっています。
新型メルセデス・ベンツGクラスのAMGモデルは何が違うの?
・AMG G63 価格:2076万円
・パワーが163馬力、トルクが240Nm通常モデルよりアップ
新型Gクラスの日本でのラインナップは2種類のみ。そのうちの一つがAMGモデルであるAMG G63です。お値段は2076万円。通常モデルに比べて、約500万円高い設定になっています。そして車の性能においてもG550に比べて、だいたい軽自動車3台分ぐらいのパワーアップがされています。また世界初のAMG専売店であるAMG東京世田谷でしか注文できない専用色も設定されており、せっかくAMGモデルを買うなら専用色を選択するのもおすすめです。
新型メルセデス・ベンツGクラス購入層の平均年収は?
・年収2000万円以上が大多数
・医師、自営業に加え最近は芸能人、Youtuber、DJ、カメラマンなど若年層にも人気
新型Gクラスの車両価格、ノーマルのG550が1562万円でAMGモデルのAMG G63が2035万円。一般的な市民の手が届く価格ではなく、顧客は一部の富裕層に限定されるかと思います。MBJの調査によると、Gクラス購入者の平均年齢は40代後半、医師や自営業者などの従来層に加えて最近はIT企業社長、スポーツ選手、芸能人などの若い成功者層の購入が増えているようです。
新型メルセデス・ベンツGクラスはどんなカスタムがあるの?
・世界的に有名なMANSORY、BRABUSや国内メーカーのWALDがメジャー
六本木、青山、表参道・・・道を歩けばそこら中で見かけるGクラス。「なんかみんなと同じで面白くないなー」ってオーナーの方は思いませんか?そんな方におすすめなのがカスタム!大人気車種なので色々なメーカーからカスタムパーツは販売されていますが、ここでは有名3メーカーを紹介したいと思います。
MANSORY
ルーフについた前照灯が特徴。落ち着いた見た目ながらもGクラス本来の武骨さを強調するカスタムとなっており、まるで軍用車のような見た目にカスタムされている。
BRABUS
メルセデス・ベンツのチューナーと言ったら5本の指に入るほどの有名ブランド。合計12個の追加LEDが装備されハイビーム使用時の威圧感はものすごい。マフラーも製作しており、BRABUS製のマフラーを装着したGクラスは見た目のイカツさといい、マフラーの爆音といい「只者ではない」感満載。
WALD
1990年に大阪で創業したエアロパーツメーカー。とにかく目立ちたいならWALDのエアロがおすすめ。最近でこそハイエースとかヴェルファイアのエアロのイメージが強いが、もともと創業時はメルセデスベンツのチューニングショップだったのでベンツのノウハウは抜群。
もっとGクラスのカスタム例を見たい方へ
メルセデス・ベンツGクラスのリセール価格ってどれぐらい?高い??
・リセール価格は中古市場でも最高レベル、3年経過で70〜79%で売却可能
大人気のGクラス、いざ売ろうと思ってもかなりの高値で売却することが出来ます。3年経過、走行距離3万kmで売却すると、新車価格の70〜79%で売ることができます。この数字、中古市場でも異例のトップクラス。特にサンルーフの装備は重要で、有無だけで50万円近く買取価格が変わってきます。しかし一番流通量の多いG550は残念ながら安めの査定金額が出てしまうようです。
新型メルセデス・ベンツGクラスの納期ってどれぐらいかかるの?
・G550は最速で半年、G350dは平均2年待ち
別件で用事がありベンツの営業マンに聞いてみたところ、G550はディーラーの用意する在庫車もしくはキャンセルが出れば半年ぐらいで納車、カラーやオプションを色々選びたい人は1年ぐらい納車待ちになるようです。また大人気のG350dについては、2019年10月現在で納車は2年待ち。どんどん注文が入っており、日に日に納期が伸びているようで、今後はさらに納期が長くなるかも。とのことです。
まとめ
質実剛健という言葉がこれ以上似合う車はないと言えるメルセデス・ベンツGクラス。元々は軍事利用のために生み出されたという成り立ちからくる究極の本物志向が他の車にはない魅力を醸し出し大人気となっているのかもしれません。40年間変わらないコンセプトは、目まぐるしく時代が変わる中、今後も末長く愛される貴重な存在として輝き続けることでしょう。
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