世界で最も売れているバーボンであるジムビーム
レオナルド・ディカプリオやローラなど有名芸能人が出演するCMを一度は見たことある人も多いのではないでしょうか?
そんなジムビーム、230年近い歴史を誇るアメリカの名門ブランドでありながら、1本1000円程度とかなりお手頃な価格ということで、日本でもどこのスーパーやコンビニにも置いてある大人気ウイスキーです!
ということで今回は、そんなジムビームの特徴、歴史、ラインナップごとの違いを初心者の人にも一から分かるように解説してみようと思います!
ジムビームの味や種類/アップル・ハニー・デビルズカット・ブラックの違いを解説
ジムビームとは?
世界で最も売れているバーボンウイスキーであるジムビーム
実は親会社は日本のサントリーで、日本での知名度も抜群に高い大人気のウイスキーです!
バニラのような甘みと花のような香りは誰にでも飲みやすく、特にハイボールにした時の爽やかな味わいは根強い人気を誇ります
また、1本1000円程度とウイスキーの中でもかなり安い価格帯に位置するため、普段の晩酌のお供としても最適!
スーパーやコンビニなどどこでも買える手軽さとコスパの高さから、毎晩ジムビームを飲むのが日課という人も多いのではないでしょうか?
ジムビームの歴史
アメリカのケンタッキー州で1795年に販売を開始したジムビーム
創業者はドイツからアメリカに移住した農民のヨハネス・ヤーコブ・ベームという人物
実家の農園を営むかたわら、ウイスキー造りを始めたのが発祥と言われています
ちなみにジムビームは代々、家族経営が強い蒸留所として知られており、約200年以上のいつの時代もビーム一族がウイスキーの蒸留に関わっています
現在は、7代目のビーム一族がマスターディスティラーを務めており、創業者の血縁を引き継ぐ人物が、常にジムビームの味わいとウイスキー造りを見守っています
また、ジムビームが知名度を伸ばしたのは、創業から50年ほど経ったビーム一族3代目による経営が行われていた時
この時に、「オールドタブ」という名のバーボンを販売し大ヒットを掴んだジムビーム
このオールドタブの大ヒットの売り上げで、新たな蒸留所建設などジムビーム蒸留所の事業は急速に拡大することとなります
また、この事業拡大のおかげで、13年に渡るアメリカ禁酒法時代の困難も乗り切ったジムビーム
ジャックダニエルを始めとする有名ブランドが蒸留所を閉鎖する一方、ジムビーム蒸留所はなんとか禁酒法の困難を乗り切ることができました
そして1933年に禁酒法が撤廃されると、さらに事業拡大に乗り出すジムビーム
1940年に、「ジムビーム」という名前のバーボンウイスキーが発売され、これが現在まで続くジムビームの歴史の始まりです
ちなみに、ジムビームという名前は、創業家一族の名前の「ビーム」と当時ジムビームを経営していた4代目ジェイムズの愛称である「ジム」から名付けられています
その後は、2014年にサントリー傘下に入ることになりますが、現在も創業家による変わらないウイスキー造りが行われています
ジムビームの製法
バーボンウイスキーに分類されるジムビーム
ウイスキーの原料にはとうもろこしが51%以上使用されており、また焦げた樽を熟成に使うというバーボンウイスキーの条件に則って製造が行われています
ウイスキーに使われる仕込み水はケンタッキー州特有の「ライムストーンウォーター」と呼ばれる石灰岩から染み出る水が使用されています
このカルシウムなどミネラル成分をたっぷり含んだ水が、ジムビームの旨味を引き出していると言われています
また原酒の発酵に使われる酵母は、禁酒法終了から75年間受け継がれている酵母を使用
世界中に出回るジムビームの全ての商品は、この伝統ある酵母を使って製造されています
そして、ウイスキー造りに欠かせない熟成には、樽の内側を焦がしたオーク樽を使用
樽を焦がす「チャーリング」という手法はバーボンウイスキー特有の方法で、焦げ目をつけることにより、樽の風味がより一層ウイスキーに染み付きます
そしてアメリカ・ケンタッキー州の丘の上で2年以上熟成された原酒は、ジムビームとして世界120ヵ国以上に出荷されていきます
ジムビームの種類
ジムビーム
ジムビームのラインナップで最も人気があり売れているボトル!
1本1000円ぐらいで、日本のスーパーやコンビニなど多くのお店で買える有名ボトルです!
バニラとキャラメルのような甘みと、花のような香りを含んだ味わいを手頃な価格で味わえるバーボンということで、日本だけでなく世界中で人気があるジムビーム
ロックやハイボールにすると、爽やかでライトな味わいと程よい甘みが合わさり絶品!
販売元のサントリーもハイボールをおすすめしているので、ハイボール作るならぜひ手元に置いておきたいボトル!
ジムビームを実際に飲んでみたレビューはこちら!
ジムビーム ハニー
通常のバニラやキャラメルのような甘みがあるジムビームに、さらに蜂蜜の味わいを加えたのがジムビーム ハニー!
蜂蜜の上品な香りが、ジムビームの味わいをさらに洗練し、より飲みやすいボトルとなっています
1本2000円ぐらいと、通常のジムビームに比べると高く思えるけど、ウイスキーの中ではかなりお求めやすい価格帯なので、ウイスキー初心者の人にもおすすめ!
ジムビーム アップル
一つ上で紹介した蜂蜜と同じように、通常のジムビームにりんごの味わいを加えたのがジムビーム アップル
バニラとキャラメルの濃厚な甘みと、りんごの爽やかな酸味が合わさりとても絶品!
甘すぎるウイスキーが嫌いな人や、爽やかな香りのするハイボールを飲みたい人にはおすすめ!
1本1500円ぐらいで、通常のジムビームに500円ほど足すだけで買えるので意外とお手頃です!
ジムビーム ライ
ジムビームのラインナップの中でもかなり異質なボトルがジムビーム ライ
通常のバーボンウイスキーは、「とうもろこしを51%以上原料とする」というルールに則って造られるので、ジムビームのラインナップのほとんどはとうもろこしを原料としています
しかし、このジムビーム ライはとうもろこしではなく、ライ麦を原料としているボトル
原料がまるっきり違うことで、他のラインナップとは異質な味わいを醸し出しています
ライ麦由来のスパイシーでドライな味わいと軽い飲み口が特徴で、通常のジムビームに比べると甘さも控えめなため、ちょっと特徴は薄いかも・・・
同じくライ麦を主原料としているカナディアンウイスキーが好きな人や、ドライでスパイシーなアイリッシュウイスキーが好きな人にはぴったり!
ジムビーム ライを実際に飲んでみたレビューはこちら!
ジムビーム デビルズカット
ウイスキーの熟成においては、1年間で原酒の2%以上は樽から自然に蒸発して失われるのが通例
そして、蒸発するウイスキーは「天使の分け前(Angel’s share)」と呼ばれています
一方、蒸発だけではなく、樽に染み込む原酒も存在し、こちらは「悪魔の取り分(Devil’s cut)」と呼ばれています
ジムビーム デビルズカットは通常では使われることのない、この悪魔の取り分までも取り出して、6年以上熟成させた原酒にブレンドしたウイスキーです
樽に染み込んだウイスキーを取り出しているので、通常よりも味わいがかなり強く、樽由来の木の香りとバニラやキャラメルのような甘み、また樽の焦げによる苦みが強くなっています
とにかくクセの強いジムビームを飲みたい人には真っ先におすすめ!
1本2000円ぐらいで買えるので、意外と安いです!
ジムビーム デビルズカットを実際に飲んでみたレビューはこちら!
ジムビーム ブラック
6年以上熟成させた原酒を使用しているのがジムビーム ブラック
通常のジムビームは4年熟成なので、2年多く熟成されています
通常より長い熟成により、ダークチョコレートのような苦みやウエハースのような香ばしい甘みが強まっており、濃厚でリッチな味わいが特徴
バーボンの接着剤のようなえぐい香りも強まっていますが、バーボン好きにはたまらない、とても個性の強いウイスキーです
ジムビーム ブラックを実際に飲んでみたレビューはこちら!
ジムビーム ダブルオーク
通常のジムビームと同様に4年間の熟成をさせた原酒に、さらに焦げ目を強くつけた樽で3〜6ヶ月ほど熟成させたのがジムビーム ダブルオーク
バーボンウイスキー特有の「チャーリング」という手法によって、火で炙られた樽の味わいを存分に楽しめるボトルです
焦げ目由来のカラメルのような香ばしい甘みと、心地よいビターな味わいが強まっており、チャーリングされたウイスキーの特徴を味わうにはもってこい!
通常のジムビームにちょっと物足りなさを感じている人や、コアなバーボンウイスキーマニアにはおすすめ!
ジムビーム ハイボール
最後に意外と人気のある缶ハイボールのジムビーム ハイボール!
本当はジムビームのボトルと炭酸水を買ってきて、自分でハイボール作るのがおすすめだけど、缶を開けるだけで手軽にジムビームハイボールの爽やかな味わいを楽しめます
ジムビーム特有の甘い味わいと、ライトで爽やかな後味がしっかりと再現されており、料理と一緒に飲む食中酒としてはもってこい!
レストランなど飲食店で提供されているジムビームハイボールとほぼ同じ味わいが家でも楽しめます!
まとめ
世界で最も売れているバーボンであるジムビーム
気軽にバーボンを知るにはもってこいのお手軽ウイスキーの代表的存在です
また、同じアメリカンウイスキーであるジャックダニエルなどに比べて、ライトで誰にでも飲みやすい味わいのジムビーム
ハイボールにすると爽やかな香りが絶品なのはもちろんのこと、普段飲みウイスキーとしてもおすすめ!
1本たった1000円という、ありえないコスパは他のウイスキーがどんなに頑張っても敵わない、超お買い得ボトルでもあります・・・
ということで、手頃な価格で気軽に味わえるジムビームから、コアなバーボン好きまで満足できるジムビーム ブラックバーボンまで多種多様なラインナップを揃えるジムビーム
初めてバーボンを味わう人は、ぜひジムビームを入り口にしてみるのがおすすめですよ!